ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~   作:M・M

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どうも、M・Mです。
暑さやら雨やらで大変な事になっておりますが皆様体調の程はいかがでしょうか。

いやーキツいっス(熱中症)

いつもの自語はここまでとして、投稿1ヵ月ぶり位でしょうか。コチラもいつもながら遅くてすみません。
今回は分岐話という事で短め、また明日の午前6時に出来上がっているもう1話を投稿致します。

いよいよ物語も新展開……?
では、どうぞ。




-宇宙へ-

例の作戦の開始数時間前……

 

いつもより少し早めに目が覚めたゼロ。まだ少し空は暗く、ヴァン達も起きていないだろう。

 

 

早足でガーディアンベースの格納庫へと向かい、例のシャトルを見付けた。

ゼロ(今日俺達が乗るのはこれか……)

 

中に入り、操縦席に座る。

そして操縦桿を握りながらふと物思いに耽る。

 

ゼロ(作戦でシャトルを動かすのはアレ(・・)以来か……今度も世界の未来が懸かった大事な作戦になる。俺個人の因縁にとっても大きな1歩を踏み出すのか、もしくは溝が更に深まるか)

 

 

そんな考え事をしていると、

シエル「誰か居るの?」

ゼロ「!」

 

突然の声で我に返る。

 

ゼロ「俺だ」

シエル「ゼロ?」

 

シャトルの中に入って来たシエルと目が合う。

 

シエル「音が聞こえたからビックリしたわ」

ゼロ「すまん。少し、な」

 

彼女は自分の隣の席に座った。

シエル「いよいよね」

ゼロ「あぁ」

 

 

少しの沈黙が続き、

シエル「ゼロは……」

ゼロ「ん?」

 

シエル「バイルの事をどう思っているの?」

 

ゼロ「……難しい質問だな」

 

いきなり過ぎて少し呆然としてしまった。

 

ゼロ「聞けばまぁ怒るだろうが、可哀想な奴だと思う」

シエル「可哀想?」

ゼロ「どの時代にもあぁいう奴は居る……天才と呼ばれていた人物を俺も数人知っている」

 

シエル「そうなの……」

ゼロ「皆それこそ世界に革命をもたらす様な天才だった。周りから称えられ、それまでの常識を軽々と変えていった」

 

シエル「……」

シエルは神妙な顔で自分の話を聞いている。

 

ゼロ「初めは自分が世界を変えるんだと意気込んで、技術の発展に尽力するだろう。だが幾ら頑張ろうと1人ではどうにも出来ない事がある」

 

シエル「天才だろうが関係無しに」

ゼロ「そうだ。そしていつしか魔が差す」

シエル「支配欲が湧いちゃうのね」

ゼロ「どうしてかそういう奴等に限って何故か世界を変える為の近道として破壊を選ぶ」

 

シエル「1度作り直すしか無いと……」

 

ゼロ「バイルはそういう訳では無かったが……アイツも何処かでそう思っているだろうな」

 

シエル「もう憎しみで何も見えなくなっているのね。そう言われれば確かに何だか……可哀想」

ゼロ「……残念だがアレはもう手遅れだ。手遅れだった物が更に酷くなってしまった」

 

シエル「そうね……」

ゼロ「斬るしかないだろう。奴の心の中にずっと在り続ける幻影と共に」

 

気が付けばもう朝、そろそろ皆起きる頃だろう。

 

ゼロ「今日の作戦は何としてでも成功させなければならないな」

シエル「だからと言って無理だけはしないでね」

 

ゼロ「……善処する」

シエル「ダメ。絶対」

ゼロ「分かった。分かったから落ち着け」

物凄い気迫で詰め寄ってくる彼女についタジタジしてしまった。

 

 

シエル「約束よ」

ゼロ「約束……」

 

そう言って彼女は指を差し出す。

ゼロ「……?」

シエル「指切り。約束を守りますよって意味合いを込めて指を交わすのよ」

ゼロ「指を……」

 

