そして、今にいたって十日後の現在。
話の持ち場を出してきたのは、博麗霊夢の神社にある母屋に想像名々たる五大老と伯爵。
話し合い場として提供をしてくれたのは、もとより其処の住民である博麗霊夢だった。
「さて、伯爵様。固いこともむさ苦しい挨拶も無しで本題を話させて貰うわ。」
博麗の巫女としての仕事をしている光景を見ているガヤ達。
見せ物じゃないのだけど、この巫女にして手のひら返しの様を見たのは初めてだった。
「伯爵様のことは、東風谷早苗と古明地姉妹から聞いての通りです。霊夢さん。」
話し合いの中で仲介者としてその場に立ち会わせたのは、もう一人いた。
その人物は、姫海棠はたて。
だが重大な話は、十六夜咲夜の事と紅魔館の現状についてを話さなければならない。
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数日前のこと。
幻想郷の異変者や解決者たちが博麗神社に一時的とはいえ、怪我を負った者達のために撤退をした。
その中でも、東風谷早苗だけは、紅魔館の門番が居ないことに気付いていた。
「確か、私が来たときにはすでに美鈴さんが居ませんでしたが…ん?……んんっ!?」
早苗は、チラっとある時計塔の方を見て時刻を調べようとするが秒針が動いていないことにも気付いた。
時計のアナログとも云える秒針と時針と分針が、ピタリと動きもしていなかった。
その分針をよく見ると緑色となっていて同じところをカチカチと微妙に動いていた。
「もしかしてですが…誰かの段幕によって、あそこまで飛ばされた…のでしょうか?助けないと!!」
早苗の機転というべきか、その時計塔の分針から美鈴を見つけて地面に降ろしてあげた。
当の本人は、眼を回して気絶状態だったため身体の外傷は、軽傷ぐらいだったのは幸いした。
だが、一番に早苗が気にしていたのは十六夜咲夜の存在だった。
「そういえば、美鈴さんをいつも起こしに来る咲夜さんの姿がありませんでしたが。」
独り言をしているかのように見える早苗の行動と言動を見ていたレミリアが早苗に気付いた。
手招きをするレミリアに早苗は、美鈴を背負いながら近づくと門が半分開けられている状態で気付いてなかった。
玄関の扉がヒビが入っているのにも驚いていたのだが、血反吐を出している咲夜さんが横たわっていた。
「さ、咲夜さぁぁぁん!?た、大変…顔やら、腕やら、両足にまで…毒の障気に当てられていますよ!?」
「ちょ、え!?咲夜!?しっかりして…お、お願い、早苗。咲夜を、咲夜を助けて!!」
レミリアの必死な懇願で一刻も早く助けないといけなかったのもあって、ひとまずの応急処置をし始めた。
うまくいくかは、わからないある限りの力を咲夜に奇跡の力を与えることにした。
すると、毒の障気はかろうじて消えたものの、外傷までは回復できず慌ててしまうレミリアと早苗の二人。
「あら?ちょっと、様子を見に来たのだけど…人間の少女が危篤状態ね。どうしてこうなったの?」
早苗の背後から聞き慣れた言葉が聞こえてきた。
迷いの竹林にある永遠亭の薬師売り少女こと、鈴仙・優雲華院・イナバが咲夜の様子を見ていた。
何があったのかはお察しの通りで鈴仙もあの場に居たのだが早苗が居ないことに気付いて戻ってきたのだという。
そして、もうその場からブラッドとその従者達は、博麗神社による前に八雲家に向かったのだった。
「うっわぁー…これ、お師匠様じゃないと助けられないかも。部屋に一室を借りても良い?」
鈴仙は、冷静になりながらも手際が良いせいか止血になんとか成功はした。
でも、予断を許さない出来事が起きたのだ。
"内臓まで裂傷が酷くなっている"
このままでは、いくら人間の身体だといえども死に急いでしまうぐらいは、鈴仙でも理解できた。
そんな時に、鈴仙と早苗の背後から青白い光りが出現してそこに姿を現したのが、八意永琳だった。
「お、お師匠様!!ちょうど、良かった!!咲夜さんの胸部から腹部までの内臓の裂傷が激しく…あ、あぶぶぶ!!」
鈴仙のあわてふためく光景を眺めている永琳は、少し悦んでいるように見えた。
そんな永琳でも咲夜の容体を見てあげようと思った瞬間だった、永琳は、何かに気付いて紅魔館の一室へ飛び込んだ。
