それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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束の間の休息


CUBE作戦(仮)Session4

ハンターを行動不能にし次はジャミング装置の在り処を吐かせようと404が息巻いてた時にそれは起きた

 

「2612-1192a2516-31913、初期化命令を実行をします」

 

先程までの憎悪に満ちた声ではないシステムボイス、その場に居た全員が先ずしたことは距離を取ることだった、初期化命令なんて言っているが最悪自爆もあり得ると判断したからだ

 

だがそんな事は起きずに数十秒、初期化命令と言う言葉の意味に416がハッと気付き動かないハンターに駆け寄りしゃがみ込み何かを始める、が直ぐに小さく首を横に振りため息をついてから

 

「……駄目ね、起動しないわ」

 

「本当に初期化されたって事ですか?指揮官、そちらでなにか確認できますか?」

 

416の言葉に全員が集まり、ピクリともしないハンターを見てから確認のためにスプリングフィールドが通信を繋ぐ、少ししてから

 

《今、皆が居る所にハンターが居るはずだよね?》

 

「ええ、私達の丁度中心です」

 

《だとしたらこちらでも機能は完全に停止してることが確認できます》

 

「してやられたという事ですよね、ハンターが倒されたと分かった瞬間に情報漏えいを防ぐ為に、これが出来るのは」

 

「敵のボスね、クソ、折角情報を得られるチャンスだと思ったのに!」

 

SV-98の言葉に苛立ちを隠す素振りも見せずに吐き捨てるように言葉を吐くUMP9、他の404小隊の面々にも諦めムードが漂っていた

 

そんな様子を感じ取った指揮官は気を利かせたのかUMP45に

 

《他に情報を得られそうな何かがあれば良いのですが、ジャミング装置の奪取はやはり遂行すべき任務ですよね?》

 

「まぁそうだね、一応本命の一つである任務は終えてるから撤収でも良いんだけどジャミング装置の方も報酬は美味しかったからね」

 

「でも、こうなっちゃったらどうしようもないから、帰る?」

 

「G11は黙ってて」

 

ひどーいと言うG11の悲しんでいるようで全くそうじゃない台詞を聞きながら指揮官は目を瞑り可能性を求め、ふと閃く

 

《指揮官よりFMG-9へ、現地行って何とかならないかな》

 

《こちらFMG-9、一応こっちでも見てたけど無理ですよボス、あれはよしんば起動させてもメモリーの中身が無いですから情報なんて欠片も出ませんよ》

 

そっか、初期化だもんねと落胆の声を上げる指揮官、いよいよ手詰まりかと言う所で遊撃していた第一部隊から通信が入る

 

《こちら第一部隊じゃ、今大丈夫か?》

 

「ナガン?ええ、大丈夫ですがどうかしましたか?」

 

《先程の作戦で妙に敵が集まってた部分があったじゃろ?そこの敵を撃滅して周囲を探索したらグリフィンの人形を保護したのじゃ》

 

「要は迷子を保護したってだけじゃない」

 

《話を最後まで聞けい、それでその保護した人形なのじゃがジャミング装置の座標を知っとるらしい》

 

まさかの話に第五部隊と指揮官は勿論だが404小隊に至っては目を見開き固まっている

 

そんな様子を知ってかそれとも知らないが何となく読めたのかM1895は軽快に呵々と笑ってから

 

《まぁ、そういう訳じゃ今から通信を変わるか?》

 

《いえ、一旦皆が居る飛行場まで来てください、通信では最悪盗聴され向こうで手を打たれてはまた面倒になりますから》

 

あいさ、直ぐに向かおう、それだけ言えば通信が途切れる。指揮官の方も警戒を厳にして待機しててください、こちらでも敵の反応があれば知らせますと指示を出してから切れる

 

こうなったら出来上がるのは警戒に神経は使うものの指揮官と言うある種のレーダーが居るので少しばかり肩の力が抜けるものでそのタイミングでG11が口を開く

 

「でも、思い切った作戦だったよね。HGも囮に使うなんて」

 

「二人なら確実に相手は油断すると思ってましたからね。まぁ少々賭けだったことは否定しませんが」

 

話は先程のハンター戦での第五部隊が取った作戦についてだった、あの時の作戦は至って単純でRF三人はそれぞれ違う場所に潜伏しIDWがハンターを奇襲、弾切れをわざとし距離を離す、そうすれば起動装置を使って距離を詰めようとするので回避後、PPKが射撃をし注意を引いて掛かったら先ずRFの二人が予測射撃で装置を破壊、怯んだところを胴体に射撃を加えあとは倒れるまで撃ち込むと言う流れ

 

だが作戦は分かってはいるし信頼していたが実際、回避困難のあの突進を目の当たりにしていたPPKは当時を思い出し

 

「正直、肝が冷えましたわ……」

 

「よく言うにゃ、口元これでもかって位に歪ませてたの見たにゃ」

 

「そういう貴女だって嗤ってたじゃありませんか」

 

「そりゃ嗤うにゃ、余裕ぶって口元を歪ますのが限界だったPPKの、静電気発生装置(スタンガン)を脅しで取り出すんじゃあ無いにゃ!!」

 

にこやかな涼しい笑顔を貼り付けつつ懐から静電気発生装置(スタンガン)を取り出すPPKとそれを見て渾身のツッコミを入れながら飛び引くIDWのコントを尻目にUMP9がスナイパー三人を称賛する

 

「ま、実際、よく当てたわよね」

 

「一回、あの装置での加速の度合いを見れたって言うのが大きいですね、その御蔭で予測射撃がしやすかったですし」

 

「うんうん、あの時は直線だったっていうのも大きいわね」

 

「それに私は二人が止めたところを撃っただけですからね、外しようがない状況を当たり前のように当てただけです」

 

やれやれ、謙遜なスナイパーさん達だこと。呆れ半分の感心半分な感じの声のUMP9。その後も各々雑談を交えていると

 

「待たせたようじゃな」

 

「み、みなさんこんばんは【SPP-1】です」

 

第一部隊とジャミング装置までの小さな案内人が飛行場に到着した




IDWとPPKのやり取りを書くの面白くなってきた、と言うかもうこの作品での扱い方がこの二人は決まってきた感じまである、でもPPKちゃんはもう少し何かが付与されるかも知れない

次回は処刑人だよ、第一部隊に頑張ってもらおう

あ、レイヤー・バイ・レイヤー突破しました、それと【G11】来ました(特大級の爆弾投下)これでこの小説でもCUBE作戦後に登場させられるねやったね!

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