抑止兵器マギア   作:マルペレ

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戦いに生きた狐は、その度に狡猾に成っていく。
生まれたばかりの新星は、まだ複雑なものを知らない。


☮Ultimate Mixture State

 拳と顔面。双方に少なくはない被害を与え、二人は距離をとる。今の一撃で頭部センサーが破損したフォックスは、バイザーを開くと肉眼で彼我の距離を確認する。丁度、身を引けば攻撃は空振り構えれば攻撃は当たる。絶好の範囲であるがそれは相手も同じ。その中で頼ることが出来るのは己の肉体のみであった。

 身を捻り、遠心力で勢いのついたハイキック。タカミチは両掌で衝撃を緩和させ、足首をつかむとフォックスを空へと放り投げた。ポケットに彼の手が移動した瞬間。

 

 衝撃、衝撃、衝撃! フォックスが認識出来ぬ速度で拳が彼を射抜く。空中では体勢を取り直すことも出来ず、フォックスはただ襤褸雑巾のようになっていくだけ。このままではタカミチの拳に命をも射抜かれるだろう。だが、彼はどこまでも「絶対兵士」であった。

 

「ッ!」

 

 息を吹き返すが如く、タカミチの右拳を握った。それを「足場」にしたフォックスは足を腕に絡ませ、回転させて彼を頭から地面へ叩きつける。タカミチはあまりの衝撃に視界がぼやけ、体の一部を地面に埋めることとなった。

 グレイ・フォックスはCIAに「回収」されていた時、記憶と感情を闘いの度にリセットされていた。そこで覚えていたのは「闘いについて」のみだった。だからこそ、闘いの中でとてつもない速度で敵を認識し、学習して絶えず成長していくという「絶対の兵士」とされていた。その時の感覚からか、彼自身も同じ手にやられ続けることはない。

 

 ――――「居合い拳」破れたり。

 

 フォックスは笑みを作る。闘いの高揚感が酷く身体に染み渡り、「生」をこの瞬間に実感できる。そして何より、闘いはまだ終わっていない。

 

 タカミチが沈黙していたのはコンマ数秒。埋まっていた箇所の土と雪を舞い上がらせながら、脳からの命令信号が彼の体を立ち上がらせた。既に手首から上はポケットの中。再び神速で繰り出される拳の一撃をフォックスは手で受け流そうとし―――吹き飛ばされた。

 

「グッ、がっ!?」

 

 近くの木に身体を打ちつけることで急停止。その木は折れてしまい、ぶつかったフォックスには激突ダメージという置き土産を残して命を散らす。

 実力を隠していた、では割に合わない。タカミチの体系から考えても…いや、どう足掻いても人間に出すことなど不可能である筋力。まるで超常現象ような―――。そこまで考えて、フォックスは即座に知識を引きだした。RAYからも教えられていた、この麻帆良この世界に存在する不思議な実在する力。「魔法」を。

 

「成程、“魔法”…!」

「残念。不正解かな」

 

 教員らしいというか。この戦闘中でも「教える」ような口調でタカミチは語りだす。体についた汚れを払うと、挑戦的な笑みを浮かべて答えを口にした。

 

「僕のは“気”って言うんだ。生き物ならだれでも持っている力さ」

「面白い。己自身の持つ武器()か」

 

 ならば教導を頼もう。

 フォックスはそう言って姿を消した。ここからは趣味もルールも何もない本気の戦闘。再び高周波ブレードを取り出してタカミチに接近する。距離を詰め、足元を斬りに迫れば気配を呼んだタカミチがひらりと避けた。しかし、噴きあがった蒸気が彼の目を襲う。フォックスの刃を見れば、それは摩擦熱と振動熱で赤く染まっていた。斬った個所の雪が一気に昇華し、水蒸気となってタカミチの顔を覆ったのである。

 炎の魔法はともかく、まとわりつくような熱に耐えられず、タカミチは気を纏わせた居合い拳を放って気流の向きを変える。それはフォックスの元へ送られたが、既にその場から姿を消していた彼はタカミチの後ろに回り込んでいた。背後から聞こえる甲高い音はフォックスのチャージ音。彼の右腕は再びガンへと変形しており、タカミチに重装甲をも貫いた弾丸を放とうとしていた。

