それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
ジュピター大暴れ、今も今まで味方だったはずのそれが突如こちらに砲を向け砲撃、為す術もなく吹き飛ぶか消し飛ぶ鉄血兵、更にはジュピター同士の壮絶な砲撃戦も開始され、その光景は凄まじいものであり陽動作戦をしていた面々もこれにはただ一言
「あれじゃな、酷いなこれ」
「まぁ、お陰で楽に進行できるんだし良いんじゃないの?」
《AR小隊の方もハイエンドモデルが撤退したからこれから合流に動くみたい》
「つまりいい感じに他のエリアのジュピターも掌握したってことね、良いわねその腕、404に雇われないかしら」
UMP45の言葉にM1895が苦笑しつつ拒否をすれば冗談よと笑いながら返す、これくらいの雑談ができるほど戦場は現在、ジュピターの蹂躙が行われている以外は落ち着いていた。
そう、落ち着いているのだ、それが逆に不安になるレベルで
「……イントゥルーダーの介入がない、静か過ぎるのも気になるわね」
「そうね、ジュピターのハッキング時でも何もなかったのかしら?」
《いえ、私たちも警戒したけどプロテクトが固かったくらいで、後は何も》
ヴァニラもその事を疑問には思っている感じの声で答える、少しの間をおいてFMG-9が強いて言うならばと続ける
《今しがた、ジュピターが全て停止しました、恐らくは大元の方でシステムを落とされましたね》
「これでヘリの要請は天気が悪くならなければし放題になったわね、でもジュピターが止まったってことは敵も動き出すわね」
確かに先程までは五月蝿いほどの砲撃音が今では静まっていた、どうやら休憩の時間は終わりを告げてたらしい。
が、ここで指揮官の視点で妙な反応があった、確かにFALの言う通りにハイエンドモデルの反応が強くある施設の防衛に向かうためか生き残りの鉄血兵が集結しつつ進軍してきているのだが、その集団から外れた場所でハイエンドクラスの赤い靄とそれを囲うように動いている『赤い靄』つまり
(鉄血同士が、戦っている?それとも護衛を伴った一個の部隊?いや、部隊だったらこんな激しく動かない、ハイエンドモデルは逃げてるように動いてるし)
「どうかしたか、指揮官」
《え、あ、ごめん、少し気になる反応があって》
今も反応があるそのことの詳細を話す、現状で分かるのはハイエンドモデルが味方のはずの鉄血兵から逃げるように動いているということ、更に鉄血兵の方も恐らくはハイエンドモデルを取り囲むために動いており動きから攻撃も行って言うということ。
どういうことだという疑問が場を支配する、通信で聞いていた先程までそのハイエンドモデル【ゲーガー】と戦闘をしていたAR小隊も同じだ、その時は鉄血兵と共闘していたはずだと、だがそんな中でUMP45だけは違った、彼女はそれを聞き悩む素振りを見せながら
「予定より早いな」
「ん、なにか言った45姉?」
「いいえ、何も、それより指揮官さん、404がそっちの反応に向かおうか?どっちにしろ、このまま向かうより足止めの部隊は必要でしょうし」
UMP45からの提案に再度マップを見れば確かにこのままAR小隊も合流してからとなれば突撃しハイエンドモデルと戦闘中に集団に挟撃される可能性も否定はできない、ならば彼女の言う通り足止めの部隊で進軍を遅らせその間に施設を攻略してしまうほうが良いと考え
《うん、お願い、それとAR小隊にもお願いできるかな、連戦って形になっちゃうけど》
《了解、ってSOPⅡ、まだですからね!》
「では第0部隊と第一部隊が施設に向かい、わしらが突入している間は……」
「私達、第一部隊が入り口を死守、ですね」
各々役割が決まり、行動を開始する前に補給などの準備に入る、因みにAR小隊は先程の基地でに物資があったようで既に補給を済ませているとのこと。
その準備の時間、UMP45の所に既に準備を終えたVectorが近寄る、だが彼女は気にする素振りもなく銃の点検を行っていると
「貴女、さっきの事で何か知ってるでしょ」
「突然何さ、まぁ安心してよ、決して悪いようになしないし」
「……ふぅん、なら良いわ、ごめんなさいね、不安要素は潰したかったのよ」
なら仕方ないよとそこで会話は終わりVectorもまたM1895の元へと戻る、対してUMP45は点検を終えた銃を構え
「そ、これは彼女達の自由のためなのだから」
ただ意味深にそう呟いた。それが何を、誰に対して意味するのは今はまだ分からない、が分かった時、主にM1895の胃が壊れる。
「んじゃ、準備は終わったね、404出るよ~」
「よし、行ってきます!」
「え~、ねぇもう少し休もうよ~ったい!?蹴らなくてもいいじゃんか416」
「五月蝿い、さっさと立つ……次、駄々こねるなら眉間に穴が開くから」
横暴だ~とG11の声を聞きつつ、どこでもアヤツのメンタル部分は変わらんものじゃとM1895は呟いてから
「第0部隊、第一部隊、行動を開始する!」
《うん、気を付けてね、無論こっちでも警戒するけど》
《AR小隊も合わせて行動を開始します、副官達もお気をつけて》
各自、行動を開始しここから作戦の第二段階になるのだが、ここから事態は急変した、先ずそもそもにしてこの時点でイントゥルーダーからの介入込みでの作戦だったのがその殆どが杞憂だったのではと言うくらいに何もなく、更にハイエンドモデルが鉄血兵に追われると言う事態にも直面、何かが起きていると考えるのだがではそれが何かと言われれば
(分からぬ、がお蔭でここまではすんなり進めたのじゃが)
「敵、居ませんでしたね」
「流石にジュピターが大暴れすればね、この辺りなんてジュピター同士の撃ち合いもあったのか酷い有様だし」
目的の施設入り口、一〇〇式の少し拍子抜けだという感じに声にWA2000がそう答えて周囲を見渡す、鉄血の残骸に機能が停止したジュピター、何が起きたかなんて一目で分かる惨状だった。
「……いや、考えるのは後じゃな、G36、わしらはこれから施設に突入、最終目的を済ませてくる、入り口の維持頼んだぞ」
「お任せあれ、しかし隊長はFALの方が宜しかったのでは?」
「私はほら、どっちかと言うと副隊長とかの立ち位置って感じだから」
「呵々、謙遜しよって、さてVector、ウィンチェスター、行くぞ」
二人に伝えれば小さく頷いたのを確認してから武器を構え警戒しつつ入り口を潜る、指揮官との通信は未だ繋がりジャミング等も確認できず、音一つ無い、まさかもう撤退したかという考えがM1895の電脳を過った時、ガトリングの射撃音が聴こえたと思えば
「うわっとととと!!???ああ、もう!卑怯じゃん、あっちは攻撃できるのにこっちはって、あっ」
「ちっ、来る前に仕留められなかったか……」
ボロボロのアーキテクトと、忌々しそうな顔で第0部隊の面々を見るイントゥルーダー、事態は更に混迷する。
大乱闘ドールズフロントライン、もう始まってる!!
あ、今日は特にあとがきないです、もうはい、ネガりすぎるのもあれなんでね