東方project 《幻想書籍異変》   作:東方にわか作者

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この話は、幻想郷に来る前の話。

彼女たちに何が起こったのか、本人たちは…その時まで、知る由もなかった。


Ep0 ≪夜の帝王は真紅な瞳を好まない≫

ブラッド。

其の名を言う者は、ある連想をする。

 

"吸血鬼"

 

それは、この世に存在はしない化け物だと知られている。

だが、知っているだろうか?

 

『孤独の女王は、紅き霧に包まれる夜に密かに眠りについた。』

 

この話は、私が過去に眠りにつく前になる。

あの頃の月夜は、ブラッド・ムーン(紅き月)だっただろうか。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「主様。今宵は、ブラッド・ムーンでございます。棺の用意をしてあります。」

 

それは、いつもと変わりのない一日だった。

だが、その日の夜は、いつもと違い眠りにつけない日でもあった。

 

「いつも感謝する…だが、血が滾る夜…一口、人間の血を呑みたい。」

 

主であるその者は、ブラッド(ブラドー)・ソウル・スカーレット。

中世ヨーロッパ風な居城を持っており、其処の貴族の地位を持っている吸血鬼。

わずかに、忠実な従者が四人が居る。

 

「マスター様、我らもこれで失礼をして宜しいですか?」

 

サキュバース、サテュロス、メドゥーシャ、デテュロスの従者達は、主に聞いていた。

魔族もブラッド・ムーンの悪影響が受けやすい体質な為居城の地下に籠もろうとしていた。

 

「…身体には大事にして欲しい…休んでも、構わない。」

 

やはり吸血鬼の身体は、ブラッド・ムーンの影響が出ないのか平然と答えるブラッド。

だが、本人としては意図してそう答えたのには、意味があった。

 

「…火照る…やはり、ワインセラーのところからワインを呑んで、休むとしよう。」

 

皆を、地下の方へ行かせた後に一人こっそりとワインセラーのある常温室へと向かった。

其処には、酒樽やワインやシャンパンが陳列している棚がずらっと並んであった。

貯蔵をしていたかは、主の趣味なのだろうか名だたる銘柄も其処にはあった。

 

「…ジパングにて作られたワインも良いが…やはり、ボルジョも良い…ふむ、これにしよう。」

 

ふと、ブラッドが手に取ったのは…ラム酒だった。

何十年も寝かせていたラム酒には、碧のワイン瓶の形状をしており微かに乍ら熟成された香りがあった。

湿気じみた場所に保管されていたのも良かったのか、少しもまどろみが無いのかさらっとした液体。

お気に入りのお酒の中では、ラム酒を好んで呑む吸血鬼はそうは居ないだろう。

 

「この風味、わずかに漂う海岸の磯の匂い…海の浜近くでゆったりと飲みたいものだ。」

 

棺の置いてある就寝室の近くにテーブルがあり、其処に氷ボトルと底付きグラスが用意してあった。

従者の粋な計らいなのか、ブラッドは、その一時を楽しむかのように窓を眺めて飲み始めた。

紅い月に照らされたブラッドのお酒を飲む姿が、まるで、その日が最後かと思うかのようだった。

 

「…最後の晩餐にしては、良い晩酌よ…これで、ぐっすりと眠れる。」

 

その日が最後にブラッドは、永い眠りについてしまった。

棺の中で幻想郷に流れ着くその日まで眠っていた間はまるで…神隠しにあったかのように。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから、数ヶ月が経った。

 

ブラッドが目を覚ましたのは、幻想郷の紅魔館の裏にある山間に居城が姿を現した時だった。

紅魔館のスカーレット姉妹のレミリアとフランは、その居城には、懐かしい感じがしたという。

その日からブラッドは、棺の中から出ることはせずにある新聞を取り始めた。

それが、果菓子念報だったのだ。

 

「あれ以来、姫海棠はたての新聞が気に入ったのですよ。これからも、たくさん書いてくださいね。」

 

はたては、照れくさそうに一回咳払いをすると頷いた。

それを見ていた射命丸文と十六夜咲夜は、少し嫉妬をしていた。

どうやら、はたてに愛読者が現れたのと従者としての力量がまだまだだなと痛感していたのだろう。

そんな光景を見ている古明地さとりと古明地こいしと水橋パルスィ。

嫉妬心に当てられたパルスィは、少し劣情を催している様に見えるが気にしないことにした古明地姉妹。

 

「そうだったのですね。ブラッドさんが此方に来た経緯を教えてくれて助かりました。」

 

「うん。でも、そんな時期に幻想郷に来ちゃったから以前のことになっちゃったんだね。」

 

