意気揚々と歩き出した私の頭を悩ませたのは、手に握った危険な刃物と返り血に塗れた制服であった。武装した女子高生という存在は2次元の世界ではありふれたものであり、そういうフェティシズムに需要があると聞いたことがある。そう考えれば、案外セーフなのではないかと血迷った考えが頭をよぎったが、すぐにふざけた案を棄却する。
鉄臭い上に獣臭い血濡れた服に、血がベッタリとこびり付いた鋭利で大振りな刃物。言い訳の余地もなく危険人物まっしぐらであり、どこからどう見てもアウトだ。
まず、武器は絶対に手放せない。狩道具なくして、今後も現れるだろう獣に対抗できるとは到底思えない。現状私の命を守る唯一の手段であるノコギリ鉈は、できれば肌身離さず保持する必要がある。もっとも、こんな大きな武器を携帯する方法もまた思いつかないために、このままでは銃刀法違反で捕まる方が先であろう。
そういえば、夢の中で青年が物理的に不可能なサイズの武器を懐から出し入れしていたことを思い出し、私にもできないだろうかと思いつく。ノコギリ鉈が懐に収納されるように祈るが、いくら唸ってもそれが消えることはなかったので、とうとう諦めることにした。
武器に関しては一先ずティッシュや布で丁寧に血をぬぐい、適当な衣類でぐるぐる巻きにしてからスーツケースの中に隠しておくことにした。一時的な対処に過ぎず、そもそも普段から持ち歩くことが出来ないので、この問題はいずれ絶対に解決しなければならないだろう。
血濡れた制服については、もう捨てるしかない。ここまで汚れてしまったら何をしても血の跡は落ちないだろう。近くのコンビニのトイレでも借りて、持ってきた荷物の中から適当な私服を取り出して着替えると、脱いだ制服をビニール袋に詰め込んで道すがらのゴミ捨て場にこっそりと放置しておいた。今だけは人っ子一人いない不気味な町並みに感謝しながら、装いを新たに再び歩き出した。
そして学校に来ていく服がなくなった訳であるが、制服は家に忘れました、と言い訳をして新しく買い直すしかない。財布は痛むし恥も掻くが、社会的な生存のためには必要な犠牲なのだ。そう自分に言い聞かせてはみたものの、暫く続くであろう節約生活を想像すれば、私は深く溜息を吐かざるを得ないのであった。
***
歩き続けて早数分、私は巌戸台分寮にようやく到着した。未だに町は静謐さを保っているために、外と同じく寮には誰もいないのではないかという疑問が湧いて出る。ダメ元で扉に手をかけると、幸いにも鍵が開いていることに気が付いた。夜分遅くに失礼します、と一応断りを入れてから静かに扉を開き、足を踏み入れる。
外と寮の境界線を跨いだ瞬間に、世界が反転するような眩暈がした。
立っていられない程の吐き気を催しながら、壁に寄りかかって何とか堪える。頭の中を搔き乱されたような、むしろ、頭の中が泡立っているような悍ましい感覚に思わず脳味噌を掻き出したくなる。混濁した意識を辛うじて保ち、浅い呼吸を繰り返して眩暈と頭痛が収まるのを待っていると、男のしわがれた声が寮のロビーに響いた。
「血の匂いだ・・・。濃厚で、月のように芳醇な血の匂い。
儂には分かるぞ。狩りに優れ、無慈悲で、血に酔っている。お主は良い狩人だ」
姿を現したのは浮浪者然とした壮年の男性であった。目元を包帯で隠し、汚ない草臥れた服を身に纏っている不審者に警戒を隠せないが、それ以上に男の告げた単語に驚愕する。
無精ひげを蓄えた口元を三日月状に歪めながら、悪いこと考えてますとデカデカ書かれている顔で男は喋りだした。
「ああ、狩人よ。何も恐れることはない。時は誰にでも結末を運んでくるものさ。たとえ、耳と目を塞いでいてもね」
この男が何を言っているのか、そして何を仕掛けてくるかはわからないが、まずは神経を集中させて精神を統一する。毅然として歯を食いしばると眩暈が僅かに和らいでゆき、朦朧とした視界は辛うじて焦点が合ってゆく。未だに絶不調であることに変わりはないのだ。目元を伏せ、壁にもたれ掛かったまま浅く絶え絶えな呼吸を繰り返す。
