それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

447 / 794
君、上げる側じゃないん?


第二回ハロウィンパーティー

本日はハロウィンパーティー当日、開始まではまだ時間があるお昼過ぎにノアとクフェアは自室にて待機していた、というのもFive-sevenが今日のために用意してくれた仮装衣装を持ってきてくれるということになっているからだ。

 

因みにユノ達はもう既に準備のために着替えているらしい、ノアが見たアーキテクトが用意した魔女の衣装は何ともシンプルでありThe 魔女という感じだったらしい。さて、何時来るのだろうかとクフェアとお茶を飲みながらお菓子の総数を確認して二人でどのくらい持っていくかを確認していると扉がノックされ

 

「はぁい、ちょっと遅くなってごめんなさいね、これ用意した仮装衣装よ、こっちがノアちゃん、こっちがクフェアちゃんね、着方とかも一緒に入れてあるから、じゃあね、実は自分の準備がまだ済んでないのよ」

 

「あ、はい、ありがとうございます57さんってもう行っちゃった」

 

「アイツももしかしてエルフェルトみたいに数件抱え込んでたんじゃねぇのか?さて、マトモな衣装なんだよな……」

 

不安半分、好奇心半分で彼女が置いていったダンボールを開いて取り出し、固まった。クフェアも同じように取り出したのだがそちらはゴシックロリータ調のクラシックメイド服で背中に吸血鬼を思わせる羽根が4対あり、57にしては割りかし大人しめな衣装となっていた。

 

が、問題はノアの方だった、彼女が固まったのも無理はない。ダンボールから出したそれは上半身部分はコレでもかと大胆に胸が開いており胸下はハートマークを象った穴が空き肌を演出されているレオタード調の衣装に蝙蝠柄の紫色のタイツ、更にはふくらはぎあたりを引き締めヒールの効いたハーフブーツ、他には頭に着ける用の小さな蝙蝠羽根が背部に着けるための大きめの蝙蝠羽根が一対ずつあり、その一つ一つには執念にも似た完成度を誇っていた。

 

「……」

 

「これは、ノアが御主人様の私が吸血鬼のメイドさんかな?」

 

「着ろと?」

 

「うん」

 

どうやら奥さまたるクフェアはノアがコレを拒否するのは許さない模様。その時の彼女の眼の色は妖しく光ってもいたのでノアは悟る、57はどうやら此処まで計算してこの衣装を用意したらしいと、クフェアならノアがこの衣装に身を包んだ後を想像して確実にブレーキが壊れると、目論見通りすぎてノアには乾いた笑いしか出なかった、そして数十分後、パーティー開始までもう直ぐという時間

 

「ふふ、とても、とても似合ってますよノア」

 

「ぜってぇあのエロうさぎ見つけ出して〆る……!!」

 

これが前話の最後のノアの叫びになるまでは時間が要らなかったことは書くまでもないだろう、因みに後に57とDSRは訓練場の天井に吊るされた形でこう語る、最高にエロくて素敵だったと。

 

時間と場面を動かしてハロウィンパーティー真っ只中、今年は人形の数も増えたりと所狭しでお菓子を配るものと貰うものがわんさか賑わい基地の中、去年と変わらずにカフェにてトリックオアトリートと言われればお菓子を配りことに徹している副官がそこに居た、仮装などはしていないがその顔は賑わいに満足している感じではあり

 

「呵々、今年は大忙しじゃのう」

 

「ですがこちらも手数は増えてますから去年よりは楽ですけどね」

 

因みに今年はカフェではスプリングフィールドの手作りマフィンの一強ではなく、基地の各所で彼女に負けないくらいのお菓子などを用意している人形が増えたお陰なのか、ごった返すということにはなっていないのと、仮装衣装したスリーピースやサトハチも手伝いに入ってくれているのも楽になった要因である、だがふとそこで副官は思った、指揮官は何処で何をしているのかと、昨日聞いた話では自分たちも配るためのお菓子は用意してあると言っていたが今日はまだ見てないなと思っていると

 

「トリックオアトリート!」

 

「……」

 

「あれ、トリックオアトリート、おばあちゃん!」

 

そこにはベーシックな魔女の衣装に身を包み笑顔でお菓子を要求するユノの姿が、少しメカメカしい箒の先には小さめのバスケットが掛かっておりそこにはお菓子が沢山詰め込まれていることが今まで何をしていたかを論弁に語っている。

 

「お主、今年はあげる側と言ってはおらんかったか?」

 

「へ?ルピナス達にも他の子達にも言われたから配ったよ?」

 

キョトンした顔でそう告げてから改めてトリックオアトリートと呪文を唱えた眼の前の魔女に副官はそれ以上を考えなかった、まぁこやつらしいなと言う開き直りとも言えるが。ともかくお菓子を無事貰ったユノはありがとう!と子供のような無邪気な笑顔を振りまきながらクリミナ達が待っている所に戻る。

 

「あ、お母さんおかえり、遅かったけどどうかしたの?」

 

「ううん、ただちょっと私がトリックオアトリートって唱えたら固まっただけ」

 

「それ間違いなく今年はユノは貰う側になるとは考えてなかった反応ですわね」

 

えぇと不満そうに声を漏らす、本人的には去年だって貰ってまわってたんだから今年だって同じになるでしょという感じである。

 

その反応にお母さんらしいねとさも当たり前のように吸血鬼のコスプレでその大きな羽を羽撃かせながら宙に浮いているルピナスは頷いてから

 

「でも今年はお母さんも配ってるから、問題ないじゃない?」

 

「だよね~、えへへ、ルピナスは分かってるな~」

 

