「っ……かぁ~~~効くねぇ」
誰も起きていない早朝。一人ベランダで昇り始めたばかりの朝日を浴びながら、首筋に注射器を突き刺している人影があった。麻薬をキメているようにも見えるその人影の正体は千雨。そして当たり前と言うべきか、注射器の中身はナノマシンだ。丁度この時間、彼女のナノマシンは定期接種の時期になっていたと言う事だろう。
それに、これが無ければ彼女は激しい
それに、ナノマシンを打ち続ける事で、今までずっとPTSDを避け続けてきたわけでもない。学園生活を送る中に何度かは「ナノマシン解除」の日を設けていたし、その時に何度も人を撃つ、人を殺すという自分の感覚を正しく見つめ直し、あくまでも「一般人」としての感性を確かめている。気狂いになるつもりは毛頭ないのだから。
例え下着を咥えていた淫獣だったとはいえ、小動物に容赦なくショットガンをぶっ放すような冷血無比に見える彼女であっても、所詮は狙撃ばかりで一人の戦いを知らない小娘でしかない。だからこそ、この気を抜けない修学旅行中は、どうしてもナノマシンの持続摂取による感情抑制が必要だというだけ。
打ち終わった後のシリンダーを不思議四次元ポーチの「Item」欄に詰め込むと、彼女は何事も無かったかのように旅館に付いているお茶パックに湯を注ぎ始めた。こぽこぽと沸き立つ湯気を見つめながら、これまた備え付きの5個ほどある茶菓子を一つ手にとり、口に運ぶ。一日ぶりに口にした甘味は、緊張で張り詰められていた千雨の意識に僅かばかりの余裕を与えてくれる。
その命そのものが何時途切れるやも知れぬと分かっていながら、彼女は平静を装ったままこの騒動を丸く収めるしかない。魔法教師が扱うクラスのメンバーと言う位置を崩さぬままに。
「……あぁ、美味い」
だが、今ばかりはこうして休憩しても罰は当たるまい。
ひとときの平穏と、騒動の合間に訪れる平和を甘受しながら、それを守るために志を新たにするのであった。
「ああ、マズイ……どうにかならへんのか?」
所変わって、とある日本家屋の一室。そこには、不可思議な服装を、もとい現代にしては少々時代遅れな着物や服を着こなす三人と、若者らしいやる気に溢れた少年、そして感情が欠如しているかのように無表情を貫く、腕を失った白髪の少年が集まっていた。
そのうちの一人である天ヶ崎千草は、腹に治療されてはいるが大きな裂傷の跡があり、女性にとって酷い仕打ちをする物だと言えるほどの大怪我を負っていた。その傷がある当人はこの日は安静でいなければならないのか意識を失っており、彼女を看病していた美しい黒髪の女性が彼女の眼鏡を千草が伏せる枕元に置いた。
静かな部屋にその音だけが小さくなり響き、つられた少年が口を開く。
「なあ…千草の姉ちゃん、大丈夫なんか?」
「今のところは安静が絶対ですが、私が“織り直した”ので夜には元に戻っていると思いますよ。どうしても、この傷だけは消せないでしょう」
鈴の様な美しさと、高貴な貴族の如き余裕を持ってその女性――織姫は答える。ひとまずはその言葉を信じたのか、少年――犬上小太郎は安心したように胸をなでおろすと、少し外の空気を吸ってくると言ってその場から退室した。
残された中で起きているのは、織姫、白髪の少年、そして言わずとも分かるだろう。織姫の傍に佇む男性、彦星である。
「女性の体にこうも傷を付けるなんて…同じ女の子だと言っても、到底許される所業ではないね、織」
「ただ、悲しいけれども
確認するように、互いで互いを呼び合う二人。その様は中睦まじき夫婦と言うよりも、共依存をしながら一心同体の関係に近い。そうして二人が戦いを嘆いている様子を見守っていた少年は、ひとり無言でフォックスに斬り飛ばされた腕を織姫に差し出した。すぐに彼の方を向き直った彼女は、分かっていると了承の意を伝えると、すぐさま腕に魔力を通し始めた。
