とある夜中、一人の金髪少女が紅魔館の屋上で星空を眺めていた。
満月、満天の星空、雲一つも無く…その少女は、ただ、一人で真紅な瞳でじっと見ている。
フラン「今日も、綺麗な星。」
門の前で夜勤している人物もまた、夜の独特な時間を堪能していた。
少女の言葉を聞いていたらしく、返答をする。
美鈴「そうですね、妹様。」
フラン「う、うん。」
美鈴「どうしたのですか?妹様。」
紅美鈴こと本気寝いりん(名前に由来)で有名な彼女は、フランドールスカーレットの言葉に気になって訊いてみた。
フラン「あのさぁ…美鈴。」
美鈴「はい、何でしょう?」
フラン「…布団に入って言うことじゃないと、私は思うんだけどさ。」
フランの示唆している意図に気づいた美鈴。
彼女にとっては、なんとも思っておらず鈍感な言葉を返した。
美鈴「これは、咲夜さんが人里で買って貰ったものなので使っているだけですよ?」
フラン「でも、それって、外で使うものじゃないと思うの。」
美鈴「キニシナイコトデスヨ、イモウトサマ。」
美鈴は片言を放ち、目を逸らす美鈴の姿を眺めているフランは、少し静かに眺めていた。
美鈴「ん、どうしたのですか?妹様?」
フラン「……フフフw」
美鈴「あ、あの、妹様?」
ギギギィッ、と扉が開くと同時に美鈴の頭部に目掛けて扉の下部分が直撃する。
そこには、完全瀟洒なメイド姿の十六夜咲夜様が登場した。
咲夜「ねぇ、美鈴。天罰って知ってる?w」
美鈴「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
笑顔で咲夜様は、のたうちまわっている美鈴に言葉を投げかけた。
美鈴はというと、頭を両手で抱えながら布団から飛び出ていた。
美鈴「は、はい…すみません、咲夜さん。」
フラン「あはははは♪」
咲夜「妹様、ナイスでした。」
美鈴「むぅ、妹様ぁー。咲夜さんが居るんでしたら、言って下さいよぅ。」
涙眼になりながら正座している美鈴、そのままくどくどとお説教をする咲夜様。
そして、それを屋上から眺めているフラン、空を飛びながら呆れているレミリアお嬢様とパチュリー。
今日も紅魔館は、平和な時間が流れている。
レミリア「フラン、一緒にお出かけでもしない?」
フラン「うん、お姉さま♪」
吸血鬼姉妹は、夜にどこかへお出かけの様子。
門前にて、美鈴と咲夜、パチュリーがお見送りをするようで。
咲夜「それでは、お嬢様、妹様…お気をつけてくださいです。」
美鈴「いたたたた、まだ、頭が痛い。」
パチュリー「あんなところで、寝転んでいるのが悪いんじゃない?」
3人のコントを見ているフランとレミリアは、笑いながら羽根を広げて宙に舞う。
3人のお見送りに笑顔で手を振って出かける様を見ている中で、咲夜にとっては鼻から忠誠心を出していた。
レミリア「美鈴、咲夜のこと宜しくね。」
フラン「お姉さま、早く行こう♪」
レミリア「急がなくても、大丈夫よ。夜は、まだ明けないから。」
姉妹の仲つむまじい光景を見ている美鈴とパチュリーは、親心のように倒れている咲夜を無視していた。
咲夜を門前に出ている布団の中に入れて寝かせている美鈴は、そのまま咲夜と一緒に横になった。
パチュリー「いや、門番の仕事をしろよ。」
パチュリーのツッコミが紅魔館の夜の一日が物語り始めた。
レミリア「フラン、まずは、永遠亭に行くわ。」
フラン「え、なんで其処に?」
レミリア「今日は、宴会が白玉楼でやるからあの薬をもらわないといけないからね。」
フラン「あ、あの薬ね。りょーかい。」
レミリアとフランは、永遠亭へと飛んで向かっているのには、理由があった。
レミリアは、以前宴会で月の頭脳医者こと、八意永琳からある薬をもらっていた。
その薬は、酔薬。吸血鬼は、液体の種類の中でもアルコールに酔えない体質となっている。
そのため、お酒と云った類のノンカフェインアルコール(ワイン以外)では、酔薬を飲むことで少しでも酔いを味わうと考えた。
レミリア「おーい、藪医者ー。薬貰いに来たわよ―。」
うどんげ「何が、藪医者ですか!!お師匠様は、怒らなくても私は怒りますよ!!」
フラン「あ、うさぎさん♪妖夢のところで宴会だけど来るー?」
うどんげ「はい、行きます。」
レミリア「ちょろいな、こやつ。」
またしても、コントをするようにスムーズに宴会の参加人数が増えて行く。
(妖夢とうどんげは、大の仲良しなため妖夢の話となると嬉しがる設定)
永琳「はい、これね。私も姫様も行くから、少し待ってほしいわ。」
