それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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サブタイトルを25歳児に任せたのは誰だぁ!!


指揮官は今日も勉強会・・・ふふっ

戦術人形と指揮官の関係、それはどの基地も割と頭を悩ます問題ではあるだろう、物言わぬ人形ならばまだしも彼女たちは考え、自我を持ち生きていると言える存在、不当な扱いはたしかに上司という立場を使えば出来るだろうがそれ相応のしっぺ返しが来るのも当然の結果になる。

 

そして戦術人形も千差万別であり、大元の性格はあれど個人差とも言える性格の違いや、メンタルモデルの故障や変異、過ごした生活などで変わっている者も居りその都度付き合いを考えなければならない、要は人間関係と同じである。

 

まぁそんな話をしたが今回はそこまで関係はしないと思われる彼女が指揮官を務めるこの基地のカフェ、テーブル席の一つで指揮官は【RMB-93】に書類の束を手渡し彼女が真剣な眼差しで読み始めているのをこちらも緊張な面持ちで見つめていた。

 

「ど、どうかな……」

 

「そうね、まだ少し提示額が高すぎる面もある、けどまぁ確実性を取るというのならばこれで問題はないわ」

 

その一言でぱあっと笑顔が咲く指揮官、RMB-93も思わずそのまま褒めちぎりたくなる衝動に駆られそうになるが、それでは今回の目的にはならないのでだけどと少々口調を強く補足を始める。

 

「でもそれはこの基地の人形が少ない場合、今の現状ならばもう少し低くし、その後の働き次第と条件を提示して相手に発破をかけるのもありよ」

 

「じゃあ、他の面も弄った方が良かった?」

 

「福利厚生は今のままでいいわ、というよりこの部分は弄ってはダメ、ここは報酬とは切り離して考えて、それだけ戦術人形(わたしたち)が安心して暮らせるという保証は絶対に必要だから、逆に報酬の方は能力に合わせて上げ下げすれば嫌でもスイッチは入るわよ」

 

そうなんだと教わったことを真剣にノートに書いていく指揮官、彼女は今、契約又は報酬に関してのノウハウを学んでいるのだ、これにはカリーナは勿論、そういう方面に明るいRMB-93も協力しており休日や業務が終わった後に数時間こうやって勉強会が開かれている。

 

だがその突然の行動に誰もが驚いている、自分には難しい、そう言って今までも確かに勉強はしていたが今回のこれは自分が交渉の席に立つことを想定されている感じで行われている勉強会に同じくカフェに居た【イサカ M37】と【KS-23】が互いに飲み物を飲みながら眺めて

 

「頑張ってるね~、指揮官」

 

「それは良いんだが、どうしたんだ突然、あんな本格的なのって此処数日の話だろ?」

 

「う~ん、何だろうね、思うことでもあったんじゃないかな」

 

フワッとしたイサカの返答に軽すぎんだろこいつと思うKS-23だが、確かに思う事があったという点には頷ける、が翌々考えれば自分たち戦術人形は基本的に『配備』されるなのだ、だから契約の交渉というのは基本的に発生しないのでは?とも考える。

 

「じゃあ、何を想定して……?いや、でもRMBは戦術人形言ってるよな」

 

「でもでも、ああやってお給料とかこの基地では~みたいなこと言われるとなんか対等に雇ってくれてるんだって思えて楽しくない?」

 

「……なるほどな、確かにそれは一理ありそうだな」

 

こいつ実はゆるいキャラを演じてるだけなんじゃと口にしそうになるのを堪えコーヒーを飲む、とまた指揮官に視線を戻してみれば……頭から煙を上げテーブルに沈んでいる姿が

 

「って何があったんだ!?」

 

「わわ、もうKS~、突然叫ばないでよ~」

 

これには思わず叫び席から立ち上がるKS-23、イサカが驚きの声を上げるように他の利用客も驚いた様子で彼女に視線を送る。

 

その中にはRMB-93も混ざっており、彼女は血相変えたKS-23を見て目を丸くし

 

「どうしたのよ、突然」

 

「い、いやどうもこうも指揮官が」

 

「ん?あ、そうか、貴女は指揮官がギリギリまで勉強した姿見るの初めてだっけ、彼女って止め時が分からないことがあってキャパオーバーしやすいのよ」

 

でこれがキャパオーバーした姿と指揮官を撫でる、尚これでも彼女のキャパは増えた方であり以前だったらもう少し早く沈んでいた、がそんな事知らなかったKS-23は何だよそれと呟きつつ周りを見て気恥ずかしそうに頭を掻いてから席に戻る。

 

更に言えば自分しかその事を知らなかったような空気にもう少し指揮官と絡むべきかとすら考えてしまう、彼女は自分がこんな姿故に彼女を悪戯に怖がらせてしまうのではと思ってあまり関わりがない戦術人形でありあっても任務の発令時や簡単な業務報告、もしくはすれ違ったりした時の挨拶程度、だがなぁと悩んでいるとイサカが不思議そうに彼女を見てどうしたのかと聞いてきたのでポロッとそれを話してみれば

 

「普通に接すれば良いんじゃないの?指揮官って私達ならそこまで怖がらないと思うし、怖がりだったらそもそもイングラムとかさNZ-75とか見た目アウトじゃん」

 

「そ、そうか?」

 

「そうそう、だ~からKSって指揮官とあまり話さないんだ、意外と臆病さん?」

 

「う、いや、まぁ、前に街のガキにぶつかられて俺は大丈夫だってことを伝えながら笑いかけたら本気で泣かれたからさ……ちょっと、どうすればいいかなって」

 

あ、辛いそれはと思わず呟くイサカ、その時のKS-23の目はそれはそれは悲しい目をしていた、彼女だけではなく偶々聞いてしまった他の人形たちも目を逸らしたり妙に優しい視線を送ったりと様々な反応を見せていると頭の再起動が終わったのか指揮官がゆっくりと顔を上げる。

 

「う、ってあれどうしたのこの空気」

 

「あら、丁度良く起きたわね、今日の勉強はお終いよ指揮官、それとKS-23とイサカが少し世間話したいらしいわよ?」

 

「え、いや、ああ、えっと?」

 

まさかのパスに戸惑うKS-23、対してイサカは来て来て~と手招きをすれば指揮官は一つ頷いてから

 

「あれ、RMBは良いの?」

 

「私は……そうね、ご一緒するわ、良いかしら?」

 

「俺は、構わねぇよ。ああ、構わない」

 

「異議なーし」

 

それから四人のお茶会が始まり、KS-23はその後も指揮官と雑談を挟むようになった、お陰で最近では

 

「あの無理しやすいワーホリ疑惑指揮官をどうしたら止められるか教えて欲しい」

 

「わしが知りたい」

 

何故か保護者側に回った彼女は指揮官のワーカーホリック矯正に一役買ったのだがそれはまたいつかのお話にしよう。




Q サブタイトルどうしたん

A 出番ないからって乗っ取られた。

KS-23好き、上手く使えてあげてないけど何とか部隊に組み込みたい
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