少し困惑している様なそうでも無い様な。いつもの表情かと思いきやそうでも無かったりと、変わった表情をしているゼロの手を取り、指を絡めた。

 

シエル「絶対帰って来てね。皆で」

 

ゼロ「……あぁ」

 

 

 

 

シエル「そろそろ行きましょうか」

ゼロ「……待て、シエル」

シエル「どうしたの?」

ゼロ「…………」

 

ゼロは足音を立てないようにゆっくりとドアに近付き、耳を澄ます。

 

 

???「何も聞こえなくなったけど」

???「話終わった……?」

???「2人ともそんな壁にベッタリ張り付かなくても……」

 

ゼロ「……」

 

心の中で溜め息をついた。何となく気配は感じていたがどうやら当たったらしい。

 

 

そしていきなりドアが開き、左右を見ればビックリした顔でコチラを見ている犯人達。

 

ゼロ「……何をしている」

 

エール「え、えっと……」

アッシュ「何話してるのかなーって……」

ヴァン「俺は止めました!」

エール「ヴァンだって結局着いてきてるでしょ!だから同罪!」

ヴァン「えぇ……(困惑)」

 

 

ゼロ「全く……」

シエル「朝から賑やかね」

ゼロ「あぁ、本当にな」

 

 

 

 

 

~艦長室~

プレリー「さて、いよいよ作戦実行の時が来た訳だけれども」

シエル「皆準備は良いわね?」

 

勿論、と言わんばかりに頷く4人。

 

プレリー「もう1度軽く今回の目的を説明するわね。まずは皆シャトルに乗り込み宇宙ステーションに侵入する」

ヴァン「最終的には奪還っていう方向性で良いんだよな?」

プレリー「えぇ。けれどまずはやるべき事をやってからね」

アッシュ(何だったっけ……)

エール「砲台のデータとミノフスキードライブの回収、だったよね」

プレリー「そう。それ等が手に入ってからよ」

 

ゼロ「まずは隠密行動で進む。ドンパチやるのはその後だ」

アッシュ「がってん!」

ヴァン(がってん……?)

 

そしてプレリーの元に連絡が入る。

プレリー「……シャトルの準備が出来たみたいよ。皆急いで行って」

 

それを聞くに4人ともシャトルの元へ急ぐ。

 

 

 

シャトルの前でとりあえずの宇宙服を貰う。尚ロックオンしていれば必要はありません。

 

ロックオンした後にシャトルに乗り込む。

 

 

ゼロ「各自きっちりとベルトをしておけ。ピンボール状態になるぞ」

ゼロに言われた通り固定具をしっかりとする。

 

そこへ艦長室から連絡が。

 

プレリー「準備は出来た?」

ゼロ「あぁ。全員OKだ」

 

プレリー「行くわよ……シャトル点火!」

 

プレリーの合図と共に勢い良く着火し、シャトルが動き出す。

 

 

プレリー「任務の成功を祈るわ!でもそれよりもちゃんと帰ってくる事!良いわね!」

 

4人「了解!」

 

 

そして天高く上っていくシャトルを見てプレリーとシエルは彼等の無事を願いながら次の行動を始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

大気圏を超え不要なパーツをパージし、ゼロの操縦により真っ直ぐ進んでいるシャトル。

 

かなりのスピードで進んではいるがまだ少し時間があった。

 

ヴァン「……そう言えばゼロさん」

ゼロ「どうした?」

 

ヴァン「前にシャトルを操縦した事があるって言ってましたけど」

アッシュ「あ、それ私も聞こうと思ってた」

 

ゼロ「……昔、まだ俺がイレギュラーハンターの頃の話だ。とある任務で宇宙に上がらなければならなくなった時にやった」

 

大部分の事はその時説明が面倒だったのか、それとも隠したかったのかどうか分からないが話さなかった。

 

エール「ゼロさんの時代にもバイルの様な奴は居たんですか?」

ゼロ「バイルと同じ様では無いが似た様な奴は居た。それにそういった奴とは別に俺には、俺達にはずっと戦い続ける因縁(・・)の存在が居る」

エール「ずっと……?」

 

