それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
G11の休日はほぼ全てが惰眠をむさぼることで終わるのはいつかの話で語っただろう、基本的に色んな場所を転々として眠る、故に彼女は割とどこでも寝れるのではないかと思われそうだがそうではない。
彼女が寝るのは気に入った場所に限り、そこにはハンモックだったりマットだったり、毛布だったりが人知れずに置かれており、それらが置いてある場所は私が眠る場所ですと暗に周りに告げている、最近では掲示板にマップも出来てる。
そんな寝る場所に意外と拘りがある彼女、だが実はもう一つ割と拘っている物があったりする、それが膝枕、彼女に言わせるとある人物の膝枕によっては3時間寝れる時があるという
「むぅ?(この感触……)M14?」
「あ、起こしちゃいましたか?」
「ううん、時間ってだけ……くあぁ~」
ムクリと起き上がり大きなあくびと伸びを一つ、それから時計を見れば寝る前の時間から見て2時間、うん、やはり彼女のは割と寝やすいと一人頷いてからM14にヒラヒラと挨拶とお礼を言ってから次の寝床に向かい、瞳を閉じる。
因みに先程のM14の膝枕は彼女に言わせると
「柔い、包み込む感じはあるから寝やすくはあるけどもう少し硬くてもいい、かな。でも好きだよ……偶に耳掃除とかしてくれるし」
とのこと、このように滅多に他人に話したりはしないが彼女の中にはそういう評価が存在している、だからといってこの人には膝枕されたくないというのはない、ぶっちゃけ寝れるので問題ないと言うのが結局の彼女の考えである。
フワッと誰かに髪を撫でられた感触で目が覚める、まだ視界はボヤケているが頭の感触がマットではなく膝枕だと告げ、そこから細かく判断が始まる。
「(……少し細い、でも硬さは絶妙、それと割と撫で方が慣れてる、総合)M4?」
「時々、貴女のその洞察力が羨ましいと思う時があります」
膝枕の主を言い当てつつ漸くクリアになり始めた視界を上に持っていけば予想通りM4A1の顔、彼女が撫で方が慣れているのは主に指揮官や指揮官とセットが多いキャットコンビ、SOPⅡを撫でることが多いからである、彼女曰く何となくこんな感じなら相手が気持ちいいのではというのが最近わかり始めたとか。
それに関してはG11も頷ける、M4の撫で方は凄く丁度よいのだ、撫で方一つで此処までリラックス効果が生まれるんだなぁと時計を見れば3時間経っていた、うん、納得であるとまた大きなあくびと伸びをし何時ものようにお礼と挨拶をしてからのんびりマイペースに次の寝床に向かい、お決まりの挨拶と同時に電源が落ちたのかと思える早さで睡眠に入る。
次に覚醒しだした頭が感じたのは、少し違う感触、何というか膝枕の感触も当然あるのだが同時に
「(チクチクする……でも少し柔らかさが強くて、ああ分かったこれガーター・ベルトだ、つまり)少し、チクチクするよG36C」
「あら、ごめんなさい、当たらないようにはしてたのですが」
「あ~、大丈夫だよ、完全に寝てるときは感じない、今起きたから感じただけ、膝枕は気持ちよかったから」
少々落ち込んだG36Cをフォローするようにそう告げ、先程より少々小さめのあくび、時計を見ればあれから2時間、寝れてるので良しと思うが思考はまだ睡眠を欲する、なので彼女はまた次の寝床へと歩を進める、のんびりとしつつもしっかりとした歩行、基地が平和で平穏で穏やかだから出来る休日の惰眠をむさぼるという行為
歩きながらよくよく考えればなんて素敵な基地だろうと今更なことを思いつくG11、仕事さえこなせば平日でも眠ることが出来る、寝て起きて寝る、それが出来るのだ、あれ、やっぱり此処は理想の職場なのでは?どうして今まで気付けなかったんだ事に気付きおぉ~と誰にでも無く納得の声が上がる、そんな彼女が次に向かったのは救護室、上手くすれば大福を抱きながら寝れることもあるが本日は
「あ~」
開いた瞬間に逃亡された、一瞬寝ぼけ眼を開眼させたまでは良かったが向こうの方が早かったので捕らえるのは至らず無情にも遠ざかっていく大福の後ろ姿だけを見つめ、のそのそと敷いてあるマットに横になれば一匹の黒猫【ガトーショコラ】が近寄りニャ~と一つ鳴く、どうやら一緒に寝たいらしい。
「いいよ~、ほらおいで~、よしよし……おやすみ~」
と彼女の意識が完全に落ちたと同時に救護室中の放し飼いされている犬猫がワラワラと彼女に集まり寄り添う、最近寒くなり一応空調も聞かせているのだがG11の体温が絶妙に人気で彼女が寝ればこうして集まり寄り添いながら眠っている光景がよく見られる、起きてる時には決して来ないので寝ている時の彼女の体温はもしかしたら特別なのかもしれない。
そんな救護室の扉が開かれ一部の動物がそっちを見れば救護室の室長に気付けばなっていたと本人は言っているWA2000が居た、彼女は何時もなら自分に来るはずの犬猫が来ないことに疑問を感じ見渡せばG11に寄り添い寝ている光景を見て思わず顔がにやける。
「もう、また此処で寝てるわけ?」
言葉はそんな感じだが顔は完全に緩みきっており、その光景を見て気が緩みに緩んでいることがよく分かる、それからWA2000はそっとG11に近付いて正座で座ってからそっと彼女の頭を起こさないように浮かせ自身の太腿に乗せる、口ではああ言ってはいたが彼女は密かにG11に膝枕をしてあげるのが好きであり時間になり救護室を訪れた時に居ないと少し凹んでいる彼女が見れる、その後遅れて入ってきたG11を見てまた来たの?と呆れ気味にいいながら早く寝ないかと体をウズウズさせる彼女も同時に見れる。
そして、G11もまたWA2000の膝枕が現状、一番好きだったりするので救護室での睡眠は何時も最後にしている節がある、彼女曰くWA2000の膝枕が
「最高、WAは膝枕する時、少しだけ緊張するんだよね、でもその御蔭で非常に絶妙な低反発枕になるの、寝れる、あれだけで何時間も寝れる、ていうか寝た」
そう語ったG11の目は作戦時のように覚醒し、普段から考えられないほど多弁だった、それほど彼女の膝枕を気に入っているのだ。
こうして彼女はたっぷり破格の5時間睡眠を達成、無事WA2000に寝すぎよ!と怒られるのであった、今日も彼女は惰眠をむさぼる、でも、本当は殿堂入りという枠がありそれは
「マスターには勝てないよね、あれ本当に魔物だもん、寝たら翌朝とかビビるよ、うん」
でも偶に寝かせてもらっているらしい
G11ちゃんと惰眠貪りてぇなぁ私もなぁ……
なにか書こうとして忘れたのであとがきはこれだけです
追記
36話でWAの膝枕の解説されてるやんけ!?