幻想郷、それは人間と妖怪が住む楽園。
ここでは日々人間と妖怪が生活している。
ある者はお互いに理解し合えるているが、またある者はまだまだ理解し合えないでいる。
それもそのはず人間は妖怪に恐れているからだ。
どうして恐れているかと言うと、妖怪が人間を襲っていたからだ。
別に全ての妖怪が人間を襲っていた訳ではない、でも人間は恐怖、恐れには勝てない。
昔よりはその様な妖怪は無くなった。
何より人間に好意や興味を持つ妖怪もいた。
しかし人間は弱く恐怖に勝てない者が多く昔の悪い事が伝わり大人は子にそれを伝える。中にはそれを気にしない者も稀にいるが多くはそれに恐怖し避ける者、そして人とは違う見た目や強さで避ける者がいる。
何より妖怪が自分の為、目的の為に度々異変を起こす事もあり人は中々妖怪と交わる事は少ない。
でもその異変を止める役目を持つ人間がいた。
「ふぅ〜境内の掃除終わりっと」
その名は博麗霊夢この博麗神社の巫女。
博麗の巫女は代々跡を継ぎ、妖怪やらが異変などを起こすとそれを解決すると言う使命を与えられし巫女である。
「最近は暇ね〜、何か異変とか起こらないかしら」
「何も起こらない事はいい事じゃないですか?」
霊夢がボヤいていると突然少女が現れた。
「確かにそうだけどこうも暇だとね。というか貴女は?」
そう言われ答えた。
「私は伊夢凛」
「そう、伊夢凛ね。私は霊夢、この博麗神社の巫女よ、よろしくね」
「はい、よろしくです。霊夢さん」
そう言って伊夢凛は霊夢の横に座り霊夢に言った。
「霊夢さんはこの博麗神社の巫女なんですよね」
「ええ。」
「最近はどうですか?」
「最近はさっきもボヤいてたけど暇ね、異変も起きないし妖怪も最近は大人しいわね」
「ふ〜ん、そうなんだ」
霊夢の話を聞いた伊夢凛は安堵の表情を浮かべていた。
そうして伊夢凛はもう一つ質問をした。
「それじゃあもう一つ聞いていいですか?」
「ええ、私が言えることなら」
「霊夢さんは巫女になってよかったですか?」
霊夢は伊夢凛の質問に少し考え言った。
「う〜んそうね、よかったって言われてもわからないわね」
「そうですか」
「でも、博麗の巫女でいる事に後悔はしてないわ」
「辛い事はなかったんですか?」
「そうね辛い事はあったわ、強くなるために死ぬほど修行はされたし、強くなって妖怪に怖がられるのはいいけど人にも恐れられたりしたし」
「それは辛かったですね」
「でも誰でも、どんな人生でも辛い事は付き物でしょ?」
「!?」
その言葉に胸を打たれたかのように伊夢凛は目を見開いた。
「それをあんまに巫女になったのせいにしなしわね」
「そ、そうですか」
「それに楽しい事だってあるし鬱陶しいけどいい出会いもあったし、まぁ巫女になってよかったかな」
「、、、」
伊夢凛は霊夢の言葉に空を見上げた。
「さてと、お茶入れてくるわね」
霊夢がお茶を入れようと立った。
そして伊夢凛はある一点を見て言った。
「いつからいたの紫?」
そう言うと隙間が開いた。
「やっぱり気づいていたのね伊夢凛」
現れたのは八雲紫、この幻想郷の賢者にして大妖怪の一人。
「当然、私を誰だと思っているの?」
「そうね。初代博麗の巫女、博麗伊夢凛だものね」
「ふふっ」
紫がそう言うと伊夢凛はニコッと微笑んだ。
「久しぶりね紫」
「ええ、そうね。所でどうだった?」
「そうねぇ、とてもいい子だったわ」
「そう」
「それに羨ましいくらいしっかりしてるし、恵まれる」
「そうね霊夢は良くやってくれているわ、私の理想でもある人と妖怪が分かり合うのに少し近づいて行ってる。時代も変わって行ってくれてるわね」
「私なんて只々暴れ人を襲う妖怪ばかり、今は平和みたいて羨ましいわ」
「そうね、異変が起きても霊夢はパッと解決するし。先代が鍛えたお陰で」
そう言うと伊夢凛は苦笑いした。
「ええ、体もいいし、霊気も。多分それが一番辛かった事じゃない?」
「多分私も見てたけど下手したら死ぬんじゃないかと思ったわね」
「「ふふふふふっ」」
2人は笑った。
すると後ろから霊夢が来た。
「何私の死にかけた事で笑ってんのよ」
「あら霊夢聞いてたの?」
「聞いてたの何も聞こえて来たわよ、はい伊夢凛、紫も」
「ありがとうね」
「あら私の分まで」
「紫がいるって気づいてたに決まってるでしょ。それに伊夢凛もね」
「あら流石ね霊夢さん」
「やっぱり博麗の巫女は感が鋭いのかしら」
2人は微笑んだ。
「さてと、もう少し話たかったけどそろそろかな」
伊夢凛がそう言うと体が光、霊夢ぐらいの見た目から紫の様な見た目になった。
すると紫が言った。
「もう、行くのね」
伊夢凛はうなずいた。
「そう」
「ふふっそんな顔しないでよ紫」
「ええ、あの時もう受け入れたのに、やっぱり、ね」
そして伊夢凛は霊夢の方を見つめた。
「ふふっ霊夢さん」
「はい」
「貴女は強いですね。貴女の言葉とても響いたわ、これからも精進をしてこの幻想郷を、お願いしますね」
そう伊夢凛が言うと伊夢凛は拳を霊夢に向けた。
霊夢は伊夢凛の出した拳に自分の拳を重ねた。
「勿論。博麗の巫女として、そして人と妖怪の為にもね」
「ふふっ良い子ね、、」
伊夢凛は消えた。
「帰ったわね紫」
「、、、ええ」
伊夢凛は消え博麗神社は緩やかな風な吹いていった。