うどんげ「早く早く、お師匠様♪」
レミリア&フラン「面白いなぁ、このうさぎ。」
永琳「少しは、落ち着きのある行動をして欲しいところね。」
永琳の言葉に諭されてしまったうどんげは、師の言葉として受け止めてしまって落ち込む。
でも、宴会で妖夢と会える気分にうきうきしてしまうのは、うさぎの性なのだろう。
レミリア「相当、妖夢に会いたいようね。」
フラン「お姉さま、早く行こうよ!!」
レミリア「そうね、待っているかもしれないしね。」
うどんげ「妖夢、妖夢、妖夢♪」
一人は、人物を楽しみにしているようで永琳は、苦笑を浮かべるほかなかった。
多少は、タイムロスしてしまった。
永遠亭の他にある場所に行きある人物を呼ぶため寄り道のもう一つをするため向かう事になった。
レミリア「おーい、さとり、こいし居るー?」
其処は、地霊殿だった。
妖怪の山頂付近に地の深くにある場所が、地獄の吹き溜まりで有名となっている地霊殿。
レミリアとさとりは、姉妹を持っており地主同士なため時折、談義をすることが多く仲良しになった。
こいし「お姉ちゃんは、準備しているよ。」
レミリア「あら、そうなの?何をしているのかしら。」
こいしとばったりロビーで会ってレミリアは、少し待つことにした。
フランと永遠亭の人たちは、地霊殿に来ることがあまり無くロビーを見て回っていた。
フラン「わぁ、ステンドガラスが綺麗♪」
こいし「でしょでしょ、あれ、私がねデザインしたんだよぉ。」
フラン「そうなんだぁ、今度紅魔館にでもこういうの作ってみようかな?」
こいし「じゃぁ、今度そっちに行って教えてあげようかぁ?」
妹同士の会話が和やかのように聞いている永遠亭組とレミリア。
とても楽しそうで笑顔がこぼれてしまうようだった。
さとり「お待たせしました。お燐とお空も参加するため灼熱地獄の管理に手間がかかってしまいました。」
レミリア「あら、じゃぁ、地霊組も参加するようね。妖夢のお手伝いをするために咲夜も連れてくればよかったかしら。」
さとり「その心配はありません。お燐とお空は、料理に関して教え込ませたので私たちがお手伝いをしますよ。」
皆一同「さとりの…料理。」
さとり以外の地霊組の皆さまは静まり星熊勇儀と水橋パルスィ、キスメ、黒谷ヤマメを呼びに行くことにした。
さとりは、ぽつんと誰も居なくなったことを知らずにロビーでいじけていた。
さとり「うぅ、これでも料理出来るのにぃ。」
お空「だ、大丈夫ですよ。さとり様のお手を煩わせないために気遣っているのですよ。」
お燐「お空、ダークマターの親戚を作り出されたら困る顔を見せちゃだめだからね?」
レミリア&フラン「本人の前で平然と言うお燐、その残基が残ることを祈っておこう。」
メンタルの残基と肉体的な残基が減った二人をよそにお空が、両手で抱えているたくさんの箱をフランが問いかけていた。
フラン「そういえば、お空ちゃん。それ、何?」
お空「ん、これは。白玉楼で食べるデザート♪お空特製だから、美味しいよ?」
お燐「お空ってば、デザートしか作れないから地霊殿の食材を全部使いきってこんなの作ってたんだよ。」
フラン「そうなんだぁー。楽しみなだぁー♪」
お空「みんなで食べようね♪」
フラン&こいし「わぁーい♪すっごく楽しみだなぁー♪」
フランとこいしの二人が喜びながら手を繋いではしゃいでいる姿を視ていたレミリアとさとりは。
鼻血を出していた。
レミリア&さとり「……はぁはぁ…やっぱり、可愛い♪溜まりませんなぁ♪」
永遠亭組一同「地霊殿と紅魔館の姉二人は、そろって変態だったという件。」
お燐&お空「本当に、すみません。」
飛んだ茶番を挟みながら永遠亭と地霊殿の皆を引き連れて白玉楼へ向かっている。
白玉楼の近くを通って行くと、道沿いにちまちまと桜が咲いているのが見えてきていた。
レミリア「ふぅ、そろそろ西行妖の桜が見えてくるはずね。」
フラン「あ、あれだ!!」
ひときわに桜が大きいのを見つけたフランが指を差すとそこへと教えるように飛んで行く。
白玉楼に着いたフランが先導するように手を振っている姿をレミリアは、本日3度目の鼻血を流した。
レミリア「大・満・足♪」
レミリアは、ふらつきながらへろへろと白玉楼の宴会場という舞台の上に堕ちて行った。
魔理沙「さすが、シスコン以上な反応をしているレミリアだぜ。」
霊夢「仕方ないじゃない。前からこんなやつなんだから。」
守矢組「あんたらも大概でしょうが。レズコンビ。」
