それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙
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ところで空襲妖精の空爆ってその、どこから飛んできてるんですかね?


フェアリーカーニバル

本部、と言うより16Labから新たに実戦配備される装備が送られてきた。と言う通信をカリーナから聞いて二人が向かったのは前々から増設はされていたがいつ使うのこれと疑問に思っていた格納庫、まだ設備は完全には整っていないその空間に3機のドローンが浮かび並んでおり上部に付いてるホログラム投影装置からは小さな少女が映し出されていた。

 

「ほう、これが戦術妖精システム…ペルシカめ、また奇妙なものを作ったものじゃ」

 

「奇妙とはなんだー!」

 

「私達は正真正銘の妖精よ!」

 

「前言撤回を求めますの!」

 

怒涛の反論に顔を引き攣らせる副官、彼女達は『戦術妖精システム』名の通り戦闘の際のサポートが主のドローンである、なのだがペルシカが適当にやったのか、はたまた毎度お馴染みバグかは不明なのだがAI達は自分たちを正真正銘の妖精と言い張っており、扱いもそのように扱えと要求してくる少々問題児たちである。

 

「貴女達は妖精なの?」

 

「はい、妖精です、指揮官!」

 

「流石指揮官は話が分かるようです!」

 

「副官も見習ってほしいの!」

 

へぇ、面白い子達だな~と彼女達を観察する指揮官、に対してまた賑やかなのが増えたと軽く頭痛が走る頭を抑える副官、それを見て苦笑しつつ楽しげな指揮官を見つめて和むカリーナ。

 

とここで向こうは自分たちを知っていたがこちらは彼女達を知らないと気付いた指揮官が貴女達は何をしてくれるのかと聞けば先程の会話で機嫌を良くしている彼女達はふわふわと飛びながら

 

「私は『砲撃妖精』よ、グリフィンの為に敵を吹き飛ばすことが得意よ!」

 

「私は『指揮妖精』戦場での指揮の補佐を得意としてるわ!」

 

「『捜索妖精』ですの、戦場で捨てられた又は動けず困っている人形を捜索、救助が担当なの!」

 

見ればホログラム達はそれぞれ使う道具を持ち出しており、それだけ見ても役割がわかるようになっている、更に言えば捜索妖精と指揮妖精は丸いボディなのに対して砲撃妖精は細身な印象がするボディと違いがある。

 

そして、彼女達はまだ出来ることがあると胸を張り

 

「非戦闘時はそれぞれ業務の手伝いもすることが出来るのよ!」

 

「それは助かるな、して何が出来るのじゃ?」

 

「演習の補助と指導!」

 

「外出や食事の際にみんなを呼ぶこと!」

 

「大掃除!」

 

ピンポイント過ぎはしないだろうかと副官が思ったがこれは一例もとい一番得意なことだと言うだけで他にもそのボディで出来そうなことはやれるらしい、証拠にボディから補助アームを取り出して近くにあった箱を持ったまま飛行している。

 

しかし部隊に入れることが出来る妖精は一部隊に一体、今此処にいるのは三体、数が足りない、しかも妖精ごとに出来ることが分かれているため適当な妖精を付けることも出来ない、そこまで考えた指揮官と副官が出した答えは

 

「とりあえず、割り振っちゃおうか」

 

「うむ、遊ばせておくのも勿体無いからの、お主らもそれで良いか?」

 

異議なしとの言葉を受ければ、では配備先はどうするかとなり二人で話し合いが始まる、その時の指揮官の姿は成り立ての頃とは違い副官の言葉に適切に意見し、更に自分から考えを伝える、それを見ててカリーナは失礼と思いつつも

 

(成長、してるのですよね…)

 

思わず感動で泣きそうになるがそれを抑えつつ妖精たちを見れば何故かジオラマの山の砦を使って攻城戦を繰り広げていた、そもそも戦闘妖精の砲撃妖精に対して戦術妖精2体が勝てる道理がなく、ボディに付属している砲身から放たれる模擬砲弾に為す術もなく攻め落とされる砦