「さあ、契約の証を受け取り給えよ。何も心配することはないのだよ」
怪しさ満点の赤黒い液体がたっぷりと詰まった注射器を手に、壮年の不審者が近寄ってくる。見せつけるように注射器を軽く叩く不審者の姿は無邪気な子供のように、実に楽しげだった。
「何があっても・・・悪い夢のようなものさね・・・」
男は薄気味悪い笑みを浮かべて、私の腕を舐めるように取った。余りのキモさに鳥肌が立ち、抵抗するように弱弱しく睨み付けてやると、注射器を振り上げた男は恍惚な表情を浮かべた。それを見た私は今こそが反攻の好機だと確信し、怠い体を無理やりに動かした。
握られた腕を捻じるように振り払い、そのまま足首を力一杯蹴飛ばしてやる。男は情けない声を上げて転倒し、手から零れ落ちた注射器がパリンと割れると床に小さなシミを作った。急いで起き上がろうとする男よりも早く、私は大きく振り上げた脚を全力で振り下ろす。私を舐め腐った報いを受けてもらおう。
ゴウ、と風を裂いて振り下ろされる渾身のストンプが男の頭に吸い込まれる。
鈍い衝突音の後に、床と挟まれた頭部はボキンという嫌な音を奏でると、顔面が潰れて盛大に血を撒き散らした。
倒れ伏した体を足で突いてみて、不審な壮年の男が沈黙したことを確認する。しかし息の根は止まっていないようであった。これは縛り付けてから叩き起こし、事情を根掘り葉掘り訊かねばなるまいと奮起した私は、ムンッと気合を入れ直して男を見下ろした。
寮のホールの中、少女の声が私の耳を打ったのはその時であった。
「・・・誰!?」
その声が届くと同時に、曖昧だった意識が覚醒する。僅かに残っていた吐き気と頭痛は見る影もなくなり、体調の不良は突然消え去った。床で血を流してへばっていた男も、転がっていた注射器の破片も、床のシミもいつの間にか消えており、
「この時間に・・・どうして・・・」
声の出所に振り向くと、私はまたもや驚愕しなければならなかった。ピンク色のカーディガンを羽織った少女が拳銃を握りしめていたのだから。
彼女の握る拳銃が本物であることを、モデルガンにしては重々しすぎる質感が教えてくれた。だが、実銃だとしても、それが私に向けられると決まったわけではない。それ格好いいね、ところで私のノコギリ鉈も見てよ、イカスでしょ。今の流行は武装系女子だよね、となって案外話が弾むかもしれない。なんて適当な冗談を頭に浮かべながら、私は彼女に声を掛けようとした。笑顔を浮かべて手を振って、そうして口を開こうとした時だった。
「動かないでっ!!」
彼女はヒステリックに叫びだし、私を睨みつけると銃口を此方に向けた。今日は何度命の危険に晒されるのだろうか。世の中の理不尽さに嘆きを隠せない今日この頃であるが、目の前の危機を無視することはできない。
何はともあれ、本日3度目の危機となれば幾分か冷静に行動できる。まずは視野を広く持ち、相手を観察しながら辺りを軽く見渡し、状況を確認する。
ピンク色の彼女が握る拳銃は注視するまでもなく震えている様子が見て取れた。彼女は蒼白な顔をして、体は恐怖に竦んでいた。ぶつぶつと小声で独り言を呟いている様子からも冷静さは見られない。仮に彼女が引き金を引いたとしてもまともに狙いをつけられる状態ではないことが伺えた。これが演技ならば、彼女は主演女優賞を狙えるだろう。
寮のロビーはかなり広かった。両者の間を繋ぐ空間に遮蔽物は一切なく充分な広さを誇っており、動きを制限するような要素は一切なかった。それに近すぎず遠すぎない互いの距離も私には丁度良いものであった。
そして、
気狂い達が振るうガトリングの乱射や、歴戦の狩人が放つ洗練され切った弾丸は如何に狩人といえど避けきれないだろうが、何の変哲もない正面からの銃撃は狩人を仕留めるには役不足だ。更に言うと、たかが銃弾の一発や二発で死んでしまう狩人は夢の世界には一人もいなかった。もっとも、私は凶弾に撃ち抜かれて無事でいられる自信は全くないし、それを確かめたくもないのだが。