特にさとりとはたては、ブラッドがこの幻想郷入りしに来るまでの過程がどうなっているのか知りたかった。

何故なら、異変になりかけていた"三全世界異変"の功労者でもあるはたてとさとり。

解決の糸口を見つけたのもこの二人が居なかったら、幻想郷の地は…跡形も無くなっていただろう。

 

「あの時は、すまなかったね。さとりちゃんとはたてちゃんが居なかったらどうなってたか。」

 

ブラッドも内心は、争いごとを避けたがっていたのだ。

だが、早とちりをしていた霊夢と魔理沙の二人には、責任を持って幻想郷中のみんなに報告をさせた。

 

『紅魔館の家族が増えたということ。』

 

『異変の原因には、紫の境界を操り損ねて宵闇の魔王様を復活させるきっかけになったということ。』

 

このことに関しての紫の処遇もまた、厳しい刑罰が下った。

それは、今後の幻想郷の境界の管理職を辞めて貰いブラッドに依託をすることだった。

三全世界の能力を有しているブラッドの力を借りて幻想郷中の境界ごとを管理して貰うことで安全を約束された。

それのおかげで紫の仕事も少しは、楽になれるだろうと思っていた四季映姫。

だが、そうはいかなかったのだ。

 

「八雲家の正式な仕事内容として、博麗大結界の維持強化をして貰うことを伝えておきました。」

 

「あまり、五大老様たちに無茶なことはさせないであげてくださいね?」

 

映姫の言葉に敬老をと思っての事を語る東風谷早苗。

彼女もまた、異変の裏方としての功労者でもあった。

何故ならというと、博麗麗夢と霧雨魔理沙の仲介を務めた神様の一人であったからだ。

 

「それにしても、早苗さんには、助かりました。此方の事情と状況をご理解できる方がいらっしゃったのですから。」

 

「そんなことないですよ。咲夜さんも、まだ、あの時の怪我だってまだ治療中なのですからお大事にしてください。」

 

実は、異変の際に咲夜の姿が見えないと気付いていたのは早苗だけだったのだ。

一度、戦略的撤退をした幻想郷の解決者達の中で早苗だけは、紅魔館の門番と従者を捜していたのだ。

門番の美鈴は、紅魔館の時計塔にめり込んでいたのを発見されていた。

だが、一番に危険な状況だったのは咲夜の方だったのだ。

 

「あの時は、死ぬかと思いました。本当に、早苗さんが居なかったら助かりませんでしたよ。」

 

咲夜は、顔と左腕、そして、両足に大量の毒の障気によって腐敗がやばかったのだ。

色んな肉がただれている状況で、回復するにもその毒気を抜かないと死んでしまう程の危篤状態だった。

早苗の奇跡の力でなんとかその進行を食い止めたのだが、予断を許さない程の症状でもあった。

 

「一応は、永琳さんによって助けて貰ったかと思いますが…しっかりと、良くなって下さいね?咲夜さん。」

 

迷いの竹林に永遠亭の医者である八意永琳の手によって手術をする羽目になった咲夜。

あれから回復はしたものの、まだ、痛みが続くはずなのに従者の仕事を少しずつ始めている。

リハビリ程度ならまだ良いが、まだ、あまり身体が思うように動かせないような感じを見るみんな。

 

「これでも、徐々に良くなっているので大丈夫ですよ。ブラッド様、紅茶のお代わりを用意しますね。」

 

これでも完全瀟洒な従者であり、館と居城を持っている主様に忠誠を誓っているメイド。

それが、彼女の本文だろうと思ってはいるのだろうが無理はしないで欲しいと思うレミリアとブラッド。

レミリアとブラッドの真紅な瞳からは、複雑な思いを持ってしまっているようだった。

 

まるで、真紅な瞳の奥にある慈しみを眺めているかのように。




エピソードのゼロを投稿したにわか作者でございまーしゅよ♪皆さま、ご機嫌はいかがお過ごしでしょうかね?私の方は、心身共に…おつかれさまでごぜぇーますよ。

身内の人なんですがね、記憶障害を起こしていたんでとうとう、ボケたかと大変でしたよ。年寄りのアルツハイマーかよって、突っ込んであげたら、まぁ、なんということでしょう。すっかりとお元気になられましたわ♪

とまぁ、くだらない茶番は置いちゃっておきましょうね。そえで、エピソードゼロが投稿されて残り1話で20話目に突入となりますね♪一人ではしゃぎたくて解放されたかのように駄菓子を買い込んで妹と二人でパーティータイムするんじゃぁー!!

虚しいな、自分w

とりあえずは、このままの状態でラノベを書いて行こうかなって思るよ。そいじゃぁ、皆さまのご期待に添えてこれからもグーたらな生活を送らないように頑張りたいと思っておりまーしゅ♪

それでは、アディオス!!(またね!!)
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