ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~   作:M・M

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どうも、M・Mです。
まず……ゼロ「2ヶ月ちょいも何処に行ってたんだァ!?」

ヒッフッハ!
ティウンティウン……

GAME OVER……

はい。ごめんなさい。
学校、休み、そして病気等患ってました。でもそれ等をした時は報告は入れると言う事を前に言ったのにも関わらず失踪していたのでこれは処刑案件です。申し訳ありません。すいません許してください何でも(テンプレ)


冗談はさておき、前書きはここまでにして後書きに続きを。
では、どうぞ。


-安堵の一時は訪れない-

グレイの活躍により宇宙ステーションを奪還する事に成功したガーディアン。そしてゼロ達の戦いが終わってからしばらくしてプレリー達の乗ったシャトルが到着した。

 

 

プレリー「皆、大丈夫!?」

すぐにゼロ達の元に駆け付けて開口一番にプレリーはそう言った。

 

ゼロ「……命の危機に瀕している、という程では無いが皆かなり消耗している。アッシュとエールを優先して治療してやってくれ」

 

プレリー「物資なら運んできたしメディカルマシーンもあるわ、ヴァンもゼロも皆まとめて治療出来るわ」

 

プレリーの指示により皆速急に治療を受けた。

 

 

 

ゼロ達は疲れからか治療を受けるとシャトルの一室で眠りについた。

 

外ではプレリーとシエルとグレイがおり、グレイから戦いの顛末(てんまつ)を聞いた。

 

グレイ「……という事があって、最後に敵が大量に来たけど何とかバスターフォームでまとめて撃退出来たよ」

プレリー「そうだったの……」

グレイ「ゼロさん達は消耗具合からして撤退を考えていたみたいだったし、ギリギリだったから」

 

プレリー「ゼロも、苦渋の決断だった筈よ。もし彼が1人だけなら無理してでも頑張ったかも知れないけど……けど味方の事を考える、隊長としては正しい判断だったと思うわ」

 

シエルもグレイもうんうんと頷いた。

 

シエル「重力衝撃砲、無事に作動したみたいね。まだほんの少しだけ出力に不安があったから」

 

グレイ「本当に凄い威力だったよ。ゼロさん達も皆驚いてたし」

シエル「本来であれば禁忌の技術だったのだけれど……」

プレリー「そうも言ってられない状況にあるんだから仕方ないわよ、お姉ちゃん」

シエル「……えぇ」

 

 

グレイ「何とか間に合ったのは良かったけど、皆大丈夫だろうか」

プレリー「かなり疲弊していたけどゼロの言ってた通り命に別状は無いわ。今はぐっすり休ませてあげましょう」

グレイ「分かった」

 

シエル「グレイ、貴方も大丈夫なの?」

グレイ「え?」

シエル「まだ記憶もはっきり戻ってないし、体調もあまり良くないんでしょう?そんな状況で少しテストしただけのフォームを使うなんて……心配でしょうがなかったわ」

 

グレイ「シエルさんが作ってくれたんだし、心配はしてなかったよ。まだ確かに記憶は曖昧だけど……やっぱり皆激しい戦いに身を置いているのに1人だけ休んでる訳にはいかないよ」

 

 

昏睡状態から回復したのは良いが、今までの記憶がはっきりとせず無理に思い出そうとすると激しい頭痛に襲われる……といった所か。

それでも無理を言って出撃、結果としてゼロ達の窮地を救った訳であるがシエルとプレリーからは深く心配されていた様だ。

 

グレイ(それでも……今まで寝てしまっていた分、僕のやらなきゃいけない事も含めてゼロさん達4人で頑張っていたんだ。これ以上迷惑は掛けられない)

 

 

 

プレリー「何はともあれ、目標であった宇宙に上がる事は達成出来たし拠点も手に入れたわ。これからどうするか地上に残っている皆と相談しないといけないわね」

シエル「まずはゼロ達が回復するのを待ちましょう、話はそれからよ」

プレリー「分かってるわ、それに今積んである物資を下ろしたらまた私は1度地上の方に帰るつもりよ。まだ地上でのやるべき事は残っているし」

 

まだまだ忙しくなりそうだ。

 

 

 

 

 

次の日……

 

ゼロ「……」

時刻でいえば昼頃。地球で言えばどれ位になるのだろうか、あまりそこら辺に詳しくない為に分からない。

 

やはり疲れと体の損傷具合が酷かったのか、治療にそこそこ時間が掛かってしまった。

 

ゼロ(シエル達に会いに行くか……)

 

恐らくそこに居るだろうという予想からシエル達が乗ってきたこのシャトルのブリッジに向かう。

 

予想通り彼女はそこに居た。

 

