それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

38 / 794
総力戦

ギリギリ!ギリギリ日刊更新したから許して!


CUBE作戦(仮)Session6

彼女達はあのミサイルの爆撃にあった時に【一〇〇式】のダミー全てを使っての【桜逆像】とウロボロスの攻撃にいち早く気付き既の所で合流を果たした第六部隊の一人【トンプソン】の【フォースシールド】で全員が無事逃れ、爆撃地点から少し離れた所で潜伏している。現在は404小隊全てのダミーに擬似信号を出させて撹乱し現状確認と敵の情報を聞きどう打破するかの話し合いが行われている

 

「第一部隊は弾の消耗も激しく【一〇〇式】のダミーは全て消滅、本人も負傷し先ほどみたいな前線に出ての戦闘は難しい、そっちはどうじゃ」

 

「第六部隊は交戦はなかったので消耗は何も、ただ【トンプソン】のダミーが全て先程の爆撃を防いだ時に消滅したくらいです」

 

「404は大体、第一部隊と同じだね、強いて言うなら全員のダミーが囮に出したからもう無いよって位かな」

 

聞けば聞くほど頭を抱えたくなる状況だがそうもしてられないとM1895は思考を巡らす、無論、第六部隊隊長の【M4A1】と404小隊の隊長【UMP45】も考える、指揮官との通信も流石にあの至近距離の爆撃で全員の通信が行かれるという不運が襲いうんともすんとも言わない

 

更に言えばこの辺りも包囲され撤退すら許さない状況、こうなると自然と手は少なくなってくる

 

「思い切って、ウロボロスを撃破してみると言うのはどうでしょう?」

 

「何を馬鹿な、と言いたいがそれが良いかも知れぬな、このままでは数で押し殺されるがオチじゃからな」

 

「秘密作戦だとかもう言ってられなさそうだしね、それならそれで行こう」

 

隊長三人がそう決めたことにより、メンバー全員が集められ今後の方針でそれを話せば少々の動揺すら無く静かに頷く。新兵ではない彼女達もそれが一番生き残れる可能性が高いと考えていたのだろう、それから改めて全員が弾薬の残りを言っていく

 

「戦うのは良いけど、榴弾はあと三発しか無いわよ?」

 

「私も三発しか無い、処刑人で使いすぎた」

 

「フルで残ってるよ、どんなやつでも木っ端微塵!」

 

「徹甲弾だけど、今入ってるマガジンと予備が一つで終わりよ」

 

特殊弾頭系はこんな感じで、あとの通常組も第六部隊を除けば今装填済みのマガジンと予備が一つという状況

 

続いてそれぞれの負傷具合を見ればさっきM1895が言った通り【一〇〇式】はミサイル爆撃から身を挺して全員を守った為に一部が【桜逆像】が消滅後に爆発に巻き込まれ戦闘はできなくはないが前線は難しい感じの怪我を負ったくらいであとはほぼ無傷、そして出された案が

 

「やつは補給、及び状況確認のために司令部に戻るはず、ならそこを」

 

「伝家の宝刀と化している奇襲、あとはもう流れか」

 

「あとはWA2000、貴女に頼みたいことが」

 

「私?良いわよ、何かしら」

 

こうして作戦も立てられ、場所を決め、配置も完了した。そして司令部に続く道、その少し開けた場所にウロボロスが通り掛かったとき

 

「くたばれ!」

 

UMP9の言葉と共に火蓋が切って落とされた。前衛組である【UMP9】【UMP45】が躍り出て銃撃を浴びせながら接近、少し間をおいて【M1895】【トンプソン】【M1911】が後に続き飛び出て攻撃を始める

 

「合わせなよ、9」

 

「そっちが合わせなよ45姉」

 

「ちっ、奇襲とは相変わらず汚い手を使うな404小隊、それにグリフィンの人形も一緒か、纏めて殺してやるよ!!」

 

ウロボロスの腰に装着されている機械がガチャンと音を立てればミサイルの発射口と側面から銃口が現れ銃弾が発射される、UMP姉妹はそれを躱しつつ踊るようにウロボロスの周りを駆け巡り時に銃弾、時に肉弾戦を繰り広げる

 

