それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
サブタイ間違えてた
これはなんだろう、いやそもそもここはどこだとM4は顔を引き攣らせながら思う。
彼女の前には荒野が広がり、見えるのは悪趣味極まりない銅像、見ればそれは……
「私、ですよねあれ」
ご丁寧にM4A1初変身の銅像とか書かれていた、いや変身って何ですかと思わずツッコミを入れつつ、現状でわかったことをすでに疲れた声で呟く
「夢ですよねこれ……いや、これが夢じゃなかったら自害しますよこれ」
「こちらに居りましたか、我が魔王」
目覚めて欲しいと切実に思うがそうはさせないと言わんばかりに聞き慣れた声で呼ばれる、呼ばれたが魔王ってなんだ魔王ってと遂に夢なのに頭痛を感じ始めた頭を抑えながら振り向けばいつもの服装ではなく、彼女が見たことのない服装の【RO635】がM4の前に跪いた、まるで臣下が王に謁見した時のようだった。
何やってるのですかと本気で思い口に出しそうになるがここで下手に会話を始めれば碌でもないことに巻き込まれると過去の悪夢から習った彼女は黙っているとRO635似の彼女はそっと何かを差し出してきた。
それはバックル、中央にはモニターがあり両サイドには何かを付けることができそうな部分もあるそれを差し出してどうしろとと思っていると
「見つけたわよ、魔王」
「……えぇ」
今度はAR-15似の女性が現れる、見れば今差し出されているバックルを付けており、手には上部にスイッチが付いている丸い何かが握られていた。
状況は今もよくわからないが声から察するに自分を敵対視していることはわかったM4は何で敵対されなければいけないのですかと戸惑いと言うより理不尽なこの出来事に怒りがこみ上げ、遂に口を開く
「私が、何をしたというのですか」
「忘れたとは言わせないわ、あの娘の事を、それを妨害したことを!!」
「RO、これ借ります」
端的に言おう、M4、キレた。間違いなくあのAR-15激似の女性の怒りは間違っていると確信した彼女はバックルを臍に当て装着し、いつの間にか所持していた丸い何かの表部分を回転させてからスイッチを押せば
《M16A1》
「何故、姉さん……いえ、今はどうでもいいですね」
それを右部分に装着してからバックル上部のスイッチを押して構えを取る、そこでM4は何故、構えているのかと疑問に思うが夢だからと諦めて
「……変身」
呟きと同時にバックルを一回転させれば鐘の音と共に《ドールズターイム》と音声が響き、それから《ドールズライダー、M4A1》という音声と同時に自分の姿がM16と似た感じの物に変わる。
何だこれは、何回目かは分からない疑問を浮かべているとRO似の少女が本を片手に隣に立ち、まるで演技をするかのようにもう片方の手を広げて
「祝え!全ドールズの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の女王。その名も”ドールズライダー M4A1”! まさに新年に相応しい誕生の瞬間である!」
「いや、訳が分からないのですが」
ツッコミを入れたその瞬間、そこで目が覚めた、え、ここで目が覚めるのと思いつつ体を起こして周りを見れば、転がる酒瓶、酔い潰れている小隊の面々、ああと思い出すM4
(そう言えば、年越しだからと皆で呑んでましたね……私は出来るだけセーブしたのでこの程度で済んだということですか、いやそれよりも)
あれが初夢かぁと項垂れる、例外的に夢が見れる彼女からすれば初夢と言うのはもう少し良いのにしたかったのにいざ蓋を開けてみればこれ、私が何をしたというのだろうかと思いつつ頭を冷やそうかと部屋から出ればどうやら結構寝過ごしたようで既に仲間たちが新年の祝いを口にしつつ賑わいを見せていた
「……今は、ああ、もう7時。はぁ、年越しの瞬間も寝てたのですね私達」
出来れば指揮官と共にしたかったのですかと思う彼女だが指揮官も寝落ちしていたのでどちらにせよ無理な話だったのだがそれは彼女が知る由もない。
新年だと言うのに少々気落ちしているM4、そんな彼女の耳にわっととと指揮官の転けそうな声が聴こえ、その方を見れば
「あ、M4!見て見て、どうかな?」
「指揮官、ええ、とても素敵ですよ」
そこには着物と呼ばれる服装に身を包んだ指揮官の姿、隣にはM1895が居り彼女もM4を見てから
「おはようM4、いや、確かこうだったか、明けましておめでとう、じゃったか?」
「そうだよ、おばあちゃん。M4は起きてたの?」
「いえ、先程まで寝てて今起きたばかりです。少し飲みすぎちゃいまして」
やっぱり皆で呑んでたんだと笑う指揮官、がM1895がお主は新年五分前に寝落ちしたがのうと言えば、今度はM4が指揮官らしいですねと笑う。
それから一頻り笑い、ふと思ったことを聞いてみることにする
「指揮官、初夢は見ましたか?」
「見たよ~、えっと、大きな山に大きな鳥が止まってて茄子を食べてた」
なるほど、分からないと思ったM4、まさか自分だけではなく指揮官もそんなカオスな夢を見るとは思ってなかった。彼女的にはこうファンシーな感じの夢が指揮官だと思っていたのだが自分と大差ないカオスっぷりにもしかしてこれが正常な夢なのですかとすら思ってしまう
「聞いたのは二度目じゃが、中々にぶっ飛んだ夢じゃのう」
「でも一〇〇式に言ったら縁起が良いですねって言われたよ?」
「そうなのですか?縁起が良い、良い?」
「大きな山の上でナスを食べている大きな鳥の夢が縁起が良い、日本というのは中々不思議じゃのう」
指揮官の不可思議な夢、だがそれでも縁起が良いというのならば私のはどうなのだろうかと、山もない鳥もない茄子もない、あったのは謎の展開のオンパレード、誰かに相談することもちょっと恥ずかしいこの夢はそっとM4の記憶媒体の奥深くに封印され彼女は新年を迎えた今日を楽しむことにしようと決めた。
「では、小隊の皆を起こしてきますね」
二人に告げてから多分まだ寝てるであろう小隊員を起こすべく部屋に歩を進めるM4、もう既に夢への悩みは無い、無いがとりあえず気持ちよく眠ってるからと言って容赦はせずに起こそうと心に決めたM4であった
新年明けましておめでとうございます!!!という訳で今年も始まりましたポンコツ指揮官、彼女達のほのぼのな日常、今年もよろしくおねがいします!!!
ぶっちゃけ茶番のジオウネタがしたかっただけという、因みにドールズライダーM16はM4姉貴のMOD状態を想像してもらえれば、え?MODってなんだって?おっと、先を読みすぎました(ウォズ並感
こんな話が新年一発目とかマ?多分、不定の狂気に冒されてると思うんですよ(凡推理