それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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平和(だったら嬉しい)な一日


IDWの平和な一日

IDWはいよいよ自分はお祓いを受けたほうがいいのではないかと真面目に考えていた、今日の彼女は休日なので何時も通り、そう、何時も通りに日向ぼっこをし、昼寝をし、適当にだらけて過ごすつもりで自室から出てきて歩いていただけだと言うのに

 

彼女の前には何故かスコーピオンとCZ75が現れ、そして一言

 

「IDWって格闘戦が得意なんだよね、ちょっと付き合ってよ!」

 

「まぁ、思えばあんたがそういう戦い方してることろ見たことなかったしな、いいだろ?」

 

「……それ拒否できるにゃ?」

 

結果だけ言えば出来るわけもなく、IDWは二人に運動場まで連行される。こうなったらさっさと終わらせて自分がしたいことに戻るにゃと決め、軽く柔軟体操をしてから構えを取るわけでもなく中央の二人の前に陣取り

 

「ほら、やるならさっさとやるにゃ」

 

「……2対1でもいいってこと?」

 

「一々聞く必要あるのかにゃそれ?もしかしてお行儀よく一対一(サシ)でやるつもりだったのかにゃ?」

 

IDWからの分かりやすい挑発、本人はとてもとても怠いので兎に角来いっと言った感じの安い挑発だったのだがCZ75は狂犬のような笑みを浮かべ、それに乗っかる

 

「おもしれぇ、行くぞスコーピオン、この余裕ぶった先輩の泣きっ面見てみたいからな!!」

 

「だねぇ!負けたときの言い訳、考えといてよ!!」

 

ダンッ!と自分たちが出せる一番の速さで両サイドから挟み込むように動いた二人、対してIDWは慌てる様子はなく迫ってくる二人に気怠そうな視線を飛ばしている

 

大抵の戦術人形が見ても一瞬で間合いに入ったように見える二人は勢いそのまま余裕ぶってるIDWに向け

 

「オラッ!」

 

「デリャ!」

 

片やハイキック、片やミドルキック、無論避けられる前提ではあるがそれでも行動を制限できるように放たれたそれ、だがそれでもIDWは動かない……否、攻撃をされた時にはIDWはCZ75の攻撃から逃れ、宙を舞うスコーピオンの隣に立っていた

 

「おっそいにゃ」

 

「えっ!?ゲブっ!!」

 

「スコーピオン!?」

 

二人には消えたように見えた、IDWの姿がブレたと思ったらスコーピオンが驚きの声を上げ地面に叩きつけられる、何より驚いたのはIDWは蹴りを止めて回避したとかではなく、それより速く、攻撃が来た時にはスコーピオンに詰め投げたのだ

 

(マジかよ、何時動いたのかすら分からないとか卑怯だろ!?ここは追撃、いや、退くべきか!)

 

CZ75は空振りした蹴りを戻しつつ数瞬の思考、追撃も無論考えたがあの速さがデフォだとすればカウンターで沈められる事を恐れ、一旦距離を離そうと後ろに自分が出せる力で飛び退こうと力を込めた時

 

「それは悪手にゃ、まぁ攻めてきても変わらないと思うけどにゃ」

 

「は?」

 

声と同時にCZ75の視界に映ったのはIDWの掌、視線を隣に向ければ先程と変わらない気怠そうな表情のIDW、そして顔を掴まれ、そのまま力を込められれば

 

「ガッ!!??」

 

ダンッ!!!思いっきり叩きつけられ意識が一瞬だけ飛ぶ、が即座に戻してその腕を掴んで力の限り投げ飛ばす

 

その間に素早く起き上がり息を整え、受け身を取り着地したIDWを睨む、向こうは向こうで今ので決めるつもりだったのがそうならなかったことに驚く

 

「おっと、まさか一撃にならないとは思わなかったにゃ」

 

「いっつつ、速すぎんだろ……」

 

「これでも遅い方にゃ、それに速く動いたじゃなくて集中すれば二人の動きがスローに見えるからそれで先手打ってるだけにゃ」

 

「へぇ、ネタばらししていいのかよ先輩」

 

「戦闘中にネタばらしって負けフラグって言うよね!!」

 

CZ75の陰からスコーピオンが突撃しIDWへと攻撃を敢行、自身の速度に物を言わせつつフェイントまで混ぜた連撃を浴びせようとするが先程言ったように彼女から見ればそれすらも遅く映る、なので簡単にいなしながら手頃な一撃を見繕いそれに合わせ

 

「おっと、アタシが居ることを忘れるなんて酷くないか!」

 

「忘れてはないにゃ、手を出してこないから放置しただけにゃ(む、ネタばらしは確かに早かったかもしれないにゃ)」

 

合わせようとした時、CZ75の横槍が入りそっちを対処した時には今度はスコーピオンがと絶え間なく繋げてくる、これにはIDWも内心で後悔しつつ、だがそれでもすぐに思考を切り替え二人の連撃を躱しつつ隙を狙うが向こうも分かっているのか中々出てこない、なので更に集中を加え

 

「それ貰うにゃ」

 

「フグぅ!?」

 

「クッハ……あ、やば膝立たねぇなこれ」

 

顎を揺らせれ膝をつくCZ75と大の字で倒れるスコーピオン、それを確認してから目頭を押さえるIDW、まさか此処まで粘られるとは思ってなかったのでギアを上げたのだがそれを行うとかなり目にクルようで出来ればやりたくないにゃと思っている

 

まぁ戦場出れば嫌でもその状態を続けてるので半分ほど今回こんなことに巻き込まれて私は凄く迷惑ですという意思表示なのだが

 

「あ~、疲れたにゃ……」

 

「くっそ~、二人がかりで負けるなんてー!」

 

「チッ、今回は負けを認めるしかねぇか」

 

「頼むからもう絡んでくるのは止めるにゃ、ああ、FMG-9の方がもっと速いにゃ」

 

なんだとと言った顔をする二人、実際FMG-9の方が接近戦は意外にも強かったりする、だがあくまで接近戦、戦場に出れば殆ど銃撃戦であり、幾ら接近戦が強かろうと肝心の銃はそこまでの威力が出ないSMGなのでもっぱら賑やかしで撃ちながら囮になるのがIDWの仕事となる

 

「で、これで満足したのなら私は帰っていいかにゃ」

 

「おう、今度また宜しくな!」

 

「今度はリベンジするからねー」

 

FMG-9を絶対に巻き込んでやるにゃ、そう思いつつ彼女は運動場を後にしアクビをしつつ何処で寝るかにゃと考えるのであった。後にだが二人は更にコンビネーションを磨きIDWに挑むがだから絡んでくるなって言ってるにゃとIDW怒りの本気で返り討ちにされる、IDW、殆どのことを気怠いで済ませるが怒る時はガッツリ怒る、そんな戦術人形




集中すればスローに見える(援護集中)偶にはこんなIDWでもと思い書きました、接近戦ならスキルも合わせて上位だけど戦場じゃどっちみち銃撃戦なので総合で見るとそこまででも無いのがこの基地のIDW

スコーピオンとCZ75がこういうときにしか出てないから次はどっちかメインになにか書くか?(未定)(多分変わる)(ぶっちゃけ明日次第)

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