東方project 《幻想書籍異変》   作:東方にわか作者

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《魂と心の鎮める声》

秦こころは、命蓮寺と神霊廟との間で自身の思いを伝える修行をしていた。

それともう一人もまた、自身の願いを伝える修行をする子もいた。

それが、今回の依頼人だったのだ。

 

「それで、今は、何をしているの?」

 

「あなた達に密着取材をしたでしょ?それを、こうやって小説にして書いているのよ。」

 

密着取材と言えば、射命丸文と皆は口々に言うだろうが今回は、姫海ドウはたてが書いていたのだ。

本来は、新聞記事を書くために取材をするのだが密着ともなると小説かドキュメントの映像編集をすることになる。

 

「でも、私は、この場には不都合なんじゃ?」

 

「そんなこと無いけど?むしろ、後日談の話を含めて聞かないと書けないのだけど。」

 

そう、もう一人は、"自身の願いを伝える修行"をしている封獣ぬえ。

ぬえは、自分の願いを叶えようという目的が無いまま幻想卿で異変を起こした革命者。

彼女の能力を持ってすれば、人並みの能力や見た者を見よう見まね出来るのだ。

今は、博麗霊夢の姿になったり、霧雨魔理沙の姿になったりと遊んでいるようだ。

 

「……。」

 

「え?九十九神の私を呼んだ理由?それは、もちろん…彼女と同じ理由よ。」

 

「いやいや、なんでこころちゃんの言葉が理解できるのかが知りたいのは、私だけなのかな?かな?」

 

「そんなの簡単よ。私には、長い間…引き籠もってた理由も、それと関わっているからよ。」

 

はたては、ぬえとこころの不思議な疑問に対してはぐらかさそうとしているのを見ていた。

だが、その光景を見ていた犬走椛がよけいなことを口走ることに。

 

「はたて先輩は、小さい頃からぬいぐるみと妄想の世界で話をしていたらしいですよ。」

 

そのはたては、顔を真っ赤にしながらも黙々と書き綴っている。

その様子をマジマジと見ているこころは、はたての耳元でこう囁いた。

 

『そのぬいぐるみ、きっと、嬉しく思っているはずだよ。いっぱい、話せて良かったって。』

 

はたては、自分の心の声とこころの声を重ねるようにこころを抱きしめた。

そんな心温まる光景を見ているぬえと椛たちは、ある考えに行き着くように答え合わせをしてみることに。

 

「こころちゃんは、元々お面の九十九神。物に憑く神様だからこそ、はたてさんのぬいぐるみの魂とも言える気持ちを?」

 

「そのぬいぐるみは、こころちゃんがずっと抱きしめていたんだもの。もしかしたら、ね。」

 

そう、物には愛着がずっと抱き続けた人には、何物でもない"思い出という記憶が刻まれている"のだ。

その思い出がはたてに感謝の気持ちを伝えたかったのだろうかと思うとこころちゃんがその気持ちを伝えてくれた。

確かに、物には喋ることは出来ないのがたくさんあるだろう。

だが、人から愛され続けてくれた物には、必ず答えてくれる無垢な気持ちを願いを伝えてくれる神様が居るのだ。

 

「こころちゃん、ありがとうね…私、すっごく気持ちが晴れやかになったよ。いつでも遊びに来てね?」

 

「……はたて…おままごと……したい。」

 

「「え?」」

 

こころちゃんは、話せない物の代わりに話してくれる九十九神。

彼女の言葉がぬいぐるみを通して話しているのだとしたら…。

 

「きゃぁ!!きゃぁ!!い、言わないで!?ぬいぐるみとおままごとをしていたなんて…言わないでよ!?みんなには、言わないでぇ!?」

 

はたての顔がかなり真っ赤になるのを見ているとぬえと椛は、はたてのぬいぐるみの願いを叶えさせるように準備をしだす。

そんな二人をはたてが止めるかのように阻止しようと小さい頃に使った小道具画は行っているクローゼットに立ちはばかる。

 

『はたてちゃん、いつも一緒に遊んでくれたり話してくれてありがとう。またね。』

 

はたてのぬいぐるみは、淡白く光りこころちゃんの手の中で普段のぬいぐるみの様に力を失った。

こころちゃんは、そんなぬいぐるみをしっかりと抱きしめて"お疲れ様"と言葉をかけてあげた。

 

「こころちゃん、ほら、おままごとしようよ?はたてさんを押さえてくれないかな?」

 

「ほら、はたて先輩!!往生際が悪いですよ?私、知って居るんですから!!はたて先輩の小さい頃のパンツの柄のことだって。」

 

「ぎゃぁぎゃぁ!!椛、それ誰から聞いたのよ!?文ね!?あの文からね!?許さないんだから!!というか、クローゼットに手を掛けないで!?」

 

ぬいぐるみを大事そうに抱きしめているこころちゃんが少しだけ、自身の思いを伝える事が出来た一日だった。

はたては、散々な一日だったのは言うまでもなかった。

 

ちなみに、はたてが長い間引き籠もってた理由は、"ぬいぐるみとお話が出来る"ことを人に言えなかったからだそうで。




短編の中でも読みやすいさを追及してみたら、文字数が他のと比べて比較的に短いですよね。まぁ、今までに比べたら2000字数まで届くか届かないか程度だったんで次からはちょっと長めに書いてみようかなと思ってるよ。

それと報告がてらにちょっとした発表をしてみるよ。なんと、ライトノベルの単行本で落選が通達されましたわ。これといって、今まで載ったことが無いんでこれからも書き続けるのは変わらないんですがね。頑張っていくんで応援のほどは、そこそこお願いして見たい作者でございますわけでして。

コメントもちょっと短めですがこれにて、終わろうかなと思います。それでは、アディオス!!(またね!!)
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