「レミリア、お湯とタオル…鈴仙は、手術用のキッドをお願い。早苗ちゃんは、私の手伝いを!!」
「は、はい…分かりました。早苗、後で覚えておきなさいよ!!」
お師匠様を取られた気分で居る鈴仙は、門番前に置いてある医療セットの中から手術用のキッドを探し出す。
早苗もまた、訳の分からない嫉妬を受けてしまって困りつつも永琳の手伝いの準備を始めることにした。
レミリアは、咲夜をある一室のベッドへ寝かせてあげた。
手術をするのだとしたら、赤い部屋ではなく緑色の部屋であるべきだろうとその部屋のレイアウトを変えた。
なんということでしょう、一瞬にして赤と黒のシック調が一新したかの様に集中治療室へと変わったではありませんか。
「これなら、手術が出来そうかしら?一応、私のお姉様ほどの力を持っているから出来るのだけどね。」
レミリアがつい口走ってしまった。
あの化け物じみた魔物の正体を自ら、"お姉様"と言ってしまったのだ。
「"お姉様"?…あぁ、あの大きな魔物さんのことかしら?それは、良いことを聞いたわね。」
「…まずは、こっちの方が先よ。早苗、そっちの内臓を縫合してくれないかしら?私は、こっちの内臓を。」
早苗がレミリアの言葉を一字一句の言葉を聞き逃さないように頭に記憶させて手術の手伝いをする。
永琳もまた、縫合の手つきがまるで外科手術に慣れているせいか綺麗な縫合をしていく。
その光景を眺めている鈴仙は、早苗の意外な縫合テクニックを見ていて少し落ち込んでいた。
「あの手つき…私より、素早く縫合が出来ている…私なんて、血を見るだけで…うぅっ!!」
「あんた、それでも医者の端くれなの?ほら、手術の邪魔になるから廊下に出ていましょう?」
レミリアと鈴仙は、グロい光景をこれ以上に見たくなかったのか廊下に出ることにした。
するとまたそこに、フランとパチュリーと小悪魔達が姿を現して、咲夜の状態を聞くことになった。
「お姉様。咲夜は、大丈夫だよね?直ぐに良くなるよね。安心して良いんだよね!?」
「レミィ、咲夜のことはあの二人に任せましょ?早苗は、現代の方では看護学校の生徒だったらしいじゃない。」
鈴仙は、パチュリーの最後の言葉をもう一度聞こうと思って肩をつかみかかった。
早苗の過去を何故か知っているパチュリーに、レミリアとフランも吃驚するほか無かった。
「ちょ、ちょ…ちょっと、待って!?早苗がどうして看護学校の生徒だって分かるのよ!?何でそのこと知ってるの!?」
パチュリーは、鈴仙によって肩を掴まれて揺らされながらある説明をする。
動かない大図書館ことパチュリーは、なんとか小悪魔達の手によって鈴仙から離れて解放されてから話し始める。
「早苗からその話を聞いたのは、一月も前の事よ。このことを知っているのは、霊夢と紫と守矢組と地霊殿組。」
パチュリーから聞いた話はこういうことだった。
一月前にパチュリーは、早苗が紅魔館に訪れたことがきっかけだった。
早苗の奇跡の力に興味を持っていたパチュリーは、どうやってその力を引き出しているのかを研究したがっていた。
だが、早苗本人曰く。
『医療や病床による奇跡は、発祥患者の気持ち次第なのですよ。それ以外の奇跡は、ほんのキッカケに過ぎない。』
早苗からの言葉にパチュリーは、ある意味では納得をしたのだという。
何故なら、魔法もまた同じ原理であるということなのだ。
魔法と奇跡は、ある意味ではど同異的であり質もまた同じでもあるので努力をするほか無いのは、その人の腕次第。
「それで、このことを霊夢たちに話をしてあげたら…早苗の見方が大きく変わったらしいのよね。不思議よね。」
パチュリーの説明で納得するみんなは、早苗の知識が無ければ奇跡の大半がその"看護学校で習った努力"が結果を見せた。
一室の扉が開いて、そこから出てきた早苗と永琳。
手術は、奇跡を通り越してしまうほどの大成功を収めたのだ。
「もう大丈夫よ。咲夜ちゃんは、3週間もすれば完全回復すると思うわ。あと、リハビリも動くのも1週間はNGよ。」
「レミリアさん、フランさん…もう安心してください。実践経験を今までこなしてきた結果なのです!!」
早苗は、本当に凄かった。
神様でありながら医療関連に精通しているおかげで咲夜の顔色も戻っていたのである。
奇跡の輸血方法、奇跡の縫合スピード、そして、もっとも凄い奇跡を目の当たりにした永琳はその光景を見た。