次の瞬間、白髪の少年の斬られた腕と肩の断面の間に、半透明の機織りが出現していた。
「―――、――――……」
何かに囚われたように唄い続ける織姫。人間には聞き取れないような発音で紡ぎ続けるそれはきっと呪文、きっと治療だった。唄われる度に断面に存在する神経と神経、筋肉と筋肉、骨と骨が糸で繋がり、徐々に切断面同士が距離を詰めていく。ひと際彼女から発せられる魔力の波動が強くその部屋に満ちたかと思えば、彼の腕は完全に繋がれていた。
「……ふぅん…?」
確かめるように指を動かし、半日ぶりの自分の手の感覚を確かめる。ほどなくして自由に動かせるようになった少年は、例も言わずにその場から立ち去って行った。作戦を立てるでもなく、単に千草の治療を行うための集まりに彼の興味は無いと言う事らしい。
そうして去って行った少年の姿を見送った彦星は、激しい怒りを露わにしていた。
「あの男…織から受け取っておきながら、なんと言う無礼な――!」
「彦、あの子も自分が無いだけなのですよ。人形は人形らしく私が縫うだけでいい」
「……ははは、確かにそうだ。人形は所詮、俺達が操るだけで十分なのだったな……ははははは!」
諌めるように見えた織姫の様子も、ふたを開けてみてみれば所詮は一人の人間が怒りや激しい感情を抑えようとする役割に過ぎないと言う事が分かる。そう、正にこの二人はこうした形で揃って初めて、一人分の人間の感情を持っているのだ。
いうなれば、人間の持つ「天使と悪魔」といったところだろうか。この二人が離れる事が無いのだろうが、もし離れればこの二人は人間として生きることは難しい…いや、人間の輪の中に馴染む事が出来ず、自ずと朽ち果てていくだろう。詳しくは分からないが、まさしくこの二人は出会うべくして出会ったともいえるのではないか。
「さぁ、次は近衛の
「それならば
「おお、それは名案だ! なぁに、小道具一つ調達するなら手塩にかけて育てたあの仔牛も連れて行ってやればいいかもなぁ」
「名案です。流石は彦」
織姫が褒め称えると、彦星は笑いながらにして先ほどの彼女と同じ、人間には聞き取れない発音の言葉を紡ぎ始めた。瞬間、虚空からは彼らが授かったという「
これでいいと見送った二人はその隠れ家の扉を固く「織り」、結界を掛けたのだった。
アンノウンの反応が突如出現した。その報をフォックスから受けた詠春は、顔色を変えて神鳴流の達人級を動員した。そんな、長からの急な指示にもその者たちは従った辺り、立った一週間でもトップとしての貫録が出て来ていると見て取れるほどにある程度の信頼は構築されているらしい。前にもまして忠誠を誓ってくれた部下が出かけていくのを見届けると、詠春は傍にある仔月光からの通信を受け取った。
≪こちらフォックス。状況は≫
「私の部下が向かいました。こちらの索敵に特化した術者でも魔力をほとんど感じないので、おそらくは君の言っていた“月光”が出現したのでしょうが……やはり、不安は残るものです」
≪ボスは部下を信頼してただ待っているだけでいい。戻ってくるのは朗報だと信じてな≫
「ははは、たったそれだけを出来なければ、逆に私が部下を疑ってしまいますしね。君を、ひいては自分自身を信じる事にしますよ」
≪見違えたぞ、エイシュン。……フォックス・エンゲージ。これより交戦に移る≫
「作戦指揮は貴方に任せます。ご武運を」
それっきり、戦闘に移ったのだろう。仔月光の写しだした立体スクリーンは砂嵐になり、画面を閉じていた。ころころと転がって邪魔にならない場所に移動する仔月光を見つめながらも、詠春は相手の出方に頭を抱えそうになる。
日中での襲撃、しかも秘匿を意識せず、一般人を容赦なく巻き込む勢いで仕掛けてくるとは流石に予想外だった。あちらも最低限の秘匿意識はあるだろうと期待した自分が悪かったのかはこの際関係ない。今悔やまれるのは、どうして長としての決断をずっと遅らせてしまっていたのだろうかと言うこと。