 

がそこで新たな増援が防衛側に加わる、それは偶々この格納庫に掃除に来ていた『スイーパードッグ』数的に丁度いい感じに別けれるそれを彼女達はチーム分けして攻城戦が再開すれば今度は一進一退の戦いになる

 

(やはりAIは相当良い物を積んでいるのですね…上手くAIを更に育てれば今後の作戦に役立ちますわね)

 

「みんなっと、なんか凄いことやってる」

 

「いや、スイーパードッグを使うのはやめい!」

 

怒られた妖精たちは渋々とスイーパー達を開放して、その後指揮官が配属先の部隊を伝えればやる気満々と言う感じに声を上げる、と彼女達の話はここで終わるのだがその日はまだ出来事があった。

 

始まりは執務室で仕事をしていた時、突如入った通信、しかも着信音は通常のではなく緊急を表すもので指揮官は直ぐに繋げれば

 

《突然すみませんボス、救難信号をキャッチしたもので》

 

「救難?それは確かなの?」

 

《間違いないです、場所は以前お礼をした補給基地、どうやらテロリストと思われる集団に襲撃され現在籠城中のようです!》

 

ただそれ以外の詳細は向こうに時間がなかったのか不明、それを聞いた彼女は直ぐに思考を巡らす、間が悪いことに今は他の部隊は出払っている、残っているのは…

 

「第二部隊、確か今日は待機だったよね」

 

「うむ、わしらが出てもよいのじゃが?」

 

「ナガン達は待機、もしかしたらこれがそこだけを狙ったものじゃない場合もあるかも」

 

その場合、ここの防衛は平気でも他が救難を出してくる可能性も否定できないと続け、第二部隊の部隊長UMP45に通信を繋げれば流石に早いもので直ぐに彼女は出てくれる。

 

「指揮官より第二部隊、待機中にごめん、急いで出撃準備を整えて第一ヘリポートまで来て」

 

《それは構いませんが、何かあったのですか?》

 

少々のんびりな声だが通信機の向こうでは恐らく近くに居た副部隊長の『ウェルロッドMkⅡ』にジェスチャーで指示を飛ばしているのか彼女の了解ですという声と緊急召集の通信が聞こえる。

 

「前にお世話になった補給基地が襲撃されてるみたい、それで現在は籠城中、FMG-9の話だとすぐにどうこうなるって感じじゃないみたいだけど…」

 

《なるほど、補給基地を襲撃ねぇ、面白いことになってるわね…了解了解、第二部隊すぐに向かうよ、アウト》

 

彼女からの通信が切れたのを確認してから次に通信を繋げたのは【81式カービン】この基地の例に漏れず特殊な戦術人形であり、彼女の役割は戦場に出て戦うのもそうなのだが今回のように緊急の出撃の際は速度重視にセッティングされたヘリのパイロットを務めているのだ。

 

《分かりました、わたくしが責任持って皆様をお送り致します》

 

「お願い、ナガンも第一部隊がいつでも出れるように準備お願いね」

 

「もう既に指示は出しておる、あとはわしが向かえば完了じゃよ」

 

「じゃあ後は向こうの指揮官さんからか、UMP45達から通信が来るまで待機、だね」

 

今日はどうやら少しだけ長くなりそうかなと指揮官は思いつつ最後に第二部隊に全員の生還が最優先だと付け足して作戦室へと足を運ぶのであった。




予約投稿なので一番乗りになれる分からないけど戦術妖精システム実装記念話、非戦闘時も何かしら手伝ってくれるんだなっと読んでて地雷妖精の項目でアイドル人形が騒ぎ出しました、早く来て?

最後は『ソルジャーODST』様の作品である『G&K補給基地の日常』の話です、向こうにこの基地の第二部隊が向かってるからみんな読もうな!トンプソンがくっそ乙女で可愛いしダミー芸も面白いから読もう、読め!(豹変)


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