それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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今後ともご贔屓に~


出張、移動式屋台inD地区! Session2

掴みはどうやら上々だったようでスチェッキンの移動式屋台はお客様で割と賑わっていた、特にどの商品も今回は基地の仲間や倉庫から提供されたものばかりであり割と売れ行きも良い、だが正直に言えば

 

「まぁ、倉庫の方は何が出てきたかって把握して切れてないんだよね」

 

「それをよく売ろうと考えたよなお前……」

 

「なぁに、マズイものは92式が弾いてるから平気さ、さて何か気になるものでもあるかな?」

 

「あれって、ボトルシップだよね?」

 

丁度商品を眺めていた417に聞いてみれば指を指しがなら呟く、見れば確かにそこに並んでいたのはこっちの基地の416が丹精込めて作り、折角だからと提供してくれたボトルシップの数々

 

彼女に言わせればどれも自信作であり絶対に売れるわと豪語してた。

 

「お、それが気になるかい、それはウチの基地の416手製のボトルシップさ、彼女が設計から材料の削りだしまで一人でこなし作り上げたどれも一点限りの品物だよ」

 

「1から!?すっごーい」

 

「そっちの基地の416(わたし)がですって?」

 

感動する417を見ていると背後から何とも聞き覚えしかない声にスチェッキンがそっちを見ればこの基地の416の姿、彼女はボトルシップをじっと見つめ、その一つ、ウィスキー瓶のやつを手にとって

 

「これ、買うわ」

 

「お、毎度あり、飾るのかい?」

 

「いえ、これ以上のものを作ってみせるのよ、これはその為の……お、お手本よ悔しいけど」

 

後日これを聞いたこちらの416が特にコメントはしなかったが何処か嬉しそうな顔をしたらしい、やはり自分と同じ者がハマってくれそうなのは嬉しいらしい。

 

この416のボトルシップの他にも、ドラグノフの編み物、SuperSASSの風景画、PKの傷薬と例の眠気覚まし等々も受けがよく、戦術人形は勿論のことながらこの基地の人間の職員も買いに来たりと更に繁盛していく屋台

 

その中でもやはりと言うべきか、驚かれたのは

 

「野菜、よね」

 

「ジャガイモとトマト、だね」

 

「農業セットって……しかもお手本のDVDまである」

 

「で、その横にはアイドル活動の商品……え、これ同一の戦術人形が作ったの?」

 

P38系列の商品、正直に言えばどっちが本業だよと言われるこの二点、片や農業に関する物とできた作物であるジャガイモとトマト。

 

もう片方は自身のアイドル活動の物、CDにグッズ、街でのライブを収めたDVDとが並んでいた、因みにCDとDVDはFMG-9が協力している。

 

「ああ、両方P38の趣味というか何というか、とにかくそいつの成果だよ、てかこいつこんなにパフォーマンスもできて歌も上手かったのかよ」

 

「あれトンプソン聴いたことなかったっけ、まぁ彼女は我が基地でも特異的だね~、この他にも車やヘリの整備、銃や機器のメンテナンス、とにかくあれもこれもが出来るのが彼女の強い所だね」

 

因みに本人はアイドル活動の一環としてやってるらしいよ~と付け足せば何とも呆れたような目をライブ映像の彼女に注がれる、アイドルとは何なのか、その言葉が声にならずとも分かりトンプソンは静かにうなずいた。

 

だが実力は確かな歌声にパフォーマンス、農業のDVDはどれも真剣に楽しげに行う彼女にこの基地の一部が感化されたとかされなかったとか、されたら良いなとか。

 

それから買い物客を捌きつつ、時間にしてお昼頃、流石に買い物客もまばらになりトンプソンも後片付けをし始め、スチェッキンは戦術人形の趣味の商品は完売、倉庫側の物は少々残ってはいるがこれは大勝利だねと満足し帰る前に休憩しつつ偶々まだ残っていた指揮官と417と雑談を始めることにする。

 

「それにしても、君達は417のことを聞いてもそこまで驚かないんだな」

 

「417は416のダミーの不良ロッドでって話だっけ、まぁ少しは驚きはしたさ、でもうちの基地じゃイレギュラーな人形とかは茶飯事だからね~」

 

「茶飯事って、それは問題じゃないの?」

 

「問題かもしれないが、そもそもボスからしてイレギュラーというか、なぁ?」

 

濁すようにトンプソンが答えれば何かを察した顔の指揮官がそうかと納得する、スチェッキンからも事前に彼女の基地のことについては聞いていたがその事と今のトンプソンの反応からおおよそのことは察したのだろう。

 

「ふぅん、あとさ一つ聞いていい?」

 

「お、何かな?」

 

「もしこの基地で農業を始めたらそっちのP38に困ったら聞いてもいいかなって」

 

その質問に思わずグッと拳を握る、つまりこれで繋がりが生まれたと言えるからだ、無論まだ指揮官がどう判断するかは不明だがそれでも個人とは言え出来るのは非常に嬉しいので、勿論だともと答えておく。

 

ここで更にスチェッキンは押して行く、指揮官に向き直り商売の時とは違う笑顔を浮かべ

 

「良かったら、になるけど、今後もこの基地に屋台開きに来てもいいかな?」

 

「それは、ある程度のリクエストは通るか?」

 

「無論、何だったら基地に戻ってからカタログを送るよ、そこから通信を入れてくれれば物によっては日数もらうけど売りに来るよ」

 

数瞬の沈黙、なのだが思わずスチェッキンは冷や汗をかく、少々早まったかと、側のトンプソンもこの妙な緊張感に居心地が悪いのか帽子を被り直し、417の急に始まったこの空気に軽く戸惑う様子が見れる。

 

「……分かった、と即決は出来ないが基地での付き合いは欲しい、それで構わないか?あ、やっぱりカタログは下さい、商品は気になるんで」

 

数十秒後、指揮官から答えが返ってきた、それは願ってもいない言葉であり出来るだけ表情も態度にも過剰には出さずに笑顔でスチェッキンは

 

「(やった!)おーけー、感謝するよ、じゃあ後日カタログは送らせてもらうね、あ、何部欲しい?あまり多くは用意は難しいけど20くらいならすぐに送れるよ~」

 

「私も欲しいかな、多分みんなも読むかも」

 

「じゃあ20で」

 

「Всё понятно!スチェッキンさんの移動式屋台、それと我が基地を今後ともヨロシクね~、今度はそうだねこっちの指揮官を拉致……連れてくるよ~」

 

「ボスを拉致んなよ……」

 

トンプソンの呆れた言葉に場が笑いに包まれる、それからもう数分ほど雑談と題して自分たちの基地のことを話し二人はトラックに乗り込み彼女達は基地へと帰投する、今日の戦果にホクホク顔のスチェッキンだったが帰ってみれば

 

「トンプソンから聞いたよ、値引きの理由で他の基地に私のこと宣伝したって」

 

「裏切ったな!!??」

 

「悪いな、私はいつだって指揮官の味方なんだ」

 

顔を真っ赤にし何故か般若のオーラが見える指揮官が出迎え無事、彼女は説教をされたとさ




何というか、やっぱり難しいねんなって、カカオの錬金術師さん、こんな出来で本当に申し訳ねぇ……スチェッキンさんが何でも売ってくれるらしいから許して下せぇ(土下座)(小太刀を取り出し切腹の構え)

あと農業基地流行れ、みんなも軽率にP38に農業やらせよ?
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