それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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バレンタイン終わったけどまだ甘いのは終わらねぇからな?(追撃


デレデレスイーツカップル

二人っきりの小さな、だけど大きく前に進んだ告白で晴れて夫婦(誤字にあらず)となりしかもその日の内に相部屋になった二人、そこで指揮官は相部屋にする時は相談をとG36が言ってたのを思い出す。

 

とりあえず決めたのならば早めに話を通さないと、という事で指揮官がG36に通信を繋げ事情を話せば

 

《畏まりました、すぐに二人のお部屋を用意致します、準備が出来次第、改めて通信を入れますので少々お時間を下さいませ》

 

「あ、うん、でも今日中じゃなくても大丈夫だよ?」

 

《問題ございません、では失礼》

 

「切れちゃった、なんだろ、G36がすごく自信満々な声だったけど」

 

「まさか、もう用意してました、とか?」

 

普通ならば冗談と流すところだろうその言葉だが、相手がG36となると話が変わる、あのメイドならばその程度やってのけてしまいそうな気がするからだ。

 

もっと言えばいつかのお風呂で彼女からこの相部屋の話を切り出してきたのを思い出して、もしかしたらその時点で部屋は用意されていたのでは?と考えてしまう。

 

「……まぁ、でも今日中ならそれでも、嬉しいかな」

 

「はい、楽しみですね指揮官」

 

笑い合う二人、そして大体一時間後、G36から準備が完了いたしましたのでご案内致しますと通信が入り今いる場所を教え彼女が来れば自然と二人の左手の薬指を見て少々驚いた顔を出すもすぐに祝福するような微笑みに変わり

 

「ではお部屋に案内いたします」

 

心なしか声も嬉しそうな彼女に案内され着いた部屋の扉を開ければ、そこには既に指揮官とPPKの部屋にあった家具が置かれた大きめの部屋、使うかは分からないがキッチンも完備されベッドはダブルベッド、あまりにも用意周到過ぎるその部屋を見て指揮官がG36を見れば何処か自慢げな表情で

 

「ですから、あの時に話したのです」

 

「さ、流石だね……でもありがとG36」

 

「あたくしもお礼を、素敵な部屋ですわ」

 

「いえ、メイドとして当たり前のことをしただけですので、では失礼致します」

 

こうしてメイドは去っていく、残された二人は丁寧に包装された各自の小物を二人で悩みながら飾っていき、終わる頃には日は落ち、丁度そこで指揮官のお腹が鳴る。

 

「……思えば、チョコレートケーキだけでよく活動できてたよね、私」

 

「ふふ、そうですね。どうしましょうか、食堂に行きますか?」

 

PPKの言葉にうーんと悩む、ついつい脊髄反射で食堂と答えそうになるが冷静に考えてこうして相部屋になって初日から食堂はどうなのかと、折角キッチンがあり、何故か今日の夕食の分の材料は冷蔵庫に入っているのだからと考え結果。

 

「PPK、今日は一緒に作ってここで食べよ!」

 

「喜んで、何がありましたっけ?」

 

「ジャガイモは入ってたのは覚えてる」

 

冷蔵庫の中を見て、献立を決め二人でエプロンを付け、調理を開始、食堂でも二人で作ったことがあるにはあったのだがこうして二人っきりの空間でとなると何となしに指揮官は嬉しくなり、同時に心臓が少しだけ早くなる。

 

好きだから、だからこうして共同作業で何かができるのが嬉しいんだと彼女は理解する、そしてそれはPPKも同じであり、動きが何となくウキウキしてる感じが見て取れ、彼女の視線を感じたPPKに見られれば思わず笑みが溢れ、それを見たPPKも自然と笑みが溢れる。

 

こうして第三者がもし見ていたとしたらその初々しい甘ったるさに胸焼けを起こしそうな二人の調理が作り上げたのは一般的なドイツ料理の数々、指揮官はこれも気付けばPPKの味付けが一番の好みになっていたのでG36が初めの方で蒔いた種が芽吹いた結果である。

 

それらをテーブルに並べ、二人も対面に座ったのを確認してから

 

「ではいただきましょうか」

 

「うん、もうお腹ペコペコだよ」

 

和気藹々、その言葉がはっきり似合う食事、ガツガツと食べていく指揮官を自身も食べ進めながら優しく見つめるPPK、時より口についた物を取ってあげたりと此処だけ見ると夫婦と言うより仲のいい姉妹な感じだが二人にはこれも立派な夫婦の営みのようなものである。

 

「ん、美味しい~」

 

「そうですわね、やはり二人で作るとこうも美味しく感じられるのでしょうか」

 

「だね、PPKと一緒だから更に美味しいんだ」

 

あら、嬉しいですわと彼女が笑えば釣られて指揮官も笑う、そんな食事を楽しみ大皿の二枚で用意された料理は大多数は指揮官の胃袋に消え終わり、洗い物も共同で終わらせてから部屋着に着替えた二人は今は雑談を楽しみながら胃を休めていた。

 

隣にはPPKが居て、それだけでも嬉しいと言うのにと指揮官は左手の薬指を見つめる、そこには彼女から渡された指輪が輝いており、見つめるだけでもつい笑みが我慢できない

 

「えへへ」

 

「あたくしも、こうして指輪を頂き、一緒に居られることが正直まだ夢みたいですわ」

 

「でも夢じゃない、私、今本当に幸せだよ」

 

先程までの無邪気な少女の顔ではなく、一人の乙女の顔で呟く指揮官を見てPPKは思わず見惚れてしまう、何度見ても彼女のその顔は魅力的でありそれを自分だけが見れると思えば気分が高揚してしまうのも無理はない。

 

と言うより、彼女の中のタガが軽く外れかけるがそこは出来る女、否、若干まだヘタレが残っているPPK、酔っても居ないのに何やろうとしてるのですかと自制する。

 

「あのさ、PPK……本で読んだけどさ、結婚初夜って何か特別なの?」

 

がこの少女、妙な所でタイミングのいいカードを切ってくる天然少女である、自制したはずの感情が、先程外れかけたタガが、パキンと割れた音が彼女の中から聴こえた気がした。

 

PPKはゆっくりとそんな質問をしてきた指揮官(わるいこ)を見つめ少し妖しく微笑んでから彼女の肩に両腕を回す。

 

「へ、あ、あれ?PPK、どうしたの」

 

「あら、つまりそういうつもりであたくしにそれを聴いたのでしょ?それに指揮官、貴女は分かってると言うのに無知を装うなんて何処でそんな悪い事を知ったのですか?」

 

告げながら優しく押し倒しつつ唇を奪う、先ずは優しく、それから少しずつ舌を入れていき……

 

「んんん!?」

 

「プハッ、ふふ、相変わらず敏感ですわね」

 

「はぁはぁ、ま、待って、PPK、ごめん謝る知ってましンッ~~~~!!!???」

 

「お覚悟を、あたくし、今回は酔ってないですから少々激しく行きますわね」

 

部屋の電気が彼女の手で落とされ二つの影が重なり、後は指揮官の普段からは想像もつかない艶めいた声と水気を帯びた音が部屋に響く、どうやら彼女たちの夜は長くなりそうだ……




あ、もしかしたら明日もだから(サンレンダァ!!

でもでもPM-06ちゃん来たからそっちになるかも、つまり未定ってことだ!!

それとイントゥルーダーの方もどうにかしないとね、まぁこっちはもう数話先だけど、多分

未定ばっかじゃねぇかおめぇの計画!!!

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