それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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アーちゃん「あ、今日暇だよね、ごめんお母さん借りるよ~!」

ユノっち「ひゃあああああああああ!!!???」

P7「お仕事かな?」

ステアー「多分、そうだと思います」

シャフト「あの、いや、いいの?」

PPK「頑張ってくださいまし、ユノ」


出張、みらくるふぁくとり~!!

そろそろ慣れてきてしまったことに自分でも少し悲しくなる、そんな事を思っている指揮官の今の姿はみらくるふぁくとり~撮影時の姿、ではここはスタジオかと言えばそうではない。

 

ここはアーキテクト曰く『移動式みらくるふぁくとり~』トラックの荷台をスタジオに改造されたもので今はそれに乗って何処かに向かっている、因みに運転してるのは同じく今向かってる場所に用事があるらしいスチェッキン、更に言えばこのトラックの後方に付く形でPPSh-41が運転するハンヴィーが居るのでそこまでヒントがあれば彼女だって答えに行き着く

 

そう、彼女達が向かっているのはD08地区、アーキテクトは例のベビーカーが完成したから、スチェッキンはどうやら417に渡すものがあるから、PPSh-41は一度直接会って現状の状態を確認したいから、そうしてトラックとハンヴィーは彼女等の基地へと到着するのであった、因みに彼女達は未だトラックの荷台部分のスタジオで出番が来るまで動けない模様、なのでタカマチ指揮官達への挨拶は指揮官ではなくスチェッキンとハンヴィーから『ファーストリカバリーA型』と自身が持ってきた診察道具一式が入っているカバンを持って降りてきたPPSh-41が現在行こなっている。

 

まずはお決まりの挨拶に懐妊のことに祝福を述べ、何時ぞやのライブが予想以上に盛り上がりDVDやCD、グッズも売れに売れたお礼にと報酬のギャラを渡すスチェッキン、その後に続きPPSh-41が前に出れば彼ら知っている彼女とはかけ離れた姿と雰囲気に思わずタカマチ指揮官が

 

「えっと、そちらの女性は……ってPPSh-41?」

 

「やっぱり驚くよねぇ~」

 

「まぁ元とは全然違うというのは自覚してますよ。こうして直接会って挨拶するのは初めてですね、S09地区P基地の医療を担当しておりますPPSh-41です」

 

「姿が変わるとここまで違う印象を受けるのか……」

 

とまぁ外ではそんな感じに会話が繰り広げられているが場面代わりトラックの『出張!みらくるふぁくとり~』のスタジオ内、荷台部分から指揮官が外を見るがどうにもゾロゾロと人が集まっているように見える。

 

いや、実際集まっているのだがと思っているときぐるみ姿のアーキテクトが

 

「どうしたの~ユノっち~?」

 

「どうもこうも、なんでまた拉致られて、しかも今回は外でみらくるふぁくとり~をやるのさ」

 

「なんでって、そりゃ今回の開発品がここの二人の為のものだからだけど?」

 

言われて頼んでいたあれが完成したんだと納得する、がそれとみらくるふぁくとり~で自分が拉致られる理由は繋がらないよねと思うのだがここまで来てしまった以上、これ以上なにか言うのは無駄だよねと諦めの溜息を突く。

 

そのタイミングでアーキテクトに通信が入り、二三彼女が頷いたと思えば、指揮官の方を向いて二人が気合を入れてからアーちゃんうさぎが手元のスイッチを押せば

 

『3、2、1、どっかーん!!わーい!』

 

掛け声と同時にトラックの荷台が開かれスタジオが現れればD08地区の基地の面々が彼女達に注目する、というより一部はこのノリに何か心当たりがあるような曖昧な表情をしているが、テンションフルMAXなアーちゃんうさぎと緊張で自分がミスしないようにとしているユノっちおねえさんが気付けるはずもなく、そのまま進行を進めていく。

 

「やぁみんな、出張みらくるふぁくとり~のマスコット『アーちゃんうさぎ』と!」

 

「ゆ、『ユノっちおねえさん』です!あ、えっと、417ちゃん、ヴィオラちゃん、おめでとうございます!!」

 

「私からも伝えないとね、おめでとうお二人さん!それにしても緊張してるね~ユノっちおねえさん、まぁ分からなくもないけどねぇ。っとと、今回は少し特殊なみらくるふぁくとり~、紹介する開発品もこの地区で今話題になっている二人の為に開発したものなんだよ!」