もっと早ければ過激派の存在を鎮圧、ひいては説得できたかもしれない。そして娘の木乃香を危険にさらす事もなかったかもしれない。そんな「もしも」の話が脳裏をよぎり、詠春を現実に引き戻す。
「……いや、この程度でうろたえては底が知れる。いずれにしても、今はただ祈るのみか」
手ぐすね引いて待つばかりで歯痒い気分。だが、それでも体がうずうずしているのは、フォックスと本気で模擬戦を行って自分の戦士の部分が蘇ったからなのだろうと苦笑する。確かに、自分は老いた。だが、その体に流れる「気」だけはどれだけ老いても生涯衰えることは無い。
分かっている。この状況は楽しむものではなく、忌むべきものであると。だが、自分はまだ戦えて、私はまだまだ動けて、守るために強敵に挑む事が出来るのである。嗚呼、この機会を疼かせること無く見過ごすのは不可能だ。己が動くことを期待してしまうではないか。
「枯れ木に火を付けた事、後悔しても知りませんよ? フォックス……」
既に愛刀の夕凪は刹那に譲った。だが、銘が無くとも握れる
『≪ってわけね。頑張ってちょうだい≫』
「……拒否権は?」
『≪あるとでも思ってるのかしら≫』
「疑問符がねーあたりマジってことか……仕事があるって面倒だな…」
修学旅行二日目は自由行動の日。自分の所属する3班には比較的ネギに執着して偏っている雪広あやかがいた為、その時のいざこざを理由に近くの路地裏に逃げ込んで通信を行う千雨の姿があった。
地上進行中のRAYから受け取った報は、自分たちの泊まっていた宿に向けて月光が何体か迫ってきており、それらの不穏分子を極力近づけさせないようにする事という学園長からの指令でもあった。天ヶ崎千草、およびソレの協力者であるフォックスが見た白髪の少年などはネギとの接触を許してもいいと言われているのだが、流石に魔法もへったくれもない機械人形である月光は分が悪く、おそらく通じもしない話し合いに持ち込もうとし、そのまま銃殺されるといった危険性が高いからだ。
「ハァとつく 溜息ばかりが 現世と」
『≪現実なんて大抵はそうやって転がってるものよ。もう此処までかかわっちゃった貴方の場合、変に夢を抱くのはよした方がいいわ。次の瞬間には粉砕されるから≫』
「分かってるよ分かってますよチクショー。でも、修学旅行くらい楽しんだっていいじゃんか……」
『≪ご愁傷さま。機械には学校も試験もないから分からないけど≫』
「妖怪アンテナの代わりにソリッドアイってか? 笑えねえ」
それっきり、ぶつりと通信を終えて一先ずは戻ろうとした彼女の目の前に、此方を覗き込む一対の視線があった。視線を発する目の下には、特徴的な涙を象ったフェイスペイントがなされている。一見すれば、彼女をピエロという印象を受ける人物も多いのではないだろうか。まぁ、こんな私生活でお目にかかることは全くないだろうが。
「…レイニーデイ、…は言いにくいか。ザジ、見てたのか?」
「……見てた」
ばっちりと見られていたらしい。RAYとの通信中は此方の心が疲れるような会話ばかりで碌に周りへ注意を払う事が出来ない故、それを改善するのが目下最近の目標になるだろうと千雨は盛大な溜息をついた。
だがまぁ、見られていたと言うのは千雨にとって実に心苦しい事である。場合によっては容赦なくクラスメイトを■さなければいけないのだ。これが極秘の任務云々と言うよりも、口封じの方法をそれ以外持ち合わせていない千雨が悪いと言えば、そうなるが。
とはいえ千雨という人物はただ残酷なトリガーハッピーではない事は分かり切った事だろう。仕方なしな苦笑を浮かべつつ、何とかこの場は見逃してもらえないものかと考え始めていた。
「…あ~、ザジは何でこっちに?」
「雪広、探してたから」
