それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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普通なのが取り柄(普通とは言ってない)


私は普通ですよ?

いつもの色々起こるし偶に指揮官も危ない綱渡りすると一部戦術人形から言われるこの基地の早朝の中庭、そこで一人の戦術人形が何やら運動のようなものを行っていた。

 

見てくれと動きからは太極拳、のようにも見えるそれ、だが他の戦術人形から言わせると

 

『何かが微妙に違う』

 

と言われることが殆んどの運動を行っているのは【NZ75】因みに服装はこの運動がしやすいようになのか、いつもの服装ではなく所謂私服で行っている。

 

時より奇声を上げながらゆったりとしたり急に素早くなったりを繰り返す、これを彼女は早朝のこの時間に決まって行う、ただやはりそれは本来の太極拳とは何かが違う、まぁ彼女が気にしてないのなら良いかと周りは思っているので態々ツッコミを入れたりする者は居ない、と言うより

 

「ほあ~」

 

「てりゃ~!」

 

指揮官も混ざっているとすれば最早それは一つの形なのだろうと言うのが総意である、そう珍しく早朝に目が覚めた指揮官は中庭からの奇声に来てみればこの運動をしているNZ75を発見後、自身も動きやすいジャージに着替えて参加している。

 

「中々、いい感じですよ指揮官」

 

「そうかな?えへへ」

 

おりゃ~と構えを取る指揮官を褒めるNZ75、そして彼女も構えを取りまた運動を再開する。

 

そんな仲のいい姉妹な感じの二人、かれこれ数十分はしているのでその場には彼女らだけではなく、観戦している者も当然現れる。

 

「いつ見ても不可思議な太極拳ですね」

 

「よく分からぬが、不可思議なのかあれ」

 

ふふっと微笑みながら64式がそう呟けば隣のM1895がそう返し、ふむと二人を観察する、がやはり出るのは

 

「……違うのか」

 

「見せましょうか?」

 

「是非とも見てみたいのう、良いか?」

 

ではやってみましょうと彼女は二人の所まで向かう、二人も64式が来たのでと一旦中断して今度は彼女の動きを真似ながらやってみることに

 

指揮官が居るということで彼女的にはかなり簡単な感じで開始した太極拳、一通りが終わる頃、そこには

 

「はぁ、ふぅ、ふぅ」

 

「あ、あれ、大丈夫ですか指揮官」

 

「意外と……はぁ、結構、疲れるんだね」

 

「もしかして、私が今までしてたのは違う?」

 

衝撃的な事実を知ったとばかりな顔で呟くNZ75に苦笑を浮かべる64式、薄々感じてはいたがまさかあれが正しいものだと認識されていたとはと言う感情だが彼女らしいから良いかと深くは聞かないことにする。

 

そんな朝の運動が終われば、彼女は次は部隊として仕事に出る、最近まではスチェッキンが入っていた第三部隊だが彼女が

 

「ほら、此処最近付き合いが増えたし、何だかんだピンチになることも否定できないからさ、私はそっちの強化の為に集中したほうが良いと思うんだ、横の繋がりってのは馬鹿にできないからね?」

 

と指揮官と副官を丸め込み、カリーナをちょっと唆してその気にさせ、更にヘリアンにもどうやったのか話を通した彼女は現在、街への移動式屋台、F小隊の基地、ガンスミスの基地、その他の基地や街に物資を配送する立ち位置で動くために抜けたため、急遽彼女がこの部隊のHGとして抜擢されたのである。

 

余談だがスチェッキンのこの行動を知った隊長のHK416はただ一言

 

「……体よく押し付けられただけじゃない、彼女?」

 

この問いかけにスチェッキンは意味ありげな笑みを浮かべるだけだった、だがNZ75はそんな事知らないのででは後を頼んだよと言われれば、二つ返事でそれを受け、何だかんだこの部隊にも馴染んでいた。

 

今日は周辺のパトロール、だったのだが現在彼女達は鉄血の小規模の集団とかち合っていた。

 

「うわわわ、ねぇ416、指揮官に通信入れて援軍貰おうよ~」

 

「それ貴女が楽したいだけでしょ、ほら働く、私とG11で両サイドから叩く、Vector、Z-62、ノリンコの三人は前に出て派手に暴れて」

 

「了解!」

 

「了解です」

 

「別に殲滅してしまっても、構わないのでしょ?」

 

構わないけど、変に大怪我は止めてよと二人が行動を起こしたのを確認してから三人も動き始める。

 

先ずVectorが相変わらずどういう理屈なのか不明の消えるようなステップで切り込み、Z-62が援護するように銃撃と焼夷手榴弾を投げ込む、最後にNZ75はと言えば彼女も両手に銃を構え、その目は先程まで指揮官と話してた時のような優しい瞳ではなく、獰猛な獣の眼と笑みを浮かべながら

 

「ふふ、闇に葬ってあげる!!」

 

「え、ちょ、私達より前出るんですか!?」

 

驚くZ-62の言葉を聞かずに彼女はVectorと並ぶように躍り出て、狂ったように敵に銃弾を叩き込む、それは敵を葬ることを楽しんでいるかのようだったがそれがVectorの何かに触れたようで彼女も釣られるように同じような笑みを浮かべ、銃弾で、時に貫手で、焼夷手榴弾を敵に直接ぶつけるなどもしながら敵を引き付けるために暴れる。

 

「はは、良いわねその顔、気に入ったわノリンコ」

 

「そうですか?私は『普通』だと思ったことをしてるだけですよ」

 

「ええ、確かに『普通』よ、安心していいわ」

 

普通ってそんな会話を聞いてしまったZ-62は思わず苦笑しつつ『真後ろから飛んできた銃弾を当たり前のように避け』反撃を叩き込む、そこで416とG11が配置についたと言う通信が流れるが彼女達の戦いっぷりを見た416が思わず

 

「普通って言葉がどんなのだったか一度調べるべきよね」

 

「ね~、このまま三人に任しちゃ駄目~?」

 

「駄目よ、3カウント、スリー、ツー、ワン、Fire!!」

 

416の号令、それを聞いた瞬間、眠いだとか怠いだとか言ってたG11の眼が鷹の目になりバーストで貫いていく、416も負けじと射撃を繰り返し数十秒の狙撃の後、その場に残っているにはスクラップと化した鉄血と殆んど無傷の三人、それを確認してからふぅと息を吐きながら

 

「ミスショットなし、全弾命中、やれば出来るんだから最初からやりなさいよG11」

 

「普通にできることだから褒められてもやる気は起きないよ~」

 

本当、普通って何なのかしらね、そう思いながら416は通信を開き基地への帰投を指揮官に告げる、あとは基地に戻りNZ75は普通に仲間たちと会話を楽しみ普通に一日を終える、これが彼女の一日である。




私服は未実装スキンのゴールドデイジー、wikiで見たけどあの謎ポーズ好き

因みに95式及び97式がリアル基地に来てたら前半のジャージはチャイナでした、残念だな~
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