ともあれ何の気負いもなく、静かに銃口を見つめる。狩人の優れた反射神経と身体能力を以ってすれば、発射された弾丸を見てから回避することも決して難しくはない。私はただ、発砲の瞬間を見逃さず、いずれ訪れる弾切れを待てばよい。
銃口を向けられても焦ることなくジッとしている私に痺れを切らしたのか、彼女は喉をゴクリと鳴らして目を大きく見開き、そして引金を絞る指に力が込め始める。私はそれを自然体で見つめている。時が来るのを待っていると、寮のホールの奥からコツコツと階段を歩く音が聞こえ始め、その音が段々と大きくなってきた。
「待て、岳羽」
別の少女の声が緊張した場に割り込んだ。目線は逸らさずに視界の端へ意識を少しだけ割くと、赤い髪をした如何にもお嬢様風な少女が立っていた。
「・・・桐条先輩!」
岳羽と呼ばれたピンク色の少女は、彼女が桐条と呼んだ赤髪の少女の闖入によって、幾らか冷静さを取り戻したようだ。ヤケクソ気味に銃をぶっ放そうとしていた彼女の手からは力が抜け、安堵のため息が口から零れ落ちていた。
どこか安穏とした雰囲気が流れ始めたように感じた。やれやれと今にも言い出しそうな表情で腰に手を当て、ふぅと息をつくと軽く微笑む赤髪の少女。拳銃を下ろしはしないものの、視線を赤髪の少女に向けて笑みを返すピンク色の少女。紛れもなく彼女たち二人の気が抜けた瞬間であった。
故に、弾切れを待たずして訪れた好機を私は見逃さなかった。
瞬時に腰を低く落とし、滑るように素早く正面へとステップを踏む。一瞬にして目の前に現れた私に茫然とした表情を向けるピンク色の少女と、消えるように駆け出した私を驚いた表情で見つめる赤髪の少女を同時に視界に収めながら、スナップを利かせた手刀で拳銃を叩き落す。手の甲に走った衝撃に怯んでいる隙に、拳銃を遠くに蹴飛ばしておく。
赤髪の少女にも目を配りながら、一歩後退して次の行動に備える。先ほど遭遇したヤーナムの獣や不審者のオッサンと比べると敵意や殺意が欠けているためか、やりずらさを覚える。しかし一度でも敵対した相手である以上、切っ掛けなしに警戒を疎かにすることはできないのだ。そうしていると、肌に感じる空気が変質するのを感じ始め、変化はすぐに訪れた。
パチリ、と気の抜けた音を立てて電灯が付いた。
不気味な赤い月から注ぐ光だけに照らされていた室内は、瞬く間に常識的な色合いを取り戻していた。完全な無音が支配していた町にも音が蘇っており、深夜の時間帯らしいラーメン屋台の気の抜けたメロディや、酔っ払いが気分良さげに歌う高らかな演歌などが遠くで聞こえた。町を覆い尽くす異界染みた様相は、一瞬の合間に一切合切消えて去ってしまった。
「灯りが・・・」
思わずといったようにそう零したピンク色の少女を私が見つめていると、しまったと云う様に彼女は口を結んでしまった。居た堪れない空気が流れ始める間もなく、赤髪の少女が口火を切って話し始めた。
「あー、ゴホン。どうやら到着が遅れたようだね。私は桐条美鶴、この寮に住んでいるものだ。君は転入生だろう、ここへの入寮が決まっている手筈だったね」
今日にして初めて話の通じる人間に会えた気がした。エキセントリックな反応を予想していた身として、常識的な対応をする彼女には恐縮してしまった。だがまあ、渡りに船とはこの事である。私は喜んで会話に応じた。
「はい! 今日からお世話になります、有里公子といいます! よろしくお願いします!」
いつも通りの調子で笑顔を浮かべながら元気一杯に答えると、桐条さんは年頃の少女らしい笑みと共に話を続けた。
「ああ、よろしく頼むよ。君は確か2年生だったな。転校してきたばかりでは、色々とわからないこともあるだろう。困った時はいつでも頼ってくれ。
