前線日記   作:へか帝

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ドルフロの二次って日記形式多いですね(すっとぼけ)
密度よりも更新を優先してみるの巻。


十二冊目

Ν日θ日

 

 どうしよう。外に出られない。

 404小隊とAR小隊がずっと街を探索しているらしい。秘密基地は見つけられていないのに、俺がいることだけは確信しているらしい。ナンデ。

 AR小隊が俺を探しているということは、グリフィンの人形も情報を提供していると思っていいだろう。今までのようにしれっと参戦とかやってたら情報共有されたのち現場確保されそうで怖いんだよな。単純に姿をさらすのも大事をとって控えている。

 仕方がないので代わりにM249に街に出てもらっているのが現状だ。M249なら発見されても通報されないからな。弾薬がない人形を送り出す鬼畜行為には心が痛むが、奴らに見つかったあとの自分の姿を想像すればそんな甘ったれた考えは吹き飛んだ。

 

 

Ν月ь日

 

 このままでは堕落する。俺はそう結論付けた。

 日がなM249とふかふかの夜を過ごし、戦う術を持たないM249を危険な屋外に送り出し、俺はだらだらしながら食料類を待つだけ。

 これはイカン。だめすぎる。

 人と人形の関係としては本来これくらいが適当なのかもしれないが、俺の良心がずたずたに引き裂かれるのでダメ。

 M249も自分が必要とされているのを感じているのかまんざらでもない雰囲気だったので、自分の意志で抜け出さないとずぶずぶ深みにハマる。

 許されないことだ。何とかしなくては。

 そう思いながらM249と一緒に飯を食って一緒に寝た。何とかなってない。

 そういえば飯は少し変な味がしたな。やはりそう状態のいいものは見つからなかったのかもしれない。

 

 

Ν月´日

 

 体の調子が悪いぞ。とてもよろしくない。

 それほど深刻な症状という訳ではないが、体がだるい。せっかく足の傷が治りつつあったのに、これではまだまだ外に出られないぞ。

 M249は呆れた顔をして、それでも食料を探しにまた街に出て行ってくれた。何もしないことを至上主義にしている奴にこれほど甲斐甲斐しく世話を焼かせる俺のなんと情けない事か。

 養生しよう。そして復活した暁には恩に報いよう。一体何をしてやれるだろうか。本人に聞くのが一番かもしれないが、それは最終手段にしよう。古い伝手でも辿って安全で快適な仕事と住居を紹介してやるのが現実的かもしれない。少し考えておこう。

 

 

追跡ログ02{筆記者HK416}

 

 これは彼の追跡・捜索において、なんらかの進展があったときに書き残す追跡ログ……らしい。当番制にするらしく、二番手は私になった。

 とりあえず目新しい進展といえば、やはり彼が一時的に身を潜めていたと思われる家屋を発見したことね。彼の愛用していたあの粗末な布団の切れ端を発見できたわ。それと同時に、ひとつ絶対に見逃せない疑惑も浮上した。

 彼が、誰か人形を一体側に置いている可能性がある。

 決定的証拠を目撃したG11は、その人形が彼の抱き枕としての立ち位置にいる可能性を危惧して取り乱していた。やがてストレスが最高潮に達したのか昔の性格が出てきてしまった。

 最初こそ放っておけばそのうち元に戻るだろうと静観していたけれど『ごしゅじんさまはわたしたちに飽きたんですか』だの『もういらない子なのですか』だの、縁起でもないうわごとを繰り返し始めたので黙らせた。

 よりにもよって最後に『どんなことでもいたします、せいいっぱいごほうしします、だからすてないでください、おねがいします、おねがいします、すてないで……』などと言い残したせいで気分は最悪。

 指揮官に飽きられて捨てられるなんて、想像すらしたくないわ。

 

 





M249に直接何をしてほしいかを聞くとゲームオーバーとなります。
理由は察してください。

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