それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
スプリングフィールドが趣味で開いているカフェ、一人ということもあり品数はそんなに多くはないがコーヒーとマフィンが絶品でありそれだけでも十分だというのが此処に来る戦術人形達と指揮官には大好評のカフェだ
さて、そんな憩いの場として主に使われるカフェに今回の主役は居た、片方は真剣な面持ちでコーヒーを見つめる【PPK】とそれを何とも気怠そうに見ながら紅茶を飲む【IDW】なにかとセットが多い二人だ
こうなったのはPPKが相談があるとIDWにしたからなのだがここに来て数分、まだその相談を彼女の口から話されていないのだ
「PPK、相談って何にゃ?」
「実は、その、指揮官の事ですの」
いよいよ痺れを切らしたIDWが一応真剣な声で聞いてみればPPKも覚悟が決まったという顔でそう返してくる、しかし指揮官の事と言われてもIDWにはイマイチピンと来ない、何か問題起こしたのかあの指揮官と考える素振りもないところからも彼女の信頼度の高さが伺われる
「で、指揮官がどうしたにゃ」
「指揮官『が』と言いますか、その、なんと言いますか……えっとつまりですね」
煮え切らないPPKの言葉に若干イライラが募りそうになるが優雅が代名詞なPPKがしどろもどろになってるのを見れたので±0としてとりあえず相手が話を続けるのを待ってみる
数十秒とそんな感じにしどろもどろしていたが深呼吸をしてからコーヒーを一口飲んで気持ちを落ち着かせたPPKはそっと相談の内容を話す
「その、指揮官ともう少し仲を深めるにはどうしたら宜しいのでしょうか」
頬を赤らめながらそんな事を言ってくるPPKにIDWの顔に出てきたのはなに言ってんだこいつと言う表情、それはもう絵に描いたような呆れ顔である
無論、言ってる意味が理解できなくてでは無く理解できた上で何を言ってるんだこいつという感情である。思わず頭痛が軽くした彼女だったがとりあえず聞き間違えもありえないのでもう一度PPKの口から言ってもらうことにする
「あ~、え~、すまん、もう一回言ってくれにゃ」
「ですから、指揮官ともう少し仲を深めたいのです、そのためにどうすればよいのか意見を貰いたいのですわ」
一度言い切ったからなのか二度目はすんなりと出てきた言葉はさっきと変わらない、つまりIDWの聞き間違えではなく正しく聞き取れていたのだ。そしてそれでも二度目でも恥ずかしいのか頬を赤らめたPPKを見つつIDWはふぅと息を吐いてからカウンターに居るスプリングフィールドに向かって
「マスター、ウォッカくれにゃ」
「申し訳ございません、時間外です」
「ちょっとどういうことですの!?」
「酔ってなきゃ聞いてらんないってことにゃ!!」
IDWのあんまりな言葉に声を荒らげるPPK、だが彼女からすれば同僚が真剣な面持ちで相談があると聞き来てみればまさかの色恋沙汰、流石のIDWもこればかりは酔いたくなる話である
「あたくしは真面目に話してるのですわ!」
「真面目なのが伝わってるからこっちはこういう反応なんだにゃ!」
「お二人とも、お静かに」
「「あ、ごめんなさい(にゃ)」」
スプリングフィールドの若干ドスの利いた声で頭が冷えた二人は一旦小休憩としてそれぞれ飲み物を飲む、落ち着いた所で
「まぁPPKの相談の内容はわかったにゃ、でもなんでそれを私に聞くにゃ」
「それは、聞けるのが貴女位でしたし」
「うーむ、まぁそれならそれでいいにゃ、で具体的には指揮官とどうしたいのにゃ」
「どうって、えっと、一緒にお買い物をしたりお食事をしたり、ですかね」
「今すぐ誘ってこい、指揮官なら二つ返事で頷いてくれるにゃ」
少々突き放すような言い方だがきっとこれが最適解にゃと一人うんうんと満足げにしているとPPKが焦った声で
「そ、それが出来たら苦労しませんわ……」
「は?」
「何の前触れもなく、いきなりご一緒に食事やお買い物に誘ってもその、指揮官も困ってしまうと思うのです」
本日、二度目の頭痛がIDWを襲った、PPKは指揮官が困るなんて言い訳を使ったが態度から見るに明らかに自分がその度胸がないだけである、有り体に言えば
「ヘタレにゃ」
「へ、ヘタレ!?」
「いやぁ、ヘタレなんてもんじゃないにゃ、あれだ、前に何かで見た言葉にこんなのあるにゃ【恋愛クソザコ】」
「恋愛クソザコ!?だ、は、え、誰が恋愛してるって話ですの!」
「えぇ……PPKが指揮官に惚れてるってもはや周知の事実にゃ、隠せてるつもりだったにゃ?」
その言葉にPPKが固まった、更にそこに知らないのは指揮官と一部そういうのに興味のない戦術人形だけにゃと付け足せばボフッと湯気が出そうな感じに顔が赤くなる、思わずIDWもこれは面白いと思うほどだった
だがまぁ、弄るだけでは同僚があんまりなのでとりあえずアドバイスを送ることにする
「PPK、大丈夫にゃ、いきなりでその時は駄目だったら指揮官は別の日を用意して楽しみにする人間にゃ。とりあえず言って見るだけ言ってみるのがいいにゃ」
「そ、そうでしょうか、いえ、そうですわね。分かりました、誘ってみますわね」
んじゃ今から行けにゃと言ってみればどうやら吹っ切れた彼女はええ、言ってきますわと席を立ち執務室へと消えていく、その足取りはスキップが混ざってる感じだった
「やれやれにゃ、何もPPKは焦る必要は無いのにゃ」
「と、言いますと?」
「この司令部にあいつ以外に指揮官をLOVEの意味で好きって思ってるのが居たかにゃ?」
「……確かに、私も含めLikeですね、それも妹とかそういう」
つまりそういう事にゃ、紅茶を飲みながら彼女の目下の問題はそもそも指揮官がノーマルという部分だろうとその場では彼女に教えなかったことを頭の中で思いIDWは笑みを浮かべたのであった
余談だが、後日PPKと指揮官は街に買い物に出ることに成功したらしい、が勿論、只の女友達との買い物のノリだったと記しておこう
簡易キャラ設定
【PPK】
現状で唯一の指揮官LOVE勢、しかし凄く奥手、IDWには恋愛クソザコだったり言われる。指揮官は恋愛の価値観は普通なのでどうにかして振り向かせたいがそれを無理にしては笑顔が曇りと思い込んでおり中々踏み込めないでいる
もうさ、PPKちゃんにはこの路線を走ってもらうことにしたよ、だからよ(キャラの暴走)止まるんじゃねぇぞ……いや、まぁ、ほら、うん、なんでこうなったかは私にも分からん(メタルマン並感
これ百合?(感覚がわからない作者
あ、連続更新一ヶ月目ですやったね