それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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とりあえず敵を潰していきましょう


CUBE作戦(仮)Session2

CUBE作戦 第一段階開始、その飛行場に移動中のヘリ

 

「これってようは暴れろってことよね?」

 

「部隊長、流石にそれは命令の意味を簡略にし過ぎなんじゃ」

 

第四部隊の隊長【UMP45】のぶっ飛んではないけど端折り過ぎる命令の噛み砕き方に副隊長の【グリズリー】が苦笑を浮かべつつそう呟けば

 

「いいんじゃないかしら、どっちにしろ私達はそれが得意なのだし?」

 

真っ白い衣装に身を包んだマシンガン(MG)【DP28】が自身の銃の最終点検をしつつ部隊長の言葉に賛同、自身もニヤリと笑っているところを見ればそれを楽しみにしているようにも捉えられる

 

が、そこで待ったをかけるのはもう一人のMG【FG42】この部隊の良心の一人もとい何かと暴走しやすいこの部隊のブレーキ係だ、彼女も銃の点検をしつつ

 

「命令は敵の殲滅、及び飛行場の全制圧、そこはお忘れないように」

 

「そうは言ってもさ、私達の部隊は足遅いんだから敵の殲滅だけで考えてもいいと思うんだよね、そう思わない62?」

 

へ?と突然話を振られて驚くのはARの【6P62】銃と自分の装備の点検も終えて飛行場に着くまで外を眺めてたところだったので正直話を聞いてなかった彼女は多分任務のことだろうなぁと思い

 

「え、えっと、あ、アタシは指揮官からの任務を着実にこなすことが大事かなぁって」

 

「なら敵の殲滅も任務だから問題ないね」

 

そ、そういう問題でいいのかぁと6P62は思うもケラケラ笑って気分が良さそうな部隊長の水を差す訳にはいかないのでとりあえず曖昧な笑顔を浮かべておく

 

作戦前とは思えない和やかな雰囲気だが部隊長である【UMP45】は今回の作戦に少々の疑問を抱いていた、無論、404小隊が包囲を離脱し仲間と合流する時間のための囮になることの方ではなく、CUBE作戦そのものにだ

 

(話聞いてる限りだと404って今までもこんな状況に陥ってたはず、それなのに今回はグリフィンの緊急指揮権、更に装備許可も与えた。単純に考えれば今回はそれほど追い込まれているって事だけど、何かもう少し話が深そうなんだよね~)

 

だからといってどうするわけでもないが気になるものは気になる、がとりあえず今は目の前の作戦の成功かと思考を切り替えれば飛行場到着まで30秒前というアナウンス

 

「じゃ、準備終わってるよね?行くよ、みんな」

 

着地と同時にハッチを開き事前情報では制圧済みの飛行場に展開、周囲を警戒しつつ指揮官に通信を開く

 

「こちら、第四部隊。飛行場に展開完了、敵の気配はしないけど確認お願い」

 

《ちょっと待って……こちらからも確認できません、第五部隊が展開するまで待機でお願いします》

 

「了解、その間にコアリンク済ましちゃおうか」

 

「そうだねっと、始めるよ集まって視覚リンク……完了」

 

ハンドガン(HG)の能力である索敵能力の強化でそれぞれの隊員の視覚が夜の闇であるにも関わらずクリアになる

 

その間に他の隊員はそれぞれダミーを起動、準備が終われば、第五部隊も展開完了という通信が入る、それを聞けば嫌でもスイッチが入り全員がすぐに行動できるようになる

 

《よし、じゃあ状況開始!》

 

指揮官の普段からを知っていれば想像もつかない気迫のある声で号令が掛かり、彼女達は作戦行動を開始する。

 

開始すぐは、敵も居ないのも手伝い一気に制圧していくが相手も馬鹿ではなくドンドンと飛行場からの増援やらで送り込んでくればすぐに戦闘となる、さて彼女達第四部隊は編成が編成故に本来であれば定点防衛が主ではあるが今回のような夜戦時でも彼女達は猛威を振るう

 

と言うのも夜戦時ではある鉄血人形が驚異になるからでありそれを効率よく対処できるのがMGとRFなのだ、そしてRFが対処できない数の暴力を覆せるのは

 

《第四部隊、敵部隊接近!タイプは……ごめんやっぱり映像がノイズだらけでわからない!》

 

「こちらで判別できた!『奴ら』だ!」

 

「FG42、DP28!射撃準備!」

 

「Ладно!来なさい、蜂の巣にしてあげるわ」

 

「Jawohl!徹底的に殲滅する……!!」

 

部隊長の命令が飛べば二人は構えに入り射撃準備を済ます、そしてその厄介な人形が姿を表した

 

鎧のような装甲を身に着けた装甲兵、初見時では指揮官を混乱に陥れこれ装備開発し直さなきゃ駄目じゃん!と叫ばせた存在だ、だがそれも昔の話、数と装甲が厄介だが逆を返せばそれを対処できるように成れば

 

「撃って!!」

 

号令と共に軽機関銃が火を吹き弾幕を形成する、只の銃弾であればいくら弾幕であろうと弾く装甲兵だがその弾一発一発が『徹甲弾』となれば話が変わり装甲は容易く食い破られ次々とスクラップと変えられていく

 

「ちっ、リロード!!」

 

「ごめんなさい、こっちもよ!」

 

「分かった!発煙弾投げるよ!」

 

だが当然、弾薬は無限ではないのでリロードのタイミングに入れば弾幕は途切れる、それをカバーするのが他三人の役割、UMP45が発煙手榴弾を投げ煙幕を張る、こうして時間を稼ぐもノーマルの鉄血人形であれば射撃でその場に止まるしグリズリーとUMP45が仕留めれば良いのだが装甲兵は突撃して二人の銃弾では弾かれる、徹甲弾装備のMGはリロード中、だがこの部隊にはあと一人徹甲弾を撃てる少女が居る

 

「PEQ起動、確認。アタシを只のアサルトライフルだと思わないことね!!」

 

6P62が叫びと同時に銃爪を弾く、本来であればARの弾丸では貫けないはずの装甲が先程と同じように貫かれスクラップに変わる。これが彼女の強み、命中に難こそあれど徹甲弾を使える彼女は主力の二人がリロードに入っても安定して装甲兵が狩れる為この部隊には無くてはならない存在なのだ

 

その間にMG二人がリロードを終えれば残りの敵も屠られる、他の部隊も順調に敵を倒して飛行場を制圧していき

 

《……敵の残党の反応なし、飛行場も制圧完了。みんなお疲れ様、第一段階完了です!》

 

指揮官からの通信にふぅと息を吐くUMP45、だがその束の間の安息はドンッ!と言う爆発音、どうやら404小隊の方でトラブルが起きたらしく直ぐに彼女達の援護に急行することになったと指揮官からの通信が入る

 

(まだまだ、夜は長そうね)

 

着陸してきたヘリに乗り込みながらUMP45は静かに笑みを浮かべていた




戦闘描写はくっそ苦手、そして短いなおい、と言う訳で詰め込みすぎてますねはい……次回はハンター、でもCUBE作戦すでに原作崩壊してる状況で書くと只の404小隊救助任務に化けるの本当に書き方下手だと自覚させられる

それはさておきFG42のボイス聞いててこの子実はしなくても結構過激なのではと思い始める今日このごろ、でも帽子直すモーション可愛い、可愛くない?

あ、リアルの方ではハンターとかくれんぼしてます、殲滅辛いねん

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