それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

307 / 794
何処がMicroだよ言ってみろよ


MicroなのにMicroじゃないマイクロウージーさん

明朝の基地、この広大な敷地を朝のジョギングの場にしている人形は多いと、何時か語ったかもしれないし語ってないかもしれないがともかく多いのだ。

 

今回主役の【Micro Uzi】もその一人、黄色の胸元にUZIと書かれたタンクトップにショートパンツ、両腰には己の愛銃が収められているガンホルスターを付けた彼女、その豊満なものを揺らしながらも彼女はジョギングに性を出している。

 

開始して数十分、何時もの半分ほどの所で視界の左端に影が走ったのが映り、見れば

 

「おぉう、またやってるわよ……」

 

見えたのは特徴的な機械仕掛けの猫耳とそれとは対象的な生物的な猫のしっぽ、そしてここ最近でまた暑くなったというのに相も変わらずな黒のロングコートの指揮官一家の次女(P7情報)のステアーTMP、何をしてるのかと言えば倉庫などの屋根伝いを障害物などをノンストップで駆け抜けるパルクール、しかもそれは彼女一人ではなく、その後ろを追走する赤いライダースーツが特徴的なPM-06、ほぼ同着のヴィーフリも駆け抜けていく。

 

下手をすれば落っこちて大怪我では済まないのだが彼女等はこうやって朝から自身の動きを訓練している、因みに同じくSMGではあるがUziは余りパルクールは得意ではなかったりする

 

「お~お~、今日も元気にやってるわね~」

 

「あれ、指揮官にバレたら大目玉じゃないの?」

 

「でも指揮官だって朝ジョギング始めたしバレてるんじゃ?」

 

同じくジョギングをしていたSKSに言われ確かにそうだ、ならばもう黙認されているのかとUziは思うが、娘であるステアーも普通に行っているのならば何かしらリアクションがあるのではと考える。

 

だがそれらしい事を彼女から聞いたこともないし、自分の考えすぎかと判断、SKSに一言告げてからジョギングを再開する……が

 

「なんで付いてくるのよ」

 

「いや、一人って意外と寂しいのよ?」

 

「じゃあなんで一人でやりだしたのよ」

 

「……SIG510が起きてこなかったのよ」

 

その時のSKSがの声は物凄く落ち込んでいるトーンだった、それは思わずUziもこれ以上は触れないでおこうと考えるくらいに、なので彼女がジョギングに付いてくることを許可することにすればパァと嬉しそうな顔をしてから

 

「ありがとう!!」

 

「まぁ、私も一人でよりは数人の方が楽しいからいいけど、さぁ少し飛ばすわよ」

 

結局その後は特に何かがあるというわけでもなくジョギングには無事終了、途中で指揮官達とも合流して今はストレッチをしている、人形とは言えコレを忘れると後々面倒だったりする。

 

その内の一つ、二人組で背中合わせにしてググッと伸ばす運動をしている時にチラッと指揮官とPPKを見たUziが何か違和感を感じ取った、物凄く小さいがなんかこう違うというか、そんな感じの違和感を。

 

「ねぇ、指揮官、何というかその、少し太った?」

 

「ふえっ?ほ、ホント?」

 

「あらあら、いよいよ大食いのツケが回ってきたのかしら~?」

 

どうやらSKSは気付いていないらしい、それよりも旦那たるPPKの反応がないのが不思議だと彼女を見れば、思わず引き攣った声が出そうになった、それはもう素晴らしい笑顔の彼女がそこに君臨していた。

 

同時に気付いた、やっべ地雷踏み切ったと、コレは急ぎ弁明しなければ折角の休日の半分を医務室で過ごすことになりかねないと。

 

「あ、あれよ、太ったって言っても健康的な肉付きになったって意味よ、ええ!!」

 

「そうですか?ふふ、ならば宜しいのですわ、ふふっ」

 

(怖い)

 

「うーん、でも太った、太ったかなぁ、お腹周りとか分かんないんだよなぁ」

 

と指揮官がお腹をペタペタ触るがハッキリ言えばその辺りは彼女ぐらいの歳から見ればまだ痩せている分類になる、なので自分言っておいてそこが太ったという感じではないとUziは思い、では何処かと言えば

 

「それと言葉が足りなかったわ、太ったっていうのはお腹周りとかじゃなくて胸辺り、さっきストレッチした時になんかこう、ハリがあるように見えたのよ」

 

「え、なにそれ、つまりそれって大きくなったって意味?」

 

ああ、それだとSKSの言葉に同意すれば今度のPPKはえ、と言う顔になっていた、だとすれば自分がいち早く気付くはずだと。

 

語ってないのに語るに落ちるとはこれ如何に、恐らく夜の方の営みで彼女ことは見ているのでそれで気付けなかった自分に驚いているのだろうとは考えるが決して口にはしない、Uziは迂闊な娘ではないのだ。

 

「ほれほれ~」

 

「ひゅ、へへ、くすぐったいよSKS」

 

「うーん、分からないわね、もしかしたら前々からこうだったんじゃない……あの、PPKさん、その、怖い顔してますよ?」

 

「何を、してらっしゃるのかしらSKS?」

 

残念ながらSKSは迂闊な娘だったらしい、彼女の自業自得とも言える悲鳴を聞きながらUziは指揮官に声を掛けてから休日を堪能すべく基地内へと向け歩き出す。

 

この基地は他の基地から見るとその人形の所属数はもしかしたら群を抜いているのかもしれない、なので休日となればそれはもう賑わい方はそれはもう凄い、その分業務の際の人数を活かした強さはまたあるのだが。

 

と余談を軽く語った所でUziの目に止まったのは憩いの場として使われる中庭、そこにM4A1がベンチに座っているのだがその腕には最近、指揮官が名前を付けたという黒いカラスの【チョコパイ】が止まっており、彼女の指で撫でられて気持ちの良さそうな顔を晒していた。

 

「へぇ、チョコパイって指揮官以外にも懐くのね」

 

「あ、Uzi。そうみたいですね、でも他の方にはそんなでもないので私と指揮官だけみたいです、こんな事もできるんですよ」

 

そう言って近くにあった小さなボールをチョコパイに見せてからポーンと放り投げればチョコパイは颯爽と飛び去り地面に落ちる前にそれをキャッチ、そのまま旋回してM4の腕に傷をつけないように止まりボールを彼女に渡すという芸を見せてくれる。

 

これには純粋に感心するUzi、対してM4も何処か自慢げに微笑みながらチョコパイにご褒美として割ったクルミを投げ渡す、既に完成された信頼関係みたいなものに羨ましさを感じつつ

 

「じゃあ、私はカフェに行ってくるわ」

 

「はい、ってアーキテクト?」

 

「なんか凄い顔してるけど……」

 

M4の声に釣られてみれば凄まじい形相のアーキテクト、なにか問題か、はたまた追われているのかと思ったが聞こうとした時には通り過ぎており、何だったんだろうと思うのも束の間、すぐに彼女は戻ってきたのだが

 

「ひゃああああああああああああ!!!!????」

 

「し、指揮官!?」

 

「な、何が起きてるのよ」

 

後日、指揮官の体内のナノマシンの被検体活動停止プロトコルの除去コードにD08のドリーマーがどうやら何かを紛れ込ませたのを解除するための行動だったらしいと知らされる、それが何だったのかまでは語られなかったが曰く

 

「少し、遅かった……あの性悪ハイエンド~!!!」

 

何でも、並から中の間まで大きくなるらしい、何がとは言わないが




Microなのにデカイマイクロウージーさん、好き、あの寝起きスキン本当に好き。

明日、明日はまだ何も考えてない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。