シエル「あっ、ゼロ!」

自分の姿を見るなり飛んで来た彼女。

 

ゼロ「シエル」

シエル「体は大丈夫?」

ゼロ「あぁ」

 

シエル「心配したのよ……私達が着いた時皆ボロボロだっだもの」

ゼロ「かなりの戦闘を行ったからな」

 

 

グレイから何となくの詳細は聞いてはいたが、シエルは改めて今回の作戦で何があったのかをゼロから聞いた。

 

 

シエル「そう……敵も今までより増して戦力を投入して来たのね」

ゼロ「……まぁ、それも確かな事ではあるが」

シエル「気になる事でもあるの?」

 

ゼロ「宇宙に上がった事、この場所を制圧出来た事、上手く行き過ぎだとは思わないか?確かに今回の勝利も皆の活躍あってこそだ。だが……どうも俺達はバイルにおびき寄せられている様にしか思えん」

 

シエル「考え過ぎ……と言いたい所だけどそうも言えないわね。確かに最近は静か過ぎるわ」

ゼロ「奴はいつだって俺達を本気で潰そうと思えばやれる筈だ」

シエル「嫌な予感がするわ。またシヴァの様な……それこそラグナロクをもう1度やろうとしているのかも知れないわね」

ゼロ「……あの大戦(ラグナロク)の時もそうだった。あの頃はまだガーディアンも無く、本気で奴等に戦えるのは俺位だったし奴がラグナロク作戦を無理やり決行せずに長丁場に渡る戦いになっていればどうなっていたか分からん」

 

ゼロの言葉にシエルは頷き、

シエル「今の大人しさが嵐の前の静けさじゃ無ければ良いけど……」

 

ゼロもまたシエルの言葉に頷いた。

 

 

と、そこへグレイがやって来た。

グレイ「ゼロさん、目が覚めたんですね」

ゼロ「あぁ。まだ俺以外目覚めていないみたいだが、時期に皆目覚めるだろう……そう言えばプレリーが見当たらないのだが、何処に居るんだ?」

 

シエル「あの子なら別の小型シャトルで再び地上に戻ったわよ。このシャトルで積んで来た資材は1部に過ぎないわ」

ゼロ「そうか……」

 

本格的に総力戦が始まろうとしている。

 

 

ゼロ「そう言えばグレイ」

グレイ「はい?」

ゼロ「お前が昨日の戦いで見せたフォーム、あれは何なんだ?」

グレイ「あぁ、バスターフォームですか」

シエル「皆が目覚めてから説明しようと思っていたけれど、先にゼロに説明しておいた方が良いわね。グレイ、お願い」

グレイ「はい……トランスオン!」

 

そう言ってグレイは昨日見たあのフォームになった。昨日も思ったが、とても既視感のある姿だ。

 

シエル「グレイは略してバスターフォームって呼んでいるけど正式名称はアサルトバスターフォーム。強襲、砲撃、様々な役割をこのフォーム1つで担う事が出来るわ」

 

ゼロ「ふむ……確かに昨日見たが、凄まじい火力を持ったり広範囲に効果が渡る武器を複数個所持しているみたいだな」

シエル「えぇ」

 

ゼロ「相手している側からしたら鬱陶しい事極まりないが、少し強襲型としては重くないか?砲撃ならまだ分かるが」

シエル「流石ゼロね。様々な役割を担えるとは言ったけどまとめたこの姿はどちらかと言うと後方支援向けではあるわ、でも大丈夫。このアサルトバスターフォームは1部の部分をパージする事によってそれこそ強襲、砲撃型になれる様に分かれる事が出来るのよ」

 

ゼロ「ふむ……?」

興味津々なゼロさん。

 

シエル「近接装備多めの軽装。強襲向けのアサルトフォーム、遠距離武器多めの重装のバスターフォーム」

グレイ「まぁ僕はまとめた姿もバスターフォームって呼んでますけど、言いやすいってだけなのでちゃんと分かってますよ」

 

ゼロ「凄いな。非常に心強い」

 

シエル「他の武装についてはまたグレイ、貴方の方から説明してあげて」

グレイ「そのつもりです」

 

 

ゼロ「しかしまた凄い物を作ったものだな」

グレイ「本来であればこれはゼロさんに渡される予定だったんですが……」

ゼロ「そうなのか?」

シエル「えぇ。だけど完成する前にゼロ達は宇宙に上がったしどうしようって所でグレイが目覚めて。グレイなら使いこなせるんじゃない?っていうプレリーの提案でグレイに託す事にしたの」

 

 

ゼロ「その方が良い。俺はあまり複雑過ぎると良くわからんからな……そのままグレイ、お前が使うと良い。お前から大丈夫だ」

何より自分はやはり身なりは軽い方が良い。

 

グレイ「はい、任せて下さい」

 

 

シエル「勿論ゼロにも、他の皆にもそれぞれ新しい力に武器を持って来ているわ」

 

 

 

ゼロ「……ありがとうシエル。いつもながら感謝している」

シエル「私には、これ位しか出来ないから」

 

グレイ(何だか僕はお邪魔かな……?)

