それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
そしてここからも計画
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割と生々しい表現とかきっつい表現とか、そういうのをイメージさせる表現とかあると思われます、ご了承ください。
バシャッという水を掛けられる音、どうやらかなり冷たいものだったようでノアが意識を覚醒させてゆっくりと目を開く。
彼女の視界に映ったのは薄暗い部屋、数人の男、その中にはあの店のオーナーと思われる男も居る、次に自身の状況を見て意外だと言わんばかりの声を上げた。
「んだよ、てっきり人が寝てる間に好き勝手するとばかり思ってたんだがな」
「へへ、意識ねぇ相手にしたって面白くねぇだろうが」
彼女の言葉通り、今のノアの姿は自分が気を失う前と変わらない、服も破られたとかはなく、変化を上げるならば両手は天井から鎖で拘束されているという点だけだろう。
趣味が悪いことでと思いながら次に意識をこの部屋の外に向ける、聞こえる音は男どもの笑い声と女(この場合はもしかしたら人形も人間も両方かもしれない)の啜り泣く声、悲鳴、もう堕ちてしまったと思われる声も聞こえる、自分がカチコミをかけたあの建物の大きさとは計算が合わない声と気配の数から彼女が導き出したのは
「ここがテメェらのアジトってやつか」
「だとしてもオメェが気にすることもねぇことだけどなぁ?さっきは世話になったな嬢ちゃん」
「思ったよりもデカくねぇな、ジャマーを考えるとデカく出来なかったのか?ぐぅっ!?」
「おい、嬢ちゃん、今自分がどういう状況下理解できてんだろぉな?そんなぶつくさ考え事出来る立場だと思ってんのか?」
つい考え事に思考を回しすぎてオーナーだった男からの蹴りに反応できずに腹部にモロに喰らい咽る、だが今の彼女の状態だとどうであれ防御は出来ないのでコレばかりは仕方がねぇかと割り切り
「るっせぇな、別に考え事くらい良いだろうが」
「随分と活きの良い女じゃねぇか、でもう良いか?」
「そうだな、意識が戻ったんならもう容赦はいらねぇだろ」
その言葉に待ってましたとばかりに動き出す男ども、対してノアはまぁこの状況ならこうなるはなと冷静に理解して……いの一番に近づいてきた一人に向かって全力で蹴りをぶちかました。
無論、そんな行動をされるとは考えもしなかった男は声も上げることも出来ずに思いっきり吹き飛ばされ、壁に打ち付けられ見れば気を失っていた。
「ああ?まさか反撃を考えてなかったんのガッ!?」
「このガキ!!!」
「おい、ヤル前に壊すなよ?」
そこからは書くことも出来ないほどにノアは徹底的にヤラれた、だが彼女とてアウトロー生活が長く、そしてヤラれたことも多々ある少女、だからといって折れるわけでも堕ちるわけでもなくひたすらに反撃を行っては反撃をされ更に苛烈になる行為、数十分、もしかしたら数時間かもしれないのあと
「おら、ここで大人しくしてやがれ……ってて、このイノシシ女が最後まで暴れやがって……」
「かはっ、ゲホッ」
一つの小部屋に放り込まれた、放り込んだ男も至る所に蹴られ、殴られた跡があるのだがノアの方はもっと酷かった。
着ていたあの服は見る影もなく、見える肌には大小様々な打撲痕、顔も腫れており、極めつけは秘部からだけではなく身体中に垂れている液体が彼女が何をされたかを物語っているだろう、だがその目は未だ相手を射殺さんというものであり決して何一つ折れているという感じではなかった。
あまりに眼光に怯んだ男は逃げるように小部屋、否、牢獄に近いそこの扉を締め去っていく、それを確認してから
「痛ぅ……ちょっと抵抗が過ぎたか」