「あれは、まさに…神業としか言えないわ。あの手際の良さ…鈴仙でさえも、間違えてしまう様な縫合をいとも簡単に。」
永琳は、そんな早苗の功労を讃えるほか無かった。
手術をしている時、縫合施術で内臓にダメージを与えないようにするには、"薄い膜を縫う"のが最善。
その縫い方が素早く、正確に、手際が良く、針と縫合糸の扱い方が巧くないと出来ない。
扱い慣れている永琳でさえも、薄い膜を傷つけ無いように縫うのは、至難の業でもあるのだ。
「卓越したあの指の動きは、まさに…神様から授かった奇跡…ま、まさかね。」
「お師匠様、そんなに凄かったのですか!?早苗さん、やっぱり…私の敵…ーーーむぶっ!?」
永琳は、鈴仙の口にガーゼを大量に押し込んで黙らせた。
口からガーゼを取り出した鈴仙は、早苗の奇跡を目の当たりにするのは後日に話すことにして。
「早苗お姉ちゃん、それなら、お姉様の怪我も治してくれる?ほら、両腕に火傷の痕があるの。」
フランがレミリアの両腕にある火傷痕を早苗に見せるのだが、レミリアはそれを嫌がっていた。
普段から気丈に振る舞っているせいか、レミリアの顔が恥ずかしさでいっぱいだったのを早苗が見てしまった。
そして、数日後の現在に戻ることになる。
早苗の功労のおかげで咲夜もすっかりと回復してきて今では、動けるのもやっとなのだがそこまで良くなった。
その話を姫海棠はたてと古明地姉妹にしたのが良い方向へと傾いたのだ。
「なるほどね。紅魔館での出来事で早苗が活躍したのね。良かったわね、早苗。これで、異変の解決組に入れて。」
霊夢の何気ない褒美の言葉を受けた早苗にとっては、少し嬉しかった。
もちろん、古明地姉妹も負けては居なかった。
伯爵様の争いごとに関しても無かったのだと解決に動いたのは、さとりとこいしとはたてのおかげでもあるのだ。
「それで、霊夢さん。魔理沙さん。何か言うことがありますよね?皆さんにまで招集を掛けた霊夢さんなんですから。」
さとりの言葉で霊夢の調子づきを阻止させたのは、言うまでもない。
反省をしているのかと思うほどの天狗鼻をへし折られてしまった霊夢を見ている今回動いてくれた皆様。
さぞかし博麗の巫女様は、異変の解決者としての自覚が全く無いように見えるのだ。
「わ、分かったわよ。でも、これだけは、分かってくれるかしら?」
霊夢が何か言いたそうな素振りを見せるのだが、皆様は、今でもお怒りの状態でもあった。
伯爵様は、対して巫女様としての発言なのかと思って聞こうかなと思ってしまっている。
「異変を起こしたのと気付いたのは、紫なのよ?そのことを報告をしなかったのも責任があるんじゃない?」
確かに、紫の能力のおかげで事が起きたのは事実だった。
五大老の取り纏め役とも言える八雲家にある責務を付けることにしたのは、四季映姫・ヤマザナドゥだった。
地獄の閻魔様が此処にいるのも理由があった。
「五大老の取り纏め役の八雲紫の処遇は、博麗大結界の維持強化に務めること。境界の勤めを伯爵様に任せることにします。」
映姫様は、他にも伯爵様に対してある追加というべきなのか褒美なのか…ある提示を出した。
それは、紅魔館にとっても良い朗報になったのだった。
「五大老の中から、聖白蓮並びに八坂神奈子、八意永琳、西行寺幽々子の引き込みを可能とします。」
つまり、紫以外で紅魔館側に引き入れることが可能となったのだ。
今後の活動によっては、紅魔館との取引を持ちかけるには優遇されるのではないかと考えた伯爵。
「…その件は、断らせて貰う…ただし、援助としてなら…命蓮寺組と地霊殿組、永遠亭組をお借りしたい。」
開発事業に関しては、守矢組。
冥界とのコンタクトをとるなら、白玉楼組。
どれも、欲しい組み合わせなのだが、伯爵にとっては事業を専念したいのが本音だった。
「命蓮寺組の修行場、地霊殿組の地下推進計画、永遠亭の医療設備の充実計画…慈善活動に務めたいのだ。」
紅魔館にとっての取引きは、言ってしまえば居城に残っている資金源を有効活用したいのだ。
特に、金銭面に困っているところに回しておけば今後の需要と供給を保つ経済面を考えていたのだ。
「……伯爵様の考えることは、凄絶です。感服いたします。」
映姫との取引きもまた、伯爵様はある程度考えていたのだ。
