それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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怒られたら頑張って修正する


小鳥かと思ったら猛禽類だった件について Session4

思わず聞いたその疑問、だがクフェアは答えない、代わりに

 

「ノアは、私のことを特別だって言ってくれるのですよね」

 

抱きしめたまま優しい瞳で彼女を見つつ聞いてくるので頷くノア、本当ならば言葉にしたいのだが妙にこっ恥ずかしくて動きでしか示せなかった。

 

見れば確かにその顔は真っ赤であり俯いているのも先程の理由とは違いもしかしたらこの真っ赤な顔を見られたくないのかもしれないと思えるほどだった。

 

「ふふ、やっと貴女の気持ちが聞けました」

 

「っるせぇ……いや、その、本当にいつまでこのままなんだよ」

 

「だって、正直言えば貴女に拒絶された時、私かなりショックだったんですよ?だから、もう少しこのままじゃ駄目ですか?」

 

それを突かれるとウッと言う声しか出ずに彼女の思うようにさせてあげるしかできなくなる、確かにあの拒絶の仕方は唐突であり正直嫌われなかっただけ良かったとすら考えるほどだったのは自覚している。

 

なのでこの状況も仕方がねぇかと受け入れる、クフェアだし変なこともしないだろうと言うある種の信頼もあった、確かにあの時はなんか色々凄いことをされそうだったがそれは酒に酔ってただけであってシラフの彼女はそんな事ないだろうと。

 

「一つ聞いていいですか?」

 

「んだよ」

 

「夜、ノアは毎晩魘されてるのは……」

 

クフェアが言う通り彼女は毎晩毎晩と深く眠りについてから少しすると悪夢を見る、何もない空間で自分の能力も使えないその場所で、妹たちが、ユノが、副官が、とにかく手を繋いで陽だまりにつれてきてくれた人々が皆消えていく夢。

 

手を伸ばしても、声を張り上げても止めることが出来ずに居なくなる、そうして最後は誰も居なくなり目が覚めてしまう、クフェアが来る前までは彼女は禄に寝れない日々が当たり前のようにあった、その事を伝えてから

 

「ただまぁ、オメェが一緒に寝てからだけど、何か知らねぇが誰かが手を繋いでくれんだ、一人じゃねぇって、大丈夫だって……お蔭で眠れる様になった、これってオメェなのか?」

 

抱きしめる力が強まった気がした、クフェアは嬉しかった、自分がああして声を掛けてたことが無駄ではなかったことが、声を掛ければ笑顔になって安心して寝てくれてたのが自分のお陰だって言うことが。

 

だが同時にそんな悪夢を自分が側にいても見てしまうことが心苦しかった、どうにかしてあげたいと思って、ふとあのD地区のドリーマーから送られたDVDの内容を思い出した、何でこのタイミングでと思ったがこの時の彼女はいい感じにブレーキが壊れ始めてた。

 

「く、クフェア、少しその苦しいんだけど?」

 

「ノア、今日も一緒に寝てもいいですか?」

 

この時ノアは気付けなかった、声が普段のそれとは若干違うことに、表情がなんかちょっとだけ色を帯びていたことに、目が妙に妖しく光っていたことに、気付けなかったからこそ彼女は頷いたし何を急に許可取ってんだとすら思ってしまった。

 

漸く開放されて、見ればもう良い時間だったので寝るかと先にベッドに向かいヨイショとベッドに腰を掛けた刹那、彼女ですら気付けなかった(単純にそんな事考えてなかった)動きで彼女はクフェアに押し倒された。

 

「お、おおぉおおぉお!?おい、なんだどうしたんだ!?」

 

「……ごめんなさい、でもノアが可愛いのがイケないんです、ノアが寂しがるからイケないんです」

 

「え、へ?お、おい、オメェ酒のんでねぇよな?!」

 

状況が急展開すぎて頭が追いつかない、追いつかないがそこは電脳と完全同調してる彼女、即座に立て直して理解して何度目かになるか分からないトマト顔を晒す。

 

そんな表情すら今のクフェアには愛おしい物に見えてしまう、普段はあんなにヒーローのようにカッコいい彼女が今こうして私の下で可愛い顔を、少女のような反応を晒してくれてることに抑えが効かなくなる、忘れてはならない、彼女は今日まで愛情など取ったものに触れたことも持ったこともない少女であり、その向け方も分からない、分からないから過去の経験から相手が気持ちのいいことをしてあげれば答えになると思ってしまっている。

 

「私が、貴女の心を埋めてあげます……」

 

「待て、待て待て待て!?」

 

「いや、ですか?」

 

「あ、そ、別に嫌とかじゃ不思議とねぇんだが、心の準備とか、ていうかオメェは良いのかよ、だって、ひゅう!?」

 

彼女の疑問に答える代わりにあのDVDのドリーマーが言っていた部分を優しくだが教え込まれた技術で指を這わせばノアの口から生娘のような声が漏れ、その反応に思わずクフェアも少し顔を赤くする、てっきりドリーマーに開発されて慣れているものだと思っていたから。

 

一方、ノアも驚いていた、無論突然クフェアがそんな行動に出たからというものあるが今しがた撫でられた箇所、前にドリーマーにもヤラれた時は確かに快感はあったがまだ忌避感と言うかそういうのがあった。だが今回は違った、素直に気持ちいいと感じれた、何が違うんだとすら思ったが彼女にそれ以上考える時間はなかった。

 

「駄目、そんな可愛い反応見せられたらもう抑えられないから」

 

「ま、待って、今またヤれたらきゅぅ!?まっひぇ、顔見ないれくぅん!あっ」

 

まだ数回、しかも寝る前だからとブラはしてなかったとは言え服の上からだと言うのに付け根の部分を優しく撫でられ、時に揉まれただけでノアの反応が一気に艶めいた声と表情に変わり、そんな表情を見られたくないと手で覆うがそうすれば脇が隙だらけになり、そこにあるスペンス乳腺と呼ばれる箇所をクフェアが自身が持ちうる技術で指を運ばせれば

 

「ッ~~~~!!!????」

 

「もっと、良くしてあげますから、もう悪夢を見なくても良いように、もっと……大好きですノア」

 

「も、もうやめひぇぁ、んっ」

 

先程までの激しい攻めではなく優しい口づけ、彼女的にももう互いにキスという行為は初めてではないが好きな人とは初めてであり、同時にもう少しロマンチックな場面ですればよかったかなとクフェアは思うもトロトロにふやけた普段のキリッとした感じの彼女からかけ離れた可愛らしい表情になっているノアを見ればそんな事どうでも良くなった。

 

ゆっくりと安心させるような口づけをしつつ服を脱がしていき、そして……

 

翌日、先に目覚めたのはクフェアだった。まぁ無理もないだろう、ノアとしては初めてあそこまで乱れたのだからと思いつつ

 

「もっと、癒やしてあげますからね……そのためにもドリーマーさんからもっと情報もらえないかな」

 

小鳥かと思ったら猛禽類だった、後日ノアが静かに呟いたのを誰かが聞いたとか聞かなかったとか。




因みにノアちゃんは胸クソ雑魚だから、先っぽとか今回みたいな所少しでも責められたらアウトだから!

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