それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
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今回は『報酬全額前払い』様の作品『No Answer』とのコラボです!正にドルフロといった感じの世界観の作品で更にフロム感増々という贅沢な素晴らしい作品なので皆も、読もう!!
いよいよこの日が来たかと執務室で副官は静かに思う、前回スチェッキンが持ちかけてきたあの話、そうS03地区の面々との接触の日が来たのだ。
この日までにこちらで用意できる手札はひたすらに集めた、そして指揮官にはあくまでS03地区のその司令部への援助と今後の為だと話して納得もさせている、一番の問題だったアーキテクトの浄水器だがそちらも一昨日には完成して態々汚染水を用意して使い実験にも成功、文句なしの完成だと彼女は断言していた、今頃搬入準備の為に彼女達の車が止まる場所にその浄水器を持っていってる頃だろう。
「S03…こんな環境の地区があったんだ」
指揮官がポツリと呟く、彼女を色々と納得させるためにと資料を見せてからずっとこの調子だ、黒いことは何でもござれ、しかもテロは当たり前で放射線を含んだ雨すら降るという人が住むにはあまりに過酷すぎる環境、とは言ったが彼女は人間が心配というよりテロが蔓延っていることと放射線を含んだ雨が降るという二点でこうやって真剣な声で呟いているのだ。
「人形でも、この環境は過酷…だよね」
「まぁ、対策を取らねばわしらとてキツイな、だが相手はその手の同情はいらぬはずじゃ、そこの地区でやっていける存在なのだからな」
「うん、交渉は毅然として、でしょ?」
出来るとは思わぬがなとは口にしないのが彼女の優しさである、寧ろ指揮官にはそれなりにマスコットとして場を和ましてくれればよいのだ、しかしと副官が時計を見る、先ほど車が通ったと聞いているのでそろそろなのじゃがと思っていると、警備部門から副官に、アーキテクトから指揮官に同時に通信が入った。
《こ、こちらMP5、副官、指揮官、至急正門前に、ああ待って下さい本当に敵じゃないんですよ!!??》
《ユノっちィィィぃ!!!!助け、助けてぇぇぇぇ!!!》
「お、おばあちゃん!?」
「ええい、すぐに向かう!!」
こうして、彼女達との出会いは何とも騒々しい、そして一人のハイエンドモデルの命の危機から始まったのであった。
場面は何とか止めに入るのが間に合い、とりあえずと臨時で開けてもらったカフェ、そこには四人の戦術人形、【Five-seveN】【Vector】【FAL】【M1895】が三人は何とも自然体でM1895だけが申し訳なさそうに座っているのだが彼女らこそがS03地区から来た者たちでありそこで震えているアーキテクトを危うく殺しかけた張本人である。
「私がS09第〇〇地区の指揮官『ユノ』です。本日は遠路遥々、来ていただきありがとうございます」
「副官のM1895じゃ、まぁそっちにもわしが居るからな、副官で良い、かなりの長旅じゃっただろう、暫し休んでいってくれても構わない」
「この場では代表の【M1895】じゃ、先程は本当に申し訳ない…」
と謝罪をしつつギロッと後ろの三人を睨むが彼女達はどこ吹く風であり、寧ろハイエンドモデルがそこに居たから攻撃態勢に入っただけとすら言いたげな…
「ハイエンドがそこに居たら撃つに決まってるじゃない?」
「あのなぁ…本当にすまない」
その謝罪に指揮官は何も知らない人達から見ればその反応が自然だよねぇと思い、軽く互いに雑談を交わしつつ本題に入り始めるのだが基本的にどんな人形であれ指揮官という存在は良くも悪くも子供のような性格で裏表なんてものなく接する、これにより大概の人形は彼女には警戒心は消えて気付けば楽しげに会話を始めたり、S03地区のM1895みたいに隙きあらば餌付けを始めたりするのだが、S03地区のM1895を除く三人には指揮官の光が強すぎた、つまり
「ナガン、私少し外の空気吸ってくるわ」
「は?お、おいって行ってしもうた…っておい、お主らもか」
「タバコ吸いに」
「ふらついて来る」
ええ、自由人共めと愚痴りつつ、指揮官と副官とアーキテクトの方に向き直り、コホンと一つ咳払いをしてから
