それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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また会う日まで…って割と近いことあるよね


仲良し姉妹の来訪 Session2

「お待たせいたしました、こちらが当カフェ自慢のマフィンでございます」

 

結婚やこの基地のこと、それと指揮官や副官等などetcで盛り上がること数分、マフィンがテーブルに並びスィストラとゼクスの二人はそれを一つ手に取り眺める。

 

形、匂い、それだけでもこのマフィンが凄く美味しいのだろうということを物語ったおり、スィストラは思わず生唾を呑む仕草をするほどだった。

 

「えっと、いただきます」

 

遠慮気味にそう告げて一口食べた彼女の顔は輝いた、しかも感想云々の言葉が出ないほどに感動したいることがよく分かる、証拠に彼女はガツガツとマフィンを食べ進め始めた。

 

それを隣で見てたゼクスもその反応に少しだけ驚きはしたが優しく微笑む自分も一口食べれば、あらっと言う顔になり

 

「マスター、これレシピ貰えませんか?」

 

「申し訳ございませんが、企業秘密です」

 

ストレートに聞いてみるがスプリングフィールドは彼女にしては珍しい挑発する目で口元に人差し指を持ってきてそう告げれば何かスイッチが入ったゼクスも負けじと挑発的な笑みを浮かべて

 

「あら、残念…じゃあ手探りでも作り上げてみるわ」

 

「こ、声が本気だ」

 

「うむ、しかし何時食べても美味じゃな…ほれ、落ち着いて食べるのじゃ数もあるし誰も取らぬのじゃ」

 

「え、ああ、ご、ごめんなさい、いや、本当に美味くて」

 

掛け値無しの称賛の声にスプリングフィールドはニコリと微笑み一礼してからまたカウンターに戻っていく

 

「これがその、今日みたいな休日の日は食べれるのか?」

 

「基本的にはそうだね、でもマフィンじゃなくて他のデザートも美味しいからそっちを食べたりするよ」

 

「それでいて趣味、お店を開けば繁盛しそうですがね」

 

「アヤツ曰くな、ここだからこの味が出せるらしいのじゃ」

 

へ~そうだったんだと指揮官から声が漏れればいや知らなかったのかよとスィストラの思わずと言ったツッコミが入り場はまた賑やかになりつつマフィンを楽しんでいけば、数分としないうちに完食となる。

 

胃を十分に休ませた彼女達はスプリングフィールドにお礼を告げてカフェを後にする

 

「じゃあ次はそうだな、中庭かな?」

 

「チョイスが尽く前哨基地に関係ないがまぁ態々堅苦しいものを見せる必要もないか、二人それで良いか?」

 

「えっとまぁ何があるかわからないからな」

 

「そうね、結構大きいのでしょ?」

 

うむ、割とデカイなと答えよ人は今度は中庭へと歩を進め、向かえばそこにはSOPMODⅡを除いたAR小隊、そしてPPKが中庭の方を見てなんとも微妙な顔をしていた、どうしたのかと思い四人は近付こうとした時スィストラの脚が急に止まった。

 

「どうしたの、スィストラ?」

 

「え、あ、いや、分からんねぇけど…その、急に怖くなった」

 

「…お主確か代理人のダミーじゃったな?だとすればAR小隊の危険度は高めに設定されておると思うからそれのせいじゃろうて」

 

「あ~、だとしたら一度ヴァニラに見てもらう?」

 

「いや、うん、もう大丈夫だ、自分でもびっくりするくらい突然だっただけだよ」

 

ニコリと笑いつつスィストラが返事をすれば全員も一応納得しつつ今度こそ彼女達に声をかければ先ず反応したのはM16、二人の鉄血人形、特にスィストラを見た瞬間緊張が走るが

 

「代理…あ、いや、今日は客人が来るって言ったらからそれか、M16A1だ」

 

「RO635です。腕が四本は驚きました、と言ってもハイエンドがこちら側にいるのはあまり驚きがないのがなんとも不思議ですけど」

 

「間違いなくF小隊やアーキテクトの所為よね…あっとST AR-15よ、であそこで遊んでる大きめの黒い子がSOPMODⅡよ」

 

「ともかく初めまして、私はM4A1、AR小隊の隊長を務めてます」

 

「PPKですわ、ようこそいらっしゃいましたわ」

 

それから自己紹介を済ませて指揮官からここで何を見てるのかと聞けばそっと指を刺されその方向を見れば…アーちゃんうさぎと約2cmがあろうフェレットがP7とステアー、SOPMODⅡ、更にP7のダミーに囲まれ遊んでいる光景がそこにはあった。

