ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
遂に始まった世界崩壊。そしてゼロ達ガーディアンの戦いも始まります。
懐かしい敵達、四天王との戦いを制する事が出来るのか。今回はタイトル通りゼロ&グレイ編(でもグレイの出番はまた今度)。
では、どうぞ。
前回までのあらすじ!
驚くべきしぶとさで生きていたバイルは再び世界を破壊する
早速バイルの宣言通り、各地にてイレギュラーの大量発生が確認された。
ゼロ「早速始まったか……!」
ヴァン「俺達がバイル達を倒すか、俺達がバイル達に負けるか……世界破壊なんて下らない戦いはさっさと終わらせてやる」
エール「うん……私達の世界は、私達で守ろう」
ゼロ「奴の思い通りにはさせん」
グレイ「でも相手の数は圧倒的だな……」
アッシュ「弱気にならないの。今までだってそうだったんだから」
ゼロ「何体居ようと関係ない……敵であるならば、全員叩きのめすまでだ」
4人(カッコイイ……)
~艦長室~
プレリーに呼び出されたゼロ達。
プレリー「モニターを見て欲しいの」
モニターに映っているのは世界地図、そして全世界の被害状況。
プレリー「もう既にかなりの都市が侵攻され、軍事施設等も向こう側にかなり占拠されてしまったわ」
ゼロ「この短時間でここまでやるか……」
プレ「今回からは基本一人一人にミッションをして貰おうと思ってるわ」
グレイ「まぁ、それもそうか」
アッシュ「時間も無いし」
プレリー「世界に散らばってるガーディアンの基地と連携して遠い所まで簡単に転送出来る様にした。ここからは各自好きな様にミッションを選んで各自任務を遂行して貰って構わないわ。オペレートは私達の方で行うから」
ヴァン「敵は全部で何体居るんた?」
エール「分からないね……バイルの方が何体手下に付けているのか不明だよ」
プレリー「それは私達の方も調査中。何か分かればまた伝えるわ」
5人「了解」
ゼロ「さて、どうするか」
艦長室にて皆どのミッションを選ぶか吟味している。今対象となってるいるのは9体。だが更に倍位は敵が居ると見て間違いなさそうだ。
四天王が何処に潜んでいるのかが問題だが、それよりもまずは各地の暴動を鎮圧しない事には始まらない。アッシュの言う通りあまり時間は残されていないのだから。
ゼロ「……」
また懐かしい、というかヴァン達が知っているのを除けば俺がかつて戦った相手ばかりだ。
驚くべき事はイレギュラー戦争時代の敵までもが復活している事だ。果たしてバイルはどうやって蘇らせたのだろう?
ゼロ(気にしていてもしょうがないか……)
まず最初に選んだのはアグニス火山と呼ばれる活火山。麓には世界で1番大きい火力発電所がある。
火力エネルギーを利用されると大変な事となる。
それ繋がりでヴァンは世界の中心の太陽島。沢山もの都市がこの島に太陽パネルを設置しており、電力を届けているので占拠され続けると資源的にも放ってはおけない。
エールはカンナから少し離れた場所にあるダムへ赴く。ここが占拠されていると民間の暮らしに影響を及ぶので急ピッチで奪還する。
アッシュはとある場所にて人工太陽とやらを作っているとの情報を得た為にガーディアン側から占拠しに行く。どうやらヴァンの行く太陽島と連携してソーラーシステムでも作るつもりか。
皆早速ミッションを決めてそれぞれオペレーターに導かれ転送していった。グレイはまだ決めていないのか1人悩んでいたが、
グレイ「何だ!?」
突如鳴り響く警報に驚く。
プレリー「グレイ大変よ!ガーディアンベースに四天王を名乗るレプリロイドが1名接近中なの!」
グレイ「分かった!僕がそれを迎え撃つ!」
グレイはガーディアンベースの屋上に駆け出す。
ゼロside
アグニス火山へやって来たゼロは早くも火山頂上、火力発電所に到達しようとしていた。
途中にもかなりの数のイレギュラーが居たがお構い無しに斬り刻んで進んで来た。
そしてすぐに頂上へ着くと、
ゼロ「……」
少しだけ懐かしむ。かつてここは自分がトカゲみたいな奴と戦った場所だ。随分変わってしまったがこの場所は変わっていない。
ゼロ(部屋の広さは変わっていないが……煙突が出来たからか上にとても広くなっているな)
そう上を見上げていると、
ゼロ「!?」
何かが上から降って来るのが見えた。それも自分の位置に落ちて来ていると言うのがが正解か。
咄嗟にその場から離れた。間一髪、謎のレプリロイドのキックを避ける事が出来た。
ゼロ「お前は……?」
???「……」
すると今度は高速のパンチを放って来た。
ゼロ「甘いッ!」
これを難なくセイバーで受け止める。
フレイム・スタッガー(以後フレ)「流石はあの英雄の親友と言った所か。俺の名はフレイム・スタッガーだ」
ゼロ(コイツ……俺を知っている?)