「はぁ、すまぬな、どうもそちらの指揮官のようにピュアすぎる存在にダメージを負ったらしい」
「ユノっちは闇を浄化してしまうほどだったかぁ」
「そっちのわしも、苦労してるんじゃな…っと続きを話そうか、こちらからはこのリストにあるものを今回は提供しようと思う」
渡されたリストを受け取りM1895が目を通す、水、食料、嗜好品、そして今回一番の目玉だろう、アーキテクト製品の浄水器、それを読んだ彼女はただ一言
「…ふむ、いや、まぁ助かるのは確かじゃが、この浄水器、信頼できるのか?」
「うん、私も実際に見てアーちゃんが実際に汚染水を浄水したのを『飲んだ』から大丈夫だよ」
副官かアーキテクトが答えるよりも速く指揮官がそう答える、それはもう輝かしいほどのニッコリ笑顔で答えるものだから思わず副官を見てしまう彼女、まぁ確かにそうだろう、もし失敗していればこの少女は今こうやって存在しているかすら怪しいはずなのだから。
その視線を受け取った副官は、まず最初に止めはしたのだがな?と言葉にして
「だが自分が飲めればつまり信頼できるってことだよねと言い切って飲んだのじゃ」
「き、肝が意外に座っておるのお主、だが分かった、確かに信頼できる物として有り難く頂くのじゃ…ほら、クッキー食べるか?」
「わぁ、ありがと!」
「あまり餌付けないで良いからな?」
「ねぇねぇ、私にも、いったい!?何で私は殴るのさナーt、あ、はい、調子乗りました副官」
D08もだったがここも負けず劣らず賑やかじゃのうと笑うM1895、と此処ではかなり和気あいあいととしている所でふらついて来ると出ていったS03地区のVectorはと言うと適当な所でぼーっとしていれば
「貴女がS03地区の人かしら?」
「…」
声を掛けたのはこの基地のVector、そう、問題児の一人Vectorである、彼女は気さくに声を掛けてみるが返答はなくぼーっと彼女の方を見るだけに留める。
その反応を見てS09のVectorは直ぐに勘付いた、人間と人形では違いこそあれどこういった反応の大概は
「人形がヤク中なんて『くすり』とも笑えないわね」
「…は?」
風は、とても、冷たかった。他にはFive-seveNがスチェッキンと腹の探り合いをし、FALは喫煙所はどこかとこの基地のネゲブに聞けば
「そこ、でも出来れば吸い殻はきちんと捨てて、捨てる時は一度そこにある水につけてね、残り火で出火とか笑えないから、分かったなら使っていいわ」
「ありがと、ところでさ、今から貴女は何を?」
「見てわからないの、掃除よ」
彼女のその時の格好は三角巾をし、エプロンを付けて箒とバケツを両手に持ち背中にはちりとりとモップを掛けたフル装備、とりあえず質問に答えた彼女は掃除場所へと消えるのだがFALはというと
「…あれ、本当にネゲブ?」
呟いてみたものの答えるものは誰もおらず、直ぐにどうでも良くなった彼女はスパスパとタバコを吸い始めるのであった。とまぁ各々様々なイベントが有りつつも無事話し合いは終了、今度は向こうの指揮官との話し合いにはなると思うのでとこちらの連絡先を相手に渡し、乗ってきた車に物資と浄水器を載せて彼女達はこの基地を去っていった。
「何だか、面白い人達だったね」
「いやぁ、あれを面白いで済ませられるユノっちは凄いと思うんだよね」
そうかな?と脳天気なことをいう指揮官と私は殺されかけたんだけどね?と返すアーキテクト、その背後では副官とスチェッキンが居るのだが
「どうじゃ、実際に一人と話してみて」
「そうだね、完敗とまでは行かないかもしれないけど負けたよ、ほぼ確実にこっちがS03と繋がりたい本来の目的は見透かされた」
申し訳なさそうにスチェッキンが副官に伝えるが、副官としてはどうせバレる前提で動いていたようで、軽く微笑んでから
「なぁに、それならそれで開き直るまで、寧ろあやつらの能力の高さを考えれば当然の結果じゃろうて」
まぁもしかしたらお主はまた忙しくなるかもしれんがと続けて呟けば、スチェッキンは何とも苦笑いを浮かべるのであった。
上手く 書けた気が 全くしない(初手土下座)因みに旦那のPPKは任務でした
結構マイルドに書いてますがご本家の彼女達かなりキマってますから読んで下さい、ハマる人はガッツリだと思いますフロムバンザイ。
次回もコラボ回!!