それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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両刀ガチ勢と百合ガチ勢が出会う時、広報担当の胃が壊れる


混ぜるな危険

広報室、何時もはFMG-9しか居ないその空間で彼女が人知れずに頭を痛めていた。

 

同じ基地に居る以上、いずれは出会うとは思っていた、だがそれでももう少し先立ったりしないかなぁとかFMG-9は少し遠い目をしながら考え窓から外を見る、鳩だろうか、飛び去り今日は雲一つない晴天、だが彼女の心は不思議と曇り始めていた。

 

「……」

 

「……」

 

互いに無言で見つめ合うFive-seveNとヴァニラ、そもそもお前ら何で此処にいると言いたいがヴァニラは自分から広報の手伝いしてくれないかと誘ってるのでどうしようもない。

 

数十秒、数分、はたまた数十分か、いやそれは無いなと暴走しだした思考を落ち着かせた所で二人は小さくうなずき合い、ガッシリと握手を交わす、その顔は同族を見つけたという顔、それを見てFMG-9はただ一言

 

「あ~あ、出会っちまったか……」

 

本日は晴天なり、ガチ勢の熱い対談が一人の犠牲者を巻き込んで行われる、頼むから自分たちの部屋とかにしてくれという彼女の声は二人には届かない、だってここめったに人来ないしと言うのが言い分だった、額に若干の青筋が浮かぶFMG-9、彼女がキレるまで時間は掛からないと思われる。

 

「早速だけど、PPKと指揮官、どっちが妻でどっちが夫か、そこから始めましょうか」

 

「おいやめろ、私の聖域(広報室)で汚れきった会話を始めるな、聞け!!」

 

「やはり、指揮官が幼妻でPPKがそれを甲斐甲斐しく支えるが若干ヘタレな夫が有力ではないかしら」

 

「それが王道ね、だけど確かに指揮官が夫と言うのは中々想像しにくいけど、彼女も結構男前みたいな所もあるわよ」

 

「マ~?」

 

畜生コイツラ話を全然聞いちゃいねぇ!!と持ってるボールペンを危うく折りそうになる、がこれには罪はないと思い至り、とりあえずコーヒーを飲もうと立ち上がる。

 

いっそ出ていこうかと思うが今月の記事の作成が実はまだそこまで進んでいないのでやらないといけない、なので出るに出れないのである。

 

「でも指揮官って万能よね、母性もあるしかと思えば妹や娘の立ち位置も行けてお嬢様も可能、何なのあの娘、天使の生まれ変わりか何か?」

 

「そうなのよね~、私も彼女を妹として見ちゃっててこう、自分で汚したくないのよ、綺麗なままで見てたいのよ。でもPPKとの百合もいいわ、その時の彼女は唯の少女だもの」

 

「分かるわ、いや、卑怯でしょ、無邪気な感じだったのがさPPKを前にすると恋する乙女よ?あんなの見せられてどうすればいいのよ描けばいいの?」

 

ヒートアップするガチ勢二人、留まることの知らないテンション、少しずつ過激になりだす内容、それを何とか聞き流しつつ作業を進めていたFMG-9。

 

そもそもだと一人思う、何故この二人は毎度他人のこういう会話しか出てこないのだろうと、自分たちだって無い訳じゃないだろうしと、なので

 

「ボスとPPKは良いですけど、自分たちには……あ、いや、すみません」

 

「謝るな、もっと心に来る」

 

「不思議よね、ええ、不思議だわ」

 

ああ、こいつら無いんだ、だがこの二人がやられっぱなしで終わるわけがなかったのだ、発端はFive-seveN、彼女はFMG-9がそう聞いてきたのならばと思い作業をしている側まで行き

 

「そういう貴女はどうなのよFMG-9」

 

「え、私ですか?」

 

「まさかあんなこと聞いて自分もないですなんて言わないよねアリババ?」

 

お、何だこいつら煽ってきたぞとニヤケ顔で聞いてきた二人に呆れつつ作業の手を一旦止めて思考をそれに巡らせてみる、この基地に来てからは絶対にないだろう、では前は?と考え

 

「あるかないか、で言えばあるになるんじゃないですかね」

 

「マジ?え、マジ!?」

 

「広報担当がスキャンダル持ってるってこと?聞かせなさいよ~」

 

「そんな大それたもんじゃないですしイマイチ記憶に残ってないんですけど、私達が別れ逃げてた時期に一度だけ本気で死にかけたことがありましてね」

 

語られたのは本当に彼女の曖昧な記憶、追手に食らいつかれ、何とか振り切るも虫の息、その時には本当にギリギリな状況だったのでほぼ全ての機能がダウン寸前と当時を思い出したのか自嘲気味に笑いつつ続ける。

 

「いよいよかなぁとか思ってた時にです、誰かが私を抱きかかえて家で治療してくれたんですよね、で次に目が覚めた時には誰も居なくて、微かに覚えてるのは綺麗な女性の声とボヤケてる顔、何処の誰だったのかもわからない、ですが何となく気になるって話です」

 

あまり人に聞かせたことがないことなのか珍しく気恥ずかしそうにコーヒーを一口飲んでから作業を再開する。

 

それを聞いたヴァニラとFive-seveNはそんなFMG-9の過去話に

 

「なるほどね、でも誰だったのかしらそれ、人形である私達を直せるなんて技師かしら」

 

「さてね、意外に鉄血だったり?」

 

「それこそまさかでしょ」

 

確かにねと自分でも可笑しいと思ってたのか笑うヴァニラ、その様子に疑問に思うFive-seveN、先程までの彼女ならば間違いなくもう少し食いついて会話が盛り上がるはずだったのだが話を聞いた後くらいから妙に盛り上がりが欠けている。

 

数秒、この短い時間で電脳を無駄にフル回転させ考え、推測を出した、がそれを口に出すほど彼女は無粋な女ではない、なので彼女が取ったのは意味深に笑みを浮かべ……ふと顔を中庭の方面へと向けた

 

「AR-15が、昇天した?」

 

「嘘……でしょ?」

 

「ああ、また浄化されたんですか?最近多いですねぇ彼女」

 

なんで昇天してるんだあの人形と思うFMG-9、そこでピンと閃いた、この記事受けるんじゃないかと、が直ぐに

 

「無いなぁ、うん、無い」

 

そっと書いたそれを削除する、気付けばFive-seveNとヴァニラは広報室から居なくなっており、せめて一言寄越せよと思ったがああだったらと笑みを浮かべカメラを手に取り

 

「ネタにしても、まぁ文句ないですよねぇ?」

 

後日、安らかな顔で浄化されてる三人とカラスに遊ばれる指揮官の記事が掲載されることになる。




ネッタが無いー(白目)

基本的に動物には遊ばれることが多い指揮官の図、カラスって外で観察してるとなかなか面白い奴らですよね
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