 

 発車直前、視線の交差は一瞬。だが、フォックスは悪寒を感じて弾丸の発射直後にその場を飛びのいた。そしてフォックスの眼前を埋めたのは爆発した地面だったもの。先ほどまでフォックスが居たところは、重機がえぐり取った地面の様相を晒していた。ステルス迷彩の電力が切れ、再び充電モードに移行する。そうして姿を現したフォックスの方へ、直撃を食らったはずのタカミチの言葉が投げられた。

 

「“気”。それから“魔力”。…この二つはそれぞれ強力だけど、どうしても相反する特性を持っていて、混ぜようとすると弾けて自爆してしまうんだ。でも―――」

 

 爆発で舞いあげられたもろもろが消えうせ、かすり傷程度を負ったタカミチの姿が鮮明に映し出される。彼の周りには得体のしれない何かが揺れており、周囲の空気がゆがまされていた。その光景に、フォックスの頭の中で警鐘が鳴らされていた。それが意味するのはただ一つ。

 ――逃げろ、と。

 

「それを可能にしたのが“究極技法(アルテマ・アート)”。そのままだけど、気と魔力の合一と呼ばれる…この“感卦法”なんだ。

 ―――もう、水蒸気なんて熱の小細工もくわないよ」

「…食えない男だ」

「この年でも、育ち盛りでねっ」

 

 迅い。それがフォックスがこの一瞬で頭に浮かんだ言葉。

 タカミチの拳が再びポケットに入ったと思えば、既にその拳圧はフォックスの直前に迫っている。その一挙一動、呼び動作さえも視認することが出来なかった。よほどうまい加減でもされていたのか、全身(・・)に打撃の衝撃波を受けてフォックスは再び宙を舞う。外骨格はボロボロに圧し折られ、その装甲の隙間からは血液がにじみ出ていた。

 そんなこともおくびに出さず、フォックスは再びなけなしの電力でステルス迷彩を起動。木の幹を蹴り、足跡をつけないように軽やかに宙を跳びまわる。再びタカミチが放った幾多の拳圧を掻い潜って接近。刀も手放したが、まだ戦える。そう確信して拳を突き出し、次の瞬間には彼は宙を舞っていた。

 落下し、力なく地面にたたきつけられたフォックスは満身創痍。身体の痛みは、「動かす」という命令を拒否するまでに痛めつけられている。

 

 まぎれもなく、フォックスの敗北だ。

 

 指先しか動かせないフォックスに、勝者のタカミチが歩み寄った。途中で刺さっていた高周波ブレードを手に持つと、フォックスの鞘に刀をしっかりと収める。動けない彼の上半身を起き上がらせ、常備していた魔法薬を呑ませる。先ほどのはただの「試合」。「死合い」ではなく、気のレクチャーや戦闘能力を測るだけの遊戯に過ぎなかったのだから。

 現に……絶対兵士の学習能力。それで「何か」をつかんだのだろう。フォックスの体には、何か異質な力が湧きあがっていた。

 

「気も魔力も使わずにここまで戦えるなんてね。“一般人”として、だけど…君は強い。どうしてそんな体になってまで、強さを求めたんだい?」

「俺は―――」

 

 生きたまま己が正面から負かされた。

 その事実が、このタカミチという男に対してBIGBOSSと同じ時の心境が蘇らせる。気付けば、己の口は言葉を羅列していた。

 

「この体は戦闘データの蓄積目的、遺伝子治療の実験体、強化外骨格の試運転(トライアル)として利用され戦場に放り込まれてきた。そこに、俺の意見が入り込む余地はなかったが、俺は俺の意志で戦ってきた。

 俺は……戦い続けたかった。そこに生きる意味があるから、戦うことで自分を表現することが出来るからだ」

「……そっか。辛い、そう思ったことは?」

「無い。こうして二度死した後も戦っているのは、俺の意志(SENSE)に他ならない。だからこそ、闘いを求め続けている」

 