 

 

 

 

するとその時だった。

ゼロ「何だ!?」

グレイ「警報!?」

シエル「すぐに確認するわ!」

 

突如鳴り響く警報に驚く3人。

 

 

シエル「ここより南西方面より未確認の戦艦が向かって来ているわ!かなり大きいわね……」

 

シエルが見ているディスプレイをゼロとグレイも覗き込んだ。

 

グレイ「狙いは当然ここか」

ゼロ「……だとしても変だな。幾らここの戦力が俺達だけだとしても戦艦で突っ込むのは無謀だと思わないか?」

シエル「えぇ。私もそう思うわ」

グレイ「という事は……特攻?」

 

ゼロ「……その可能性は大いにあるな」

 

あれ程大きい戦艦だ、ぶつけられたらひとたまりも無いだろう。

 

グレイ「早くどうにかしないと!」

シエル「動けるのは貴方達だけしか居ないわ、私も出来る限りのサポートはするけど……」

 

ゼロ(何だ?この嫌な予感は。特攻して来そうな感じではあるが、それだけでない気がする)

シエル「ゼロ?」

 

シエルの声で我に返る。

ゼロ「あぁ、すまない。アレを止めるにはやはり直接乗り込む他無いだろう」

 

シエル「すぐにでも転送可能よ」

グレイ「行きましょう、ゼロさん」

 

やる気満々といったグレイであるが、

 

ゼロ「……いや、これは俺1人で行く」

グレイ「えっ!?」

ゼロ「勘違いしないで欲しいが、別に戦力がどうのこうのの話ではない……単純に、嫌な予感がするんだ」

 

グレイ「嫌な予感がするなら尚更一緒に行った方が……」

ゼロ「もしお前も一緒に行って俺達両方に何かあったら誰がここを守る?今戦えるのは俺達だけと先程シエルも言っただろう。ここは任せておけ」

 

グレイ「……分かりました。でも何かあれば必ず助けに行きますからね」

ゼロ「あぁ。何も起きない事を願っていてくれ」

 

 

そして、

シエル「ゼロ、行くのね?」

ゼロ「あぁ。頼む」

シエル「……気を付けてね、転送!」

 

ゼロが転送された後、

 

シエル「ゼロ……」

グレイ「大丈夫ですよ。ゼロさんなら、きっと」

 

 

 

 

すぐに目的地である艦の内部へと侵入したゼロ。

ゼロ「……そこら中にイレギュラーの反応。無()ではあるが、敵だらけだな」

 

まだ地上に居た時も確かこんな事があったな、とふと思った。

M・M「そんなのあったっけ?って方は第5話をご参照下さい」

 

 

 

シエル「どうやら転送出来たみたいね」

ゼロ「あぁ」

シエル「とりあえずブリッジを目指して。そこに行けば止める手立てが分かる筈」

ゼロ「了解だ」

 

シエル「何があるか分からないわ、貴方なら大丈夫だとは思うけど気を付けて進んでね」

ゼロ「……あぁ。また連絡する」

 

通信を切り、周りを見渡す。

 

 

ゼロ「……」

この艦を見てからずっとしている嫌な予感は弱まる所か強まっていた。

 

シエルに言われた通りブリッジへと向かう。場所が何処かは分からないが、今居るのは恐らく艦尾辺りだろう。艦の基本的な作りからするならばブリッジは真反対だ。

 

ゼロ(のんびりはしていられないな……)

だが走り出せば大量の敵が群がって来た。

 

 

今までの敵と比べて動きがかなり鈍い事は妙に思ったが、敵である事には変わりない。

ゼロ「邪魔だ……押し通る!」

握り締めたセイバーで群がる敵を次々と斬り刻んでいき、基本的には無視して先に進んでいく。

 

 

と、ここでゼロは異変に気付く。

ゼロ「!?」

 

チラリと後ろを確認すると、先程斬り裂いた筈の敵が何と再生したのだった。

正確に言えば再生、というよりかは生き返ったという表現の方が正しいか。言われてみれば斬った時から違和感を感じていた。

 

ゼロ(キリが無い……ここの敵は一体何なんだ!?)

