それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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大体スリーピースが育て、日本組が作った。


おでんと熱燗はとても合うらしい

ユノが抱えていた心の不安、それを副官であり祖母でもあるナガンが解き解し、だが新たにやっぱりコイツワーカホリックなのではと言う話が浮上したと思えば【ウチの指揮官@ワーカホリック】そんなスレが立ったとか立たないとかの日の夜。

 

本日の警備係であるグローザとAUGの二人は基地の見回りをしていた、少し歩いてるだけでも分かるが一週間たった今では主要施設及び、他にも被害が出ていた建物は凡そ修復が完了、後は細かな部分を残すだけとなっている。

 

「流石、これだけ人員が居ると修復も早いわね」

 

「あれからもう一週間以上……でもまだラボとかまだなんでしょ?」

 

らしいわねとAUGが答える通り、アーキテクトのラボに関しては本人がまだナデシコの復旧と改修に時間を費やしており実はまだ手つかずと言う状況だったりする、曰くそれよりも早くナデシコを終わらせたいとのこと、確かに一週間で終わると言っていたものをまだ少しの難航があり終わってないとなれば焦るというものである。

 

ナデシコのシステム等の復旧は済んでいるのだが、改修が難航しているらしい、今まで以上の情報処理と索敵能力、そしてキャロル達がしてきたステルスを貫通できるほどの性能、それを形にするのに少々苦戦しているようでこれにはアーキテクトもオモイカネの二人もうーんと唸る場面があったりする。

 

「まぁそこに関しては私達がどうすることも出来ないから、考えても仕方ないけどって、どうしたのAUG」

 

「匂い、それに車輪が転がる音……?」

 

車輪?と思いながらグローザも少し辺りの匂いを探れば確かに嗅いだことのない匂いが彼女の鼻をくすぐった。毒、とかではない、コレは何と言うか、そう

 

「料理に近いわね、それが何かまだはさっぱりだけど、貴女は?」

 

「同じよ、そもそも料理の匂いを漂わせながら車輪の音もするってどういうことでしょうか」

 

考えても出ない結論、であるならば見に行こうとなるのは自然な流れであり、二人は警戒を解かないように匂いと音の発生源を探しに歩き出す、とは言ったが向こうは逃げているわけでも移動しているわけでもないので直ぐに辿り着き見たのは、少々大きめの屋台。

 

何だこれは、二人の心が重なった瞬間である。だが近付いて更にはっきり分かるようになったその匂いはとても食欲を刺激するものであり、だがこれが何の料理なのかは知らないなと思っていると屋台から出てきたのは62式、そして別の所から大きめのテーブルと長椅子を用意してきた一〇〇式と64式自、この三人が現れたということはこれは日本の物だなと気付く二人は出てきた62式に聞いてみれば

 

「おでんの屋台よ、材料が揃ったんでちょっとやってみようってことになってね」

 

「オデン?見た感じ、煮込んでるのよね?」

 

「はい、これは出汁をとった汁に材料を入れ長時間に混んだ料理です、昨日からの作業でしたので味は十二分に染み込み絶品だと胸を張って言えます!」

 

グローザにフフンと答えたのは一〇〇式、どうやら前々から計画はあったらしく、実行が今日だったらしい、しかしどうして急にと思っていると今度は副官であるナガンが現れ、二人の姿を見ればおぉ?と驚いたような声を上げてから

 

「これは驚いた、まさかお主らも来ておったとはな」

 

「あ、いえ、私達は偶々です。もしかして副官はここに?」

 

「64式自に誘われてな。少し趣向を変えた呑みでもやらないかとな、してこれがそうなのか?」

 

「はい、少し寒いですが本日用意したお酒も、ツマミも全て暖かくなるようなものですよ、二人もどうです?」

 

仕事中なのだけどとグローザは思うも腕時計を見れば丁度良いことに交代の時間、ならばとAUGを見れば向こうも頷く、なのでじゃあお邪魔するわと屋台のカウンター席に座ればナガンもそこに座り、最後に62式が反対側について

 

「んじゃ、注文は?ってあれか、おでん知らないから具材も分かんないか、どれか気になるものあります?」

 

「気になるものって言われてもね……とりあえず分かるもので、卵かしらね」

 

「私もそれを、あと……この結んであるのが気になるわね」

 

あいよ、それと私のオススメも混ぜておくねとおでん種をひょいひょいと間仕切りが施されたおでん鍋から取り出し小皿に移してから二人に渡す、十分に煮えられたというそれは如何にも暖かそうな湯気を漂わせており、見るだけでも暖かくなりそうだということが分かる

 

「大根、それと昆布に、がんもあるか?」

 

「……さっき、知らない風ありませんでしたか?」

 

「いや、見たら昔にレイラと似たようなの食べたなと思い出してな」

 

懐かしむような瞳でそう告げればなるほどと納得した62式が注文されたのを小皿に移して渡してから、次に盃を3人に渡してから事前に温めておいた徳利を取り出してそれぞれに注ぐ。

 

三人はそれ【熱燗】の説明を受けてから、先ずはおでんを食べる

 

「ほぉ」

 

ナガンの声が全てだった、噛んだ瞬間に染み渡る出汁、味わってから飲み込めばこの寒空の中行動していた身体を温める、確かにこれは良いものだとグローザもAUGも思いながら食べ進める中、ナガンは盃を手に持ち、ぐいっと呑む。

 

これはこれでいつか呑んだ日本酒とは違う味を醸し出していた、温めたことのよってキレが生み出され味わいが辛口になる、そして口の中に広がるシャープな香りと楽しんでから

 

「かぁ、いやはや、これは中々に堪らんのぉ。お代わりじゃ」

 

「本当、美味しいわね……ただ私は熱燗はちょっと私には辛口過ぎるわね」

 

「そうかしら、私は結構好きよ、酔うはずなのに目が覚めそうなこの感じは癖になりそうね」

 

それぞれが感想を言ってからまた注文し食べ、呑んでいく、初めはこの3人だけだったが時間が立てば匂いにつられ人形達が集まり始める、確かにお酒となればBARでも呑めるのだがこういった形で呑むというのは経験したことがない彼女たちからすると興味が生まれるというもので、気付けばBARのマスターたるスプリングフィールドの姿もそこにあるほどだった。

 

「日本酒って様々な味を出すんですね、温める温度でこうも変わるなんて」

 

「それがまた面白いところであり、難しい所なんですけどね、この基地でも酒造蔵作ってお酒を作ろうとは考えてるのですが……」

 

「おぉ?じゃあもしかすっと上手く軌道に乗れば熱燗ってのが毎日呑めるようになるのかい?」

 

「熱燗のツマミに【ナン】が合うかも……【なん】ちゃって。ふふっ、アハハハ、ブフッククク」

 

スプリングフィールドが感心したように呟き、64式自が今後の展開などを相談している最中、それを聞きつけた紅い顔した酔っぱらい1号(M  1  6)が徳利片手にケラケラ笑いながらそう来たのでまぁ上手く行けばですがと答えようとした時、別の席でウィンチェスター達と呑んでいた比較的強いはずの酔っぱらい2号(V E C T O R)が爆弾クラスのいつものギャグを投下、しかも一人で大爆笑と、いよいよ場がカオスになってきたそれに

 

「うわぁ」

 

64式自は静かにそう声を漏らすのであった。因みにだがおでんは翌日の夕食にも振る舞われ無事に大食らい達によって残さず食された模様。




なんだこれ(なんだこれ)ただほら、寒かったからね、仕方ないね。
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