 魔法薬でいくらか回復したのだろうか。既に己の力で立てるようになっていたフォックスは、そうタカミチに力説した。「戦い」に意味を求めるならば、それこそが自分の生きる意味。その中で、「闘い」こそが己の好むものである、と。

 だから。フォックスはそこで言葉を区切り、タカミチに視線を向ける。

 

「先ほども言ったが、その“気”とやら。俺にご教授願いたい」

「……」

 

 その言葉を聞いたタカミチは、ただ瞼を閉じて思考する。

 タカミチの人生の中、戦闘を楽しんでいる者は数多く存在していたが、本当に戦いそのものが生きる意味と化していた人物など居なかった。先ほどの人生経験を聞く限り、手綱を握られてばかりの人生。そして、今も手綱を握られてこの麻帆良で戦い始めたのだろう。

 二度死んだ。その意味を理解することはできなかったが、少なくともそれだけの死線を潜り抜け、その度に生還してきている。そして、拳を交わした以上は分かる。

 

 その戦いに、「悪」など存在していない、と。

 

 何より今の自分は教師だった。教え子が増えるのは歓迎。そして、それが熱心な生とならば、答えてはならないという道理もない。口元には、隠し通せない笑みが零れる。

 

「時間が取れれば、僕は協力するよ」

「感謝する」

 

 そう言った時、麻帆良の電力復旧のアナウンスが麻帆良全土に鳴り響いた。

 今回の復旧は予想以上に早く、彼らが居た森の中を街からもれる人口の明かりが照らし出す。未だ雪は舞っており、その上に立ちつくす二人を優しく包んでいた。

 

「そうだね。報告をしたら呼ばれることになるだろうから、また明日の夜に麻帆良の世界樹前広場…そこに来てくれ」

「ああ。お前よりも実力は及ばなかったが、俺はRAYから提供された戦力であるということを上に伝えておけ」

「ああ、それじゃ―――そうだ。僕は高畑・T・タカミチ。君の名は?」

「……グレイ・フォックスだ」

 

 言い残して、フォックスはいくらか回復しているが、それでも傷ついた体に鞭打ってその場から離脱した。取り残されたタカミチは、新たな友人になれるかもしれない存在――フォックス――の消えた方向をしばらく見つめると、踵を返して学園に向かう。

 これじゃ、今回の報告最後かな? 困ったように、タカミチは笑っていた。

 

 

 

「学園長、ただいま戻りました。みんなも待たせてしまって済みません」

「よいよい。今回も皆が無事で何よりじゃ。ふぉっふぉっふぉ」

 

 髭をゆったり撫でながら、心の底から安心した声で近右衛門はタカミチへそう言った。

 タカミチが担当地区の侵入者数を報告し、それを受け取った近右衛門が辺りを見回せば、千雨を取り囲んでいた時以上の数の魔法生徒、魔法先生がその場に集っている。当然、エヴァンジェリンもそのうちの一人であり、いつも通りなのか、不機嫌そうに近右衛門の言葉に耳を傾けていた。

 

「今回侵入した者は、6人。その誰もが今期に臨んで1000以上もの百鬼夜行を召喚していた。そして、そのうちの一人を我々以外の者に捕えて貰ったと、刹那君と真名君のチームから報告が来ている。

 刹那君、詳しく」

「はい、学園長」

 

 それでは、そう間をとって桜咲刹那は報告を始めた。

 侵入者との戦闘中、無限に続くかと思った軍勢が急遽その数を減らし、疑問に思いながら戦っているとグレイ・フォックスという名の者が戦闘に介入してきた。手土産とでも言うべきか、隠密に優れている筈の術者を気絶させた状態で。

 

「そして、グレイ・フォックスは“閃光(RAY)の使い”だと言っていました。それから……」

 

 そこで言葉を詰まらせる。脳裏に浮かぶのはクラスメートの、戦闘とは何の関係も無い少女だった。打ち解けていないと言えばそうなのであろうが、あの男の言った事を、本当に鵜呑みにしていいものか。

