それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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*ほかのちくにいる*


おおっと テレポートガバ

キャロル・エストレーヤ、彼女は今、見知らぬ廃墟の街に居たのだが当初は彼女はS地区のどこかの廃墟だろうと高を括っていた。

 

正直S地区のどこなのかというのが分かれば良いのだが周りにはそういった標識などが見当たるわけもなく、とりあえず歩けばそのうち分かるだろう、だがその前に時間的にも今日はどこか休める場所を探さないとなと歩き出した彼女が見たのは

 

(……野盗か?数は、それなりに居るな)

 

無防備にも焚き火をしている集団を視認、物陰から覗いていたキャロルは冷静に状況分析しながら彼らの会話に聞き耳を立ててみれば、今度は困惑が襲った、と言うのも

 

「で、こっから何時S地区に向かうんだよ」

 

(え?い、いや、待てここS地区じゃないのか!?)

 

そんなバカなと例のテレポ装置を見るが当然ながら既にうんともすんとも言わない唯のガラクタと成り果てており、今からもう一度など出来るはずもない、だが野盗の会話を聞けば聞くほどここはS地区ではないどこかと言うのが明確に現実になっていく。

 

どうやら、キャロルは最後の最後で運に見放されたらしい、いや、寧ろテレポート装置が壊れて別の場所に飛んだ際にどこかおかしな所に出なかったので運は良かったのかもしれないと言えるが彼女としては当初の予定が大幅にズレた時点で運が無いと嘆きたくなる話ではあった。

 

(どうする、あの野盗から此処がどこか聞き出すか?いや、だがあまり派手な真似はしたくないし、しかしこのまま手を捏ねいていても状況は変わらんぞ)

 

堂々巡りの思考の輪廻、もしかしたら彼女は想定外というものに弱いのかもしれないという感じに頭を悩ませているキャロルだったが、突如、振り向きガントレットを装備した右手を構えれば、そこに居たのは一体のダイナゲートと左目に眼帯を付けた男性、纏う雰囲気は野盗のそれではない、勿論だがグリフィンの人形というわけでも指揮官と言う感じでも当然ながら無い。

 

そして何より、向こうはキャロルの顔を見た時に物凄く驚いた顔をしてから

 

「ユ、ユノちゃん!?」

 

«ちょっ、ご主人!?敵が近くなのにそんな叫んだら……»

 

「誰だ!!」

 

男性がしまったという顔をするが既に手遅れであり急いで二人が振り向けば両サイドは野盗に囲まれているのを確認できるだけだった、まぁあれだけ叫べばそうなるよなと言うのがキャロルの心情であり、ハァと思わず溜息を吐いてからダイナゲートを連れている男性に向け

 

「一度しか言わん、腰から両断されたくなければ伏せろ」

 

「へ?ぬわっ!?」

 

姿からして軍人に近い彼はキャロルからの突然な警告にギリギリで反応、彼の目前を銅線が通ったと思えば、次に上がったのは肉が焼かれる音と悲鳴、それから何か生物が落ちるグチャと言う音と肉が焼けたような匂いが辺りに充満した所で男性が周りを見れば、思わず

 

「うわ……え、これあの娘がやったの?」

 

«みたいです、それと彼女はどうやらユノさんじゃ無いようですねこれは»

 

え、じゃあ誰となるのだが当のキャロルはと言うと周囲の気配に神経を巡らせながら、まだ敵はいるがとまだ伏せている男性に視線を向けて

 

「一つ聞きたい」

 

「な、何でしょうか?」

 

此処は何地区だ、キャロルとしてはいの一番に聞きたかったことではあるが聞かれた彼としては何とも不思議な質問に、しかし根が真面目故かしっかりと答えたのだが、それを聞いたキャロルはただ一言

 

「S地区では、やはり無かったのか……ハハ、いや、そうか、フフフ」

 

少女の乾いた笑いと男性とダイナゲートの困惑しながらも大丈夫かと気遣う声が廃墟に響く、それから数分後、乾いた笑いから再起動したキャロルが突如としてこの廃墟に巣食っていた野盗を無表情で殲滅を行ってから二人と一体は先程まで野盗達が囲んでいた焚き火にて

 

「先程は我を忘れ済まなかった、ああでもして八つ当たりしなければ気が済まなくてな」

 

「あぁ、いや、まぁ俺も野盗達を殲滅しろって仕事だったしそれは良いんだが、本当に大丈夫か?えっと……」

 

そこで自分がまだ自己紹介をしてなかったことにも気付いてキャロルは外套を外しながら

 

「キャロルだ、キャロル・エストレーヤ、改めて先程は済まなかった、所でユノ、と言うのはルーラーの事であってるか?」

 

「へ?ルーラー?いや、ユノちゃんはユノちゃんだが、あっと、【ジャベリン】だ、【武器庫】って所で働いてる、でこっちが」

 

«【ポチ】です、質問に質問を返すようで申し訳ないのですがルーラーとは?»

 

その質問を聞いてふむとなる、彼女も今ルーラーがユノと名乗っているのは知っているのだが向こうは知らない、とするならばもしかしてとなり

 

「いや、すまない忘れてくれ、どうやら俺の勘違いのようだ。まぁ他人に似てるなんてことはよくある話だろ」

 

「まぁそう言うなら良いが、で、どうしてこの地区というか廃墟に居たんだ?」

 

「……事故ってな、試作品のテレポート装置を此処まで乱用して寧ろ事故がなかったほうが凄かったのか?」

 

«しれっととんでもない装置の話聞いちゃったんですがどうしましょうかご主人»

 

どうしようもないでしょとジャベリンが答えるのだが、キャロルが気にするわけではなく、これからどう動いたものかと思考を巡らすことにしていた、聞いた話ではここからS地区まではそう遠くはないらしいので歩いていこうとすれば迎えなくはない距離。

 

となれば今日は此処で一夜を明かして明日の朝から動けばいいか、そんな風に考え

 

「じゃあな、俺はここら適当な所で一夜を明かしてから……」

 

「なんて?」

 

「だから適当な所で一夜を」

 

ガシッとジャベリンの力強い手に肩を掴まれるキャロル、それに対して物凄く怪訝な視線を送れば向こうは真剣な瞳を彼女に返して

 

「いや、女の子が一人でとか駄目だからな、本社も近いしそこで一晩明かしなさい、何だったら翌朝送ってあげるから」

 

「そこまでされる必要はないのだが、それに今までだって野営して明かしていた、今更だろ」

 

«いやいやいや、今までは平気だったとしても今日が大丈夫とは限りませんからね!?»

 

面倒だな、思わずそんなことを思いながらも向こうはS地区まで送ってくれると言っていた、それを聞いてしまえばどうしたものかと悩み始めるし、向こうは向こうで頷くまで離さないし、もし此処で一夜明かすのなら自分達もと言い出しかねんことを感じ、遂に根負けをするのであった。

 

こうして彼女は武器庫に一晩お世話になったのだがキャロルがそこに居るという情報はP基地にも当然ながら届き

 

「え、え!?いやだってつい昨日D08で目撃されたんだよ!?」

 

「じゃが、武器庫から情報が来とる、つまりはあやつは何らかの方法でD08から彼処に一日とちょっとで向かったことになる」

 

混乱の渦が発生していた。




はい(はい)突然ごめんねジャベリン兄貴!!兎も角コレでキャロルちゃんもS地区入りです、多分土曜日くらいにP基地に向かうんじゃないかな!
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