それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
FMG-9の掛け声と同時にカシャ、同じく掛け声と同時にカシャ、と言う規則的な流れがしばらく流れていた教会前、最後の組の記念撮影が終わった所で副官がFMG-9に
「各基地、この基地、全部集合は終わったか?」
「ちょいお待ちを……うい、バッチリです、お疲れ様です!」
その声で息を吐いたのは指揮官、撮影中はそれはもう素晴らしいくらいに笑顔を貼り付けてノリノリだったのだがいざ終わってみればどっと疲れが襲う、と言うより
「おっもい」
「ああ、やっぱり重いのか……」
やはりと言うべきか、その見かけ通りにこのドレスは重量がある、流石のエルフェルトもそこまではこの短期間ではどうしようもなかった模様であり、更に指揮官の体格と基礎能力も合わさり更に重量を感じてしまう。
因みのそれに関しては周りも薄々感じてはいた、だが指揮官も何も言わないので意外と軽いのかと思ってた所にこのセリフだったので上記のD地区の指揮官の言葉はある種、全員が思ってたことでもあったりする。
「これは順序を入れ替えるか……ヴァニラ、皆を会場へ先に向かわそう、指揮官とPPKはお色直しじゃ、エルフェ……はウェディングケーキを運びに行ってたな、FAL、G36、二人は指揮官をPPKには先程の二人が頼むぞ!」
「では来賓の皆様、続いて披露宴の会場に案内致しますので着いてきて下さいませ」
普段のキャラが完全に鳴りを潜めたヴァニラが会場へ案内を行い、指揮官とPPKはお色直しのためにこのドレスを着替えた場所へと戻り、着替えを始める前に椅子に座る、流石に一息欲しいのだ
「ふぅ、い、意外と重いんだねウェディングドレスって」
「そうね、更に言えば指揮官の体格もあるでしょうから更に感じてしまうのね、披露宴の衣装はどんなのだったかしら?」
「こちらですね、かなり軽量な感じで動きやすさを重点したものとなっております」
「おお、やっぱりパーティーは色々動いて話を聞きたいからね!」
G36が取り出したのは黒のドレス、と言ってもワンピースのようなデザインで上品でありながら動きやすさも兼ね揃えているものである、それを見た指揮官は喜びの声を上げてしまう。
やれやれ淑女にはまだまだ遠いかしらねとFALは思いつつもだが彼女はこうでなくちゃとも感じつつ彼女の着替えを手伝う、その途中、結婚式を体験してみてどうだったや、PPKはどう見えたか?等など質問を交えつつ彼女も楽しげに答え化粧も終わった所で扉がノックされる。
「はーい?」
「PPKですわ、お色直しは終わりましたでしょうか?」
ノックの主はPPK、どうやら向こうの方が早く終わったようで迎えに来たらしい、なのでこちらも準備は終えたと伝えれば、一言挟んでから扉が開かれそこに男装姿のPPK、化粧や髪型もそう見えるように施され、中々様になっているようだった。
何より不意打ち気味にそれをぶつけられた指揮官は思わず顔を赤らめ
「いや、だからさ、最近のPPKは卑怯だって言ってるじゃん……!!」
「あら、惚れ直した?」
「惚れ直すも何もずっと惚れたままだもん!!」
「(キュン!?)あ、駄目これ」
「貴女まであちら側にならないで下さい……お二人、どうぞ会場に向かって下さい、扉前に担当者者がいる筈ですので」
FAL、撃沈。倒れかける彼女をG36が呆れつつ支え、PPKはその惨状に思わず苦笑いを浮かべてから、そっと指揮官の側まで行き膝をついて彼女の手を取って、ただ一言
「では参りましょうか、指揮官?」
「うん、行こうか……あ、でも呼ぶ時は名前、がいいな」
「へ、あ、コホン、では失礼して、ユノ」
そう言い手を取り二人は会場へと向かう、距離的には先程の教会とさほど変わらないので時間も掛からずに扉前まで行けばそこに居たのはM1ガーランド、彼女に声をかければ二人の様子に微笑みそれから通信で誰かに連絡し
「了解。ではお二人とも、扉を開けますのでどうぞ入場を」
ガーランドがゆっくりと扉を開けば結婚行進曲と拍手が二人を迎える、その迫力に指揮官が少し怯むがPPKが優しく手を握りそっと歩き出す。
二人が指定されていた席に着席し会場が静まったのを確認してから司会者であるヴァニラが簡単に自己紹介をし開宴の挨拶をし続いて二人の簡単な紹介をしてからマイクを副官に譲る。
「本来であればまぁもう少しあるのだろうが正直ウチの指揮官がネゲブ達が用意した料理の数々とエルフェルトが用意したウェディングケーキを前にそろそろ限界に来ているようじゃし、わしからの短い挨拶と乾杯で始めようと思うのじゃ」
「おばあちゃん?」
「図星なのを声で隠すなよ指揮官?さて、本日は突然な招待に関わらずこれだけの人数が集まってくれたことに深い感謝を、皆のお陰でここまで賑やかな式をあげることが出来た」
何よりと指揮官をチラと見てから、穏やかな笑みを浮かべ
「アヤツに何時までも色褪せぬ思い出を残せたことを、改めてお礼を言いたい、本当にありがとう」
深々と頭を下げる、彼女としては此処まで集まってもらえるとは少々思ってなかったりもした、だが現実はその予想を大きく裏切りこれだけの人数が集まり、その誰もが指揮官にいい影響を与えてくれそうな人達だらけで副官は心から安心している。
「さて、あまり老人の長話に突き合わすのも悪いのじゃ、これは確かに披露宴でもあるが基地間交流もあるのじゃ、これよりは宴であり各々気楽に楽しんでくれると嬉しいのじゃ……では指揮官とPPKの婚姻、及びこの場全員の今後を願い、乾杯じゃ!」
彼女が大きく音頭を取れば全員から同じく乾杯と返ってくる、が本格的に始める前にまだやるべきことがあった、音頭が取られ少ししてからエルフェルトが二人を呼びウェディングケーキの入刀が行われる。
まぁ何かがあるというわけでもなくスンナリとケーキ入刀は終わるのだがそのケーキが問題だった、エルフェルトがどうやら相当気合い入れて作ったので
「……大きいねぇ」
「これ、この場全員で何とかなりますか?」
「まぁ、最悪アストラとFNCと指揮官でどうにかなるじゃろうて」
とりあえず切り分けようかとケーキは切り分けられ配られる。こんな少々心配になる出始めだったが、始まれば指揮官とPPKに祝いの言葉を掛ける者が居たり、他基地同士で交流をしたり無論この基地と交流していたりとそれぞれが楽しんでいると会場のステージに明かりが灯りZ-62がマイクを手に持ち
「これより余興を開始します、始めはD地区の皆様ですね、ではどうぞ」
自然とステージに現れた一番手のD地区の面々『417』『416』『UMP9』に注目が集まり、そして始まった、後にこの余興についてはこう語られる。
『誰がガチ勢を連れてこいと言った』
それが何なのかそれは明日にしよう。
次回 余興開始、D地区の彼女達が見せる歌とダンスとヴァイオリン、それを見てウチのアイドルが黙ってるわけもなく……?25才児?「……ふふっ」
指揮官の披露宴衣装 UMP45のドレススキン、あれを彼女仕様に改造したやつ
PPKの男装姿 コンテンダーのオペラ座の怪人
披露宴までのやり取りで文字数増えすぎたので少し中途半端ですがここで次回に回します。待機中とかはもうぶん投げです、と言うよりもうこの披露宴は自由に書いて?(完全白旗宣言)(土下座)