覚えていないのかも知れないが、そうでないのに知っていないと言う事はかつて俺が破壊された時にエックスが戦った相手と見るのが正解か。
フレ「ここにやって来たという事は俺の拳を避けられる自信があるという事だな!」
ゼロ「……知るか」
フレ「俺を……熱くさせろォ!」
そんな戦闘狂みたいな事を言って再び突撃して来るフレイム・スタッガー。突っ込んで来る拳を避けて、蹴りをセイバーで受け止める。
ゼロ(完全な近接型か……)
フレ「ふっ!」
ゼロ「……おっと」
そう思ったが奴は手から火炎を出して来る。どうやら完全な脳筋とかでは無いらしい。
これを回避する為に後ろに飛び退くが、どうやら追尾して来るらしい。
ゼロ「チッ……」
壁蹴りで高い壁を登っていく。壁に触れると火炎は追尾しなくなったのでこの戦闘は空中で壁蹴りを主として戦った方が良いのだろうか。
フレ「自ら俺の得意な舞台にやって来てくれるとはな!ラッシングバーナー!」
ゼロ「!」
咄嗟にアーマーにフレイムを付加して防御する。
ダメージはそこまでであったが、ここからが面倒だった。ハルピュイア戦でもそうだったが自分はあまり空中が得意という訳では無いので空中で繰り出されるパンチやキックを避けるのが難しく、何とかセイバーで防いではいたものの反撃が出来ずにいた。
一旦地上に降り、奴が上から急降下キックして来るのをまた避けて場面は振り出しに戻る。
ゼロ(空中で戦うのは止めた方が良いな……)
だが決して地上が弱い訳でも無く、地上は地上でバーナーによる遠距離攻撃を多用して来るので少々面倒だ。
ゼロ「調子に乗るなよ……!」
だが俺にはシールドブーメランがある。アイスチップを付加したブーメランを投げて攻撃する。
フレ「シャッ!」
飛び退いて壁に張り付く奴であるが、ゼロは当然その行動は読んでいた。
ゼロ「アイスジャベリン!」
アイスチップを付加して竜型のバスターを何も無い壁に放つ。するとその壁に奴が張り付き、
フレ「何ッ!?」
足が氷に張り付き動かなかった。
ゼロ「でやッ!」
勿論その隙は逃さず上からチャージ斬り。
フレ「ぐはッ……」
地面に叩き付け、更にそこからトリプルロッドに持ち替え下に急降下突き。
フレ「チィッ!」
流石にこれは転がって避けられた。
ゼロ「避けたか……素早い奴め」
フレ「もう少し楽しんでいたかったが、どうやらそんな余裕は流石に無いらしい……ハァッ!!!」
ゼロ「!」
奴の炎が緑に変わった。
フレ「昔は青しか出せなかったがバイル様に改造して貰った事により出せる様になった炎だ」
ゼロ「……」
何をして来るのかは知らないが、警戒しないといけない……とゼロがそう思った時には視界から消えていた。
ゼロ「消えた!?」
と思うとすぐ背後に嫌な気配。
ゼロ(間に合ってくれ!)
フレ「ラッシングバーナー……バースト!」
突然後ろに現れ炎を全身に纏い突撃。
だがこれを咄嗟に回避は難しいと見たゼロはいつものリコイルチャージを地面に放ち高く飛ぶ。
フレ「!」
まさか避けられるとは思っていなかったのか、上から見る奴の顔は驚いていた。
ゼロ(あれが奴の奥の手か……?回避は出来たが結局消えた理由が分からん)
すると再び奴は高速で移動するが、今度は消えずに向かって来る。
ゼロ「わざわざ空中ではやらん……」
奴のアッパーを避けて地面に着地。そして上を見上げてると、今度はまた消えていた。
ゼロ(どういう事だ……?)
目を瞑り、感覚を研ぎ澄ます。
見えた、右から殴りかかって来るのが。
ゼロ(……来るッ!)