魔理沙「なんだと!?弾幕勝負といこうか!?」
霊夢「べ、べつに…魔理沙となら///」
魔理沙「そこ、顔を赤くするな!!///」
皆一同「はいはい、ごちそうさま。」
コテコテなコントをしている魔理沙と霊夢を眺めている白玉楼に集まった皆は、それぞれ席に着いた。
開催地を提供してくれた幽々子の挨拶の後、紫による乾杯をして宴会が開いた。
そのあとは、宴会も花見も結構なほどに盛り上がった。酒の勢いもあるけど。
レミリア「フラン、今日は、どうだったかしら?」
フラン「え?すっごく楽しいよ?」
レミリア「そう、良かったわ♪フランが楽しんでくれたら私は、嬉しいわ。」
フラン「お姉様…なんで、そんなことを言うの?」
レミリアは、フランの笑顔が見れて少し嬉しがっていた。
それは、『大事な家族で一番身近な妹が社交場という宴会の中で楽しんでいる。』
という笑顔を見ているから思ったのだろう。
レミリア「今日はね、フランのために幽々子が宴会を開いてくれたのよ。」
フラン「え、私のために?」
レミリア「そうよ、あ、霊夢のところに行ってくるわね。」
フラン「あ、お、お姉様。」
レミリアが霊夢のところに行くとき、幽々子がフランの横に座り変わるような感じで姿を現した。
幽々子は、フランの頭を優しく撫でて笑顔で赤いジュースを差し出して話し出した。
幽々子「今日は、白玉楼に来てくれてありがとうね♪フランちゃん。」
フラン「お姉様から聞いたけど、どうして宴会を開こうとしたの?」
幽々子「それはね、今日、フランちゃんの春麗日和だからよ。」
フラン「しゅんれいびより?」
幽々子「春麗…それは、春になってフランちゃんの親御さんの魂が帰って来る日だからね。」
フランは、まだわかってない様子で幽々子の話を聞いて少し、思い出してきた。
フラン「そうだった…春のお彼岸だ。」
幽々子「冥界では、春麗の日とも言われているわね。桜にお酒を掛けてあげて亡くなった人へ今までの想いを伝えることが出来るのよね。」
フラン「…あ、だからお姉様。」
幽々子「レミリアちゃんは、白玉楼に毎年の春になるとお酒を桜に掛けるために来ていたわね。咲夜さんと一緒に。」
フランは、その話を聞いて少し涙を流してしまった。
自分の親に今まで出来なかったことを代わりに姉であるレミリアがやっていたのだと、初めて知ったのだ。
幽々子「本当は、巫女が春の彼岸参りとして儀式をするのだけど。今回は、早苗ちゃんがする番だったから守矢の人たちが来てくれたの。」
フラン「そうだったんだぁ。その儀式は、終わったの?」
幽々子「うん。後は、フランちゃんがお酒を桜に掛けてあげるだけよ♪」
紫「準備出来たようよ。幽々子は、どうするのかしら?」
幽々子「んー、此処で見てるわね♪」
フラン「おb…あ。」
紫&幽々子「ん?」
フランは、2人の笑顔と夥しい威圧に押されてそそくさと逃げて行った。
紫と幽々子は、お酒を飲みながらフランの方を眺めて話していた。
紫「本当は、まだもうちょっと先なのだけど…なんで、早くすることになったのよ?」
幽々子「フフフ…さぁーて、何故…でしょうね♪」
幽々子は、二つの幽体を撫でながら口元を扇子で笑みを隠した。
二つの幽体は、フランとレミリアを眺めて少し笑っているように見えた。
それは、春の彩花のように感じた。
レミリア「フラン、一緒にやりましょうか?」
フラン「大丈夫だよー…お姉様、心配性なんだからぁ!!」
レミリア「何よ、フランとやりたい姉の気持ちを分かって欲しいわね。」
フラン「お姉様、考え方が古いんだってばぁ!!」
レミリア「な、何をぉー!?///」
皆一同「あはははは、いつものお約束♪」
桜舞い散る季節になりました。
お母様。お父様。私達吸血鬼姉妹は…今日も、元気いっぱいにやっております♪
これからも、温かい目で見守ってください!!
フラン、レミリア、美鈴、咲夜、パチュリー
うどんげ、永琳
こいし、さとり、燐、空
霊夢、魔理沙、諏訪子、神奈子、早苗
幽々子、妖夢、紫
毎週土曜日に小説を投稿すると言ったな。あれは、嘘だ。と、ちょっとしたコメントを残しておく意味深な作者どぇす!!と言うのもね、あれなんだよね。大学の課題がマジ卍で超忙しいんだし!!それに限って身内の妹が小説投稿をするのなら期日までにまとめておくのが良いって言うもんだからとりあえず後書きで報告を入れておくことになったわけでありますよ。次回も短編小説をお楽しみに!!それでは、アディオス!!(またね!!)