それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
毎度お馴染み基地の正門、そこで指揮官、PPK、副官、G36の四人は誰かを待つように立っていた、先程警備組から報告がありそろそろ見え始めるとは思うタイミングで副官が口を開く。
「して、タカマチ指揮官は何と言ってこっちに来るとの話なのじゃ?」
「少し報告したいことがって聞いただけ、着いてから話すみたいだよ?あ、でも確か417ちゃんも一緒に来るって聞いたな」
タカマチ指揮官、本名『ディーノ・タカマチ』、分かりやすく言えば結婚式に参列してくれたD08地区の指揮官から昨日に通信がありそういった旨でこうして待っているのだ、なので誰もその報告が何なのかは知らない。
だが副官は417が共に来ると聞いた瞬間、とある推測に行き当たる、もしそうだとすれば何とも良き話じゃと思わず含み笑いをすればPPKがギョッとする感じで彼女を見て、G36が珍しいものを見たという顔で
「ど、どうしたのですか副官」
「珍しいですね、副官がそのような笑いをするとは」
「くくっ、いや、しかしそうだとすれば少々困るのう」
「え、何が困るのさ?」
さてなぁ?と戯けたように呟いた所でバイクのエンジン音が耳に届き見てみればウィンチェスターが愛用しているバイク『ファットボーイ』と同じか、もしかしたらそれより少々大きいかもしれないと言うバイクが彼女らの前に現れ、G36の案内で駐車してから二人、まぁ言ってしまえばタカマチ指揮官と417がヘルメットを取り乗っていたバイクに置いて、互いに軽く挨拶を交わしてから指揮官の視界で417の左薬指から一瞬光りが反射したのが見えて注視してみれば
「(あれ?ん、あ!)えっと、417ちゃん、その指輪って」
「うん、私ね、ダーリンと結婚しました!」
「まぁその、少し報告したいってのはこれだったんだ」
「呵々、指揮官からタカマチ指揮官と417の二人で来ると今さっき聞いてよもやと思ったがその通りじゃったか、うむ、おめでとう二人共」
先に副官が祝辞を述べ、それからPPKとG36、それから指揮官もすぐに後に続いて
「おめでとうございます、お二人共」
「あたくしからも、おめでとうございますわ。式で見かけた時から仲がよろしいとは思っていましたがお似合いですわよ」
「おめでとうございます!えっと、末永くお幸せにだっけ?」
締まらんのぉと思わず副官がボヤケば笑いに包まれる、が何時までも外でこうやって話していてはあれだなとなり、カフェに向かうことに、その間も主に新婚組が雑談を交わしたりすれば周りの人形に砂糖が流れ弾として命中したりしたがまぁ、コラテラルダメージと言うやつである。
という訳でスプリングフィールドのカフェでそれぞれ注文してから、お茶を楽しむのだがそこでふとさっきはなぜ副官が困ると言ったのか聞いてみれば
「はぁ、お主なぁ。結婚した相手に贈り物するじゃろ?」
「あ、ああ!!そ、そうだよね結婚祝いって考えてなかった」
「いや、今聞いたのに用意されてたらそれはそれで怖いんだけど?」
417の的確なツッコミが入る、確かに昨日は少し報告したいことが、そして今さっき結婚しましたと聞いたので用意できなくてもこちらの落ち度では無いのだがそれはそれ、事あることに御礼の品を渡すのが好きな二人、どうにか出来ないかと頭を悩ましていると、ガタッと誰かが席を立つ音が聴こえ見てみれば
「フッフッフ、こんな事もあろうかと!」
「うおっ!?そ、そうだったな、ハイエンドが普通に居る基地だったな此処」
「アーキテクト、客人を驚かすな…して、何か案があるのか?」
何故かポーズを決めたアーキテクトに副官がそう聞けば、もちっ!と輝かしいほどの笑顔で手元の端末を操作して画面をテーブルの全員に見せればそこに映っていたのは例の作ったは良いけど誰も乗らないじゃんのバイク【黒鷲】のスペックから全体像、その他諸々が映し出されていた。
「すっご、え、これ一から作ったの?」
「忘れがちですがアーキテクトはこの手の天才でしたわね…」
「えっへっへ、ドンドン褒めて!それでお二人はバイク乗るっしょ?これ、結婚祝いであげるよ」
は?と夫婦揃って同じ顔でアーキテクトを見る、それはそうだろう、少なく見積もってもこのバイクを買おうとすればそれこそ一月や二月の給料じゃ到底足りないほどの洒落にならない金額が飛びそうなこれを今其処にいるハイエンドモデルは結婚祝いであげると言ったのだ。
「…マジでいいの?」
「勿論、是非ともブイブイ言わせて乗り回してくれると嬉しいよ」