閻魔様の仕事をなるべく少なくさせるようにと思って紅魔館の方から人員を増やすことを約束したのだ。
これに関しては、賄賂だと思っていたらしい霊夢は、納得もいかなかったらしいので謝罪もしたくもないのだ。
「それと、私のとこのお賽銭も潤してくれたら…ーーー。」
「…ならば、此方の神社に何かしらの企画やイベントを紅魔側から催しを出させよう。人も来れば、良かろう?」
「是非、その際にはお賽銭の他にしょk…ーーーぶんほっ!?」
手のひら返しも此処まで来ると、巫女様としての面子が全く持って皆無に見えきた。
さすがに、これ以上に言わせたくないんおもあったのでその巫女様を殴って黙らせることにした五大老の四人。
博麗の巫女様がこんなんで良く異変の解決者だと呼んでいるのかが不思議でならなかった伯爵。
「とりあえずは…紫は、後日に返すことにする。その式である、藍と橙のは…私に一任させてくれないか?」
「お任せします。ただし、あまりR指定なことはおやめ下さいね?」
何もそんな気にさせるつもりは全く持ってない伯爵なのだが。
目の色を変えているサキュバースは、女狐を見てはぁはぁと息を荒げている。
今は、メドゥーシャとサテュロスとデテュロスによって取り押さえられている状況である。
「サキュバース、女狐を狙っているのだろうが…お前には、橙の子守りをして貰うからな。」
『そんなご無体な!!主様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
びくびくとおびえている藍と橙。
女狐の藍に対しては、眠れる獅子を目覚めさせたかのように性欲に飢えている様に見える淫魔。
橙の子守りに押しつけられたサキュバースの困り顔を見ているみんなは、笑うほか無かったのだった。
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「一応、これで異変が解決したという話ね。はたてさん、ありがとう…おかげで、良い資料になったわ。」
「良いのよ。これも、私たちの異変の解決に繋がる糸口になるのかもしれないのだから。」
はたては、ある少女の家で話し合いをしていた。
そう、まだ異変は解決をしていない話があったのだ。
この"書籍異変"だけはまだ、続いていたのだった。
はい、はい、はいはい!!
書籍異変は、未だに続いておりますよ?何気に終わったかなと思ってますかね?思っていたのかね?残念、まだ、エピソードゼロも残っているのだ♪どわっはっはっはっは♪
という、茶番はどこかに捨てちゃいましょうね。
まぁ、私としては早く済ませておきたいことが一つあるわけですぜ。皆さまの書いた感想を見たいのが主な理由でございますなけですよ。自分としては、批判を受けるのも百の承知の助でございますわ。それも一つのアドバイスとして、参考として、この短編小説の中でもシリーズの間にシリアスな展開も必要かなと思っているのでミステリー的なラノベを書いてみようかなって思ってるんだよね。
なぜ、こんなことを言うのかと思う人も多いでしょうね。実はね、ミステリーのジャンルってアニメでも簡単には表現が出来ないって言うのが主にあるわけですよ。それも、グロ注意と書かれているある動画作品でも耐性を持ってない人が見ちゃっては、面白くはないではありませんか!?だったら、どうしたら良いの!?と、お考えの作者さんに朗報でございますよ。まぁ、聞くのは私だけなんですがね。
あるアニメでミステリーを主軸にした作品、そう、国民的アニメに殿堂入りしたあのアニメですよ!!あの表現を文章に置き換えて書いているあの先生に聞いてみてはどうか、と!!でも、ある企画番組にてインタビューで『簡単に教えられない。ミステリーのトリックには発想の転換が必要。』だと仰ってたではございませんか!?そう、それこそが探偵モノの中で定番な作品が文庫版で出ているではございませんか!?
取り乱して長文を書いてしまいましたが、近々でそう言った作品をお出しするかと思いますのでどうか、お楽しみにして下さると嬉しく思う次第でございますよ!!
そんな作者の意図せずにして終わることを此処に書き留めておきますね。あ、これ、遺書ではないですからね!?それでは、アディオス!!(またね!!)