 

斬っても斬っても減らない敵にゼロは困惑したが、大人しくここは逃げる事にした。

 

ゼロ(生憎無意味な戦いはしないのでな)

 

 

あっという間にこの艦の真ん中に差し掛かった頃、ゼロは進んでいく内に大きな部屋に入った。巨大な柱が何本もあるだけの、見るからに怪しい場所であるが……

 

ゼロ「隠れていないで出て来い、隠れているのは分かっている」

 

ゼロが見ているのは一見何も無いように見えるとある柱。だが彼の言葉により、

 

???「気付いていたか」

ゼロ「お前は……」

???「久しいな。その姿、あの頃のままだ」

 

ゼロ「アヌビス……」(その後が分からん……)

 

アヌビステップ・ネクロマンセス三世(以後アヌ)「我が名を忘れたか!?我が名はアヌビステップ・ネクロマンセス三世!」

 

ゼロ「道中に居た妙なザコ共はお前の仕業か」

アヌ「そうだ。貴様達に正義の裁きを下す為に再び冥府より蘇った!」

 

ゼロ「そんな事はどうでも良い……俺の前に立ち塞がるなら、何度でも冥府に送ってやる!」

 

 

 

 

 

戦闘が始まるや否や、道中で何度も見た機能を停止した筈のレプリロイド達が地面から現れる。

 

ゼロ(あまり時間を掛ける訳にはいかない……)

幸い死体共は動きが鈍く、絡まれると鬱陶しいが避けていけばどうという事は無い。

 

ただ、何しろ数が多いので……

ゼロ「チッ……」

 

シールドブーメランを走らせて目の前の敵を葬り、駆け出す。

大量の敵が湧き出して来るが、

ゼロ「邪魔だ、サーキュラシールド!」

 

今度は自分の周りにブーメランを回らせて、自身は敵陣に突撃する。

数は多いが、各個の敏速、装甲といった性能はかなり低い。ゼロの周りを回るブーメランにより次々と斬り刻まれていった。

 

そして、

ゼロ「はぁッ!」

ジャンプし、更にトリプルロッドに持ち替えた後に真下の敵を突きホッピングした。

 

アヌビス「!?」

突如目の前に急接近してきたゼロに驚愕。

 

ゼロ「雑魚に構う理由は無い!」

振り下ろされるセイバーを何とか杖で受け止めたアヌビス。

アヌビス「クッ……流石、と言ったところか」

 

純粋なパワー、スピードではゼロに分があり、そんな事はアヌビス自身も分かっている。

 

何故なら元々彼は完全な戦闘用レプリロイド、という訳では無いからだ。

アヌビス「だが!」

 

アヌビスの後ろから1機、更にゼロの後ろからも1機飛行型のレプリロイドが体当たりして来た。

ゼロ「チッ……!」

 

アヌビス(ここは空中、そして奴は今セイバーを振り下ろした後!逃げ場は無い!)

 

だがそう簡単にやられるゼロでは無い。

ゼロ「甘いッ!」

 

何とアヌビスの杖を足場にもう1度ジャンプし、

ゼロ「円水斬!」

華麗な空中回転斬り。これにより前後両方から体当たりして来るレプリロイドを斬った。

 

ここで体勢を立て直す為に1度アヌビスから離れ地面に着地。

 

ゼロ(ただ格闘戦を行えるなら俺の方が圧倒的に強い。だがそうさせない為の死人共、か)

「地から這い出てくるだけの奴しか出せないと思っていたが、違った様だな」

 

アヌビス「……我はDr.バイルに私のナノマシンに更なる改良を施して頂いた。これによりロストしたレプリロイドの純粋に治療に掛かる時間も軽減し、より高度なレプリロイドも修復可能になったのだ」

 

ゼロの軽い挑発にも冷静に答えた。

 

アヌビス「無数のレプリロイドを潜り抜けて私の元に辿り着いたとしても貴様を待っているのはまた別の無数のレプリロイドだ」

 

そう言って杖を振ると、また地面から大量のレプリロイドが湧き出て来る。

ゼロ「何度やろうと同じだ!」

アヌビス「そうはさせん!」

 

駆け出して来るゼロに対し、杖を回転させるアヌビス。すると地面が崩落していき、代わりにこの部屋に初めからあったのと同じ柱が地面から現れた。(柱の出現位置に居たゾンビレプリロイド君達は儚く散りましたとさ)

 

ゼロ(底が見えんな……)「面倒な事を……!」

アヌビス「行けッ!」

 

そして至る場所から柱が一斉にゼロに向かって来る。押し潰すつもりだろう。(そしてに地面に居た大量のゾンビレプリロイド君達は儚く潰れましたとさ)

 

