それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:焔薙
PPKは酷く困惑していた、ここは16Lab、みんな大好きペルシカさんのラボである、彼女は昨日の夜に通信で此処に呼ばれ今朝来てみれば、早々にペルシカからじゃあコレ飲んでとカプセル渡される、思いっ切り怪しいのだが彼女には自身の大切な伴侶がお世話になっているしと、グイッと飲んだ、そう飲んでしまった。
飲み込み少ししたくらいで急に意識が途切れた彼女、次に目が覚めた時、場面は冒頭の一文に戻る。
「目が覚めたようだね、体の調子はどうだい?」
「……え、いや、え!?」
「うんうん、成功のようだね。試作品だしそれ一つしか無かったから失敗だったらどうしようかと思ったよ」
困惑し身体を頻りに見渡すPPKに一人納得するペルシカ、彼女の身体に何が起きたのかと言えば、一言で言ってしまえば……『男』になっていた、それも身長はさほど変化はないし、現在の格好から見られてもPPKが男装しているようにしか見えないが、れっきとした男に変化しているのだ。
何をどうしてこんな事をと思わずにはいられないPPK、この間の副官の流れなのかとも思ったが彼女は先程試作品でありそれ一つしか無いと言ってたのでこの可能性はないだろうと考えながらペルシカからの自分の今の状態の説明を受ける、と言ってもボディがそのまま男性化しただけという話なのだが
「じゃあ、彼女にそろそろ来てもらおうか。入っていいよ」
「え、あ、いやいや、それは少々待って……」
「失礼しまーすって……」
眼と眼が合う、どうにか弁明と言うか自分だと伝えようとPPKが動き出すよりも先に指揮官が顔を赤らめ、あうあうあうと何やらいつか見た反応をしながらPPKを中心にグルリとペルシカの側まで回り込み
「も、もしかしてさ、PPK?」
「え、わ、分かるのですか?」
「おぉ、愛の力ってやつかな?まぁ、その通りだよ、ちょっとお薬で男性化したPPKさ、どうだい?」
ペルシカの言葉に、何とか落ち着きを取り戻した指揮官は彼女?彼?ともかくPPKを見つめて、そっと近付いてから、本当に蚊の鳴くような声で
「か、カッコいい……よ」
「え、あ、ありがとう、ございます」
「……コレは予想以上にあっまいな。んっん、その薬の効果は今日一日、明日の朝には元に戻る筈だから、ねぇ?」
「何を言いたいのか分かりませんが、了解しました。では、ふふ、参りましょうかお姫様」
「~~~!!それほんっとうに卑怯だよPPK!!!」
ああ、くっそ甘すぎんだよとペルシカは思いながら夫婦が出ていくのを見送り……暫くしてからあっ、と声を上げる。一つだけ説明を忘れていたと、今のPPKはそっくりそのまま男性化している、それはつまりあの部分も生えているのだがさらに言えば
「人口精子も製造されてるって伝え忘れてた、まぁ平気かな、流石にそこまで抜けてないでしょあの夫婦も」
その考えが後の自身の災難になるとは思いもよらなかった。そんな未来のお話は置いておいて、ラボを後にした指揮官とPPK、因みにPPKの今の服装は何時ぞやの披露宴で見せたあの服装を更に私服にした感じである。
これからどうしようかとなる二人、先程までは少々指揮官が緊張していたのだが今では普段どおりに会話できるほどには回復している。
「でもあれだよね、その姿で余り出歩きたくないのが本音だよねPPK」
「そうですね、その、流石に少々恥ずかしいです……」
「じゃあ基地に帰ろうか、P7達が父の日だー!って色々準備してるみたいだしね」
父の日という事で主役はPPKのはずなのだが妙に楽しみにしている指揮官を見つめ微笑む、と男性化によってメンタルモデルが引っ張られ始めているのか、同時に何というか何時も以上に彼女が愛おしく思ってもいる。