ゼロ「この話もかなり長くなる、また話すから今は目の前の任務に集中しろ」

エール「はい」

 

ゼロの言葉にエールは頷いた。

 

その時は話すのが面倒だったのか、今話すべきでは無いと思ったのかそれ以上は言わなかった。

 

 

 

それからしばらく皆何一つ喋る事も無く、そして遂にその時はやって来た。

 

ゼロ「各自準備をしておけ、情報通りならまもなく向こうの射程領域に入る」

 

ゼロの言葉にシャトル内に緊張が走る。

 

そしてゼロの言った通り激しい弾幕が視界を埋め尽くした。

アッシュ「うわ……」

ヴァン「尋常じゃ無い数だな……」

ゼロ「……安心しろ、必ずやってみせる」

エール「私達はゼロさんを信じてますよ」

 

ゼロ(ここが腕の見せ所だな……)

 

相手の弾幕によりかき消されるだろうが機銃で少しは相手の砲台に攻撃しながら、的確な操縦で弾幕の微かな隙間をくぐり抜けていく。

 

ヴァン(凄い……本当にギリギリだけど避けてしっかり進んでる)

 

実は言うと機銃しか積んでいないのと機体を出来るだけ小さくオーダーしておいたのはゼロであった。ついでに防御障壁(バリア・フィールド)を少し搭載させて貰っている。全てはこうなる事を予測しての行動であり、ゼロの操縦技術も相まって今の結果がある。

 

そして後少しの所で、

ゼロ「ここで防御障壁(バリア・フィールド)とブーストで一気に突っ込む!全員しっかり掴まっていろ!」

 

ゼロに言われた通りにして息を呑むヴァン達。

 

次の瞬間爆速的に加速する機体。被弾はするもののしっかりと防御障壁が守り、無事敵の攻撃を抜けて基地に辿り着いた。

 

 

ゼロ「皆大丈夫か?」

アッシュ「せ、世界が回る……」

ヴァン「何とか大丈夫です」

エール「無事突入出来ましたね」

 

一方ガーディアンベースでも突入成功の瞬間がモニターに映っており歓喜に湧いていた。

 

だが、ここまではこの任務を初める為の所謂プロローグにしか過ぎない。

 

ゼロ「行くぞ。ボサっとしている暇は無い」

 

既に警報が鳴り響く基地内を突き進んでいく。

 

 

作戦の前から分かっていた事ではあるが通信は通じない。この基地内の地図も目的地も判明しているので迷う事は無いだろうが、状況が何も分からないプレリー達は心配である。

 

ゼロ「まず近いのが……」

ヴァン「ミノフスキードライブですね」

ゼロ「………」

エール「ゼロさん、二手に分かれませんか」

ゼロ「俺も同じ事を考えていた」

ヴァン「そうですね。俺達は出来る限り早くこの基地を攻略しないといけませんし」

アッシュ「それはアタシも賛成だけどだったら集合場所を決めておかないと」

ゼロ「そうだな……丁度真ん中にあるこの中央制御室にしよう」

 

頷く3人。

ゼロ「良し、俺とアッシュはミノフスキードライブ。ヴァンとエールは砲台の方を頼む」

 

3人「了解!」

 

ヴァン「エール、行こうか。ゼロさんとアッシュもどうか気を付けて!」

アッシュ「そっちこそヘマやらかさないでよ!」

エール「中央制御室でまた!」

 

そして、

アッシュ「それじゃアタシ達も行きますか!」

ゼロ「あぁ」

 

 

 

 

 




ミノフスキードライブと何度もありますが元ネタはガンダムです。ゼロさんの装備としても使用しているし、ガーディアンベースという艦があるので使うには丁度良いかなと。
シャトルの操縦、そしてエニグマはロックマンX5をやっている方ならお解りの筈。

展開はいよいよ新しい場面を迎え、次かその次で新章の予定。眠り姫になっているグレイくんが遂に目覚めたみたいですが果たして……?

それでは次の話でお会いしましょう(゚∀゚)
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