ゼロ「この程度で!」

いつものチャージリコイルロッドで地面を突き大ジャンプ。とある柱に乗った後は次々と柱を柱の間を軽快に移動し、アヌビスに向かっていく。

 

アヌビス「まだまだ!」

例の飛行型、更には狼型の動きの素早いレプリロイドがゼロと同じく柱をひょいひょいと移動しながらアヌビス側から向かって来ている。

 

ゼロ「邪魔を……するなッ!」

崩れゆく足場に注意しながら、斬る必要がある奴だけを的確に斬る。バスターで目の前の柱をわざと崩し、狼型のレプリロイドはそれにより落下して行く。

 

アヌビス「自ら足場を崩すだと!?」

ゼロ「足場が無ければ動けないと思うな!」

 

ダッシュジャンプで跳躍し、天井に向かってチェーンロッドを放つ。

アヌビス(次から次へと良くそんな手段を思い付くな……)

天井からぶら下がるが、そうすると今のゼロは片腕を使っている為にもう片腕しか無い。当然そこをチャンスだと狙うレプリロイド達が様々な角度から特攻を仕掛ける。

 

アヌビス(これならどうだ……ゼロ!)

 

ゼロ「いかなる状況であろうと……冷静であればどうとでもなる」

ここでゼロはまた新たな技を披露。

 

ゼロ(ここなら……こうだ!)

バスターをチャージし何も無い場所に向けて発射。そしてその反動により回転し、続いてバスターを機関銃型に換装(シフト)。回転しながらの乱射で次々と撃破していった。

 

俗に言うビームガトリングである。

 

しかしまだ全滅とまではいかない、天井を這ってやって来る蜘蛛型のレプリロイドが居た。

ゼロ「これでも喰らっておけ!」

そこにクロールシールドを投げる。地形に沿って動くので天井を這う相手をまとめて破壊した。

 

かなりの相手が居たが片腕の彼に全て破壊されてしまったのを見てアヌビスも驚きを隠せない。

 

アヌビス「何と……敵ながら見事なものだ」

ゼロ「敵を褒めている暇があるなら今から来る危機をどう対処するか考えておけ……行くぞッ!」

 

チェーンロッドを揺らし、ターザンの要領で勢い良く飛ぶ。崩れた地面を飛び越えて再びアヌビスに急接近。

 

アヌビス「見える物が全てとは思わん事だ!」

ゼロ「!?」

 

突如自分が立っていた足場が大きく揺れる。アヌビスの元まですぐそこであったが、危険を察知したゼロは諦めて別の柱に飛び移った。

 

そしてすぐに先程居た場所が崩れ、何と地面から超大型レプリロイドが現れたのだった。

 

ゼロ(こんな奴まで復元可能なのか……)

資料で見た事があったか、実際見た事があったのか。見た事がある様な無い様な存在。

 

M・M「今ゼロは思い出せていませんがこのレプリロイドの名前はCF-0、ロックマンX2の初めに出て来る大型のボスです。そのまま出すのはあまりにも雑魚過ぎるので(原作では初めに戦うボスという事もあり武器を持っていない)大幅に改造を加えています」

 

ゼロを標的と捉えるや否や、左腕が何とチェーンソー、右腕が先端に鉄球が付いた鎖に変形した。

 

ゼロ「……当たれば痛そうだ」

それ所で済むとは思わないが、部屋全体をチラ見して冷静に考える。

 

もう大分足場は崩れており(別に無くても何とかなると言えばなるが)、行動が制限されている以上下手に動けないのが現状。

 

ゼロ(まずはあのデカブツを何とかしないとな)

邪魔にも程がある。他は無視して大型レプリロイドを斬る事にした。

 

アヌビス(そうだ……それで良い。あのレプリロイドの本当の目的を知らないお前はこれまでだ)

 

 

ゼロは大型レプリロイドの目の前でわざと止まる。当然相手はそこにゼロを真っ二つにしようとチェーンソーを縦から振り下ろすが、そこを落ち着いて避ける。

 

寧ろゼロはこれを待っており、振り下ろされた腕に飛び移りそのまま駆け上がる。焦った相手は振りほどこうと武器を滅茶苦茶に振り回すが、ゼロはこの行動をものとせずジャンプや時には屈んで回避。

 

アヌビス(……分かってはいたが、やはりあの手の相手には動じもせぬか)

 

 

そしてゼロはある時敵の行動の後隙を見計らいチャージリコイルロッドで高く飛び、セイバーに雷のエレメントチップを付与。

 

 

ゼロ「終わりだッ!」

頭上にセイバーを突き刺し、雷が送り込まれる。それがメイン回路に触れたのが致命傷となり相手は機能停止した。

 

 