それと、彼女は岳羽ゆかり。この春から2年生だから、君と同じだな」
ピンク色の少女改め岳羽さんは紹介を受けてもモゴモゴと口を動かしては目線が泳いでいるだけであったが、私がよろしくというと、可愛らしくペコリとお辞儀をした。
その様子に満足したような桐条さんは、続けて寮や学園に関してごく簡単に話してくれた。わかりやすい説明にフムフムと納得していると、何か質問はないかと親切に尋ねてくれる。折角なので、一番訊きたいことを訊いてみることにしよう。はいっと私が元気に手を上げると、どうぞと桐条さんは優雅に頷いた。
「なんで岳羽さんは銃を持ってるんですか?」
少し空気の読めない質問であったのか、桐条さんの表情が一瞬ピシりと固まったように見えた。この疑問を解消しないことには安心して学園生活を送ることが出来ないので、是非とも答えて欲しいものだ。岳羽さんは冷や汗を流し焦った様子で言い訳を考えているようで、なんとか誤魔化そうという気概がヒシヒシと感じられた。
「えっ・・・あ~、なんていうか、趣味っていうか・・・」
それは咄嗟に出た嘘にしか聞こえなかった。仮に本当でも、趣味で銃を人に向けるのは止めた方が良いと思った。狼狽える岳羽さんの言い訳はまだ続くようであったので、もう少し様子を眺める。
「あ、いや、趣味のわけないや。ええと・・・うぅ・・・」
テンパってグルグルしている瞳には涙が滲み始め、限界を迎えてしまった岳羽さんを見かねたのか、桐条さんが助け舟を出した。
「世の中物騒だからな、護身用といったところさ。もちろん、弾が出るわけじゃない。
なんにせよ今日はもう遅いし、長旅で疲れたろう。部屋は3階に用意してあるから今日はゆっくりと休むといい」
ここまで露骨に誤魔化された以上、あの拳銃に後ろめたい事情があることは確定した。しかし私も懐を探られると致命傷に至るので、深くは詮索をしないでおこう。
それに、疲れているのは事実だ。今日はあまりに色々ありすぎた。深夜を過ぎて眠くなってきているもの確かだし、ここはゆっくりと休ませてもらおうと思い、おやすみなさいとお辞儀をしてから階段へと向かう。私が部屋へと歩き出すと、何故か岳羽さんもくっ付いてきた。
「あっ、荷物。荷物運ぶの手伝うよ」
同じ寮に住む者同士、コミュニケーションを取らないわけにはいかない。お互いの最悪に近い第一印象を拭う為だろう、岳羽さんは気さくな様子で優しさを見せてくれた。私も普段ならば有難いと思うところだし、険悪な関係でいるのは勘弁願いたい所である。しかし、今はマズイ。非常にマズイのである。
「だっ、大丈夫! 私、力持ちだから。それよりも案内をお願いしたいかなぁ~!」
岳羽さんが手を伸ばす前に、急いで抱え込むようにスーツケースを持ち上げる。この中には素晴らしい危険物が隠されている。あのサイズの金属が入っているとなれば、重量に違和感を覚えられること請け合いだ。誤魔化すように、私はそそくさと階段を上りだした。
当たり障りのない世間話としながら階段を上がると、一番奥の部屋が私の部屋だと告げられた。私は部屋に引っ込む前に、一つだけ忘れていたことを尋ねることにした。
「そういえばさ、一階にいた浮浪者みたいなオジサンって誰?」
突然現れて襲い掛かってきたかと思えば、突然消えてしまった不審な壮年の男。もしかしたら寮と関係のある人物かと疑っていたが、薄気味悪そうに肌をさする岳羽さんの反応を見る限り違うようだった。
「・・・誰の事? ちょっと、やめてよ、そういうの・・・」
岳羽さんは少し顔を青くしながら震え声でそう言った。予想通りではあるが、やはり彼女はあの男を認識していなかった。そしてホラーっぽい話が苦手そうであると、その反応から容易に推測できた。自室のドアノブに手をかけると、今度は岳羽さんが尋ねてきた。
「あの・・・ちょっと訊きたいんだけどさ。駅からここまでくる間、ずっと平気だったの?」
