それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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人間編は予定して)無いです


百合カップルのお茶会【人形編】

中庭、クリミナとユノがよくお茶会をしているその場所、そこに今日はユノと……ではなく

 

「コレって所謂そういう集まりですよね?」

 

「ええ、折角ですし偶にはこういうお茶会でもと思いまして」

 

「確かにこうして集まるのは初めてですね」

 

上から、スプリングフィールド、クリミナ、クフェアの3人、とくれば共通点は自ずと分かるであろう、そうこの基地で数少ないカップルの片割れである。

 

という訳で本日は嫁、もとい旦那自慢、もしくは互いに何かアドバイスなどをし合うお茶会である、因みにコレが初回。

 

「まぁと言っても堅苦しいものではなく気軽に語っていきましょう、積もる話もございますでしょ?」

 

「積もる話、ですか……あの、じゃあ早速なのですが」

 

この基地だけで見れば一番のんびりとした歩みのスプリングフィールドが先輩とも言える二人に聞きたかったことがあったりした、なので丁度いいタイミングだしと

 

「お二人はその、何故そんなトントンと進めるのでしょうか?」

 

正直に言えば周りの人の話を聞いても明らかに早いと言えるこの二組の進む速度、特にクリミナとユノのカップルはくっつく前はスプリングフィールドとしても少々奥手すぎるのではと言うくらいの感じだったのだが告白したと思えば、同棲を始めそして気付けばゴールイン、その速度と言えば眼を見張るというか

 

「何かもう前もって決められていたのではというくらいに思うほどで……何かコツとか言うのがあるのでしょうかと」

 

「コツ、とかは特にありませんですわね。ただこう、ユノからグイグイと来ましたのでコレはもう退けないと思いまして」

 

「あの、お義姉さんから聞いたのはクリミナがグイグイとなのですが?」

 

クフェアの言葉にクリミナはえ?と言う感じの声を上げる、もしかしてこの二人で絶妙に食い違いが発生しているのではと思ったりもするスプリングフィールドだが冷静に当時を思い出してみれば、片方がグイグイと言うよりも

 

「お二人ともガンガンと攻めて行ってる感じでしたよね?あ、だからあの速度……」

 

「そうでしょうか、ですがあの時もユノも可愛らしかったですよ、一生懸命って感じがしまして」

 

「流れるように惚気け始めるとは流石ですねクリミナお義姉さん」

 

そこでふと気付いた、クフェアは何時から二人をそんなふうに呼ぶようになったかと、いや、まぁノアと恋仲となったのならば確かに間違いとは言わないがそれを前提としても何か考えがあるように感じてしまうスプリングフィールド、だがそこでいやと思考を切り替える。

 

(こういう貪欲さが私には足りない……?)

 

「確かにお義姉さんは何か一つに一生懸命になると少女らしいと言いますか無邪気な感じが全面に出ますよね」

 

「あら、よく見てますわね。そうなのですよ、調子が上がり始めると鼻歌まで歌い始めて本当に……」

 

「ですがノアだって負けませんよ」

 

自分に足りない物はと深い思考の海に潜っていたスプリングフィールドがハッと我に返る、別に自分で戻ってきたわけではない、空気が急に変わったからだ。先程までの和気藹々なモノではなく臨戦態勢、とまでは行かないがピリッと一瞬だけ火花が散った幻覚に襲われるほどの空気には変わっていた。

 

スプリングフィールドはこの瞬間まで思い違いをしていた、このメンバーのお茶会は特に波が立ちこともなく穏やかに各々、と言っても主に語るのはそこの二人が日常とかパートナーのことなどを語っていく、それだけだと。

 

彼女は全てを甘く見ていた、確かにパートナーの事を語ることはあっていたが、二人の

 

「ノアも一つに一生懸命になるとまるで少年のような笑みを浮かべながら私にあれこれ語ってくれるんです、その時の顔はもう」

 

「あらあら、ユノだってそうですわ、それに可愛いだけではございませんことよ」

 

「クリミナお義姉さんはノアのことを甘く見ているのでは?格好いいということを言いたいのならあの人に敵うとでも思っているのですか?」

 

「あ、あの?」

 

フフフ、なんて笑みを浮かべているがクリミナとクフェアの纏う空気がオーラとなり始めているのをスプリングフィールドは冷や汗をかきながら見つめる。コレもしかしてヒートアップし始めるのではと、だけどそこは淑女と言う枠に入る二人、多分だけどそれなりに落ち着いた感じに……感じに……

 

(思ってたんですけど……)

 

「ノアの夜のことを知らずによく夜のお義姉さんが一番可愛いとか言えますね!?」

 

「確かにそちらも可愛いでしょうけど、ユノを超えられると?」

 

「あのお二人共、声を、声を抑えたほうが……と言うよりもえ、夜?夜ってもうそこまで進んでるんですか!?」

 

混乱が始めるスプリングフィールド、自分とヴァニラとがもしそうなったらと考え始め、そして

 

「は、はははは、破廉恥ですよお二人とも!?」

 

「破廉恥って、マスターさんってもしかして初心だったり?」

 

「え、だ、だって、いや、ま、まぁ知識にはありますし、そそ、そんな初心だとかじゃ、な、ないですよ!?」

 

「そうですか?あ、ならば次はマスターとヴァニラさんのお話が聞きたいですわね」

 

穏やかながらも逃さないという笑顔のクリミナから視線を外そうとお茶を飲むが戻せば何故か視線が増えている、いや、何故かというのは違うのだがスプリングフィールドからすればクフェアも興味津々ですという表情と視線で見ている事に動揺をしてしまう。

 

「語らないと……」

 

「あたくし達はコレでもかと語りましたわ、さぁ、恥ずかしがらずに」

 

「あの、私も聞いてみたいです」

 

「……」

 

ええい、南無三!!スプリングフィールド、吹っ切れる。彼女は一度冷静になるためかお茶をもう一口を飲んでからゆっくりとカップを置いて、一呼吸入れてからそれはもう語り始めた。

 

まだ同棲はしてないが部屋にはお邪魔し、その時に作業途中で寝落ちしているたりするのだがその時の表情が普段のような飄々とした感じでも凛々しい感じでもなく安らかなそれこそ、なんと言うべきか

 

「大人の女性ってこういう感じなんだなって寝顔で、思わず見惚れてしまったり」

 

時には仕事場に差し入れをしに行くこともあるのだがその時は仕事モードというものあり真剣な眼差しで、だけど自分が来ると笑顔でお礼を言ってくる時なんかはもう

 

「本当に、本当に嬉しそうで、輝いてて」

 

(あ、これはスイッチ入れてしまいましたわ)

 

(長くなりそうですね)

 

このお茶会は半日は費やされた模様、更に代償としてスプリングフィールドが暫くヴァニラの事を見ると顔を不自然に赤らめる光景が見られたとのこと。




暫くはシリアスは置いておこうぜ、後そろそろあれよな、成長後ユノっちを繋がりがある所に挨拶させに行かんとなぁとすら思ってたりする。
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