 彼女がそう考えている間に、タカミチが学園長から発言の許可をもらう。彼の口からは、刹那の言い淀んだ事がはっきりと言葉にして語られた。

 

「実は僕のところにもグレイ・フォックスと名乗った人が来てね。彼の話によると、そのRAYは僕に火傷を負わせたあの機械の事だろうと思う。思い返してみれば、千雨君もあの時はっきり叫んでたからね」

 

 その一言で場は騒然となる。

 やはり長谷川千雨についているあの機械は危険ではないのか。いや、侵入者の撃退に手を貸していたのだ、噺の分かる物に違いない。そういった議論が一度勃発すると、輪に掛けて言論は広がって行った。

 しかし、その場に弦の一言を放ったのは学園長。彼が沈まれと、そう大きくない声で呟くだけで、言霊が場に浸透するかのように世界樹前広場は再び静寂を取り戻した。

 

「高畑君、彼は何と?」

「RAYから学園側への委託戦力として好きに使ってもいい。とのことです」

「他には何か言っておらんかったか?」

「いえ、彼自身も戦いを求めると言った以外には」

「ふむ……」

 

 学園長はおもむろに地面を突く。舗装された道路と杖の衝突した音が響き渡ると、全員の意識は完全に学園長の方へと向いた。

 

「先の話に出ていた“グレイ・フォックス”という人物については、此方の協力者として全面的に受け入れることとする! これはワシの学園長命令としてじゃ。

 以降、彼が望むのであれば防衛線の一員として温かく迎え入れてやってくれ。そうでなくとも、主らならば出来るじゃろう? 麻帆良の者なのじゃから」

 

 そう言って辺りを見回せば、得体のしれない相手に不満そうな表情の者もいたが、学園長命令ならば仕方ないと割り切っている者が大半だった。その中、一つ小さな手が挙げられる。その手の持ち主は、乱雑な物言いで近右衛門へ言い放った。

 

「じじぃ、それにタカミチ。そのフォックスとやらは使えるのか?」

「問題ないよ。感卦法の僕はともかく、気を使った攻撃までなら十分対応できていたし、闘いの中で気を発現させたようだからね。弟子入りもされたよ」

「フン、そうか。ならいい」

 

 発言をした少女。エヴァンジェリンは鼻を鳴らすと闇の中に姿を消していった。場を乱す単独行動が目立つが、それが彼女の平常運転なのでいまさら愚痴を漏らす輩もこの場には居ない。まあ、あくまで口にしないだけで「吸血鬼」たるエヴァンジェリンはそう受け入れられているという訳ではなかったのだが。

 

 そのまま報告も終わりをつげ、十分後には解散となっていた。

 このような戦いがあっとはいえ、明日の日常生活が全て準備されるという訳ではない。朝に備えて各々が帰宅する流れの中、それをかき分けてタカミチが刹那の元へ訪れた。驚いている彼女に一つ断りを入れた後、彼は提案をする。

 

「実は、さっきも言ったようにフォックスに気の練習をさせたいんだけど、僕も忙しい身でね」

「はい…?」

「そこで――」

 

 あ、もう分かってしまった。次に言う言葉を想像した刹那は、タカミチの満面の笑みに気圧されてしまい、結局は次の言葉を聞くことになってしまう。

 当然、その内容は

 

「僕の忙しい時は、刹那君。君にフォックスの気の修行を行ってほしいんだ」

「やはり、そうなりますか」

「そうなるね。……お願い、出来るかな?」

 

 面識もあることだし。そう言って締めくくるタカミチに、刹那は失礼だとは分かっていても内心で溜息をつかずにはいられなかった。確かにフォックスは強い。人間の常識を卓越する、計算された無駄のない戦い方には感銘を受ける部分があった。

 しかし、己もまた修行中の未熟な身。気の扱いも剣にばかり向いており、気そのものの発現方法はいつの間にか習得しているようなもの。どうしようか迷っている時に、タカミチは駄目押しの一言を放つ。

 

「修行相手が居ると、一人の時より捗るかもね? 僕もそうだったから」

 

