それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:焔薙
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今回のお話は『白黒モンブラン』様の『Devils front line』での超合同作戦のお話です!つまりあっちも読んでねってことさぁ!!
その日、基地、もっと言えばナデシコない及び特殊戦術室は何時も以上に緊張感に包まれていた、がその中でもユノは何時も調子は出来る限り崩さないようにしながら
「D地区でテロ組織の殲滅にシーナちゃん達が?」
《はい、相手は元グリフィンの指揮官が率いるテロ組織……なのですがその、ロマネシアが動くのが確認出来てますね》
ロマネシア、D地区に居るハイエンドモデルの一人であり、ドリーマーのカスタムモデルであり戦闘能力で言えばD08、更に言えばこのP基地から見ても最上位とも言える存在なので単騎ならまだしも他の支援もあるということならば彼女一人で大体が片が付く話になっている。
「ロマネシアちゃん強いからねぇ、でも『もしも』があるかもしれないし……ジェリコ、タカマチ指揮官にP基地から支援の準備がありますと伝えて、向こうから要望があったらナデシコとエアレーズングを動かそうと思う」
《分かりました、早速通信を入れておきます》
「お願い、向こうも油断なんてしないと思うから大丈夫だとは思うけど念入りにってやつだよ、さて、こっちもこっちで気合い入れないとね」
意気込むように告げてから表示されている地図に目を向ける、そこは『S11地区後方支援基地』見てくれは何の変哲もない基地、なのだがこの基地がどうやら毎度お馴染み真っ黒であり、更には
「にしても『悪魔』ね。まさかお伽噺の存在が実在して、そしてこの基地に巣食ってるなぁんて話を聞くことになるなんてね」
「でもギルヴァさんからの情報だから本当だと思う、それにS10前線基地とはまだ会話したことなかったからね、この機会に繋がりを作るのも悪くないかなって」
お、言うようになってねぇとオモイカネが茶化すように言えばコレを今まではナガン達に丸投げしてたから申し訳ないよねと軽く落ち込むユノ、だがジェリコからすれば聞いてた話の頃とは大きく違う指揮官の行動力に指揮官らしくなったとひとり頷いてたりする。
兎も角今回はその『S10前線基地』からの作戦協力の依頼をユノが受諾、理由は先程も述べたとおりであり、既にこの基地からも戦力を送っている、そしてそれが今回ジェリコが副官枠として座っている理由。
《こちら第一部隊、仮司令部拠点まで着いたぞ……結構な人数が集まっておるな》
今回の作戦ではナガン率いる第一部隊も戦場に出ているからだ、他には基地内部攻略班『ヤークトフント』とその基地強襲の足としてルガーP08が操縦するシングルローター機『シュヴァルベ・サイレントカスタム』が、外部迎撃部隊として第一部隊とノアもその枠に収まっている、また今回はP基地が誇る81式が操縦する魔改造ティルトローター機『ヒポグリフ』も航空支援として入る。
今は作戦前の準備及び待機であり、その間にナガンは副官として他の基地の面々と積極的に交流、ヤークトフントも各々が銃の点検やUSPコンパクトは念の為と注射器を打ち込んだりして周りがギョッとさせたりとかしている中、ノアはと言うと挨拶もそこそこに相手にバレないように一人上空にて今から攻撃する基地を眺めていた、因みに割と断りなしに急に飛行ユニットを生成して飛んでいるため周りに驚かれたのは割愛である。
「……(嫌な空気だ、ここまではっきりとピリピリするなんて何がいんだ彼処)」
外からは普通の基地、だが彼女ははっきりとそこから来る奇妙な空気を感じ、バイザーの奥の瞳が鋭くなる、勿論あの基地に何が居るのかというのは事前に聞いてはいる、しかし当初は話半分ではあった、そもそもいきなり『悪魔』だなんだ言われても実感がわかないというものである、勿論信じていないというわけではない、と云うのも
『悪魔?オメェ本気で言ってんのか?』
『ギルヴァさんが嘘つくとは思えないし、そもそも今までだって平行世界の人とか、自分達も別世界とか行ってるから悪魔だって居ても不思議じゃないじゃん』
P基地限定でのぐうの音も出ないユノの反論にノアはなるほどなと納得はしてた、そして今こうして現場に来てみてはっきりと分かった。
これから始まる戦いは決して楽じゃねぇと、同時に攻撃的な笑みが思わず浮かぶ上がってしまう、だって
(あぁ、こりゃ久しぶりにでっけぇ祭りだ……ははっ、Dドリーマーとアーキテクトに無理言ってエアハルテンの数揃えてもらって良かった、二本打ち切りで終わりなんて持ったいねぇ戦いだコレ)
とここで流石にコレ以上飛んでると自身のナノマシンが勿体無いと一旦地上に降りればそろそろ作戦開始時刻との事で慌ただしくなっていた。
彼女が空で基地を眺めていた間、ユノはナデシコからだがS10前線基地の指揮官『シーナ・ナギサ』との挨拶を済ませたのだがそのファーストコンタクトでユノが現実の人間ではなく電子生命体のようなものなのかと思われ彼女が
『いえ、人間ですよ!?』
と思わず反論して笑いが出たとか何とかあったようなのだがノアからすれば人間って答えも微妙に違うんだがなぁとこちらもこちらで少しズレた感想を抱いていた。まぁナデシコという電脳空間から映像が来て少女がその電脳内で色々作業しているという光景を見れば何も知らない人間からすればそう思われても仕方のないことである。
早々にそんな事があり思わず気が抜けそうになるユノだったがもうすぐ作戦が始まるとなればそんな暇はないとばかりに彼女たちも準備を始める、それは予てから考えていたナデシコの運用方法
「よし、オモイカネ、観測区域の限定開始」
「OK、観測区域をS11後方支援基地及び周囲に限定……完了!」
「続けて観測物体を指定、人形、人間に」
「……完了、システムに異常なし、オペレーションアバター起動」
オモイカネがそう告げると同時にナデシコ内の光景がガラリと変わりいつか見たオペレーションルームへと変貌し、オペレーションアバター『オペ子』が絶え間なく情報を整理し続ける、そしてモニターに映されたのはS11後方支援基地とその周囲、そして味方である青い反応の他に敵基地には赤い反応が大量に現れる、これは人形は勿論、人間も入っている、そう遂に彼女は観測区域を限定的にすることで人形以外の監視も可能になったのだ。
「高速指揮リンクシステムの起動、情報を仮司令塔である装甲車へリンク」
「リンク開始、確認」
こうして準備が整えられ、そして……
『パーティークラッカー、鳴らして!』
作戦が開始、と同時に第一部隊の面々が一〇〇式除いて、ギルヴァとブレイクの暴れっぷりに思わず表情が引き攣るがすぐに戻して行動を開始、ヒポグリフもヤークトフントを乗せたシュヴァルベも飛んでおり、ギルヴァが刀の鯉口を鳴らしたタイミングでヒポグリフから一つの人影が飛び降りた、それは誰がどう見ても自殺だろうという光景だったが当の本人であり『イチイバル』もとい『ノア』は目を瞑り何時ものように作戦前の験担ぎの詩を
「【
『広域通信』でキレイな声で唱え、綺麗なワインレッドに染め上げたバイザー、飛行ユニット、最後に両手に20mmバルカン砲を構え
「さぁ、パーティータイムだ!!」
両腕の火力の暴力が火を吹いた。
Q お前こっからどうするの?
A 何とか伸ばし伸ばし書く(震え声
まぁもしかしたらぶつ切り話しになるかも、纏まったら話数入れ替えるから許して、無計画な私を許して……(焼き土下座