ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
これからの展開を書くのが中々難しく時間が掛かりあまり長めでも無いですが頑張って投稿していきたいです。お気に入りがかなり増えてて驚愕と共に非常に嬉しい限りです。ありがとうございます。
基本的にゼロ視点でお送りします。
では、どうぞ。
-大都市の危機 懐かしき敵達-
あの任務が終わり、ゼロ達はまたカンナ近くに少しの間滞在する事となった。
実はあれからというものの、各地でイレギュラーの集団が現れる様になった。
被害は我々ガーディアンや各地のハンター達の活躍により最小限に留められていたが、
休憩室にてプレリー達はとある会話をしていた。
エール「謎ですね……」
ゼロ「そのイレギュラー達は破壊するしかないしそうなると黒幕の正体も分かる事も無い、か」
ヴァン「上手く仕組まれてますね」
アッシュ「……」
グレイ「アッシュ……?」
アッシュ「臭うわね」
ヴァン「何が?」
アッシュ「もし黒幕が居たとしても、今ガーディアンにより秩序が守られている世界をわざわざ壊そうとする必要が無いから」
エール「……何処かしらにも、その平和を憎み嫌う者が居るという事よ」
ゼロ「昔よりかは遥かに平和になったが……それでもその平和を仮初の平和だとか言って武装蜂起する奴はいつの時代にもいるものだな」
プレリー「……ッ」
ヴァン「プレリー、大丈夫か?」
プレリー「……えぇ、大丈夫」
ゼロ「……ガーディアンは良くやってる。俺の生きてきた時代の中でこれ程までに平和な時は無かった。しかも人とレプリロイドが共に暮らす等考えられなかった」
プレリー「ありがとう、ゼロ」
その時、プレリーのGATが鳴った。
プレリー「はい……何ですって!?分かったわ!すぐに現場に向かうわ」
慌ただしく通話を切ったプレリー。
アッシュ「どうしたの?」
プレリー「大変なのよ!カンナのすぐ近くでイレギュラー達が大量発生したって!」
グレイ「それは大変だな、早く行かないと!」
ヴァン「あそこには頑丈な警備が敷かれているけど、イレギュラー達となると心配だ。急ごう」
~カンナ 入口~
グレイ「ッ……!」
壮絶な戦いの跡。大量の警備兵、そしてレプリロイドが倒れていた。
ヴァン「クソッ……遅かったか!?」
アッシュ「急いで中に……!」
エール「皆待って!この人まだ息がある!」
そこへプレリーとガーディアン達がやって来た。
皆駆け寄って話を聞くと、
警備レプリロイド「最初は普通のイレギュラーだけだったんだが……途中で弾が全く効かないゴーレムまで出て来て、でもそれよりもとんでもない奴が居たんだ」
ゼロ「とんでもない奴?」
警備レプリロイド「いきなり何か出て来たと思ったら風の様に早くて、一瞬でそいつが持っていたセイバーから出した風圧で前に出ていた奴等が吹き飛ばされていったんだ……そして何人かのレプリロイドが束で襲い掛かったが一瞬で全員真っ二つにされちまった」
ゼロ「……まさか」
グレイ「ゼロさん、何か心当たりでも?」
ゼロ「いや……そうなのかどうか分からんが、もしも当たっているならお前達も知っている筈だ」
ヴァン「俺達も……?」
ゼロ「実際に見てみれば分かる話だ、そんな事より中に急ぐぞ。早くしないと都市の被害が増え続けるだけだ」
4人とも頷き、走るゼロに続く。
プレリー(……皆、頑張って。私達も頑張るわ)
「1部はここ周辺の怪我人の収容。もう1部は中に入って生存者の保護、続いて救護作業に移るわよ!迅速にお願いね!」
ガーディアン隊員「はい!」
中に入ると、思ったよりかは被害は少ない方だった。都市の破壊が目的では無いのだろうか。
ゼロ「……手分けして行くぞ。他のガーディアンが生存者の救護作業を行っているらしいから生存者を見つけたら運び、都市内のイレギュラー達を殲滅する……各自出来る限り連絡を取り合おう」
4人「了解!」
ゼロ「皆気を付けろ。外でレプリロイドが言っていた奴は恐らくかなり危ない存在だ」
ヴァン「分かってますよ、ゼロさんも見つけたらちゃんと連絡お願いします」
ゼロさん「分かっている。さぁ、行くぞ!」
5人とも違う方向に散らばり、この広い都市での任務がたった今始まった。
ゼロは都市中心、マンションの住宅街に来ていた。ここに来る間にも何人かの生存者をガーディアンに任せ、この短い間にも沢山のイレギュラー達を斬っていた。
ゼロ(もっと壊滅的なものを想像していたが……普通に街はそこまで破壊されていないし、イレギュラー達も人とレプリロイドを殺す為に行動してる訳でも無さそうだ)
では何の為に?流石にそこまでは分からない。
そんな事を考えていたその時。
ゼロ「!!!」
何処かしらか微かだが叫び声が聞こえた。
すぐにその方向へと向かう。
ゼロ「この辺りだと思うが……何処だ!?」
すると今度は大きくはっきりと聞こえた。
「助けて」と。
ゼロ「上か!」
どうやら今自分の目の前にあるビルの屋上から聞こえてくるらしい。
ビルを壁キックで登っていき、すぐに屋上へと辿り着いた。そこには……
ゼロ「……お前は、アステファルコン!」
恐らく自分がシエルの手により目覚めさせられてから1番最初に戦ったミュートスレプリロイド(ロックマンゼロにおけるボス敵)だろう。