フレ「フレイムフック!」
ゼロ「でやぁッ!」
少ししゃがんでチャージゼロナックル。俗に言う腹パンという形で当たった。
フレ「ぐふぉあッ!?何……だと?」
ゼロ「姿は消せても気配は消えん」
今はダウン中だから姿を消せないのかどうか分からないが、早い所姿を消す謎を解かないと……いや、解かなくても案外何とかなりそうだが。
ふと上を見上げる。
ゼロ(雲か……)
この辺りは天候がコロコロ変わりやすいとは出撃前にプレリーから聞いた話ではあるが。
奴に視線を移すとまた消えていた。今度は空を見上げると、太陽が出ていた。
ゼロ(なるほど、恐らくは……)
両手にバスター、アイスチップ付与。
ゼロ「コールドブレイズ!」
相手にでは無く天井に放つ。
両手のバスターから氷の弾が発射され、天井に張り付いたと思うと氷の膜が作られた。
フレ「!」
意図に気付いたのか動揺している模様。
氷の膜が陽の光を遮断し、奴が姿を現した。
ゼロ「やはりな……その緑の炎は太陽の日を浴びれば姿を消す事が出来る特殊能力という訳だ」
フレ「チッ……だが気が付かれた所で俺のフットワークを見極め」
言葉を遮る様に、
ゼロ「残念だが、お前の動きは見切ってる」
フレ「なッ……!」
ゼロ「今からそれを証明してやる……行くぞ!」
リコイルロッドとゼロナックルで突っ込むが、あえてリコイルロッドを先出しする。
当然相手はこれを避け、一瞬で視界から消える。
そして、
フレ「ガハッ……!?」
ゼロの死角から現れたつもりがまるでゼロが自分の行動を読んでいたかの様に首根っこを掴まれた。相手は何が起こったの分かっていない様だ。
ゼロ「お前の俊敏さは認めるが、何かある度に背後に回って来る癖がある」
まさかそんな癖を読まれていたとは。
ゼロ「もう1つ言うならば、お前より速い奴は幾らでも知っている。お前の敗因は……慢心だ」
せめてもの情け、相手が何かを言う前に、苦しまない様にチャージリコイルで一撃の元に貫いた。
ゼロ「終わったか……しかし、面倒な相手だったな」
プレリーに連絡を取る。
ゼロ「こちらゼロ。アグニス火山奪還完了だ」
プレリー「ありがとうゼロ。出来れば早く帰って来て……グレイが今四天王の1人と戦闘中なの」
ゼロ「……分かった。すぐ帰る」
ガーディアンベースに帰って来たら帰って来たで慌ただしくゼロは外に出て行った。
~夕闇の砂漠~
グレイ「ハァッ……ハァッ……」
ファーブニル(以後ファ)「面白ェな、俺にそっくりな姿で殆ど俺と同じ技を使いやがる……だが!紛い物が本物に勝てると思ってんのか!」
グレイ「うわッ!」
ゼロが離れた場所から見えたのは今グレイが遠く吹き飛ばされた所であった。
グレイ「クソッ……何て火力だ」
ファ「もう少し楽しみたかったが所詮それだけか……やはり俺を楽しませられるのはアイツしかいない。終わりだ」
だがその時。
ファ「……チッ!」
ファーブニルが何かに気付き、飛び跳ねる様にバックステップをした。
するとその場にバスターが飛んで来た。
グレイ「!?」
ファ「誰だ!」
ゼロ「久しぶりだな、ファーブニル」
ファ「ッ……ゼロォ!!!」
グレイを無視して遠くに居るゼロに突撃して行った。あまりの事に呆然とするグレイだが、
グレイ「ゼロさん!」
ファーブニルを追い掛ける。
すぐに突っ込んで来たファーブニルの弾丸を避けて、少しつづファーブニルに接近して行く。
ファーブニルはあまり近接オラオラ系では無いので近付けば多少たりとは隙が出来る筈だ。
ファ「チッ、ちょこまかと……」
ゼロ「グレイ!」
グレイ「はい!」
ファ「!?」
グレイ「お返しだッ!」
グレイの一太刀がファーブニルの肩に入った。
ファ「グッ!?こいついつの間に……!」
随分遠い方に吹き飛ばしたと思ったが。
グレイ「モデルHXの機動力を舐めるな!」
ファ「またその力か……面倒くさい!」
ゼロ「どうする?その体で俺とグレイを相手するか?闘将、ファーブニル」
ファ「チッ……覚えてろ!」
ファーブニルは自分の近くで巨大な爆発を引き起こし、爆発が消えた時には既に居なかった。
ゼロ「逃げたか……」
グレイ「ゼロさん、いきなり巻き込んでしまってすいません……」
ゼロ「気にするな。奴は四天王の中でも1番俺に執着しているからな」
グレイ「でも、強かったです……」
ゼロ「四天王の名は流石に伊達じゃないからな」
グレイ「僕じゃ、まだ敵わないのか……」
ゼロ「……お前は戦ったんだろ?アイツの、モデルFの適合者とも」
グレイ「戦いましたが、普通に勝てましたから。やっぱりオリジナルの強さは桁違いでした」
ゼロ「ふむ……確かに今回は負けたが、次勝てば良い。たが次は俺は居ないかも知れないからな」
グレイ「……はい」
ゼロ「強くなれ、アイツとお前の違いは経験だ。いつかアイツを見返してやれば良い」
グレイ「分かりました。やってみせます」
ゼロ「……ガーディアンベースに帰るぞ」
グレイ「はい」
はい、少し短めでしたが世界崩壊編の初戦等となりました。ハルピュイアもそうでしたが、かつての敵をそのまま出してもつまらないのでバイルに改造された名目で新しい特徴を付けています。
勿論ゼロ達もそのままでは無く、倒した敵からどうこうといったロックマン定番の奴もやっていくつもりです。
次回はエール&アッシュ編。
では、また次回お会いしましょう(^v^)/