後からの三人も負けじと銃撃を加えつつ、二人の隙きを埋めるように動きM1895に至ってはシステマとガン=カタを駆使して接近戦を仕出している

 

「小賢しい!」

 

「おっと、危ないっガハッ!?」

 

「9!!」

 

接近戦を仕掛けていたUMP9が避けたと思ったウロボロスの攻撃に引っかかり地面に転がる、その隙きを見逃すはずもないウロボロスは銃口を彼女に向けるが

 

「させません!ほら、早く立ってください!」

 

「ありがと!」

 

直ぐ様M1911が妨害射撃に入りウロボロスが怯んだ時に後転しつつ起き上がって退き際に銃撃、ダメージはそこまでではないがうざったくは感じるウロボロスは怒りの目を妨害してきたM1911に向け今までとは違う速さで構えからの射撃を開始

 

(直撃!?)

 

「下がってな!」

 

駄目かと思った彼女の前に【トンプソン】が現れ左腕に銃弾を受ける、勿論負傷するはずなのだがそんなの気にする様子もなくお返しだとばかりに愛銃をぶっ放し更にはそのまま駆け寄り右を振りかぶって

 

「どぉぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!」

 

「グファ!?」

 

「豪快じゃな!?じゃが今じゃ!M4!!」

 

「全員構え、撃って!!」

 

「命令しないで!!!」

 

ウロボロスが完全な隙きを晒した瞬間、後衛で隠れていたAR組が一斉に銃撃を開始、M4の号令に416がなにか反論するが素直に射撃はしてくれるので全員気にしてない

 

更にまだ潤沢に榴弾を撃てる【M4 SOPMODⅡ】が先程まで満足に戦闘も出来なかった鬱憤を晴らすが如く榴弾をぶっ放していき

 

「喰らえ……!」

 

「消えて……!」

 

【9A91】の夜戦時は更に上る火力と【G11】の容赦ない射撃でウロボロス周囲は爆煙と土煙に包まれる

 

それを更に後ろで見ているのがスコープを覗いている【WA2000】と彼女の護衛として後方待機している【一〇〇式】

 

「大丈夫、ですよね」

 

「当たり前でしょ(チャンスは一度、良い確実に当てるのよ私)」

 

彼女はM4が立案した作戦のために此処で待機しているのだ、そして煙が晴れればそこにはボロボロながらもそれでも憎悪の目だけは光らせたウロボロスが自身の装備を構え

 

「殲滅してやる、お前たち全員、殲滅してやるよ!!!」

 

「今!」

 

叫びとともにミサイルを発射した直後、その数秒前にWA2000が放った徹甲弾が発射口から出たばかりのミサイルの弾頭を撃ち抜く、それはつまり

 

「!!??くそ、が!!」

 

凄まじい爆発と爆煙、だがあの状況で辛うじて一つだけ生き残っていた発射口からミサイルの一発がWA2000の居る所に向け飛んでいく、それに気付いたWA2000だが回避が間に合わないと思ったとき赤い影が彼女の前に立ちはだかり何かを展開したと同時にミサイルが着弾、爆発に目を閉じた彼女が目を開けばそこにはボロボロの姿の一〇〇式、あのミサイルを【桜逆像】で防いだはいいが防ぎきれなく爆炎を受けた彼女の体は火傷等を負っていた

 

「はぁ……はぁ……だ、大丈夫、ですか?」

 

「ばっ!?何無茶してるのよ一〇〇式!!」

 

「わ、私は平気です、それより敵は!」

 

WA2000がスコープを覗けば、そこに写っていたのは事切れたであろうウロボロスが倒れ伏す瞬間

 

「のう、416、これでやつがまた起き上がったらどうする?」

 

「逃げるわよ、貴方達を使ってでも」

 

そりゃ名案じゃなと冗談を言い合ってるが起きる様子がない、ウロボロス沈黙。全員が最低限の警戒をしつつも息を吐いた




なげぇ!!

戦闘シーンはほら、ルパパト思い出したらそんな感じにしようとして失敗した。トンプソン姉貴に殴らせたのは趣味

次回かその次でCUBE作戦(仮)も終わりだよ

リアルCUBE作戦 残業二時間とかして小説書いたらこんな時間だよ!!やれないよ!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。