アステファルコン(以後アス)「まさか……もう一度貴様に会えるとは思わなかったな」
ゼロ「俺だってそうだ」
アス「ここを襲えば必ず貴様に出会えるとあの方から再び頂いた命……痛みに耐えて更なるこの身の改造を受けて良かったぞ、ゼロ!」
ゼロ「知るか……それよりあの方とは誰だ!?」
アス「私が言わなくとも貴様が1番良く分かってるだろう……」
ゼロ「ッ……!?」
アス「さぁ始めよう、と言っても今回も残念ながら貴様に時間はあまり残されてはいないがな」
ゼロ「どういう事だ?」
アス「この奥の建物にはそれなりの数が避難して来ている。だが時間が経てば水が入って来る」
ゼロ「お前……またか」
かつてもそうだった。あの時も時間制限がある中での戦いであり、楽な戦いでは無かった。
アス「来いッ、ゼロ!」
ゼロ「言われずとも……斬るまでだ!」
その前に。
ゼロ「こちらゼロ。説明は後でするが、かつて俺が戦った奴ともう一度遭遇した。これより戦闘に入る……ついでに外のレプリロイドが言っていた奴とは違うから安心しろ」
ヴァン「危険そうなら言って下さいね」
ゼロ「あぁ」
通信を切り、改めてセイバーを構えて相手を見る。奴が言った通りなら急がないといけない。
ゼロ(迅速に葬るしかないな)
自分はどちらかと言うと相手の行動を見てから動くカウンター型ではあるが今回ばかりは自分から先に仕掛けていく。
奴は落ち着いてバックステップしアローを数発放つ。あくまで時間切れを狙うつもりだろうか。
ゼロ「チッ……」
セイバーで叩き落とすがそうするとその場で止められる。距離を取られて遠距離から攻撃されると面倒だ、バスターで応戦するのも違うだろう。
ゼロ(だが今回は違う。かつての武器達が戻って来た今なら……どうにか出来る筈だ)
ここはシールドブーメランを持ち、再び駆け出して一気に距離を詰める。
相手は先程と同じく距離を取りアローを放つが、
ゼロ「サーキュラーシールド!」
シールドブーメランを自分の周りにクルクルと回しながらセイバーを出して突っ込む。
アス「何ッ!?」
撃ったアローはシールドブーメランにより叩き落とされゼロが突撃して来た。
ゼロ「はぁッ!」
アス「グッ……」
まずは一太刀、だがこれだけは終わらない。
ゼロ「まだだ……クロールシールド!」
クルクル回るシールドブーメランは続いて地面を這う様に進み、距離を取るアステファルコンを追尾していく。
アス「調子に乗るなッ!」
地面に電流を流し、シールドブーメランを止める。そしてその強力な電流も地面を這ってゼロに向っていく。
ゼロ「一筋縄にはいかんか……!」
ギリギリまで引き寄せて回避する。
そして再びシールドブーメランを持った時、
ゼロ(……ッ!?)
何かの異変を感じた。そしてそれを分かっていたかの様に、
アス「アレをモロに受けたならしばらくは使えまい……残念だったな」
故障では無いが確かに動かない。これはこの戦闘では使えないと見て良いだろう。
ゼロ「チッ……面倒な事を」
アス「さぁどうする?これで近付く事は難しくなっただろうな……しかも更に」
ゼロ「何だ?」
アス「新しく作った武器を使ってやろう……」
そして出したのは、ボウガンの様だが巨大で重砲の様にも見えた物だった。
ゼロ「……」
アス「一撃で沈んでくれるなよ……いけッ、リニアレールガン!!!」
ゼロ「ッ!!!」
まさに音速の如く雷がゼロの右腕を掠った。ギリギリ回避成功とは言え、反応が遅ければ致命傷は免れなかっただろう。
アス「避けたか……だが安心しろ、スタミナが無くなるまで撃ち続けてやる」
見た所自分の体から出した電流で充電を行っているので弾切れ等という事は無いのだろう。
だが当然ながら充電には時間が掛かる。その時間を逃す訳にはいかない。
アス「今の隙を狙えばと貴様は思っているのだろうが、残念だったな!」
何と背中から手が更に出て来てアローを絶え間無く放っていく。
ゼロ「チッ……マズいな、時間が!」
何とか回避は出来ている。リニアレールガンも下がって落ち着いて見れば回避は出来るしアローはセイバーで叩き落とせば良い。
だが、「タイムリミット」というものが存在する以上そんな呑気に避けている暇等無いのだ。
ゼロ(どうする……落ち着け、こんな時こそ周りを良く見る。ヴァン達に教えている事だ)
一旦落ち着いて今自分が居る場所、使える武器や周りの状況を1度見直す。
ここは屋上である。広くて周りには障害物等は存在しないのでチェーンロッドはあまり使えない。
奴は完全に位置固定となってあの場から動く事は無いだろう。弾幕にかき消されるのでバスターは駄目だ。残されているのはリコイルロッドとトリプルロッドだが……
ゼロ(……一か八か、やるしかない)
時間切れが狙いなのは確かだ。だったら予想外の方法で懸けてみるしかない。
アス「ハハハハ、手も足も出ないか!このままだとタイムオーバーだぞ!?」
ゼロ「……よし、やるか」
チェーンロッドとリコイルロッドを持ち、駆け出す。尚リコイルロッドをチャージしておく。
アス「ヤケになって特攻か!?面白い!」
更にアローも増え、リニアレールガンの方は今回ので第4波となる一撃を放った。
ゼロ(俺に照準を向けて撃ったな……アローも俺に向かってる。今だ!)
