それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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作戦開始、開戦の合図はできるだけ派手に


うさぎ狩り作戦(仮) Session5

「これは、数が多いのう」

 

翌日、工場跡地の制圧任務が発令され移動中の輸送ヘリの中でホログラムマップに表示された赤い点を見て思わずM1895がボヤく、一応今朝のブリーフィングで作戦は提示されこの数を相手取るわけではないと分かってはいるが

 

今回は全6部隊のダミーフル稼働、この基地としてはかなり久しぶりな全力出撃であるがイントゥルーダー及び例のウサギ耳のハイエンドモデルと戦闘するのは第一、第二、第三とノエル。この三部隊が上空から工場内に侵入、制圧を担当

 

残りの第四と第五と第六は彼女たちが工場内で戦闘中に他の鉄血が乱入しないように外にての陽動作戦を行うことになっているので既に陸路で向かい所定の場所にて合図を待っている

 

「で、わしらがウサギ耳なわけじゃが、何か情報はないのか?」

 

《一応、少ないけど話だとミサイルを撃ってきたとか、クロスレンジが異様に強いとか》

 

「何よそれ、ああ、一〇〇式とか部隊長みたいな感じ?」

 

「わ、私はいざって時だけです!」

 

「わしもじゃ……そろそろ、ナイフの一本でも持つべきかのう」

 

何故か若干賑やかになるヘリ内、通信先の指揮官もアハハハと笑うがスグに真剣な眼差しに戻り、続けて情報を提示する

 

《ただ、ミサイルに関しては持っていた銃が変形した、と言う話も来てるから、もしかしたら私達の常識で考えるのは危ない敵かもしれない》

 

「銃が変形って、鉄血が考えることはよくわからないわ」

 

「……私のベルヴェルグと同じ?」

 

「貴女の武器って二挺のハンドガンよね?」

 

ポツリと呟かれたノエルの言葉にAR-15が反応する、彼女の言う通り事前に見せられ説明されたノエルの武器はベルヴェルグと呼ばれる大型の二挺拳銃、かなり大型で反動が凄まじそうだが彼女はそれを難なく操り模擬戦をした【FMG-9】が出来れば敵として相手はしたくないと言わせるほどクロスレンジも得意で今回の作戦でも結構当てにされている

 

「えっと、基本はそうです、ただガトリングガンに変わったりロケット砲に変わったりも出来ます」

 

「……未来が少し羨ましいわね、私達はアタッチメントで増やせる範囲だから大火力はそれ専用の武器がないと出来ないし」

 

「そもそも、彼女の武器を銃火器と見て良いのかしらねこれ。まぁ、ウサギ耳と戦う時はあまり前に出過ぎないで、当てない自信はあるけど絶対じゃないから」

 

人形ならダミーごとは極稀にやるがノエルは人間であり、流石にそれは出来ないので釘は刺しておく、しかし相手が迫ってきた場合はガッツリ前衛で足止めをしてもらうつもりだと告げれば任せて下さいと自信満々の声が返ってきてFALが一言

 

「また、一〇〇式に悪い影響が……」

 

《そろそろだね、ブリーフィング通り、作戦区域に……(ザーザー)》

 

突如、指揮官からの通信と映像が乱れ途切れる。何が起きたのかと思う間もなく映像が復帰し、しかし映ったのはイントゥルーダー、そしてこれは彼女たち第一部隊のヘリだけではなく全部隊のヘリもそうだった

 

《こんな舞台を整えてくれるなんて、感謝しないといけませんわね》

 

「イントゥルーダー、腕の調子はどうかしら?」

 

真っ先に反応したのはVector、イントゥルーダーの姿を見て右腕が隠れる立ち方をしているのを確認した彼女は挑発的な笑みを浮かべ、そして声も明らかに挑発的な感じにそう聞けば

 

《あら、敵の心配するなんて狩人も人が良いのね。そうね、出来ればもう少し休みが欲しかったわ》

 

「それは良かったわ、次は必ず仕留めてあげるから」

 

軽口を叩いてるように聞こえるがその場に居た第三部隊全員が思った、Vectorって意外とプライドが高いのではと、声が先程の挑発的な感じではなく絶対に殺すという決意が滲み出ていた。Vectorからしてみれば一撃で仕留められなかったのは今回で二度目、しかも一回目は実力だったのが今回は運で避けられて少しムカついていたのだ

