それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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ちょっとだけ新しい書き方を導入してみる、言うほど新しくないけど


夜食はいかが?

~62式とMG3の場合~

 

基地正門前に設置された警備室、有事の際を警戒し内部の資材だけでも籠城及び戦闘が可能な間取りと備蓄があるその小屋で本日の当番である62式とMG3が窓から外を眺めつつ

 

「平和だな~」

 

「平和だよなぁ」

 

暇を持て余していた、一応暇を潰せるものもこの小屋には存在しているが二人にはあまり向かないものだったり興味が無いものだったりする、と言うよりチェスやら将棋やらトランプやらはこの二人の場合エンジンが掛かりすぎて業務が疎かになる危険性がを二人が理解しているため自発的に触れないでいる。

 

なので二人のこの仕事の時の暇つぶしは外を眺めるか雑談をするかの二択、まぁ余程暇になるとトランプ程度には手を出したりはするが、ともかく今日も今日とてこの基地は平和であり怪しい人影もそういった通信も来ないんおでついつい気が緩みかけてしまい、MG3のお腹からくぅ~と言う何とも可愛らしい音がなれば

 

「…頼むから忘れろ」

 

「言い触らしはしなっての、でもそうだよなぁそろそろ小腹が空き始める時間ではあるよなっと」

 

顔を赤くしながらドスを聞かせた声で62式に言えば彼女はそれを涼しい顔で返事をしつつ持ってきていた鞄を開いて紙コップと魔法瓶2つ、それと風呂敷に包まれたなにかを取り出した。

 

無論MG3もそれが何なのかは気になるので見ていれば、風呂敷が開かれそれに包まれていたのは数個のおにぎり、どうやら夜食用として彼女が握っていたものらしい。

 

「なんだ、その白いの」

 

「塩おにぎりってやつだよ、んでこれがほい味噌汁だ」

 

「…あ~、聞いたことはあんな、そっちの国の家庭料理ってやつだろ?」

 

お、知ってるじゃんと嬉しそうに呟く62式は2つの魔法瓶の片方に入れてあった味噌汁を紙コップに注ぐ、因みにもう片方にはあったかいお茶が入っている。

 

二人分を注いだ後、小屋に設置されているテーブルを窓付近まで持ってきてそこの中心におにぎりを置いてから

 

「んじゃ、いただきます」

 

「まぁ、頂くか」

 

彼女の性格がよく現れている三角形になりきってない少々丸めのおにぎりを二人は一口、その見た目とは違い塩加減そのものは絶妙であり程よい塩っ辛さで舌を楽しませる。

 

そしておにぎりを味わってから今度は味噌汁を一口、だがこれは

 

「う、ちょっと味噌が濃かったかも」

 

「だな、まぁあたいは嫌いじゃねぇけどな?」

 

「ほ~、MG3は少々辛めが良いって感じか、だったら今度も同じ感じで作ってあげるよ」

 

「都合よく同じ班ならいいけどな?」

 

そりゃ確かにそうだと笑いながら62式とMG3はおにぎりを食べ進め数分としないうちにおにぎりも味噌汁も完食し、お茶を飲んで

 

「うっし、残りの時間もがんばりますか」

 

「気合い入れても敵が来るわけじゃないんだがね」

 

悲しいかな、この後も特に何もなかった模様、と警備室組の話はここで終わる。

 

~アーキテクトの場合~

 

時間は少々戻り62式とMG3がまだおにぎりを食べだしてない頃、アーキテクトの職場であり現状で唯一の兵器などの開発を行っている開発室、そこには所狭しと何かの設計図が壁に貼られ、態々鉄血製のコンピュータを再現した機械が置かれ、そこから伸びるケーブルはダイナゲートやスカウト、プラウラー等に繋がれている。

 

正に研究室ですという部屋のその例の機械の前で彼女は現在

 

(この娘はこれでいいけど、問題はこっちの娘だよ~、これ以上コンパクトには出来ないし…)

 

うーんとモニターと睨めっこをするアーキテクト、表示されているのは三体のダイナゲートと細かな数値、見た感じ設計図であるのだけは分かる。

 

よく見ればそれぞれ通常のダイナゲートとは違い、アグリカルチャーの様になにか専用の存在だと思われる、その証拠にそれぞれ特徴的な部分があり一体は警察のような帽子、別の一体はナースキャップ、また別のは工事現場などの作業員が被るようなデザインの安全第一と正面に書かれたヘルメットが頭部に乗せられている。

 

更に言えば内2体、ナースキャップとヘルメットのダイナゲートは通常のそれより一回り近く大きい、だがその大きいが今の彼女を悩ませている。

 

「(あれもこれもで欲張れば大きくなっちゃうよな~、でも分割するとそれはそれで面倒だろうし、うーむ困った)困ったな~、はっはっはっ」

 

グルグルと椅子を回転させながら笑う、端から見れば大丈夫かコイツと言われそうな光景だが彼女は割と本気で今の状況を楽しんでいる、余程ふざけた資材の飛ばし方をしなければ誰にも縛られず、自由に開発できる今の環境を、だがそれとは別にこの時間帯になれば

 

「(ぐぅ~)ああ、はい、お腹は空きますよねってことで!」

 

ガタッと勢いよく立ち上がった彼女は備え付けられた簡易キッチンに向かい棚をガサゴソと漁って、あった!と言う声と同時に取り出したのは袋詰されたタイプのインスタントラーメン。

 

ぐっへっへと妙な笑みを浮かべながら更に今度は冷蔵庫から生卵を一つ取り出してアルミ製の小鍋に水を入れてから火を付けて湯が沸騰したら麺を入れて煮込み、頃合いを見計らい卵を割り入れ蓋を閉じる。

 

「ここからジャストの時間…ふっへへ、楽しみだ~」

 

彼女がそのハイスペックな演算機能で叩き出した時間、それは今しがた入れた卵が丁度よい加減になる時間である、なのできっちり測ってから蓋を開ければそこには待ち焦がれていた光景が彼女の視界に広がる。

 

「おっほ~、これこれ、一度でいいからやってみたかったんだよね~、さて冷めないうちに食べましょ食べましょ!」

 

ハイテンションアーキテクトは火をきちっと止めてガスの元栓も締めてから箸を取り出して小鍋を持ったまま居間にあたる部屋に向かい置いてあるテーブルに小鍋を置いてから、そのままラーメンを食べ始める

 

彼女がやりたかったこと、それは小鍋で作ったインスタントラーメンをそのまま食べるということ、そして念願の夢を叶った今、アーキテクトの瞳はこれ以上にないくらいに輝き

 

(うっんまーい!いや、勿論食堂でG36とかが作るのと比べれば味なんて負けるに決まってるけど大事なのはこの『超お手軽さ』で『この味』を出せてしかも『お腹もきちっと膨れる』という点!畜生人間め~、こんなものを生み出しているなんて)

 

いやこれは堕落すると言うかこれで済ませてお仕事に専念しちゃうのも分かるわ~と感動しながら食べていくアーキテクト、最後にスープも飲み干し、ちゃんと洗ってから

 

「よぉし…寝よ!」

 

開発はどうせ明日でも出来るじゃん!これがアーキテクト、基本的に気分が秒単位で変わる気分屋である。




62式 おにぎりと味噌汁を作りお茶まで用意する

アーキテクト インスタントラーメンin卵

うーん、この見事なまでのキャラの違い…ていうかアーキテクトちゃん、またダイナゲートに新種増やすのね
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