それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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今日は朝から退屈しない日だったわね~


医務長の助手の業務日誌

その日、騒ぎにはなってはいないが朝から夫婦が医務室に担ぎ込まれたという情報でほぼほぼ全員が事情を察したS09地区P基地。

 

しかして医務室では少々事情が変わっていた、と言うのも昨夜、男性化したPPKと指揮官が行為に及んだ、それはいい、夫婦だし、毎晩と言わずともそれなりの頻度で夜の営みが行われていることも知っていたもあるのでヤルだろうなぁという一種の信頼感があった。

 

が、どうにも認識のズレと言うかペルシカからの説明漏れがあったようでまさか人口精子までもが生成される体になってるとは思わず、避妊せずに行ってしまったのだ、しかも一度ではなく昨夜から早朝近くまでヤッてたらしい。

 

「で、中々起きてこないので私が部屋を訪れ声を掛けたのですが腰がかなり痛いということで医務室までお運びになり」

 

「私が話を聞いたら、避妊せずに行為に及んだと聞いて」

 

「副官を呼び出して今に至るってわけ、でも腰は本当に辛そうだから今日は業務は無理させないほうがいいわよ?」

 

呼ばれてきて状況報告を聞いた副官が思わず額を抑える仕草をする、ハメを外しすぎるなよと言ったというのにお主らはという感じだろう。

 

これには当事者である指揮官とPPKは何も言えない、と言うより思ったより痛い腰でそれどころではないというのが本音だ、それは副官も分かっているのでもう一度小さくため息をついてから

 

「まぁよい、今日は特に大きなことはない筈じゃからな、一日安静するのじゃ」

 

「うぅ、ごめんおばあちゃん……」

 

「も、申し訳ございませんわ」

 

二人の呻き声にも似た謝罪を聞き入れ手を軽く振りながら副官は医務室を出ていく、それを見送ってから続いてPPSh-41が改めて二人にペルシカからその辺りを何も聞いてないのかと聞けば返ってきたのは同じ答え、それを聞いた彼女はなるほどと呟いてから何処かに出掛ける準備を始めつつ

 

「G36、申し訳ないのですがペルシカさんのラボまで運転頼めますか?」

 

「え、大丈夫ですが、会いに行くのですか?」

 

「無論です、どうせ大丈夫だろうとかいう天災特有の放任主義でしょうし……ソーコム、二人と、あとアーキテクトにもこの事の報告を」

 

「はいはい、任せなさいな」

 

テキパキと各員に指示を飛ばしてからPPSh-41はG36を率いて医務室を出ていく、後にラボにて医務長から静かに、だがガッツリと説教を食らったペルシカは語る。

 

「説教ってさ、ここまでシンドいんだね……」

 

その時の彼女の目は何時も以上に死んでた、それはさておき医務室に残されたSOCOMと患者二人、とりあえず医務長たるPPSh-41に頼まれたことだけでも済ませてしまおうと何かあれば呼んでくれと二人に伝えてから医務室を自身のダミーに任せてアーキテクトのラボへと向かうことにした、そんなアーキテクトのラボでは現在【リバイブナノマシンプロジェクト】が遂行されており、この瞬間も

 

(うっし、思ったよりもトントン拍子で進んでる。やっぱり皆と協力するとこんなに早いんだなぁ……)

 

このプロジェクト、当初はナノマシンを完成後一度に指揮官に投与、それで治していくというのが筋書きのつもりだったのだがPPSh-41から流石にそれは身体への負担が無茶苦茶だと言うことになり、ではと代案として出されたのが段階を細かく分けてナノマシンを投与、そして期間を開けて出てきた反応を観察しつつ微調整を加えて再度投与という形。

 

確かに一度にやるよりかは作業量は増えてしまうが指揮官への負担は限りなく減らすことが出来、さらに言えば微調整を加えられるのでもし何かしらの不調が出ても直ぐに対応できるといい事尽くめだったりする。数日前にドリーマーからの臨床データを元に改良したのを投与、これによって本来はもっと掛かると思われていたプロジェクトだが

 

「(うんうん、これなら遅くても2,3ヶ月、早ければ一ヶ月ちょいでユノっちはエアハルテンに頼らずとも生きていけるほどに肉体も回復する……本当に皆には頭が上がらないや)っとと、ドリーマーから次の臨床データだ……うーん、成人男性でこの反応だとすると、これを少し下げて……ああ、うん、これなら行ける」

 

怖いのはドリーマーがタダでこういう事に手を貸さないと知ってるが何を要求されるかわからない点だがこの際そこは仕方がないと割り切りながら次回投与するナノマシン【リバイブ】の再調整をしているとラボの扉がノックされSOCOMが入ってきた。

 

珍しいなぁとか思いつつどうしたのかと聞いて……一周回って冷静になってしまったアーキテクトは真剣な顔で

 

「あ~、うん、そっか~。行為自体は大丈夫、ユノっちの身体は大体4割位は回復してるし……ただナノマシンによる変化が起きてるからもしかしたら、人よりも着床率が高い可能性があるんだよね」

 

「それ、マズくないかしら?」

 

「ぶっちゃけよろしくないかも、もし着床してたとしても今のユノっちの身体だと育てる器官がまだ完全じゃない、エアハルテンは維持を目的としちゃうから、それ自体も悪さを起こす可能性もある」

 

アーキテクトの中で計画の再編が行われる、後でドリーマーやペルシカとも確認を取らなくてはならないが今のペースの投与では少々雲行きが怪しい、確かにまだ着床したという話ではないがもし、していた場合を考えると計画の前倒しも視野に入れる事になる。

 

一応、前倒し自体はアーキテクトの頭の中では無理ではない、再調整をして投与するのは変わらずその開くスパンが短くなると言うだけなのだから、だがこれは彼女一人で作ってるわけではないので二人に確認を取ってからにはなるが、と言うタイミングでアーキテクト専用のPCモニターから着信が来てるよというメッセージが流れ見てみれば

 

「ドリーマー?なんかあったのかな、まぁ丁度いいや、とりあえずSOCOM、医務長には何とかするって伝えておいて!」

 

「了解、じゃあお邪魔したわね~」

 

ラボから出て扉を締めた直後、部屋の中からドリーマーらしき叫び声が聴こえたが恐らくは指揮官がPPKとヤッたという情報が今朝から熱心にネタ集めしてたFMG-9辺りから伝わったんだろうなぁとSOCOMは思いつつ医務室に戻る。

 

基地は開店休業、指揮官とPPKは腰を痛め、代わりに副官とカリーナが業務を行い、医務長は天災を説教、アーキテクトは一日中ナノマシンの調整に費やす、そんな騒がしくも面白おかしいこの基地にSOCOMは二人を見舞いに来る仲間たちを見つめながら

 

(本日も晴天なり、平和って、大事よね~)

 

パタンと業務日誌を閉じて一つ、伸びをするのであった。




此処まで書いてるけど着床したとは言ってない、言ってないからね~

次回
「75姉さん!!」

「何だお前!?」
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