「あ、ずるっ、私も撫でてほしいですお母さん!」

 

「あの、私も……あ、でもこのお菓子食べてから、あ、うぅ」

 

「大丈夫皆撫でてあげるからね」

 

ルピナスの頭を撫でればとある怪盗団のナビゲーション役の少女の怪盗姿を模した姿のステアーが自分もと発言し、カボチャをイメージしたドレスに大きな紫色のトンガリ帽子を被ったシャフトも続こうとするが今食べているお菓子をどうするかで迷う。

 

微笑ましいその光景を宣言通りオペラ座の怪人の【ファントム】の仮装をしたクリミナが見つめていると、カフェの入口あたりが騒がしくなり開け放たれれば現れたのは例の57の趣味100%の仮装衣装にもを包んでしまったノア、彼女は辺りを見渡してから

 

「此処にも居ねぇ、何処に逃げやがったんだあのエロうさぎ!!」

 

「ノアちゃん?なんか、凄い仮装だね、カッコいいよ?」

 

「私と同じ吸血鬼だ!」

 

「え、あ、カッコいい?これが?えぇ……」

 

急に褒められ動揺するノア、因みに彼女はお菓子を配るのに徹しているのか当初よりは軽くなった手提げバスケットを手にしている、57を追いながらもトリックオアトリートと言われればお菓子を配る姿にクフェアは優しいですねと微笑んでいたとか何とか。

 

と言うよりもだとクリミナは思う、そこまで恥ずかしいと思うのならば渡されても着なければと、だが

 

「いや、まぁそうなんだが、クフェアが着て欲しいって言うし、何だかんだで頼んだのアタシ達だし、しかも妙に手が込んでるから、ほら、勿体ねぇと言うか……」

 

「やだ、優しすぎて私ちょっと悪者みたいな立ち位置になってないコレ?」

 

「あ、57」

 

ギロンとノアのキレかけている瞳がふらっと現れた自分の準備が済んでない、と言いながらのあの部屋から出た割には何も仮装をしてないその姿、そもそも彼女は仮装をするつもりはなかった、あれは所謂逃げるための方便である。ともかく彼女はノアのそんな視線を受けてもどこ吹く風で寧ろノアとクフェアを観察してからウンウンと二度うなずき

 

「思った通り、お似合いよお二人、やっぱりクフェアちゃんはその胸を強調しながらも落ち着いた感じの服にして正解だったわ、お陰でノアが更に目立つもの」

 

「素敵な衣装ありがとうございます57さん」

 

「いいのよ、それにお礼ならDSRにも言ってあげて、手伝ってもらったからね、じゃ私は逃げるわねっとと、その衣装、あげるからご自由に~」

 

待てやオラァ!!!とノアが駆け出すのとほぼ同時に57も走り出す、だがやはり慣れないと若干恥かしいというその格好のせいか普段のような速度が出せずに結局は振り切られた模様。

 

走り去ってしまった二人をどうすることも出来ないのでヴァルター一家はクフェアの側まで向かい

 

「クフェアちゃんも凄く似合ってるよ!あ、お菓子いる?」

 

「頂きます、これはお義姉さんが?」

 

「ですわね、それとあたくしも手伝いましたわ」

 

「絶品よ!」

 

「絶品、です」

 

「沢山食べれます」

 

ならば楽しみですとクフェアは手提げバスケットにそのお菓子を入れてからお返しにと全員に彼女が自作したパウンドケーキを差し出し、その後もノアと合流してから全員はハロウィンを楽しむことに、最後に

 

「なぁ、それ前見えてるのか?」

 

「もちもち、見えてなきゃ歩けないさねこんなん、ほぉらジャック・オー・ランタン様だぞ~、ヒ~ホホ~!」

 

カボチャ頭をすっぽりと被ったアーキテクトとまるで死神のような姿のゲーガーがユノたちの下に向かえば、丁度彼女がユノの為に作った【リアル魔法の箒】に跨り中庭でふわふわと超低空飛行をしている光景、それを見て

 

「おぉ、やったね成功だ!やっほーユノっち!!」

 

「お前態々コレのために魔女の衣装用意したのか、だがまぁよく似合ってるのも事実か」

 

「え、魔女なのはユノっちがクリミナの奥さまだからだよ?」

 

お前は何を言っているんだ、この時ばかりはアーキテクトが本気で分からなくなったゲーガーであったがハロウィン自体は楽しみ、基地はその日一日賑わいを見せていたとさ。尚、翌日

 

「あの二人も共犯なんだよ信じてくれよぉ!!」(ブラーンブラーン)

 

訓練場の天井に吊るされ叫ぶMDR、何があったのか、それを知っているのは顔を真赤にしているノアとユノしか知らない。




一話でこの基地のハロウィン納めろって言うのが無謀だと思うんですよ(名推理)最後のMDRは明日のお話、まぁシリアスじゃないよ。

では仮装したのを発表
ユノ The魔女、特に捻りとかもない普通の魔女の姿、だけど胸が輝いている。理由は【奥さまは魔女】をアーキテクトが真に受けた
クリミナ オペラ座の怪人【ファントム】FGOの彼を思い出していただければ
ルピナス 公式ハロウィン衣装
ステアー P5の双葉の怪盗衣装
シャフト FGOのハロエリ
クフェア アズレンのフォーミダブルに吸血鬼の羽根を付けたもの
ノア 格ゲー【ヴァンパイア】の【モリガン・アーンスランド】

一番の目玉はノアちゃんです、キネクリ体型でモリガン・アーンスランドとか駄目でしょ、犯罪でしょ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。