それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
そういや初夢って昨日じゃなくて今日の夜だったんすね……
新年の朝、M4と別れた着物姿の指揮官とM1895は賑わいを見せている基地の中を適当に練り歩き楽しんでいた。
中でも張り切っていたのは日本組、どこからその資金出したの?と思わず聞いちゃいそうなほどに様々な物を準備して出してきた彼女達に指揮官はもちろん、書類で目を通していたM1895も目を丸くして驚いていた。
「クリスマスとかハロウィンはやはり諸外国が強いですが、こと年末年始の行事では我々は負けていられませんからね!」
「まぁ、先輩が張り切ってるのに私達がのんびりとは行かないわよね」
「そうそう、折角だから派手にやらないとな!!」
彼女達曰く、やはり新年の祝いというのは特別なものがありついつい力が入ってしまったとのこと、因みに大体のものは三人がお金を出し合ったり倉庫に眠ってたのだったり何故かグリフィン本部から送られてきたものだったりを利用している。
「そう言えば、中庭で面白いことするって言ってたよね」
「言っておったな、丁度よい見に行くか」
という訳で中庭、そこには一〇〇式が木でできた器と言うには大きな物の横にしゃがんで水が入っている木の桶を横に置いて構え、62式が同じく木でできた大きめなハンマーのような物を構えていた、何事かと近くに居たG36に聞いてみれば
「餅つき、というものをやるようですよ」
「見てれば分かる、ということじゃな」
M1895の言葉にそうかと思い始まるのを待つ、そして二人がアイコンタクトで頷いた瞬間、セイッ!と言う掛け声とともに62式がそれを振り下ろし、振り上げた瞬間
「はいっ!」
一〇〇式が隙かさず水につけていた手で白いなにかの表面を叩いて直ぐに手を引けばほぼ同時にハンマーが振り下ろされる、以降それを何度も何度も速度を落とすこと無く続けていく、一歩間違えれば一〇〇式の手が潰されるその作業におおと声が漏れる。
因みに指揮官は結構ハラハラしていた、人間に見えてしまう彼女からすればかなり心臓に悪いがテンポよく響くペタンペタンと言う音が少し楽しくなればいつの間にか見入っていた。
「こんなもんか?」
「えっと……はい、いい感じですね」
それから二人がそんな会話をしたと思えば一〇〇式がそれを取り出して粉がまぶしてある板の上に置いて、包丁で小分けにしていく。謎の白い饅頭みたいな物、いよいよ気になった指揮官が近くに行き聞いてみれば
「これはお餅です、蒸したもち米を今のように突いて作るモノでこのままきな粉とかを付けて食べたり、焼いたり煮たりして食べるお正月でよく出る食べ物です」
「美味いが食べる時は小さく噛み切って、更に良く噛んでから飲み込んでくれな。喉に詰まって死んだって話は昔からよくあるんだこれ」
「け、結構、怖い食べ物なんだね……」
まぁしっかり噛めば大丈夫さと笑う62式、しかし此処で出しても焼くのも煮るのも結局できないのではと思っているとガラガラと車輪の音を響かせ現れたのは64式自、台車にはダンボールと白い円筒形の物体が数個載せられており、到着してからそれを餅の側に展開して手際よくダンボールから黒い物体をそれに分け入れて火を付けてから網を乗せる。
「それは何なのじゃ?」
「七輪よ、野外で焼き物をするなら使いやすくて便利な道具です。一〇〇式、お餅はとりあえず焼いちゃっていいの?」
「はい。後で幾らかは食堂に送る分だけ残してあとはこの場で食べちゃいます、皆さん、お好きなのをどうぞ!」
「本部からなんか色々送られてきたからな、あんこもきな粉もあるぞ、焼いたのなら醤油もありだな!」
一〇〇式の言葉でその場に居た戦術人形が各々食べ始める、その間も一〇〇式と62式はもう少し作りますかと餅つきを再開した。
指揮官もM1895と共にきな粉をまぶした餅を一口、饅頭とも違う不思議な感触におぉ?と反応しつつ62式に言われた通りに良く噛み味わいながら飲み込む
「美味しい、なんだか不思議な食感だね」
「ふむ、焼いたらこうも変わるのか、煮たらまた変わるのか?」
「そうですね、また変化します。後で食堂で雑煮と呼ばれる料理を振る舞うので良かったら、来て下さい」
では失礼しますと追加で作られた餅を食堂へと運ぶために64式自は中庭から居なくなる、それを見送ってから指揮官はまた別の味付けや焼いた餅などを楽しむ
気付けば量があった餅は無くなっていた、食に関しては毎度大盛況で終わるのもこの基地の特徴かと思ったM1895だがいや、飯はどこでも同じじゃなと一人納得する。
「うむむ、結構高かったが……無くなるのは一瞬だな」
「ですが皆さんが笑顔なので大成功ですよ62式」
「うん、とても美味しかったよ!」
「ええ、初めて食べましたが単純ながらもバリエーションは多く面白い食べ物でした」
褒められ少し照れくさそうに頬を掻く62式とフンスと嬉しそうに鼻を鳴らす一〇〇式、しかしこれは朝食、餅はまだお昼の分もある、それまでどうしてようかなと思っていると
「お、そうだ指揮官、羽子板って知ってるかい?」
「倉庫で見つけたやつだっけ?」
「そうそう、あれを使って羽根つきっていう遊びがあるんだが興味ある?あるなら少しやってみない?」
「……こやつ、バドミントンのシャトルですら全力で空振りするぞ?」
M1895は羽子板と一緒に発見された羽根と彼女達が呼んでいたそれを見ているのだがシャトルよりも更に小さい記憶がありそれを伝えれば、指揮官が何処から湧いたのか自信満々な声で
「大丈夫だよ、シャトルだって10回に5回は返せるようになったからね!」
ドヤ顔までしているが10回に5回、それも一回返すのにそれなので、ではラリーは?と言う事が即座に計算できた二人はそっと頷き、とりあえず、最初は62式と一〇〇式がお手本を見せることになった。
「あ、あれ?」
「何をどう考えれば、今の発言をドヤ顔できるのじゃ……」
「それにお嬢様、着物でまだ激しく動くのは慣れてないのでは?」
カコーンと羽子板に羽根がぶつかる音が響いた
羽根つき、負ければ顔に落書き……閃いた
新年早々に筆が進まない事態はやめろ、流石に凹むからな。それとドッタンバッタンはもう少し待っててくだしあ、休みの日じゃないと書けないんじゃあれ
それと私事ですが一〇〇式の巫女服スキン買いました、ガチャは敗北しました現場からは以上です