それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
何時の時代も癒やしというものは求められる、そしてこの基地には癒やしの擬人化とまで言われてそうな指揮官と言う存在が居る。
だがアーキテクトは考えた、そこに更にブーストを掛けたらどうなるかと、だが生半可なものでは駄目だと彼女は頭を悩ましていると偶々RFBが置いていった電子書籍用のタブレットの中身を読んで
「……これだ!」
どうやら何かが目に止まり、これこそが指揮官の癒やしの力を更に強くすると判断したアーキテクトは直ぐ様それの制作を開始する、と同時に衣装作りを趣味とし始めているエルフェルトにも連絡をして同時進行で何か計画が動き始めるのであった。
こういう時のアーキテクトの製作速度は目を見張る物があり一日もすれば完成、態々指揮官をラボに呼び出して、その完成品を見せていた。
「これを、着るの?」
「その通り、これによってユノっちは更に癒す空間を広げ強力なものになるのだ!さぁ、今こそ進化するのだ~」
「あ、私が癒やされるわけじゃないんだ」
「でも旦那様癒やしたくない?」
「着る」
ふんすと気合が入った指揮官を見て、アーキテクトは計画通り、そんな言葉が似合う表情を彼女に見えないようにしていた。PPKを引き合いに出せば絶対に食いつくと確信していたからというのもある、だがそれだけでは後々が怖いのでと
「それにほら、何かと皆、最近は忙しかったじゃん?なのでここらで超癒やし空間を作り出すことで皆が更に元気にするってのもあれじゃん、指揮官の役目としてはある気がしない?」
「確かに……最近は私のこととかで皆に心配掛けてたしね、うんうん、流石アーちゃん、やっぱり天才なんだね!」
キラッキラな瞳で褒められるアーキテクト、だが等の彼女は笑顔を貼り付けながら物凄い罪悪感に襲われていた、今行った言葉ほぼ全て口からの出任せであり、本音はただ単に彼女にこの一式を装備しその写真を取りたいだけという純度100%の私用である。
だが今更そんな事言えるわけもないし、何も癒やし空間は嘘ではないのでと指揮官の着替えを手伝うことにした、そして数分後、先ずは基地が開設してからずっとお世話になり続けているカリーナの所に向かうのが良いよと言うアーキテクトのアドバイスに従いその格好のまま指揮官はデータベースへと向かっていた。
「くっ、うーん。はぁ本社も休日に急を要する書類を回さなくても良いのですのに……あ、いや、休日はこちらの勝手に作った日でしたわね」
という事で場面はカリーナの聖域、データベース。休日だと言うのに此処にいる理由は落ち着くから、因みに彼女の自室はデータベースから行ける様になってたりするがこれは余談である。
そして今彼女は少々仕事をしていた、本社から急を要する書類が来たのだ。まぁこれに関してはよくあることなのでカリーナは気にしないが今日は珍しく基地の休日と言う日に送られてきたのでテンションが落ちていたりする……がそれは次の瞬間、ゲージが振り切れる、彼女がコーヒー入れますかと席を立とうとした時に扉がノックされた。
「は~い、開いてますよ~」
「失礼します、見て見てカリンちゃん!」
「あら、指揮官さ、ま?え、あわわわ、可愛いですわ!」
そこに居たのは指揮官、なのだがその格好が彼女の心をぐっと捕らえた、フッサフサな狐耳、同じくフッサフサな狐の尻尾、そして一般的な巫女服の上にエプロン、纏う雰囲気は不思議な事になんだか甘えたくなる、これこそがアーキテクトが思いつきだけで開発した指揮官専用装備【フルアーマーユノっちMkフォックス】である。
可愛い、その言葉を聞いた指揮官は誇らしげにエヘンと胸を張れば、どうやら耳と尻尾は指揮官の脳波に反応しているのか嬉しそうに耳はピクピク動き、尻尾はブンブンと左右に揺れる。
「カリンちゃん、なにかして欲しいことある?何時も忙しそうにしてるからさ、今日は私が出来ることはしてあげようって思ったんだけど」
「え、いえいえ、その姿の指揮官を見れただけでも十分ですわ……あ、写真撮っても?」
それくらいならお安い御用だけど、と少し不思議そうな表情の狐モード指揮官に思わず頬が緩みきりそうになるのを堪えつつカメラを取り出して一枚、二枚、三枚、四枚……15枚
「あ、あと五枚宜しいですか?」
「大丈夫、あ、コーヒー淹れようか?」
その後、カリーナは所持フィルムの8割を彼女を撮ることに費やし、コーヒーを淹れてもらい、UMP45から習ったというマッサージも受けて、それはもう幸せな表情を晒すことになる。
「はぅん……所で指揮官様、此処に来るまでに他の方々に声を掛けられたのではありませんか?」
「まぁね、皆口を揃えて可愛いって言われた、あ、でも57の時だけは……」
『あらあらあら、随分と可愛らしいキツネちゃんがいr』
『止まれ、デトロイt、じゃなかった。特別憲兵隊です!!』
『ちっ、声掛けただけで来るなんてね、ごめんなさい指揮官、じゃあね~』
それを聞いたカリーナは残当ですねとバッサリ切り捨てる、因みにFive-seveNは逃亡に成功したらしい、その後も少しカリーナと雑談してから、データベースを出てヴァニラの所や、AR小隊、スプリングフィールドの所で手伝いやら様々事をして基地中に癒やしを散布していく、そんな姿を気に入ってるのか『ごりあてさん』姿のアーキテクトと牛飼い姿のゲーガ-が眺めている。
「ふっふっふ、思った以上の成果でアーちゃん大満足!これは種類を増やすしか無いね~」
「まぁ、それは良いのだが、今さっき『オフの日スリーピース』の撮影に思いっ切り映っていたが大丈夫なのかあれ」
「問題ないでしょ、何かあるんだったら向こうが編集で誤魔化すだろうし?」
「その辺りお前本当に適当だよな……」
呆れるゲーガ-、だが彼女も先程まではあの姿の指揮官にニワトリの世話などを手伝ってもらい、ニワトリに絡まれながらも楽しげに作業をする彼女に癒やされていたりする、曰くあれは卑怯だろうとのこと。
因みにPPKとも勿論あの姿で出会っているのだが、その時は指揮官の姿を見て無言で抱き締めてから
「あたくしは、夜に癒やされますのでお気になさらず、他の方の手伝いを頑張ってくださいまし」
「ふえ、うん、わかった!」
やり取りを聞いていたIDWはそっと、紅茶を一口飲んでから、恐らく指揮官とPPKで微妙に認識のズレあるにゃこれと思ってたりする。
あのやり取りの本来の意味を此処では言うのはどうかと思うが当たり障りなく言葉にするとすれば、狐は狼に食べられましたということである。
サブタイトルからまぁ察して、私はとてもとても疲れてるのです……文章がおかしいのはその所為です……
アーキテクト製品紹介コーナー
『フルアーマーユノっちMkフォックス』
仙○さんコスプレ、尻尾と耳は彼女の脳波に反応して動くので嬉しいとブンブン振るし、しょぼくれるとヘタる。