それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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でもGとかは勘弁な!!


虫嫌いを治そう

「指揮官さんの虫嫌いを緩和させたい?」

 

大規模Gコロニー殲滅作戦が人知れず行われた翌日、PPK、副官の二人は医務室にてカウンセラーとして定着し始めていたSOCOMに指揮官の過剰なまでの虫嫌いを何とか出来ないかと相談

 

流石に蝶などの益虫に当たる存在もまさかハイエンドさん!に処理指定していたとは思わなかったというのが今回のカウンセリングの理由だ。

 

「そうねぇ、一応過去の資料は読んでるからそれから推測するに指揮官の昔が大きく関わってるわよね?」

 

「それは間違いないじゃろうて、と言うより直接聞いたわしでも流石に胸クソが悪くなるほどじゃったわい……」

 

副官が言う指揮官の虫嫌いに直接関与していると思われる過去話。彼女の養子時代、彼女は常にギリギリ、いや、ハッキリ言えば餓死しても可笑しくない環境に居た彼女はそれでも生きるためにと養子先の家族、と言っても指揮官が言うには乱暴してくる男の人しか見たことないと言っているがその人にお腹が空いたと懇願、そうすれば持ってこられたのは

 

「生きた虫を無理やり……もしくは調理したと題したグチャグチャに潰された虫を出されしかも食べなきゃまた暴力を振るわれる、更に言えば指揮官さん本人も空腹に耐えかねて部屋にやってくる虫を食べたりしてた見たようね、当時民間人形だったG36がパンを持って行ってた時はそんな事しなくても良かったのでしょうけど」

 

「居なくなってからは本当にそうでもしなければ今生きていなかったのですわ……」

 

だから、指揮官は虫というものを見るとその当時を思い出してしまい、それが引き金になって過剰なまでの虫嫌いを発症してしまっているのだと考えられる。

 

言い換えれば、過剰な防衛反応に近いのかもしれないとSOCOMは考える。しかしこれはそのままにしておくと宜しくない、何でも排除すればいいという考えは今後のためにも矯正しないとねと頷いてから、ふと疑問に思ったことをPPKに聞いてみる。

 

「指揮官さんの虫嫌いは分かったけど、外出時とかはどうしてたのかしら?」

 

「……全力で逃げてましたわ」

 

「だとすると抵抗手段が生まれたことでそれを振り回せばって感じかもね、うん、任せて頂戴、ただ協力はお願いするわね」

 

「無論じゃ、ところでペーシャはどうした?」

 

と聞いたタイミングで『ペキンッ』とペンか何かが折れる音が奥の彼女の自室から聴こえた、それか少しだけ間を置いて扉が開かれれば普段どおりの表情のPPSh-41の姿、なのだが何処と無く纏っている雰囲気が普通ではないのだけはわかった。

 

怯む二人、だが慣れたとばかりにSOCOMだけは微笑みを崩さずにいつもの定位置に座った彼女に

 

「どうしたのかしら?貴女がそんな空気を醸し出すなんて珍しい」

 

「そうなるだろうなとは思ってた自体が想定より早く来て……」

 

「一体何があったのじゃ」

 

「先程通信にてD08地区の基地のカラビーナーさんから更に8人の妊娠が確認されましたと連絡がありまして」

 

彼女曰く、向こうも医療班は設立されたので自分がそこまで関与するのはよろしくないとは思ってたりするのだが一度関わったことを投げ出したくないらしく、迷惑にならないレベルの支援は続けるのだがこれは予想外の速度過ぎたらしい。

 

「あらあら、これはまた忙しくなるわね」

 

「まぁ気持ちはわからないでもないんですけどね……副官、D08地区周辺の防衛と情報の2つを更にこちらから支援回せませんか?」

 

「む?向こうとの相談となるが出せるぞ、ああ、良からぬ者の動きが早まる可能性が高いのか」

 

指揮官にも後で相談しておくかと言う話になり、その日は解散となる。翌日、SOCOMは指揮官一家を中庭に呼び出していた、理由は昨日のカウンセリングを始めるためだ、

 

彼女は考えた、指揮官の過剰な虫嫌いは過去の記憶のフラッシュバックから来るものならば、少しだけでもそれを緩和させる方法をと、そして思い付いたのが

 

「少し、家族と一緒に虫と触れ合ってみませんか?」

 

「……ちょ、直接触れるの?」

 

「いきなり触れなんて言わないわ、でもね虫だから排除って言うのは勿体無いって話」

 

無論、指揮官さんの過去は知ってる、だからせめて益虫に当たる存在は少しだけ受け入れてほしいのよと続けてからヒラヒラと飛んでいた蝶を指に止める。

 

「世の中にはね様々な虫がいるの、確かに黒いアイツとか毒を持って人間には危険な害虫と呼ばれる存在は可愛そうだけど排除するのが正しいわ、でもね蝶やミミズ、そういった存在はそうね、農業にはとても有益な虫なの」

 

「それ知ってるわ!お花とかの花粉を蜜を吸うときにつけてそれで他のお花に運ぶってやつでしょ!」

 

「そうなの?」

 

P7が胸を張って答えればSOCOMはその通りよと褒める、一方指揮官はその事実を聞きもしかして物凄くマズイ思考でやらかし続けていたのではと軽く落ち込む

 

幾ら自分が過去で酷い目にあったとは言えやりすぎていたのかもしれない、そう考えると昨日ハイエンドさん!が排除したあの蝶に対して物凄い罪悪感が生まれる。

 

「……やっぱり私って駄目だねぇ」

 

「お母さんは駄目じゃないです、駄目だったら此処に私達は居ないから」

 

「シャフトの言う通り、です」

 

「ユノ、大丈夫ですわよ。これから慣れていきましょう、貴女ならやれますわ」

 

かなぁと幾分復活するもそれでも気落ちしている感じの指揮官にSOCOMは指に止まっていた蝶を空に放ち、それから彼女の側まで向かい。

 

「みんなの言うとおり、これから少しずつ治していけばいいの、そのためだったらわたくしも協力するわ。まぁあなた達家族が強いからわたくしは必要ないかもしれないけど?」

 

過去の記憶は指揮官の中に根強く残ってしまっているだろうし、それらを消し去ることは出来ない。だけどそれを乗り越え少しだけでも解消されることは可能なはずとSOCOMは思う。

 

それに、指揮官だって全く治したくないというわけではない、証拠にPPKが指に止めて蝶を恐る恐る眺め指を差し出そうとしている、まぁ今回はいきなり飛ばれて驚きの声を上げて後退りしてしまったが

 

(まぁ、一朝一夕では改善されないでしょうけど、これならもう大丈夫でしょうね)

 

ああもう、本当に見てて和む家族ねぇとSOCOMは微笑み、彼女達を眺める。

 

この日からハイエンドさん!の設定が代わり害虫と呼ばれる存在だけが排除対象となった。

 

「だ、大丈夫、でもそのいきなり飛ぶのは止めてほしいかなぁってひゃああ!!??」

 

「お母さん、大きな声を上げるのが良くないんだと思うよ?」

 

しかし、慣れるのはまだまだ先のお話かもしれない。




まぁ半ばとばっちりな嫌われ方してたってだけです、はい……すまんな昨日のお話の蝶……

作者は虫にはもう触れません、昔は大丈夫だったんだがなぁ
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