アヌビス「何ッ!?動かなくなっただと!?」

ゼロ「逆に聞くがこの程度の敵で俺を倒せると思っていたのか?」

アヌビス(まさか破壊では無く動作不能にさせられるとは……これでは私の計画が台無しだ)

 

ゼロ「……何を企んでいたのかは知らないが、あの手の相手は破壊されると何をしでかすか分からないからな。動作不能にするのが1番早くて楽だ」

アヌビス「クッ……」

 

破壊されたらゼロを掴んで爆発させるつもりだったのだが、まさかの彼の機転により不発に終わってしまった。

 

ゼロ「さて、次はお前だ」

セイバーをアヌビスに向ける。

 

アヌビス「ふん……」

そう言いながら杖を回せば際限無く現れるゾンビ兵が行く手を阻む。

 

ゼロ(イカロスを使えれば一瞬でカタが付きそうだが……ダメだ。ここで使うべきじゃない)

イカロスフォームは戦闘だけで無く様々な点において有用なのでなるべく温存しておきたい。

 

 

となると。

ゼロ(……やはり俺は引き気味な戦いは好きじゃない。攻めてこその俺だ)

セイバーとバスターを持ち一気に駆け出す。

 

 

アヌビス「何度やろうと同じ事だ」

ゼロ「何度も同じ手でやると思っているのか?」

 

氷のエレメントチップを付与。そしてバスターをチャージし、

ゼロ「道を開けろ!アイスジャベリン!」

 

ゼロのバスターから氷の竜が発射され、道中の敵を次々と貫いてゆく。そしてゼロはそれに続いて横から絡んで来る敵を斬りながら走っていく。

 

アヌビス「行けッ!」

対してアヌビスも休む事無くかなりの量の兵を送り込むが、

 

ゼロ(この局面(フェーズ)で終わらせる……!)「滅閃光!喰らえぇぇッ!」

 

力を込めて思いっきり地面を殴り、そこからエネルギー波が拡散していく。

アヌビス「何ッ!?」

 

そしてそれが部屋中に居た敵に降り注ぎ、掠っただけで瞬く間に爆散した。ゼロの周りもそのエネルギー波が降り注ぐもその中を恐れずに走る。

 

滅閃光はアヌビスにも届いておりゾンビ兵の召喚を中断せざるを得なかった。

その隙を突いてゼロが急接近し、

 

ゼロ「はぁッ!」

アヌビス「クッ、もうこんな所に……!」

セイバーを杖で受け止めたのは良いものの、やはり力比べでは彼の方が上だ。

 

ゼロ(邪魔をする者は居ない、ここで決める!)

何とか自分から離れようとするアヌビスだが、当然ゼロはそこを逃すまいと猛攻を仕掛ける。

 

自分のセイバーを必死に杖で受け止めるアヌビスを見て、ゼロは1度軽くバックステップしたと思うといきなりセイバーを投げた。

 

アヌビス「ッ!」

反射的に杖で投げられたセイバーを防いだのは良かったが、その時点でゼロは勝利を確信していた。そして何かをして来るのにアヌビスも気付いたが、

 

ゼロ「もう遅い」

ゼロナックルを装備してダッシュで一気に近寄ると手をぶん殴った。ダメージを負い思わず杖を離してしまい……

 

次の瞬間、セイバーで真っ二つにされた。

 

 

 

 

 

 

 

ゼロ「……今回も面倒な相手だったが、個人の戦闘能力が低かったのが幸いだったな」

 

そう言いながらも休む事無く先に進む。目指すはブリッジだ……と思っていたがすぐそこにあった。どうやら思ったよりか進んでいたらしい。

 

ブリッジの入口に立ち、シエルに連絡を取る。

 

ゼロ「シエル、聞こえるか?」

シエル「ゼロ!?大丈夫なの?しばらく連絡が無かったから心配したわ」

ゼロ「すまん。戦闘をしていた」

シエル「だと思ったわ。それで、どうしたの?」

ゼロ「ブリッジに到着した」

シエル「そうなの……ビデオ通話でそこの映像を映せるかしら?」

ゼロ「了解だ」

 

テキパキとGATを操作をしてビデオ通話を立ちあげる。前に初めてビデオ通話を行った時よりも格段にGATの扱いに慣れてきたのが実感出来る。

 

シエル「ありがとう。じゃあまず貴方の右側にあるコンピュータを見て。多分それがメインよ」

ゼロ「ふむ」

 

言われた通りに指定された機械を映す。

 

シエル「ゼロ、その機械に何かを差し込む場所は無い?アダプタみたいな」

 

ゼロ「アダプタか……あったぞ」

その機械の右端にそれらしき差し込み口があり、それを映像として映す。これでシエルはどうするつもりだろうか?

