東方project 《幻想書籍異変》   作:東方にわか作者

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《人形遣いと魔道司書と博霊巫女の一日》

とある瘴気が留まっている森がある。

そこは、人通りが全くない場所。

当然、幻想卿の中で其処に住まう人物は、居るはずが無い。

だが、瘴気が無い場所が1か所ある。

そこは、鬼や妖怪、魔物、妖精までもがたまに来る場所でもある。

そう、そういった紛い者たちが怪我をしたり迷ったりした時に訪れる。

つまり、住んでいる者が存在していたのだ。

 

アリス「はぁ、上海。今日は、随分と静かね。何か、私にとって災いが起きそうで怖いわ。」

 

上海人形「シャンハーイ?」

 

人形と話す彼女は、アリス・マーガトロイド。

彼女は、ボッチでありコミュ症を患っておりかまってっちゃんなところがある人形遣いの魔法少女。

聞こえは、悪くもあり良くもあるのだが…彼女の悩みは、決まってこう言葉を放つ。

 

アリス「誰か来ないかなぁー。」

 

上海人形「シャンハーイ!!」

 

上海人形は、アリスが人形として半自立型を作ったのだが、勝手に動きだしてしまった不思議なからくり人形。

アリスというご主人様が居ることで普段は、自宅でお留守番をしたり森に住まう者たちや迷い込んだ者たちを介抱している。

そんなアリスを見ていると、上海人形は外に気配を察知してご主人様であるアリスに行動で伝える。

 

アリス「あら、誰か来たのかしら?」

 

魔理沙「あーりーすー…お邪魔するんだ…ZE☆」

 

パチュリー「むきゅーーー!?!?」

 

アリス邸のドアを上海が開けてくれたおかげで被害はなかったものの、魔理沙とパチュリーが頭から突っ込んできた。

ドアの方からは、咲夜と霊夢が入って来た。

 

咲夜「少しは、落ち着きを持ってほしいわ。」

 

霊夢「……アリス、ご飯…食べたい。」

 

十六夜咲夜、博麗霊夢…彼女達は、付き添いで来たのだろうかなとアリスは、状況を把握した。

だが、最初に突っ込んできた霧雨魔理沙は、あたかも平然と起き上がってアリスの方に近寄る。

 

魔理沙「アリス!!頼む、パチュリーに霧雨魔法具店の良さを教えてくれなのぜ!!」

 

アリス「はぁ?一体、何よ。なんで、そんな話になったのか経緯を教えなさいよ。」

 

アリスは、少し嬉しそうにしながらもパチュリー・ノーレッジの方に近づいて立ち上がらせて椅子に座らせた。

パチュリーはというと、頭を抱えながらアリスに支えられて椅子に座り落ち着かせた。

 

パチュリー「ふぅ、痛い目にあった。むきゅ。」

 

魔理沙「なぁなぁ、アリス。ぱっちぇさんに教えてあげて欲しいのだぜ!!」

 

アリス「まずは、経緯を話してくれないとわからないって言っているでしょ。」

 

アリスは、上海に皆の紅茶を出した。

5人分の紅茶を出して、霊夢には食事を出した。

 

霊夢「うん、いつもアリスのご飯はおいしいわね。」

 

咲夜「霊夢は、本当に貧乏だったのね。」

 

霊夢「ち、違うわよ!!今日は、魔理沙が朝から居たから食事をし損ねたのよ!!」

 

咲夜「強がっちゃって。とにかく、食べていなさいよ。」

 

魔理沙とパチュリーとアリスの3人は、咲夜と霊夢のやりとりを見てなごんでいる。

紅茶を啜りながらアリスは、嬉しそうに眺めているせいか霊夢に話しかけられた。

 

霊夢「ねぇ、アリス。蓬莱は、どうしたの?」

 

アリス「ん?あぁ、今人形自体がメンテナンスでにとりに渡してあるのよ。」

 

霊夢「ふぅーん…あの蓬莱ていう子、人里でにとりが試運転で目から光が出るっていうのを…実演してたわよ?」

 

アリス「な、なんですと!?あのにとりめ…今度会った時、とっちめてやろうかしら!?」

 