 

んじゃあ、早速紹介していこうか!とガバッとカバーを外せば出てきたのは見た目だけは割と一般的な物よりは少々ゴツさを感じる三輪タイプのベビーカー、だが前に指揮官が見たあれとはかなり違っているデザインに小首を傾げているとアーちゃんうさぎがそれに気付いて、少し落胆した感じに体を動かして

 

「実はね、ユノっちおねえさんに見せたあれはね……ぺーちゃんに見られた時に怒涛の勢いでダメ出しされて、三度目のリテイクでやっと通ったのがこれなんだよね」

 

ダメ出しされた理由はまず1つに大きさ、次に無限軌道にしてどうするんだよと言う等などそれは容赦ないダメ出しの数々にアーちゃんうさぎは涙目になりながら再デザインをし続けて今日に至る、なのでデザイン自体は物凄く普通なものに仕上がっており折りたたむことも出来る。

 

「でも、見た目は普通でも中身とかは凄いんでしょ?」

 

「もっちろん!!見た目こそっていうかこれが一般的なデザインとは知らなかったんだけど。まぁいいや、ともかく見た目こそ普通なコイツだけど中身や技術は腕を振るいに奮ったんだよ!まずは車輪周り、赤ちゃんに振動を全く与えないようにフレームには衝撃吸収を、そしてこのタイヤ、これは『ハイバランサータイヤ』っていうもので車体バランスを維持できる全方位エア噴射システムってものを積んでいてどんな悪路でも車体自体は水平になるように調整されるんだよ!」

 

試しにユノっちおねえさんが押してみれば確かに常に一定の水平を保ったままであり、振動自体もほぼ感じないようになっている、それに感心して半ば自分が司会を進めるのを忘れ始めている彼女をにこやかに見てからアーちゃんうさぎは更に解説を進める。

 

「続いて、この天窓?蓋?あ、カバー?まぁうん、ともかく布のように見える部分は耐火耐水はもちろん、赤ちゃんが眠る部分を完全に覆うことが出来て、その際は中が真っ暗にならないように光を調整、因みにこの小型機械にデータを入れておくと映像を流すことも出来るから赤ちゃんが楽しめる工夫になってるんだ~」

 

「おぉ、ところでこう、近くで見ると妙に光を感じると言うか、こう薄い膜みたいなのが見えるけど?」

 

「ふっふっふ、流石ユノっちおねえさん、そうこのベビーカー一番の目玉機能はそれ!外装部分には常に薄いフォースシールドを展開、更に危険が迫った場合やグリップ部分のこのボタン、ここを押せば押している人物まで覆うフォースシールドを展開できるっていう優れもの!何があるかわからない世の中だからね、こういう防備は外せないよ」

 

他にも色々と語っていきたいけど~とアーちゃんうさぎは言う、正直、ここで語りに語り付かせれば日が余裕が沈んでしまう、なので彼女はあとはカタログ渡すね!でぶん投げてから

 

「まぁ今日はぺーちゃんが二人の用事があるみたいだし、それが終わるまでは『みらくるふぁくとり~』はリクエストも受ける為に開いてるから気軽に来てよ!と、言うわけで一旦閉めるよ~、アーちゃんうさぎと」

 

「ユノっちおねえさんでした!あ、私もちょっとここの指揮官さんに挨拶してこないと……」

 

こうして初めての出張みらくるふぁくとり~は割と成功?に収まり、PPSh-41は診察のために417とヴィオラと共に基地を案内してもらい彼女達の現状をレポートに纏めていく、その日彼女達が帰る頃には夕方に近くなっていたがPPSh-41達は非常に満足といった感じであった。




という訳で今回はD08地区の二人に色々と送ったりPPSh-41が診たりとしてくるお話でした……あ、はい、すみません、思ったより長くなりそうだけど分割にしたら中途半端になりそうだったのでその……す、好きに書いて下さいごめんなさい(土下座)(既に吐血)

アーキテクト製品紹介コーナー
『ゆりかごちゃんMk2』
PPSh-41の容赦ないダメ出しによって生まれ変わったアーキテクト製のベビーカー。無限軌道はハイバランサータイヤに、車体も全体的にスリムになりキチンと折り畳めるように、それ以外は本編の通り。それでもフォースシールド機構は撤廃しなかったのは彼女の最後の抵抗だった模様、ぶっちゃけこれでもベビーカーに乗せる技術ではないと言われそう。
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