恐る恐るといった様な彼女の質問に私はどう答えるべきかわからなかった。間違いなく平気ではなかったが、仔細を口にすれば精神の異常を心配されるだろう。私が悩みながら頭をコテンと傾けると、彼女は両手をブンブンと振って遮った。
「いやいや、全然大したことじゃないんだ。その様子だと、なんだか平気みたいだし・・・。
えっと、ごめんね。あんま気にしないで大丈夫だから。じゃあ、おやすみなさい」
そこまで言われると気になるが、彼女は私の反応を見ることなく立ち去って階段を下りて行ってしまった。それを見届けた後に、自室のドアノブを回して部屋の中に立ち入る。割り当てられた部屋の内装はシンプルでありながら広々としたものだった。ロビーのような絢爛な様子でなく、落ち着いた雰囲気に小市民である私は少しホッとした。
荷物を端に寄せると、着替える気力も湧かずに私はベッドに倒れこんだ。ボスンという柔らかい衝撃に安らぎを覚え、私はふぅっと一息ついた。ようやく肩の力が抜けたようだった。今日は本当に色々あって疲れてしまった。大仏のように重たくなってきた瞼に逆らうことなく、私は深い眠りに落ちていくのだった。
***
翌朝、どんどんと扉を叩く音で目が覚める。
「岳羽ですけど、起きてる?」
微睡みに揺蕩う感覚が心地よく、生返事を返すと扉がガチャリと開いた。扉の先にいる岳羽さんは既に学園にいく準備が整っているようで、頭の天辺から爪先までバッチリ決まっていた。一方の私はボサボサの髪の毛に皴の寄った私服姿がだらしなさを演出している上に、昨日お風呂に入り損ねたせいで少しだけ、ほんの少しだけ体が臭い。
一切の女子力を感じさせない私の有様に、彼女は仕方がないなぁという表情を浮かべていた。
「おはよう。昨日はそのままベッドに倒れちゃったみたいだね。まだ時間に余裕あるし、シャワーでも浴びてきたら?」
そういうと、岳羽さんは私の手を引っ張ってお風呂場まで案内してくれた。当然であるが、洗濯機やシャワーに台所、そして冷蔵庫などの諸々の設備は共用のものである。お風呂場まで案内して貰う道すがら、それらを利用するルールを教えてもらう。お風呂場につくや否や、彼女はシャンプーやら化粧水やらをテキパキと用意してくれた。彼女は意外と面倒見の良い質なのかもしれないと思った。ありがたやありがたやと拝む私に、やめてよと彼女は照れた様子で頬を掻いていた。
そんなこんなでシャワーをパパっと浴びてさっぱりした私は、一つの重大な問題を思い出した。
「どうかした? もしかして化粧水合わなかったかな」
どよーんとした顔をする私を心配して彼女は声を掛けてくれるが、それは大丈夫だったと伝える。私は肌や髪のケアに拘りがない方だ。それはそれで心配だと、彼女は頭を抱えて溜息をつく。
私は彼女に相談すべきだろうか。なんというか、それを告げると自分が間抜けに見えるので非常に恥ずかしいのだ。しかし始業式を迎えた今日となっては、この問題は避けようのないものであった。どうせ隠し立ては出来ないので、意を決して自分の過失を告げた。
「
そう告白する私を、岳羽さんは呆れたようにジトっと見つめていた。
「・・・予備の制服、貸そっか?」
私はその制服を受け取ると、心優しい彼女に多大な感謝を捧げたのだった。
ハム子ちゃんカワイイヤッター!
でも血生臭さが足りないだろ、もっと内臓ぶち撒けろよホラホラ。(欲求不満)
好き放題書いてるので細かい点や辻褄合わせは殆ど考えてないです。大まかな設定や展開は考えてるけど、実際に書いてみると難しいねんな。
今のところペルソナ3をもう一回プレイしながら書き進めているので、不定期で更新していきます。
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ペルソナ3とブラボが好きな人を近くに感じられて嬉しいです。
色々とガバガバな小説ですが、何卒よろしくお願いします。