霊夢とアリスのやりとりでつい吹いてしまった、咲夜と魔理沙とパチュリーは、口元を抑えた。

魔理沙とパチュリーは、笑いが止まらずしばらくは、むせていた。

アリスは、怒りを持ちながらも紅茶を一口飲んで上海にティッシュを持って来させて3人が吹きだした掃除を一緒にした。

 

咲夜「そういえば、3人の魔法を使える人たちが集まっているわね。」

 

霊夢「そうね、普段…3人で会ったりしてないの?」

 

アリスと魔理沙は、アリス亭でいつも話をしている事を知っている。

魔理沙とパチュリーは、紅魔館の図書館でいつも本を読んでいることを知っている。

アリスとパチュリーは……会話をしている事自体が、見たこと無くて知っていない。

 

アリス「そういえば、私…パチュリーと話す事って、宴会でしかない…わね。」

 

パチュリー「そうね…アリスとは、宴会でしか会ったこと無いから話す事も、限られているわね。」

 

咲夜「……アリスとパチュリー様って、魔理沙経由で会ったのが、始めてだったかしら?」

 

霊夢「んー、そういえばそうね。私は、魔理沙からアリスを知って、パチュリーも同じようにだったからね。」

 

魔理沙「んー、そういえば…アリスとぱっちぇさんが2人で話しているのって、宴会でしかなかったなぁー。」

 

5人の会話で何時に無く真剣に考えている。

女子会ならぬ、魔法使いの集いで話す事が少ないアリスとパチュリーの話は、午後の日が西へと沈むまであと2時間ぐらい経った。

 

アリス「…今日、パチュリーと話したいから泊ってかない?」

 

パチュリー「え?」

 

アリスが泊ることを誘っていることに気づいたパチュリーは、一瞬固まった。

 

霊夢&咲夜&魔理沙「ちょ、えぇぇぇぇっ!?!?」

 

アリス「な、何よ。良いじゃない…客室もあるから、魔理沙は、そこで寝泊まりしているんだから驚くこと無いじゃない。」

 

魔理沙「いや、それは、私が泊る時は、私の意志で…って、な、何を言わせるんだじぇ!?」

 

戸惑っているのは、魔理沙だけじゃなかった。

霊夢と咲夜もだった。

 

霊夢「アリスが、アリスが…パチュリーを寝泊まりで誘うって、異変じゃないかしら!?」

 

咲夜「そ、そうよ。異変よ!!霊夢、アリスの頭を叩いてまで異変を解決してよ!?」

 

アリス「ちょい、そこの2人。私が異常者だと言いたいのね。分かったわ、二度とお菓子を持って行かないんだから!!」

 

アリスに対しての言動に異常があると思った咲夜と霊夢と魔理沙は、唖然としているようだった。

その当の本人であるパチュリーは、少し笑みを浮かべて答えた。

 

パチュリー「えぇ、良いわよ。私、泊って行くわ。咲夜、帰りは明日のお昼頃になるからレミリアに伝えておいて。」

 

咲夜「え!?い、良いのですか!?パチュリー様が言うのでしたら、わ、分かりました。」

 

咲夜は、少し残念そうな表情をしてパチュリーの笑顔を把握しきれず答えてしまった。

魔理沙は、そんなアリスとパチュリーのやり取りに焼きもちを抱いたのかパルパルしていた。

霊夢に関しては、落ち着こうと紅茶を飲みながらカタカタしていながらも手を挙げてアリスに伝えた。

 

霊夢「じゃ、じゃぁ…私も、い、良いかしら?アリスの家で、寝泊まりしても?」

 

魔理沙「ちょ、え?れ、霊夢!?おま…な、何言ってんだよ!?」

 

霊夢の発言で魔理沙は、正気を取り戻してアリスの方を向いた。

アリスはというと、霊夢が泊ると言いだして…少し、嬉しがっていた。

 

アリス「え、えぇ…良いけど…上海にベッドがあるかどうか、探してきてもらうわね。」

 

パチュリー&霊夢「そ、それじゃぁ…今日は、宜しく。」

 

魔理沙と咲夜は、残念そうにアリスの家で大人数での寝泊まりが出来なくなったので帰ることになった。

そう、背中が寂しそうにしながら咲夜は、紅魔館の方へと行き。魔理沙は、霧雨魔法具店という自宅の方に…

 