こうして黒鷲はD08地区へと渡ることになる、流石に今此処で渡されても困るだろうということで後日基地に送られることになった、と此処で話は途切れずに立て続けにイベントは巻き起こる。
んじゃ、色々準備してくるよとアーキテクトがカフェを出た直後、これまたキラッキラな笑顔で入ってきたのはエルフェルト、まさかこいつと417夫婦は除く全員が警戒するがどうやら違うようで
「はぁ、はぁ、お二人、結婚したんですよね!」
「え、ええ、そうだけど?」
「式は、挙式はもうあげちゃいましたか!?」
「いや、まだというかその辺りはどうしようかと…」
「あげるべきです、いや、あげなきゃいけないんです!!ではドレスとかもまだってことですよね!」
捲し立てるように質問攻めを始めるエルフェルトを指揮官が流石にマズイよねと過去の経験から落ち着かせて座らせて改めて事情を話させれば、偶々結婚という単語が彼女の耳に届いて現れたらしい。
「コホン、先程は失礼しました…で、ドレスとかも?」
「ああ、I.O.Pに連絡して作ってもらうつもりではあるんだがな?」
「ですがその場合はそれなりに掛かりますわよね?」
「そう伺っております、お嬢様とPPKはエルフェルトが制作したので殆んど掛かりませんでしたが…ああ、なるほど」
そこまで行けばエルフェルトの考えに行き着いたがどうやらタカマチ指揮官と417も同じだったようで、だが先程のバイクの件があるのでここまでしてもらってよいのかと悩んでいる様子だった。
「むぅ、遠慮なさらずに良いんですよ?私が好きで作るのですから」
「いや、結婚祝いが豪華すぎて悪い気がしてな」
「だったら、結婚祝いではない形ではどうでしょうか?」
新たな声が聞こえ、見てみればこっちは本当に偶々来たのだろうP38とPP-90の姿、レッスン後の休憩で来たらしい、因みにPP-90は無事TOKIO系アイドルの沼に落ちた。
「P38、結婚祝いじゃない形って?」
「その~、前回断られたのは分かっているのですが…再度お願いします、一度でいいので私達と…」
「ライブ、しませんか!?」
どうやら諦めきれてなかったらしい、聞いてみれば二人が落ち着いてからでいいので街でのライブを三人組で行って見たいという話である、そしてその報酬としてウェディングドレスは勿論、更には式会場の準備なども自分達(アーキテクト込み)が手伝いに入るなどなどを付け加え、それらは前払いとして渡すとのこと
「どう、でしょうか?」
「え、ええっと…」
「と言うか、良く新婚をアイドルに誘うよなお主ら」
「それは問題ありませんよ、ええ!」
「問題、ないのかなぁ?」
副官からのツッコミにも全く怯む様子もなく寧ろそう力説するP38、結果、次回ドレスのフィッティングの時にライブという形でその間にP38とPP-90は曲選びに衣装を急ピッチに用意、更には417との合わせのために何回か態々D08地区の基地へと向かうと宣言、思わず
「力入れすぎじゃろう…」
「これが、アイドル!」
「いや、二人が少々特殊なだけなのでは?」
G36はノーコメントだったがそれでも纏う雰囲気は少々呆れていた、その後もカフェの利用客が後に砂糖を生産するのは構わないが頼むから量を考えてくれと言う新婚組の雑談がされ、そろそろ街のホテルに向かわないとなとタカマチ指揮官が告げ、先程の正門前、バイクに跨った二人に指揮官達が別れを告げる。
「ただ報告に来ただけなのに本当に、何から何まで済まないな」
「呵々、気にするなわしらが好きでやってるだけじゃよ」
「街までの道中、気をつけてね。一応今のところは街までの道に鉄血が出たとか盗賊が出たとかの報告は聞いてないけど、こっちでも警戒させてるから」
「ありがと、PPK、ユノちゃんをこれからも幸せにね」
「そちらもお幸せに、何かありましたら直ぐに言ってくださいまし」
「お嬢様とはもう無関係ではありませんからね、力になりますよ」
じゃあね!とバイクが街に向けエンジン音を響かせ走っていく、それを見送り彼女達は行動を開始する、特にエルフェルトとP38、PP-90なんかはそれはもう異常なまでの気合の入りようだったと書き足しておこう。
という訳で『カカオの錬金術師』様の『元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん』で417ちゃんが結婚してしかもその報告に来たので盛大に出迎えました話でしたが…
相変わらず多人数になるとグッダグダやなお前…(自虐)もう後は向こうにぶん投げるんだい!!(駄目作者の図
結婚になるとエルフェルトお前、いつも生き生きしだすよな?