 何と言うか、この教師は本当に人に刺激を与えるのが上手い。

 刹那は、今度こそ額に手を当ててタカミチに対する不満を表したが、その言葉による誘惑には流石に勝てなかった。言い負かされた、という点も無きしにはあらずであったが。

 

「……分かりました」

「強引になっちゃって、悪かったね」

「その代わりを求めるのもおこがましいですが、先生もしっかり指導してください」

「それは勿論さ。それじゃ、お休み」

 

 終始、人のいい笑顔を浮かべていたタカミチはそのままに教員の寝泊りする寮に向かってい見えなくなる。その姿を最後まで見送った刹那は気苦労の溜息を吐くと、己もまた女子寮に戻っていくのだった。

 

 

 

 ところ変わって、RAYの格納庫。

 ボロボロではあるが、既に傷はふさがっているフォックスは寝台に寝ころんでいた。いつだったか、左目を失った千雨を乗せていた寝台と同じものだ。仔月光は彼の取り外された強化外骨格に近づいて補修工事。そして素のままの姿になったグレイ・フォックスは、ナノマシンによる内と、仔月光による外からの治療を施されていた。

 

「≪派手にやられたようね。どうだった≫」

「確約を取り付けた。その際、俺も“気”と呼ばれる力について指導を受ける手筈になっている。タカミチ。その名の教員の一人に後れを取ったが、敗北から学ぶこともある」

「≪想像以上の戦果ね。とにかく、つながりが強くなるのは喜ばしいこと≫」

 

 満足であると、そんな雰囲気を醸し出すRAYに、彼は少しの違和感を抱いていた。

 戦いは、確かに満足できるものを提供させて貰った。この地に居れば、さらなる高み。さらなる実感を充足することが出来るだろう。……だが、それだけが目的ならば、協力という立場をとらせるものなのか? 利用するなら、ナノマシンを打ちこんだ時点で洗脳まがいの事は出来そうなもの。他にも、学園側との繋がりを持つなら、もっと早くに圧倒的な火力を持ったRAY自身が動けばいい筈だ。

 

 メリットが曖昧すぎる。デメリットの差が見当たらない。

 尽きぬ疑問の果てに、フォックスはある可能性に思い当たった。何とも言えぬ、機械が嬉しそうにしている光景に向かって、彼は呼びかけの言葉を発する。

 今度は何だろうか、そう思って耳を傾けたRAYは、フォックスの言葉に驚愕した。

 

「俺に、闘い以外の道を与えようとしているのか?」

「≪…………≫」

 

 この男は、どうにも―――面白い。

 RAYは、「笑って」いた。機械が腹の底から笑う。戦闘管理用のAIが、心の底から笑う。それほどおかしなことも無いだろうが、このたった一回の間で、その思考に至ることが出来たフォックスに惜しみない称賛を贈りたい気持ちに、RAYの回路は埋まっていた。

 

「≪そうかもしれないわ≫」

 

 だから、今はこれだけを返しておく。

 実のところ、フォックスにあんな回りくどい作戦を実行させた己自身にも分かっていないのだ。

 ――どうしてフォックスを使おうと思ったのか。

 ――どうして千雨以外に自分の思考が割かれたのか。

 

 RAYは、「ザ・ボス」という伝説を模していても、まだ生後半年ほど。言葉を放し始めた幼児よりも幼い年齢だ。だから、千雨から「常識」は教わっていても、こういった時に芽生える感情を知らない時がある。忠を尽くす、自分を信じる。そう言ったものとは違う、複雑な感情というものを。

 

 だから、今日も機械は笑う。

 秘密の格納庫には、こうして新たな仲間が加わった。

 




もう誰が主人公なんだか。
さて、どうでしょうか。フォックスのキャラが崩れているような気しかしないのですが。……まあ、一度死ねば変わりますよねってことで(ヲイ

地の文が多めで読むのにもあまりやさしくないかもしれませんが、描写を細かくすると私たち自身もわかりやすいのでこうならざるを得ない。
時折の日刊上位や、感想数40突破は皆様のおかげです。
この場で感謝させていただきます。ありがとうございます。
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