アリス「さて、ベッドがあったようだし…晩御飯は、何がいいかしら?」

 

パチュリー「アリスが作るのなら、なんでも良いわ。」

 

霊夢「私も、なんでも良いわね♪」

 

霊夢はお気楽に何でも食べられれば良いという反応を見せている。

パチュリーは、お客様という立場上で食事のリクエストは、何もしなかった。

 

アリス「それじゃぁ、霊夢の好きな和食で良いかしら?」

 

パチュリー&霊夢「それで良いわね。」

 

パチュリーは、和食をアリス亭で食べるのが初めてだった。

霊夢は、アリス亭で何回か食事をしているので楽しそうに気楽でいた。

 

アリス「豪勢な和食を作るから、霊夢も手伝ってね?」

 

霊夢「んー…そうね。パチュリーにも味わってほしいから、今回は私も手伝うわよ。」

 

パチュリー「そういえば、霊夢はアリスの家で料理を習っていたのかしら?」

 

アリス「えぇ、そうよ。物覚えが良くて和食関連の料理を初代から訊いて居たらしくてね。」

 

霊夢「まぁ、いわゆる日本食というものね。パチュリーは、咲夜にそういうの作って貰わなかったの?」

 

パチュリー「そうね、咲夜に頼むとたいていは、海鮮料理というのばかりだったわね。」

 

アリス「へぇ、じゃぁ、今回は…野菜料理にしてみようかしら?」

 

パチュリー「野菜料理?和食で?それって、どんなのかしら?」

 

霊夢「食べてみればわかるわ。アリスが作ると結構、美味しいんだから♪」

 

アリス「もう、霊夢ったら♪さてと、ちゃちゃっと作っちゃうから待っててね?」

 

パチュリー「私も、ちょっと手伝うわ。教わりながらで宜しく。」

 

こうして、3人での和食という野菜料理を作って楽しい晩御飯が賑やかになっていった。

一方、魔理沙と咲夜は…紅魔館で2人してやけ酒をしていた。

 

咲夜「魔理沙、パチュリー様って…どうして、アリスのことを気にかけちゃったのかわかるかしらぁ?」

 

魔理沙「アリスのやろぉー…私以外のパチュリーにまで、手を出すつもりなのかぁー?」

 

レミリア&フラン「…どうして、こうなったし。」

 

今日の紅魔館は、荒れていた。

翌日、パチュリーが帰って来たら、咲夜と魔理沙は、美鈴によって叱られていたところを見てしまった。

 

パチュリー「何をやっているのやら。」

 

レミリア「ねぇ、パチュリー…アリスの家に泊ったそうね。」

 

フラン「どうだったぁ?楽しかったぁ?」

 

パチュリー「そうね……アリスと親しくなれたわね。今度、お茶会に誘われたからあなた達も来る?」

 

パチュリーが笑顔でレミリアとフランに昨晩の出来事を話しながらティータイムを美鈴に指示した。

魔理沙と咲夜は、紅魔館の一室のベッドの上に寝かせてそっとさせた。

 

美鈴「昨晩は、大変でしたよ。何があったのやら。」

 

パチュリー「そうね…人形遣いと魔導司書と博霊巫女のお楽しみだったわね♪フフフフ。」

 

美鈴&レミリア&フラン「パチュリー(様)が、笑った……い、異変だぁー!?!?」

 

今日もまた、紅魔館は賑やかで平和だと思ったのは、美鈴の入れた紅茶を飲んで意味深な笑みを浮かべるパチュリーだけだった。

また明日もアリスと会えるのが楽しみだなぁと思っているパチュリーは、朝の紅茶を飲んであることが分かったようだ。

 

パチュリー「うん…今日のアリスの紅茶が楽しみね♪」




アリス、上海人形、魔理沙、パチュリー、咲夜、霊夢

レミリア、フラン、美鈴


紅魔館の皆が書籍化されましたね。前回は、地霊殿の皆さんが書籍化されていたみたいですが楽しそうに終われて良かったですね。では、またの次回までアディオス!!(またね!!)
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