「酷い有様ですね、何をそんなに抵抗する必要があるのですか?」
どうやら一人ではなかったようで一人の少女の声が聞こえ見てみればノアは驚き、だが同時に納得したという感じの表情でその人物を見つめてから立ち上がり彼女に近づきながら、殴られ腫れた顔を治癒させつつ
「抵抗しなきゃ何も変わんねぇからな」
「無駄ですよ、どうせここに連れてこられた時点でどうすることも出来ないのですから……」
少女は諦観した声で呟く、ノアは彼女に見え覚えがあった、いや、あったなんてものじゃない、ノアを気絶させた張本人なのだから。だがどうやら立場的には自分と変わらないようで、それともノアを捕らえた『ご褒美』でも貰ったのか姿も今ノアとそこまで変わらない。
諦めきっている瞳の少女、そりゃあここで長らく過ごしてりゃそうなるかと思いつつ今度は服を逆コーラップスでいつものハンターの服装を作り出して着替える、と言うタイミングで
「貴女、何者?」
「あ?んだよ見てたのかよ、まぁあれだ、ちょっとしたお仕事で此処に来たんだよ」
「……まさか、あの時」
「気付いてねぇとでも?ド素人の不意打ちなんて腐るほど受けてきたんだあれぐらいならどうとでも出来るっての、ただそれじゃあ不都合だったからワザと受けて捕まったってわけだ。こちら【イチイバル】聴こえてっか?」
身体の打撲痕、地味に折れてた骨、それらを修復してから最後に小型の通信機を生成して通信を繋げてみる、もしかしたらドールジャマーの他にも通信を阻害するものもあるかもしれないと思ってみれば、当たりだったようでノイズしか聴こえず、思わず舌打ちをした瞬間
《こちら【ナデシコ】!良かった……状況をお願い!》
「うわぉ!?んだよ急に繋がったぞ、えっとまぁ計画通りとっ捕まって今は奴らのアジトに居る」
《酷いことされなかったかい?いや、されないわけ無いか、ペーシャが戻ってきたらすぐに医務室に来いだって》
「ンナの分かりきってたことだろう、そんなことよりもジャマーの在り処を探ってくれ、直ぐにでもフェーズ2に移行したい」
分かったというユノの言葉が聞こえてから一旦通信を切って扉の前から死角になる部分に少女とともに動いて座り込む、向こうは急にどうしてそんなことをという表情でノアを見つめれば
「さっきまで裸だったやつが服着てますとか最高に怪しいだろうが、見つかるのも時間の問題だろうけどそれでもできるだけ稼ぎてぇ」
「……それで、これからどうするのですか?」
「ジャマーをぶっ壊す、そうすりゃ能天気バカの部隊がこのアジトを制圧しに来る手筈だから、その間にアタシは出来る限り此処に囚われてる奴らを救出ってなんだよその顔」
「助けてなんて頼んでない」
少女のその時の声は様々な感情が混ざっていた、だが分かるのはどれも負の感情、どうやら此処に囚われる前から相当不当な扱い、もしくはこういう事を強要される環境に居たのだろうとノアは勘で行き当たる。
だからこそ彼女の瞳は仄暗い、この世全てに失望してしまっていると気付いた、まるでそれは少し前の自分を見ているようで、だからこそだろうノアは彼女を見て
「気に食わねぇな、テメェのその眼」
「何も知らないくせに、何処に行ってもそこらの人形よりも感情表現が良いからって弄ばれて、逃げて、優しく匿ってくれてもお金をチラつかされるとあっさり引き渡す、そんな生活の日々を暮せばこうなりますよ」
ああ、やっぱりコイツは少し前のアタシだ、確かに環境は点で違うがそれでもノアはそう感じ
「ああ、この世界はそんな奴らばっかりだよ」
どうせもう少し掛かるだろうしと自分の今までを語り出した。
これセーフ?セーフ!?アウトだったら明日書き直しますはい。
あとノアちゃん、自分の能力迂闊に人前で使うなってそれいち