それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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彼女だって大事な一員


秘書カリーナのお仕事

ここはこの基地の秘書とも言える存在【カリーナ】が主に働いているデータベース、ここでの彼女の主な仕事は戦闘の映像を解析し作戦報告書と言う書類に纏める、指揮官、または副官から提出される人形製造依頼と装備製造依頼を本部に配送すること、本部や個人からの郵送や書類を纏めて執務室に届けることなど多岐に渡る

 

正直彼女が居なければとうの昔にこの基地は機能不全になっていただろうと言えるほど重要な存在なのだ、なので基本的にデータベースには彼女の手伝いの人形を何人か配置したり休憩の時間を彼女は少々長くしたりと待遇面ではかなり優遇されてたりするし指揮官も副官も割と頭が上がらなかったりもする

 

「ふんふんふ~んっとこれはこれでよし、次はっと」

 

「カリーナさん、これはこっちに置いておけばいいでしょうか?」

 

「あ、はい、そこで大丈夫です。本当に助かりますよMP5ちゃん」

 

「い、いえ、私は言われた通り手伝いをしているだけですから」

 

「それでもですわ、あ、今日はもう大丈夫なので上がっていいですよ~」

 

気恥ずかしそうにペコリと頭を下げてからデータベースから退出する【MP5】にカリーナは謙虚で良い子だな~と感想を抱いてから仕事を進める

 

手書きの書類だけの速度でも指揮官を凌駕しそこに彼女が扱える古い機械も合わされば山のような書類や仕事もかなりの速度で消えていく、一度それを目撃した指揮官がこれが経験の差と呟いたりもしている

 

(決して機械があるから~とかは言わないのが指揮官様らしいですわ。あ、そう言えばまだ今月の最終予算案貰ってませんね、一応連絡を入れておいたほうがいいでしょうか)

 

でもナガンさんも知ってる筈ですし大丈夫ですかねと考えているとデータベース外から慌ただしい足音が響いてくる、それを聞いたカリーナは噂をすれば影、ってやつですねーと一人納得した所で扉が開かれ

 

「ぜぇ……ぜぇ……ご、ごめん、今月の最終予算案、げほっ、持ってきたよ」

 

カリーナの予想より遥かに疲れ果てた顔の指揮官の姿、どうやら大慌てで纏め上げ駆け足で届けに来たらしいので髪も乱れに乱れている

 

そんな指揮官を見て流石のカリーナも少し慌てながら駆け寄り背中を擦ってあげつつ落ち着いてきたら髪を整えるために何時も持ってる櫛で髪を梳かす

 

「し、指揮官様、そんなに急がなくても大丈夫でしたのに!」

 

「はぁ、はぁ、いや、だって忘れてたの私なのにそれでカリンちゃんに残業なんて駄目でしょ……」

 

「もう、別段私は気にしませんのに。はいはい、こっちに座ってくださいな、今お茶出しますからね」

 

え、いや、悪いよそんなと帰ろうとする指揮官の背中を押し近くの椅子に座らせてカリーナはお茶の準備を行う、そこまでされてしまうと動けなくなるのがこの指揮官なので言われたとおりに待ってることになる

 

数分とすればお茶と茶菓子がテーブルに並ぶ、こうまでしてもらっては指揮官に帰るという選択肢は消えならばお茶と茶菓子を楽しもうという顔になる

 

そしてその顔を見てカリーナも嬉しそうに頷き自身も席に座る

 

「それにしても指揮官様、予算案を忘れるなんて珍しいですね」

 

「う、ほら最近は戦力の強化だ何だってバタバタしてたじゃん、それでうっかり頭からスッポ抜けちゃったんだよね……ナガンに言われて思い出して慌てて書いて持ってきたんだ」

 

一応、ナガンにも手伝ってもらって抜けとかはないはずだけどちょっと不安だよと呟きお茶を一口、確かにここ最近は忙しそうでしたねと納得し指揮官を見つめる

 

ふと、カリーナの目に指揮官ともうひとりの影が重なる。もう割り切ってるが彼女には妹が居た、丁度今の指揮官と同じくらいの歳で彼女がグリフィンに入社するくらいに事故で亡くなっている

 

彼女は妹が大好きだった、だから亡くなった時は泣きに泣いた。だけど持ち前の前向きで立ち直りそして指揮官と出会った、その時はその妹と重ねていたがそれは良くないと振り切っているので別段、精神面的な問題はない

 

でも影が重なった時は自分が疲れている合図でもあるので席を立ち上がり、指揮官の後ろに立ってギュッと抱き着く、顔は背中に埋もれていて分からない

 

「カリンちゃん?」

 

「ごめんなさい、少しだけこうしてていいでしょうか」

 

「いいよ、もう少し私はここに居るからさ」

 

ありがとうございます。と目を瞑り温もりを感じる、数分、もしかしたら数十分かも知れない時間が経った頃、カリーナがそっと離れる、どうやら満足したようでその顔はいつもの笑顔に戻っていた

 

「大丈夫?」

 

「はい、もう元気万端ですわ!」

 

「良かったっと、もうこんな時間だ、それじゃ私は戻るね。無理しちゃ駄目だよ」

 

「それは指揮官様にも言えることですよ」

 

そ、そうだね気をつけるよと図星を突かれた指揮官が帰ったあと、まるで狙ったかの如くなタイミングで通信が入る、しかしその音は本部から繋がる通信機ではなく、カリーナ個人で持っている小型の通信機から

 

通常のとは違うそれはとある合図、それを理解してる彼女の口元は弧を描き通信に出る

 

「は~い、こちらピヴワヌです。ご用件は潜入?偵察?それとも……暗殺ですか?」

 

妹の温もりを二度も失うか、彼女の心の支えはそれだけでありお金はそれを成すための手段、影を振り切った時彼女は思ったのだ

 

(指揮官様を亡くなったあの子と重ねるのは失礼ですよ、だけどどっちも可愛い大事な『妹』って思うのは悪くありませんわよね?)

 

この世界、歪まず生きるなんて難しいなら歪んだ心を壊れないようにするストッパーは大事なのだ




カリーナ
ピヴワヌ フランス語で牡丹
花言葉は姉妹愛、まだ色々あったけど今回はこれを取りました

カリーナに良く分からない独自設定付属させるとかいよいよ銃殺されても文句言えねぇな?いや、違うんですよキャラが暴れて筆が滑っただけなんだ信じてくれよ!(万丈並感

てかドロッドロじゃねぇかこの司令部の指揮官に対する感情(他人事

あ、明日からCUBE作戦ですね、我が司令部?第一部隊すらまともに編成4に出来てないのに完遂もへったくれも無いよね!!(涙目
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