 

シエル「うん、使えるわね。そのままビデオ通話はもう大丈夫よ。GATをそのコンピュータにプラグインして欲しいの」

ゼロ「……プラグイン?」

 

聞いた事の無い言葉に困惑するゼロ。そこですかさず隣で見ていたのであろうグレイが、

 

グレイ「シエルさん、ゼロさんプラグインはやった事無いと思う」

シエル「あっ、そっか……ごめんなさいねゼロ。やり方を教えるわ」

ゼロ「あ、あぁ……」

 

シエル「GATの後ろに黄色いボタンがあるでしょ?それを押してみて」

ゼロ「これか」

 

言われた通りに押してみると、何とびっくり何やら線が出て来た。

 

ゼロ「こんな物があったのか……」

 

シエル「また詳しく教えるわ。今はそれを先程の機械の差し込み口に挿入(プラグイン)して」

ゼロ「分かった」

 

差し込む瞬間にプラグイン……何とかEXE、トランスミッションという言葉が頭を過ぎったが何だったのだろうか。

 

シエル「OKよ。これで貴方の端末を媒体に私の方からそのコンピュータを直接操作出来るわ」

ゼロ「凄いな……」

グレイ「凄い……」

 

ゼロとグレイの2人とも驚愕を隠せない。

 

そしてすぐに、

シエル「これで良し……とりあえずその艦はまもなく止まるわ」

ゼロ「……何とかなったか」

シエル「その艦の情報も入手したわ。ただごめんなさい、転送するには初めの場所じゃ無いと出来ないみたい」

ゼロ「構わない。これより戻る」

シエル「お願いね」

 

そう言って彼女との通話を切る。

 

ゼロ「任務完了(ミッションコンプリート)だな」

 

 

だが……任務完了の筈なのに何故かゼロは違和感が消えなかった。

ゼロ(ずっとしているこの妙な感じは何だ?まだ何かあるのか?)

 

その時だった。突如シエルから再び連絡が。

ゼロ「どうした?」

シエル「ゼロ!大変なの!」

ゼロ「落ち着け。何があった」

シエル「その艦の場所から更に南方向から凄まじいエネルギー反応があるわ!かなりの距離なのに私の場所から察知出来るって事は余程の規模って事なの!今すぐその場から脱出して!」

ゼロ「……分かった。切るぞ」

 

そう言って通話を切る。どうやらずっとしていた嫌な予感はこれだったらしい。

 

ゼロ「どうするか……考えるまでも無いな」

すぐ側の壁を破壊した後、

ゼロ(残しておいて正解だったな)「セットアップ、イカロス!」

 

イカロスフォームになり早々にその場を脱出する。宇宙空間に出てから僅か数秒後の事だった。

ゼロ「!!!」

 

今まで自分が居た艦が突如閃光に包まれたかと思うと、次の瞬間には存在が無くなっていた。

かなりの大きさの艦であったが、それを上回る大きさのレーザーが全てを破壊した……もし少しでも遅れていたら、と思うと流石に恐怖を感じた。

イカロスが無ければ脱出は出来てもここまで来るのに間に合わなかったかも知れない……。

 

 

あまりの眩しさにゼロは目をつぶっていたので何だったのかは不明だが、あれ程までの大きさの艦を一瞬で消し去る程の兵器となるとその規模は到底計り知れる物では無い。

 

ゼロ(今のは一体……)

気になる事はあるが、とりあえず帰還しよう。方向は分かっているので何とか帰れる筈だ。

 

 

しばらくして、

「……ロ、ゼ、ロ……」

ゼロ「……ノイズが酷いな、上手く聞こえん」

 

間違いなく先程の何か(・・)のせいだろうか、GATが不具合を起こしている。

 

初めの内は全く聞こえなかったが、更に時間が経つにつれて不具合も直り、

シエル「ゼロ?応答して!ゼロ!」

ゼロ「シエル。聞こえている」

 

よくやくクリーンに彼女の声が聞こえた。

シエル「ゼロ!良かった……」

ゼロ「何とかな。ただ今帰還中だ」

シエル「今どの辺りに居るの?」

ゼロ「丁度シエル達の居るステーションから数分と言った所だ。もうすぐ着く」

シエル「そう……」

ゼロ「まずは帰還する。切るぞ」

シエル「えぇ、気を付けて」

 

 

それから彼の言った通り数分後にはゼロが宇宙ステーションに戻ってきた。

 

帰って来るや否や、

シエル「ゼロ!」

自分の胸にシエルが飛び込んで来た。

 

ゼロ「シエル……」

シエル「…………」

ゼロ「すまない、心配を掛けたな」

シエル「うん……」

 