「ちょっと長話し過ぎたか? …まぁいいや、さっきのことは秘密にしてくれると助かるんだけど……駄目か?」
「…………」
駄目かと問うて、彼女がふるふると首を振った事から秘密にしてくれるのだなと言う意味を取った千雨は心の底から安堵した。ソリッドアイが無くとも伝わるザジの違和感はおそらく人知を超えたものだろうから、彼女もまた「此方側」の人物であると言う事はある程度予測できる。
が、それがどの程度まで深くかかわっているかは分からない。人外の存在だったとしても驚きはしないが、そう言う事を知らずに生きているというケースも多いと言うのは、小説や漫画でのお決まりのパターンであり、この世界はそのファンタジーが適応される世界だからでもある。
なんであれ、彼女が魔法の事まで知っていそうだったのは千雨にとって僥倖だったと言えるだろう。千雨の言葉に答えた後、用事は済んだとばかりに班行動の輪の中に戻ろうと歩きだしたザジの背中を追いかけ、千雨もまた日の当たる元の場所に戻って行こうとしたのだが。
(あ、そういや対策……仕方ないか)
まだその場所に人がいない事を確認すると、いつものポーチからソリッドアイを取り出して装着。一瞬眼球の神経を通した痛みが襲うが、それがいつも通りだと安心感もある。
どちらにしろ、三班と合流してからの言い訳は観光を楽しむために視覚の復旧装置を付けたと言えばいいと再び溜息をひとつ。それからようやく、三班の輪の中に戻っていくのだった。
「は、長谷川さんっ? その仰々しい機械は一体……」
「ああ、去年に左目やられた時があったろ? あれから超がこれでもう一度光を見てみないかって」
「熱心に創っていらしたのはそれでしたか……それにしても、大丈夫なのですか?」
「ここ一年の相棒だよ。手入れも欠かしてない」
「そう言う意味ではないのですけど……」
まぁ、やはり千雨も感性はずれている人間なのだろう。
雪広や他の班メンバーと打ち解けつつ、周囲の魔力反応に気を張り詰めたうえで、平静を装って自由行動を始めるのだった。
見晴らしのいい草はらには金属音と、肉を切り裂く生々しい音が響き渡っていた。その光景は、まさしく阿鼻叫喚の地獄絵図。あちらこちらに肉塊となった破片が飛び散っているのが見て取れる。
人工筋肉の足に一筋の赤い線が走ったかと思えば、思い出したかのようにオイルが噴き出して断ち切られた。振動する刃はその勢いをとどまる事を知らず、背後から襲いかかるフードをかぶった痩せぎすの男をも一刀のもとに斬り伏せ、人の形を胴のあたりで輪切りに切り取った。
男の傷口は高速振動する刃が触れ合った時の摩擦熱で無理やりに焼き塞がれ、肉の焦げる嫌な匂いが辺りに散らばっている。神鳴流の剣士もその匂いは慣れたものではないのか、軽い吐き気を抑えながら他の月光を得意の対怪物に特化した剣技で討ちとっていた。そんな月光の集団を率いていたと思わしき男の上半身が芝生の上に叩きつけられると、近づいたフォックスは刃をその首元に当てた。息も絶え絶えながら、出血が塞がれたその男にはまだ命が残っていたからである。
「言え、お前に指示した奴はどこにいる?」
首のあたりに焼きごてを押しつけるかのごとく尋問を行うフォックスだったが、フードの男は前に出て来た牛で装備を固めた巨漢と同じく、意味を含まない叫びを獣のように唸らせるだけ。そもそも尋問で受け答えをするほどの知能さえ持ち合わせていない相手だと分かると、フォックスはレールガンを装着し、それに流れる電流をフードの男の体に直接流すことで相手を気絶させた。
電撃で焼かれた事で新たに不快な匂いが辺り一帯に充満するが、呪術協会の有志が張った結界内で起きた事なので、それを一般人たちが認知することはまずないだろう。