迎えに来ていたG36がPPKの姿を見て驚いたりもあったが無事に基地に帰還、早々にP7達三人娘が出迎え、男性化しているPPKにシャフトが少々怯えるアクシデントも起きたが、直ぐに慣れて
「大丈夫でしょうか、シャフト?」
「うん、お父さんなら男の人も大丈夫です、それよりも安心できます」
ニコリと笑う彼女に安堵するPPK、これで近寄れないと言った日には恐らくPPKは再起不能だったかもしれない、その後は男性化したことによってパワーも少々上がったPPKに遊んで上げたり、副官にもG36と似たような反応をされてから
「ハメを外しすぎるなよPPK?」
「副官!?」
何故かこちらも意味深なセリフを吐いてから笑いながら去っていったりと愉しい父の日が過ぎていき、その日の夜、自室にて指揮官がお風呂をPPKと入ろうと提案するのだが、無論PPKはそれを拒否、流石に男女と一緒というのはどうなのかと夫婦なのに何いってんだお前という事を伝えたのだがそれは指揮官も同じことを思ったので
「夫婦なら問題ないじゃん」
「いや、そうなのですが、その体全体が男の人と同じです、なのでその、あの、何時もの調子ですとその……」
正直に言えば我慢できるか怪しいというのがPPKの本音である、さらに言えば男性の象徴たる『アレ』も生えておりしかも自身の性的興奮の合わせての生理現象も再現されているので、隠し通せるかが分からないというのもある。
という風な事を当初は誤魔化しながら話そうかとも思ったがそれでは彼女は納得しないだろうと素直に白状、これで退いてくれればと思ったPPK。
しかし指揮官はそれを聞き、知識にあったのか、はたまたまたどこぞのエロうさぎが吹き込んだのか知らないが想像してしまったのか顔を赤らめながらも
「好きな人に全て捧げていいって気持ち、PPKになら何されてもいい、そう私が言ったの覚えてるPPK」
「……勿論ですわ、ですが」
何故か煮え切らないPPKにむぅと指揮官は向き合い、それから珍しく彼女の方から口付けを交わす、と言っても激しいのではない、しかしこれは彼女のなりの意思表示でもある。
指揮官は気付いていた、PPKは優しい、だから自分が怖がってしまいトラウマになってしまうのではないかと、でも違うと口付けで想いを、そして離れてから
「私は、どんな姿になっても貴方を愛してる。大好きだって言える」
「ユノ」
「もう、PPKってば何時もは私が此処までしたら我慢しないくせに、でもそういう所も好き、だからひゃ」
言い切る前に押し倒される、押し倒した主を見ればその顔はこの時間帯の攻めてくる時のPPK、そしてまだ寝間着の上からとは言え普段とは慣れない感触が指揮官の秘部に当たるのを感じ、思わず息を呑む、その反応を見てPPKが真面目な顔で好きだからこそ壊したくない愛する伴侶に問いかける。
「本当に、宜しいのですね」
「うん、来て……あ、でも、その、優しく、してくれるとうれしいかなって」
「ふふっ、善処いたしますわ」
電気が消え、影が一つになる。何が起きたか、それは語るまでもなく、そして語る必要もないだろう……だが強いて最後に語るとすることがあるとすれば、翌朝、何故か二人は医務室のベッドに寝ており
「……え、本当に避妊しなかったんですか?説明受けなかったんですか?行為をすれば出来るってペルシカさんから聞いてないんですか?」
「な、何も聞いてませんわ、よ?いったた……」
「私も、聞いてないよ、痛い……」
「余程激しかったみたいね~、でも避妊しなかったのマズイわよ~?」
腰を物凄く痛めた挙げ句、医務長のPPSh-41からそんな説教を受けてしまったということだろう、因みにPPKはちゃんと元に戻ったのでご安心を
やっちゃったね~、PPKさ~ん
副官に言われたのにハメを外しすぎた夫婦が居るらしい、まぁほら初めてだったから多少はね?(意味深
伏線というか適当なものをばら撒いたけど、コレどうするかは不明、まぁどっちに転がっても美味しいな!!