リコイルロッドのチャージ突きを地面に放つ。するとゼロは高く飛び上がった。ギリギリで避けて空中にて完全フリーの状態になり、
ゼロ「喰らえッ!」
そこにリニアレールガンに向けてトリプルロッドで急降下突き。そしてそれリニアレールガンを踏み台にして再び高く飛び上がる。
アス「馬鹿なッ!?」
リニアレールガンを破壊したのを確認してセイバーへと持ち替えて、
ゼロ「裂鋼刃!」
また急降下斬り、そしていつもの3連撃。アステファルコンが怯んだのを見て技をそのまま続ける。
ゼロ「終わりだッ、重波斬!」
その場で溜めてフルスイング。
アス「な、何故だッ……ぐわぁぁっ!!!」
倒れた事を確認するとゼロはすぐに部屋の方に向かって行った。時間は間に合っているのか……。
部屋に入ると、確かにそれなりの数の人間とレプリロイドが居た。どうやら間に合ったらしい。
ゼロ「この部屋は危ない!今ガーディアンの方にここに来る様に頼んだからここから離れろ!」
部屋の皆を外に出させたら、続いて下に穴を開けて水道管を見に行く。すると案の定時限爆弾が仕掛けられており、後3分を切っていた為に即座に解除した。とりあえずは一安心である。
ここでゼロは4人に対して通信回線を開く。
ゼロ「こちらゼロ、言っていた奴はとりあえずは撃破した。皆の方はどうなっている?」
ヴァン「今俺はアッシュと一緒に都市1番の大きさのショッピングモールに居るんですが、そこで変なニワトリと遭遇しまして」
ゼロ「ニワトリ?」
妙に嫌な予感。
アッシュ「ニワトリって言ったら「ふざけんなー!トサカに来るぜ!」って言って突然襲って来たんですよね。でも弱かったしアタシ達2人だったしすぐに一刀両断しちゃった」
ゼロ「……アイツか」
はぁ、と嫌な奴を思い出してしまった。
エール「えっと、私はグレイと都市の北部の住宅街に居ます。ここで私達も巨大なレプリロイドと戦闘になったんです」
グレイ「倒した後見てみたらD-1000という番号が刻まれてましたね」
ゼロ「ふむ、名前だけ言われても分からんな。また後でガーディアンベースで確認する」
その時プレリーから連絡が。
プレ「かなりの数の生存者を救助したわ。これだけ助かったのは皆のお陰よ、ありがとう」
ゼロ「まだ助けを求めている奴が居るだろう。俺達はこのまま救護作業を続ける」
プレ「えぇ、気を付けて」
ゼロ「そういう事だ。皆大丈夫だろうがイレギュラーに気を付けて作業を続けてくれ……まだあのレプリロイドが言っていた奴が出現していない。くれぐれも気を付けろ」
4人「了解!」
ゼロ「俺も行くか……」
先程まで居たビルから隣のビルに飛び移り、そのまま連続で飛んで移動していく。
だがこれも何かの運命なのか。ゼロの元へとやって来るとある強敵にゼロが気付く事は無い。
???「見つけたぞ……ゼロ!」
最近遅れ目で申し訳ないです……。
懐かしき敵さん達が登場しました。これからもロックマンX、ゼロ、ゼクス・アドベント基本にロックマンシリーズからゲスト出演として出て貰うボスさん達が居ます。そのままでは無く強化してゼロ達の前に立ちはだかりますが果たして……。
次回、遂にゼロの前に強敵が現れる。ゼロはどう戦うのか……お楽しみに!
時間はなるべく午前・午後6時に合わせているのですが忘れている時がぼちぼちあります、忘れていたらすみません。