そうしてリーダー的存在を虫の息であっても捕縛したことで、とりあえずはフォックスの緊急任務は一旦終わりを告げた。他の神明流剣士たちも月光を破壊し終わり、残骸などの回収に来た秘匿要員に男を引き渡したフォックスは死なないように処置をしておけとだけ言って、強化外骨格の顔面部分を露出させる。
そこにはいつもと変わりないフォックスの素顔があった。
「お疲れ様。強化措置をしているとはいえ、凄まじい動きですな」
「思えば、記憶している頃から戦いばかりだ。例え気が初心者だとしても、そちらに負けるつもりは毛頭ない」
「これはこれは。だがまぁ、助かった。あんたほどの腕ならこの事件も収まりそうだ」
言葉を受け取った彼がひとまずの休憩をとっていると、神鳴流の戦士、結界担当の術師、回収作業をしている非戦闘要員がすれ違いざまに慰労の挨拶を投げかけ、フォックスを囲って話を始める。所詮は他所者だからと邪険にされる事を予想していた彼は、自分の置かれた状況に驚いて目を白黒させていたが、詠春の信頼するメンバーで固めたこの迎撃隊の雰囲気に心を開き始めた。
前の彼なら、くだらないの一言で次の任務に向かっていただろうが、これもタカミチとガンドルフィーニが根気強く話しかけ続けた成果となのかもしれない。
「しっかし、気を放出できないって本当ですかい?」
「まぁな。体質らしい」
「ま、その分の才能が内気功に向いてるだけ羨ましいですよ。俺達も所詮は非才の身。どうやったって長には届かないし、自分の限界は嫌でも思い知っちまうもんですからね」
「…そう、なのか?」
「気の総量がどうにも伸びなくてねぇ……その分、コントロールに力を入れて、ようやく長に認められる実力ってわけです。まぁあんな機械人形一体に手間取る様じゃまだまだだって、現実知らされちまった訳ですがね」
「はっは、お前さんもまだ若いやろ。神鳴流の奥義も斬空閃で止まってる癖にな~ん熟練ぶっとるんや」
まるで戦争に勝った兵士の様に和気藹々と酒盛りに発展した彼らを見て、かつてのビッグボスが統治したアウターヘブンの兵士たちも同じようなノリの奴が多かったと、古い記憶が蘇ってきた。自分がまだ
そう思うと、少しばかり体が温まったような気がした。
「おや、もう行くんかい?」
「此方は其方への友好の証として派遣されている。流石に仕事を怠るわけにもいかない。…残党掃討は任せた」
「おうおう、任されたで。ま、それならサボるわけにはいかんっちゅうハナシや。うし、そんじゃ皆、昔のノリで送ろか! 外人の軍人さんにはこれがええやろうしな!!」
既に酔い始めたのか、頬を赤くしてハイテンションになった神鳴流の剣士たちはその言葉に同意を示しながら次々と立ち上がって敬礼を送っていた。周りを見れば、酔っていない回収作業の要員や結界専門の術師たちも皆フォックスに向かって敬礼を示し、その全員が笑顔を浮かべている。
気分がいいと思った頃には、気恥かしさもあってかフォックスの姿は既に空へと躍り出ていた。ステルス迷彩を施し、周囲を化かした狐は小さく笑うと僅かな魔力反応を頼りに街へと繰り出した。
この世界に来てから、心が軽い。こんなことは久しぶりだ。
初めて浮かべた、温かな嬉しさから来る笑みを携えて。
すみません、おおよそ二週間も放置してしまいました。
これで修学旅行二日目の前半は終了となります。
これからはネギ達の描写は極端に少なくなり、裏で繰り広げられる陰謀や血に濡れた描写が多くなってくると思いますが、ご了承のほどをお願いします。
それと、ここまでお疲れさまでした。
ザジを思いつきで出してみたけど、ちょっとメイン(ガンドルフィーニと同程度)にしてみるのもいいかもしれませんね。他の小説では全く触れられてませんし。
他にも見てみたい学園再編までの人物がいましたら、感想にてどうぞ。もしかしたら反映されるかもしれませんから。(出ないかもしれないのに期待させてしまう悪い作者の例)