それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

41 / 794
因みに答えはエアコンからの侵入


黒い悪魔襲来

CUBE作戦も終わり、平穏な日常が戻った司令部……しかしその平穏は朝早々にぶち壊される

 

「~~~~~!!!????」

 

その平穏を早々にぶち壊されたのは指揮官の自室、現在は戦場と化していた、否、戦闘にすらなっていない、ベッドの上にて寝間着姿でガタガタ震えながら小さいながらも強大な侵入者に怯える姿は弱者そのもの、一応手に分厚い本を持っているところを見るといよいよとなれば抵抗するかも知れないが出来ないかも知れない

 

小さいながらも強大な侵入者、台所に限らず何処でも現れ、人類に奇襲を仕掛けては精神面に多大なダメージを与えてくるソイツ、通称【黒い悪魔】

 

その見た目だけでも嫌悪するがノーモーションからの超加速、高さを取られれば滑空と言う名の体当たりすらかましてくるコイツに指揮官は目覚めて数秒で出会ってしまったものだからパニックを引き起こし声すら上げられていない

 

(なんでなんでなんでなんで!!???何処から!?え、外!?でも窓閉めてるし!!??)

 

思考も任務中の彼女は欠片も見られず、兎に角この状況から脱したいがそもそも奴陣取ってる場所が扉、指揮官との距離はそれなりだが出ることが叶わない、つまり今ここでどうにかしなければならないのだ

 

ならないのだが、指揮官は大の虫嫌いであり、黒い悪魔はランキングトップを独走する存在、もし手元に通信機があったなら手当たり次第に叫んで助けを呼ぶレベルで嫌いなのだ

 

幸いにも黒い悪魔はまだ動きを見せていない、まぁそれが彼女を更に恐怖させているのだが

 

(どどどどどどうしよう、うぅ助けておばあちゃん……い、いやいつまでも頼ってちゃダメだ私!!)

 

ほんの少し冷静さが戻ってきた彼女は均衡状態の今、何とかやれることを模索しだす、そこで閃く(錯乱中)近づけないならこの手元の分厚い本をぶん投げてそれで倒せば良いのではと、繰り返すが冷静さはほんの少しで残りの殆どは錯乱中なのは変わりない

 

が本人はこれが最善策だと思い込んでいる為、やってやると覚悟を決め振り被り渾身の力を持って投げた時、悲劇は起こった。指揮官の珍しく発した殺気に反応したのか黒い悪魔はその羽根を広げ聞くだけで鳥肌が立つ羽音を響かせながら

 

「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

指揮官へと飛行という名の滑空で突撃してくるのを間一髪で回避、結果的に扉の方へと行けた指揮官は恥も外聞もなく扉を開け放ち、敵前逃亡を開始、既にガン泣き寸前である

 

逃亡してからそんなに掛からずに彼女は直ぐに助けを見つけた、金髪の編込みで一本に纏めても尚腰まで届く長い髪を靡かせ、ハイヒールブーツを履いて歩くその姿はまさに大人な女性と言った感じの戦術人形【OTs-14】CUBE作戦後、縁があればと言っていた彼女だったがその縁はすぐに訪れこの司令部に配属された

 

とにかく今この状況で最大の戦力を見つけた指揮官が次に起こした行動は勢いそのままに

 

「グドォォォォォォザァァァァァァ!!!!」

 

ガシィ!!

 

「きゃっ、って指揮官?どうしたのよそんな酷い顔して、ああ、ほら」

 

「ふぐっ、ご、ゴキブリがわだじの部屋にぃぃぃぃ」

 

腰にタックル紛いの抱き着きをされてもそこは戦術人形、バランスを崩すこともなく耐えて何事かと振り向けば寝間着姿で涙と鼻水でグチャグチャな顔を晒す指揮官、とりあえず先に手持ちのハンカチで顔を拭いてあげてから事情を聞けば涙声ながらも出た言葉で事態を察したグローザは優しい笑みを浮かべ

 

「出たのね、分かったわ任せなさい」

 

何とも頼り甲斐のある姿のグローザに指揮官は大人の女性って凄いな-とゴキブリ一匹で大パニックになってた自分と比較してちょっと凹んでいた

 

指揮官の自室へと戻る途中、二人は、と言うよりグローザから指揮官を落ち着かせようと会話を振っていた

 

「それにしても作戦中の指揮官を知ってる身としてはゴキブリでここまで錯乱するなんて可愛らしいわね」

 

「ゴキブリだけじゃない……私、虫全部が嫌い」

 

「蝶とかもかしら?」

 

「うん……」

 

「お、思ったより深刻ね」

 

ごめんね、こんな情けない指揮官でと言葉にしなくても雰囲気で分かるくらいに沈んだ指揮官の頭にポンっと手が置かれる

 

「大丈夫よ、まだ配属されてそんなに経ってないけど分かるわ、それが貴女の良い所、何時でも作戦中の貴女だったらきっと司令部もこんなに平和な雰囲気を出せたりしないわ。みんな、貴女が幸せな顔してるから作戦を全力で当たるし日常をのんびり噛み締めているのよ」

 

グローザからの言葉にキョトンとしてからにへらと顔を緩ませる指揮官、いっそ二重人格とか言われないかしらこの子と思っていると今度は指揮官の方から質問が飛んでくる

 

「グローザにはさ、苦手な物ってないの?」

 

「私?まぁ、あると言えばあるかしら仕事と休憩の分配が苦手ね、偶に寝不足になったりもするわ」

 

「……グローザってその辺りはしっかりしてるものだと思ってた」

 

「どんな存在でも完璧なんてあり得ないのよ、さて着いたわね待ってて頂戴直ぐに片付けてくるわ」

 

いってらっしゃ~いと手を振りグローザが部屋に入っていく、何か聞こえるわけでもなく数十秒としない内に黒い悪魔は処理され指揮官の部屋に平和が訪れた。余談だがここで一匹見たら沢山居るという話を思い出した指揮官による黒い悪魔粛清命令が出され司令部には一時的に黒い悪魔は姿を消したのであった




CUBE作戦編で変に真面目な話ばっかり書いてたので今回はリハビリでこんな感じに、あとグローザさん出したかった。あとグローザさん、少なくても今その場面の指揮官は幸せの欠片もないと思うんですよ(セルフツッコミ

黒い悪魔は本当に嫌い、見つけ次第殺虫剤ぶちまけてでも処理するべき存在だと思ってますよ……

今度のアプデでG36CとSVD来るんですかやったー!!!!ってなってたら誓約衣装とか言うウェディングドレスのスキン来るんですかやったー!!!!ってなる指揮官が居たけどナガンは?ねぇナガンおばあちゃんには無いんですか!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。