 

「それに、貴女を残してると指揮官が危ないからね」

 

「どういうことよそれ」

 

《それは安心して下さいな、彼女にはもう手は出しませんわ、いえ出せないと言ったほうが正しいですね》

 

「あんた、指揮官に何をしたの!?」

 

「後で副官にでも聞きなさい、どうせこの会話を聞いてるんでしょうしね」

 

416がイントゥルーダーが目の前に居たら掴みかからんと言う勢いで聞くがそれをVectorが宥める、が当の副官はVectorが知ってたことに驚いていた

 

だがこのやり取りでざわりとヘリ内の空気が重くなる、イントゥルーダーが指揮官になにかしたと言うだけだがそれだけで決まっていたことだがこいつを絶対に仕留めると全員が決意を新たにする

 

《あらあら、愛されてますわね。ですが私ばかりにかまけてよろしいのでしょうかね?》

 

「何を……」

 

Z-62が言い切る前に、ヘリが大きく回避行動を取り全員がその場で何かに捕まり揺れに耐える。収まってからスチェッキンがパイロットに

 

「どうしたの!?」

 

「工場からミサイルです!これ以上は近づけませんっ、回避します何かに捕まって!!」

 

《あらあら、意外と腕のいいパイロットを雇ってますのね、まぁ私はこれで失礼いたします》

 

ブツリと映像が切られる、どうやら空にいるなら遠慮なく撃ち落とすつもりらしい、だが地上は地上で工場入口と思われる門前には敵が多数おり、かと言って安全圏から進行しようとすればどれだけ消耗を強いられるか分からない

 

「不味いわね……パイロット!一旦退いて、落とされるよりマシだわ!」

 

《M1895から工場制圧部隊へ、これより門前の敵を門ごと吹き飛ばす、それから即座にヘリから降りて攻略を始める、よいな!!》

 

「は!?何言ってんの、そんな大火力持ってないでしょうが!!」

 

そもそも武装ヘリなんてこの場に居ない、居るのはダミー増々で運べるようにと言う輸送ヘリ、RPG-7のような物も無いのにどうやって吹き飛ばすというのだと反論を述べれば、呵々と何時もの笑いが聞こえてから

 

《腰抜かすなよ?ノエル、今じゃやれ!!》

 

ノエル?民間人が此処で何するのよと思ったのも束の間、第一部隊のヘリから何かが飛んだ、よく見ればそれはミサイルのようであり弾頭部分には何ともコミカルなサメの顔が描かれていたそれは門に居た鉄血の集団に着弾、そしてあの大きさのミサイルからは考えられない爆発と爆風が辺りを吹き飛ばした、その余波は彼女たちのヘリも襲う

 

「くぅぅ!!??」

 

《やった、狙い通りです!》

 

《よくやったノエル!指揮官、第一部隊は作戦を開始するぞ、全部隊わしらに続けい!!》

 

《良いわね、派手なのは好きよ、第二部隊、行くわよ》

 

M1895のテンションが上りきった声に続いて第二部隊の部隊長【UMP45】の感嘆の声、それを聞いた416は訳がわからないという言葉を飲み込んで部隊員に

 

「私達も続くわよ、第三部隊、これより作戦を開始するわ!」

 

今の爆発が合図と見たのか、他の部隊も攻撃を開始、戦闘音が聞こえそれを背景に彼女たちは工場の攻略に乗り出した




ノエルさんもエルフェルトも本来武器がめっちゃ変形するから戦術人形から見るとふざけるな案件だよね、ぶっちゃけ今回はノエルさんのトールで吹き飛ばすシーンが書きたかっただけ(自白

知ってるだけだとノエルさんはガトリングガンとミサイル。エルフェルトは拳銃、ショットガン、マスケット銃、バズーカ。銃種詐欺ですね間違いない……

そういや、次回のアプデでカルカノM1891来ますね、陣形とスキルがPPK陣形と噛み合いすぎてもう気が狂うほど欲しいんじゃ、洋服のデザインが趣味なのもベネ!

……エルフェルトさん出番時間かかりそうですかねぇ?(自虐
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