 

アーちゃんうさぎはまだいい、ぶっちゃけ隠せてるようで隠せてないアーキテクトだと絶妙に分かる感じなので二人もすぐに気づいた、問題はフェレットだ、指揮官も副官もあんなのを見た記憶なんてなく強いて言うならばFALのフェレットと似てるなくらいの感想しか抱けない。

 

「あ、あれ何?」

 

「聞いて驚くなよ?あのフェレット、57らしいんだ」

 

「…え、57じゃと!?」

 

まぁ、その反応になりますわよねとPPKの乾いた声が響くも四人の耳には届かない、だが確かによく観察していればこの基地の57らしい動きをちょくちょくと挟むのでなるほど彼女だとは分かる、分かるがなぜそんな格好をしているかまではわからない。

 

そうして出た結論はまぁ楽しんでるから良いかと放置することに、触れたくないという感情も無きにしもあらずだが。という訳であっちはあっちで置いておき彼女達はまた雑談を花を咲かせる、と言ってもイレギュラーにはなれている面々なので内容は本当に世間話程度だが。

 

「で、どうだいこの基地は」

 

「楽しそうだなって感じた、指揮官も優しい人だしな、だから安心できるんだなってのがよく分かる」

 

「そうね、私達見てもそこまで驚かなかったから嬉しいっていうのもあるわ」

 

「へへ、だって何かしら事情があるなんてよくあることじゃん?だからせめて普通に接してあげようって思うんだ」

 

「ユノは本当に優しいですわね」

 

因みにPPKと指揮官の関係は勿論だが分かっているのでスィストラとゼクスからのお祝いの言葉に彼女は笑みを浮かべて感謝を述べている。

 

それから数十分もすると着ぐるみ組の一人アーちゃんうさぎが帰ってくる、その顔に余裕はなく割と疲弊してるのが分かったが二人を見れば

 

「…ち、違うんですよ代理人、これは決してサボってたとかじゃなくてですね!?ってあれ?違う、あ、もしかして例の?」

 

「えと、スィストラです、よろしく」

 

「姉のゼクスよ、それにしても何で着ぐるみ」

 

「おぉ、これはご丁寧に、私はアーキテクト、因みに着ぐるみなのは自室でこれでのんびりしてたらP7達に見つかったから!」

 

何故部屋着に?と新たな疑問が生まれ話題はそれにシフトしていけば更に盛り上がる、主にアーキテクトのぶっ飛び具合に。

 

途中、P7達も混ざり指揮官のことをお母さん呼びしていることに驚いたり、ダミー達の甘えん坊っぷりに和んだり、更にヴァニラが来て仲良し姉妹に思わず昇天されかけたりと時間は過ぎていき、いよいよ帰る時間になり今はヘリポートにいる。

 

「なんか、まだ色々紹介したかったけどごめんね」

 

「いや、めちゃくちゃ楽しかったよ!あ、でもヴァニラさんは頼むから本にするの止めてくれって言っておいてくれ」

 

「あら、残念って冗談よ冗談、でも貴女のメンタルモデルとかは気になる点は色々あったし時間があったらまた来て頂戴ね」

 

「ふふ、してもいいけど…その時は覚悟しておいてね(完成したデータはあのメアドに)」

 

言葉とは違う口の動きに即座にヴァニラは気付いて戯けながら小さく頷く、指揮官は無論気付けてないが副官は気づき思わず苦笑を浮かべてしまう。

 

「達者でな、と言っても本部ならば割とすぐに会うかもしれぬがな」

 

「スィストラお姉ちゃんまたねー!」

 

「また、ね!」

 

「ああ、二人もお母さんとお父さんの言うことはしっかり聞くんだぞ」

 

「ふふ、またお会いしましょう」

 

「じゃあね、スィストラ、ゼクス!」

 

ああ!またな!と元気のいいスィストラの言葉と窓からゼクスが優しい笑みで手を振りながらヘリは本部に向けて進路を取り飛んでいくのを最後まで見送った。

 

余談だがその数日後、偶々本部に出る用事ができた指揮官と副官は

 

「あ、二人共、本当に早い再会だったな…」

 

「だね~」

 

指揮官とスィストラのやり取りにゼクスと副官の笑いが廊下に響くのであったとさ。




これにて何故こうなった。とのコラボ回閉幕となります、まぁ今後もチラホラと出るかもしれませんが。

色々駆け足になって申し訳ないです…この場を借りて謝罪します。だからみんな本家を読んでね(ハート)(土下座)

次回、未定

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