彼女の肩を優しく抱き締める。

 

少しして、

グレイ「……ゼロさん、シエルさん」

と、ここで離れた所から見守っていたグレイが一言。彼なりに空気を読んでいた様だ。

 

シエル「ご、ごめんなさい。ゼロもグレイも」

ゼロ「あぁ」

グレイ「大丈夫ですよ。僕もゼロさんの事心配でしたから」

 

顔を赤くしてゼロからそっと離れるシエル。

 

ゼロ「まずは俺からの報告だな……と言っても2人とも分かっている事だが。何とか艦は止めたが、シエルの警告によりすぐに脱出したら突如目がおかしくなる程の光に包まれた」

 

シエル「それについては私達の方からも見えたわ。映像としても残してる」

コンピュータを動かすシエル、そしてすぐに先程の物と思われる映像が映し出された。

 

ゼロが居た艦全体を包み隠す事の出来る程の大きさの光が通ったと思うと次の瞬間には残骸すら残っていない。

 

ゼロ「これは……」

シエル「光化学、単純に言ってビーム兵器ね」

グレイ「僕もそう思います」

 

どうやら2人は見ただけでアレが何か分かったらしい。続いてシエルが、

 

シエル「囮、だったのかしら」

ゼロ「囮?」

シエル「あの艦の事。表向きはあの艦を私達の居るこの宇宙ステーションに特攻させるつもりだったのだろうけど、本当の目的はそれを止める為に乗り込んだ者をあの兵器で狙い撃つ為の囮だった、という事よ」

 

ゼロ「回りくどいな。直接ここを狙い撃てば……いや、そんな事が出来ればわざわざ艦を特攻させる必要は無いか」

(つまりアイツ(アヌビス)も捨て駒だったという事か)

 

グレイ「恐らくは射程の問題でしょう。ここから特攻して来た艦の場所は結構離れていたし」

シエル「えぇ。そうでしょうね」

 

シエルもその意見に便乗している事からしてもそうなのだろう。

ゼロ「……だとすれば、それもまた囮か」

シエル「え?」

グレイ「その兵器もまた僕等を誘き寄せる囮だと言う事ですね」

ゼロ「あぁ。あんな危険な物を出されたら俺達はアレを止める為に動くしかない。そしてまたその場所には沢山の危険があると言う事だな」

 

グレイ「ゼロさんの言う通りだとしたらもう既にこの宙域の施設の殆どは掌握されているな……まぁ僕達が宇宙に上がるまで時間はそこそこ空いていたからそれ位しておくのは当然か」

 

シエル「そんな……危険を回避する為にまた危険に飛び込ませるのを何度も繰り返さなければならないと言う事なの?」

ゼロ「……初めからこうなる事は想定済みだ。現実の物になって欲しくは無かったが」

グレイ「とことん潰していくのは地上に居た頃から変わらなかったし」

 

悲しい顔をするシエル。

 

ゼロ「……大丈夫だ。今までも同じ様な命懸けの戦いをして来たんだ。傷を、悲しみを、後悔を背負っても皆諦めずに立ち上がって来た」

グレイ「1度退場していた僕が言える事じゃ無いけど……皆なら必ず大丈夫だって信じてますから」

 

シエル「……貴方達は本当に強いわね」

 

ゼロ&グレイ「守るべき何かがあるから」

見事にシンクロした。ゼロとグレイは顔を見合わせてグレイは笑い、ゼロもそっと微笑んだ。

 

シエル(貴方達は否定するけど……やっぱり私達からすれば皆は、英雄なのよ)

 

その光景を見たシエルもまた心の中で彼等への想いを(つづ)り、微笑むのであった。

 

 

 




前の話よりまさかここまで投稿日か離れているとは思いませんでした……完全に話の内容を忘れてかなり前の話まで遡って読んでいました。

本当に申し訳ないです(もうこれまで私の小説を読んで下さっている方々からすれば「またか……」って感じになってる方も居るかも知れませんが)

亀更新に不定期過ぎる投稿どうかお許しを……
_○/|_ 土下座


今回ほんの少しだけエグゼネタを入れました。ゼロさんのちょっとお茶目な部分も。
そしてグレイさんが超強化されて帰って来ましたが、彼もまたかなりの苦しみやら葛藤やら負の感情に耐えて帰って来たのですが……そこら辺の描写も次かその次にでも入れようかなと。
ついでにそのまんまですが、バスターフォームはV2アサルトバスターガンダムをモチーフにしています。


長々と失礼しました、ひとまずここで終わりにします。
では、次の話でお会いしましょう(´・ω・`)/
皆様良いお年を。
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